2008年11月18日火曜日

【測定】風雪六年

GPS周波数基準器を紹介したのは2002年8月であった。既に、丸6年以上が経過した訳である。

その間、GPS受信機:Z3801Aやその電源は連続動作してきたことになる。 製作当時の記事(既に非公開)を読み返えすと、できることなら5年くらいは無事故で働いて欲しいと言う願望が書いてあった。(笑)

屋内に置かれた本体はともかく、屋外設置されるアンテナは自然環境そのままに曝される。 真夏の激しい陽射や真冬の風雪にも耐えなくてはならず電子機器にとっては過酷な環境である。 一日の温度変化が数十度にも及ぶこともあるだろう。 写真のような頑丈な容器に収納しておいたのも、それを見越してのことであった。

今冬もきっと雪の朝が来るだろう。
設置間もない冬、多分2003年だと思うが実際に積雪したことがある。 地面にも15cmくらい積もり、雪にめっぽう弱い関東地方は昼過ぎまで交通麻痺してしまった。 そんな朝の写真だ。

積雪するとGPSの捕捉はどうなるのか気になっていた。 実際には普段と目立った違いはなかった。 何も問題はなく連続的にLock状態が維持できた。 自作の収納ケースは、形状から積雪に弱いだろうと思っていたが、関東の雪くらいならまったく支障はなかった訳だ。

そして、丸6年を過ぎた今朝もアンテナを含めたGPS周波数基準システムは快調に動作している。

アンテナ系では、エヤー抜きのストローが材質不良で・・・たぶん、ポリプロピレンなので・・耐候性がなく劣化して来た。 此処だけは早めに交換したいと思っている。 今度は金属管が間違いないだろう。 あとはそれくらいで、衛星の捕捉状態をモニタしてみても初期と違いを感じることもない。 信頼に足るシステムと言えそうだ。

# お宅のGPS周波数基準器はお元気ですか?

6 件のコメント:

T.Takahashi JE6LVE/JP3AEL さんのコメント...

こんばんは。

もう6年もたつんですね。
当時はまだ30代でした。速いですね~。^^;

私のところも動作していますが、
当初から時々HoldOverになるのも変わりません。
夏場は雷も多く電源を切っていることも多いので、
メインをRbOSCにしていますが、
出来ればGPSで時々補正できるシステムにしたい物です。

TTT/hiro さんのコメント...

JE6LVE 高橋さん、こんばんは。

コメント有難うございます。
> もう6年もたつんですね。
光陰矢の如し・・・まったく早いもんですね。

> メインをRbOSCにしていますが・・・
Rbも高精度ですからアンテナ要らずで宜しと思いますよ。 スタート30分で<10^-9まで一気に行くようですから、連続通電の煩わしさもないし・・。 時々比較できるようGPSも有れば更にFBと言うことになってしまいますね。実際は比較すること自体が難しいです。(爆)

匿名 さんのコメント...

こんばんわ
このBlogに触発されたというよりは、背中を押していただいたような形で、TrimbleのThunderBoltを購入しました。ありがとうございます。動作を確認しましたが、バラックの電源で動作させたので、きちんとした電源を用意するまで、ちょっとお休み状態です。忘れないように作業机の片隅に置いています。

TTT/hiro さんのコメント...

JS1XFN 青木さん、こんばんは。

コメント有難うございます。
> TrimbleのThunderBoltを購入しました。
それは御目出度うございます! 良かったですね。

> 忘れないように作業机の片隅に置いています。
ぜひ、きちんとした電源を用意されて、連続稼働できるようにされて下さい。

Rb-OSCだけでなく、Cs-OSCはもちろん高精度・高安定なのは間違いありませんが、では本当に正しいのかと言う「校正」の問題がつきまといます。プロなら信頼できる所に依頼する定期校正で保証できますが、アマチュアには負担が大きすぎるでしょう。
その点、GPS周波数基準は、稼働している限り常に校正され続けると言えますから、我々のシャックにおいて真に精度が保証できるのはこれ以外ないかも知れないと思っています。 いくら原子周波数基準器とは言っても無校正ではズレは累積して行きますからね・・。(笑)

結局、高精度な基準器ほど「校正」をどうするのかが問題なんです。

JA2NKD さんのコメント...

JA9TTT 加藤さん みなさん今晩は

Rb-OSCオーナーとしてはやはりGPSが無いと枕を高くして眠れぬ高精度病になりかけております。・・・・

やはりヘテロダイン周波数計とゼロビートの世界が懐かしい
こう考えるとJJY10MHzは貴重な基準でした。

松浦

TTT/hiro さんのコメント...

JA2NKD/1 松浦さん、こんばんは。

いつもコメント有難うございます。
> 高精度病になりかけております。・・・・
スミマセン。余計な事を書いてしまったかも。(笑)

一般的に言えば、Rb-OSCを使えば無校正でも誤差は1ppmよりずっと少ないでしょう。 アマチュア的には十分すぎると思って良いです。 JJYを使った校正では、0.1ppm程度を短期的に維持するのが精一杯だったと思います。

「周波数の校正」と言う意味からは5/10/15MHzのJJYが無くなってしまったのはたいへん残念に思います。私は8MHzのJJYが好きでした。(笑)