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2008年12月25日木曜日

【部品】Point Contact

Point Contact Diode
 点接触型(Point contact type)ゲルマニウム・ダイオード(Ge-Di)はとても古くさい半導体です。 実際「ゲルダイ」は60年以上も変わらず作られて来たのだから、まさしく古いのですが・・・。(笑)

 写真は1K60です。 ほぼ同等品なので1N60として売られていることもあえうます。 実際に1N60だろうが、1K60だろうがポイント・コンタクト型のGe-Diは何れも大差はなくて、型番に捕われずとも大丈夫なくらいでしょう。 不良品でもなければ混ぜても「バラモジ」のバランスくらい良く取れるのが普通です。(笑) ゲルダイはいまも世界のどこかで製造されているようです。 簡単な設備とローテクな手仕事で作れるので、これからも供給不安は無いだろうと思っています。

1N34で内部構造を観察
 写真は1N34の旧型です。  構造・性能は新型(1N34A)・・・と言ってもそれも既にデスコンだが・・と違いませんが、ガラス管の直径が2倍くらいあります。 お陰で写真のように中身がとても見易いのです。

 写真で下側から来た「ジュメット線」(Dumet wire)の 釘の頭状になった所にN型ゲルマニウムの小片が置かれています。 写真上方から尖らせた「タングステンの針」(Cat whisker:俗称「猫ヒゲ」)の先端を小片に当ててあります。 文字通り点接触の構造になっています。 組み立て後に「フォーミング処理」をしないとダイオード特性を示しません。(その処理が済んだものが市販されている)


ゴールド・ボンド型
 一見、良く似た構造ですが、こればゴールド・ボンド型ゲルマニウム・ダイオードです。(写真の例は1S73Aと言うもの。当然ですが廃止品種です)

 良く観察すれば針線の当て方が違うのでわかります。点接触ではなくて細い金線を圧接(Bond)してあります。 他にシルバー(銀)ボンド型と言うのもあります。 上の点接触型よりも機械的な衝撃に強い安定した構造です。 FT-101など八重洲無線のRigでおなじみの1S1007(JRC製)も同じ構造だったはずです。  構造上特性が安定しており内部抵抗rdが小さくてスイッチング性能は優れています(1N60等と比べ極端には違いませんけれど・・)

 接合容量Cjがやや大きめで、順方向電圧Vfが多少高いので、ゲルマラジオとかRF検波型プローブにはゴールド・ボンド型よりも上の1K60/1N60や1N34(A)が向いているようでした。 Si-SBDも含め目的の用途への適否は自分で比べてみるべきでしょう。

 Siショットキー・バリヤ・ダイオード(Si-SBD)ではまかなえぬ用途もあって、安価なゲルマニウム・ダイオード:Ge-Diは永遠に不滅です。 ・・・と言うことで、大した役にも立たぬゲルマ三題ウンチク話のオシマイです。 このBlog、近ごろ読者増加傾向だからヨソで受け売ると元ネタはすぐバレます。どうぞご用心を。(爆) de JA9TTT/1

(おわり)

(2017.03.27:Blogger新仕様対策済み)

12 件のコメント:

JE6LVE/Takahashi さんのコメント...

おはようございます。

Ge-Diは1N60として売られていたのものや、1N60互換と売られていた物など1K本ほどパーツボックスに眠っています。
SW-DiとちがってGe-Diはそれほど数使いませんね。^^;

互換品がどれくらいの性能なのかわからないのですが、
Diの性能を評価する方法はありますでしょうか?

P60でのマクロ撮影、苦労の後が見受けられますが・・(笑)

TTT/hiro さんのコメント...

JE6LVE 高橋さん、こんばんは。

いつもコメント有難うございます。
> SW-DiとちがってGe-Diはそれほど数使いませんね・・
そうですね。 逆もれ電流が多いのでSW用として適当でないから用途が限られますね。 ゲルマラジオをいっぱい作ることもないでしょうし・・・(笑)

互換品ですが、ゲルマラジオとかDBMに使うのでしたらテスタ(アナログ式が良い)で順方向抵抗、逆方向抵抗など見ておけば良いと思います。 逆耐電圧は、逆電圧を○○V掛けたとき、漏れ電流がXXμAと言う規格です。簡単にできるので、それで比較しましょう。 ただ、普通の用途ではIN60でも1K60でも、1N34でも、OA70でも、SD54でも、1S188も(キリが無い・笑)・・・どれでも十分な互換性があると思いますのでゲルマならどれでも気にしなくて良いくらいです。だから自然淘汰されて1N60(1K60)だけが残ったようなものです。(笑)

> P60でのマクロ撮影、苦労の後が見受けられますが・・
はい、マクロに向かないカメラで撮ろうとすると・・・苦労がありますが、まあ、この写真くらいまでなら何とかなるようです。(笑)

jh5esm/cosy さんのコメント...

hiroさん,こんばんは

うちにも1N60のストックが50本ほどあるのですが,使用予定が皆目ありません(^^;

そういえば,ショットキーバリアの1N60ってのもありますね(笑)

JJ3CMV 酒井 さんのコメント...

こんばんは。

その昔、雑誌に点接触ダイオードのイラストが描かれていたのを思い出しました。

単なるイメージ図ではなく、本当にこのような構造になっているのですね。手持ちにも透明ガラスのダイオードがあるのですが、こんなに拡大して見たこともありませんでした。

TTT/hiro さんのコメント...

JH5ESM 武藤さん、こんばんは。

コメント有難うございます。
> 使用予定が皆目ありません(^^;
無線機の用途だと、RF検出に使うくらいでしょうかね? スーパーの第二検波のほかはバラモジくらいかも知れません。

> ショットキーバリアの1N60ってのもありますね・・・
ありますねえ。 トランジスタ・ラジオの第二検波用なんでしょう。 ゲルマラジオに使うと旨く聞こえないかも知れません。Vfが特に小さいSBDでも微小電流領域の立ち上がりはゲルマDiにぜんぜんかないません。

TTT/hiro さんのコメント...

JJ3CMV 酒井さん、こんばんは。

コメント有難うございます。
> 本当にこのような構造になっているのですね。
本当にこうなっていますよ。(笑) こんどルーペで拡大して観察して下さい。 どれも同じような構造になっていると思います。 あと、感度は悪いですが、フォトダイオードのように光にも感じます。

JE6LVE/Takahashi さんのコメント...

こんばんは。

>順方向抵抗、逆方向抵抗など見ておけば良いと思います。 
>逆耐電圧は、逆電圧を○○V掛けたとき、漏れ電流がXXμAと言う規格です。

了解です、使うときには一応確かめて使います。^^

>ゲルマならどれでも気にしなくて良いくらいです。
確かにゲルマDiは気にせず1N60を使いますね。
そういえば1N60は初めて使った(購入した)半導体です。
赤帯と黒帯がありますが、やはり黒帯の方が強いのでしょうか?(爆)

>マクロに向かないカメラで撮ろうとすると・・・
マクロに強いカメラでデジタルマクロまで使うと接合部まではっきり写せます。
何事も適材適所でしょうか。^^

toko さんのコメント...

こんにちは

geDi が懐かしくて,コメントに飛びつきました。
数十年以前,子供の科学等を参考にして,色々な鉱石ラジオを作りましたね。

10数年前,熊本シティスタンダードでもよく使いましたね。
こんな便利なものを,そしてBMに使うには特性がいまいちなので,ロールで(何本有るのか解らないけど300本は有ると思う)購入して,それからそのまま。

リード線が錆びて,気力も視力も弱って。
加藤さんのブログをみて,元気をもらっています。

TTT/hiro さんのコメント...

JE6LVE 高橋さん、こんばんは。

コメント有難うございます。
> 使うときには一応確かめて使います。^^
だいたい、Ge-Diで間に合うような用途なら、正逆をテスタで見てダイオードになっているようなら大丈夫ですよ。 あまり神経質になる必要はないと言うのが、今の考え方です。昔の本にはシビアに合わせろと書いてありましたが・・・(笑) どうせ合わせるなら、RFでやらないと意味ないようです。

> 赤帯と黒帯がありますが、やはり黒帯の方が・・・
私が初めて見た1N60は、ガラスが全面白くペイントされていて、赤い文字でToshibaのロゴと、やや大きめの文字で1N60と書いてありました。赤帯も黒帯も、60年以上生き残った子孫ですから互角でしょう。(笑)

撮影も、これ以上になるとマクロと言うより顕微鏡写真の領域になりそうですね。(笑)

TTT/hiro さんのコメント...

tokoさん、こんばんは。

ご存知のお方と思われますが、どなたかわかるよう「実名」或はCallsignにてお願いします。

toko さんのコメント...

toko@JH4VNW です。

済みません、コールを記載するのを忘れました。

そうでしたね、なぜか1N60は白で塗装されていましたね。
それにちょっと大粒のOA60(ちょっと自信ないけど)がありましたね。FM検波用に使ったことがありますけど、ゲルマニュームダイオードの響きが懐かしいですね。

TTT/hiro さんのコメント...

JH4VNW 遠藤さん、こんばんは。お手数掛けました。

コメント有難うございます。
> なぜか1N60は白で塗装されていましたね。
たかがゲルマ・ダイオードでも、昔の半導体はとても大切にされていました。 それだけ手間を掛けていたのでしょう。(笑)

いまでは数円〜数十円で買えますが、子供の頃は200円くらいだったと思います。物価がぜんぜん違いますから、相当高価でした。(特に子供の身には・笑)