2010年1月9日土曜日

なるほど! kindle

ブックカバーも:

 同時購入したブックカバーを付けておいた。 2個のツメで簡単に固定でき、流石に専用品だ。(黒いのでよく見えないが・・)

 ブックカバーを付けると厚みも重さも増すが持ち運びには有った方が良い。 表紙を閉じると一見大きめの手帳のようだ。しかし開けると中から近代的なkindleが登場する訳である。(笑)


ユーザーガイド:

 紙のユーザーガイドも同梱されてはいるが、予め電子書類のユーザーガイドが入っている。

 基本的な操作から実験的な機能まで、様々な情報が詳しく書かれているが全部英語である。 最初に良く目を通しておく・・・と書くべきだが、ちょっと面倒なので必要になったら部分読みすれば良いだろう。

ホームポジション:

 右上サイドにある「HOME」ボタンを押すと「アイテムリスト」が表示される。 一覧表あるいは内容目録のようなもので、最後に見た書類・書籍が先頭にくるモード、アルファベット順のモードなど、選択可能だ。

 写真は既に幾つかの書籍を読み込んだ状態である。 読めるのは、Amazon.comから購入した専用フォーマットの書籍ほか、いまや書類の標準フォーマットであるPDF形式も扱える。(PDFファイルには機能的な制限がある)

 試しに幾つか「青空文庫」からkindle用にPDF変換した文庫本を入れてみた。

kindleで漱石!

 「青空文庫」は、著作権切れの文学書をボランティアが電子化して公開しているサイトだ。もちろん合法的なものだ。
 流石に古いものが多くて近代作家の小説はない。 それでも漱石や鴎外といった明治の文豪ファンには大いに楽しめる作品が揃っているようだ。

 kindle 2(国際版)は発売当初PDFに対応していなかった。 現在は内蔵ソフトウエアのバージョンアップで対応している。 初期に購入したユーザーも自動アップデートでバージョンアップできる筈だ。 PDFに対応できれば、kindle用に作った(変換された)ファイルを読み込むことで取りあえず日本語化されるのである。(詳しくはkindle用PDF変換に関する実験的なサイト:「青空キンドル」へ。とても素晴らしいサービスだ。)

 今のところAmazon.comから購入できるのは英語の書籍・雑誌や新聞に限られる。 しかし自前でPDFファイルを用意すれば日本語でも読めるようになる。 今は日本語の本はAmazonから購入できないが、手元のパソコンとUSBケーブルの接続で転送できる。

坊っちゃん:

 このようになかなか奇麗に表示してくれる。 文字の大きさもうまく調整されており十分読み易い。 ルビはやや線が細くなるが、まずまず読めるので実用的である。
 周囲の明るさがあればコントラストも十分であり、普通の文庫本を読むのと何ら変わらない。 使っている「e-ink」は画面のダイナミックな書き換えなどしておらず、印刷物と同じようにまったくチラつかないから目にも優しい。

 さっそく幾つかの名著をPDF変換して読み込んでみた。左右に付いたボタンでページめくりも簡単で、文庫本よりも読み易い感じ。重さも許容範囲であって持つ手が疲れて痺れることもなかった。(笑)


 kindleとその配信システムは、単なるインフラとその利用手段に過ぎない。しかし、こうしたコンテンツ(商品)さえ揃ってくれば既に十分に実用的なことを実感した次第である。
 さて、次はkindle Storeから実際に本を買ってみたいと思う。(つづく


4 件のコメント:

T.Takahashi JE6LVE/JP3AEL さんのコメント...

こんにちは。
世間は今日から3連休なのですが、
今日の我が家はみな仕事や塾です。^^;

青空文庫は綺麗に表示されていますね。
青空文庫でいくつも読みたい本があるのですが、
PCで読むのは結構疲れて途中で断念したままになってます。

ホームポジションのC1815や3A5単球TRXなどがそそりますね。hi
ファイル名を日本語にしてもタイトルは日本語表示出来ないのですか?

JG6DFK さんのコメント...

こんばんは。

「Amazon.co.jp」にはよく出入りしているので、その存在は早くから知っていましたが、日本語も表示されるようになったのですね。

少なくとも「紙資源の節約」という意味では画期的なシステムだと思いますが、今後は著作権者と読み手の双方にとってメリットが大きいシステムに発展していって欲しいものです。

TTT/hiro さんのコメント...

JE6LVE 高橋さん、こんばんは。

さっそくのコメント有難うございます。
> 世間は今日から3連休なのですが・・・・
今日から3連休ですが、買物、掃除、車の整備・・・色々あって、出掛けられません。皆さん遠方にお出掛けの様で、近所のスーパーはどこもガラガラでした。(笑)

> 青空文庫は綺麗に表示されていますね。
なかなか良い感じでしょう? 幾つか漱石や竜之介の名著を読んでみましたが、文庫本より便利なくらいです。読書向きの照明があれば目も疲れません。通勤電車の車内でも問題ないでしょう。PCで読むより良いくらいですね。

> タイトルは日本語表示出来ないのですか?
PDFはフォンと埋め込みでないとダメです。 即ちkindleのシステムフォントに漢字が入っていないので文字化けします。 この件に関しては、のちほどシステムフォントを入替えて日本語に対応した例をお見せする予定です。結論から言えば日本語表示できるんです。hi

TTT/hiro さんのコメント...

JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。

コメント有難うございます。
> 日本語も表示されるようになったのですね。
今のところ、日本語フォントが埋め込まれたPDFファイルだけですが、ご覧の様に日本語で表示できます。 もちろん、スキャナで取り込んだような画像のPDFなら元のまま表示されますけれど・・・。(笑)

> 著作権者と読み手の双方にとってメリット・・・
最近は新刊本をどんどん出して「使い捨てる」状況です。追加印刷されず、すぐ絶版になる状況では筆者も読者も報われません。 電子ファイルにすることで絶版がなくなれば双方にとっても大いにメリットがあります。 まあ中継ぎと書店には何のメリットは無いでしょうけれども・・・。

実際に使ってみて、文庫本を手軽に読むと言った使い方なら今のkindleで何の問題もないので、早く日本でもkindle用の本が買えたら良いと思います。