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2014年11月1日土曜日

【HAM】 A New life for FT-101 Part 1

【FT-101にニューライフを】
 写真は無印・初期型のFT-101である。 ただし1970年5月発売の最初期型ではない。 最初期型は結構珍しくて、なかなかお目にかかれない。受信のRF-Ampが3SK22GRを2つ使ったカスコードアンプになっているのが特徴だろう。他もかなり違っている。もちろん性能が良くないから改良された訳なので有り難がるような代物ではない。FT-101Eなどの後期型の方が優れているのは勿論だ。

 写真の機体はFT-101無印のかなり初期型のようだ。最初期型ではないものの、FT-101Bの登場に近いころのものとはだいぶ違う部分がある。詳細は後に記述したいと思っている。もちろん160m Bandは搭載されていない。 全般的な様子から見て1970年後半から1971年初め頃のものではないか。いずれ製造番号から調査を試みたい。 全般的な性能は後のFT-101Eにはやや劣るように感じるものの概ね実用性能は有していると思う。 混変調特性などこのFT-101シリーズが持つ本質的な弱点はやむを得ないとして、よく整備すれば今でも実用に成り得る性能は保っている。(改訂:2014.10.9)

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 閑話休題、ニューライフとは例によってWARC Band追加のことだ。(参考:FT-101ZDのWARC Band改造記事は→こちら) FT-101の無印でWARC Bandなど大改造が必要と思われるかもしれない。 しかし、種々調査した結果、それほど困難なくオンジエアできそうなのだ。 まずは既にポジションが用意されているWWV/JJYのところを30m Bandに使うのが手始めだろうか。この101のWWV/JJYは10MHz帯なので改造は容易な筈だ。

 FT-101Zシリーズと違い、こちらのオリジナル101シリーズはダブルコンバージョン形式になっている。 2回の周波数変換があるので、とても厄介そうに見えるかもしれない。ところが意外にもこちらの方がWARC Bandを追加し易すそうなのだ。 WARC Band対応なしのFT-101Zシリーズに追加するより容易かもしれない。 バンドスイッチのWWV/JJYの所に30m(10MHz) Band、AUX の所に17m(18MHz) Band、普通のHAMには用のない11m(27MHz)の所に12m (24MHz) Bandを追加実装するというのが定番の改造だろうか。

 ここでは、別体の『WARC Bandコントローラ』を置くことで本体内部の改造は必要最小限で済ませようと考えている。 本来なら各WARC Band用に特注の水晶発振子が必要となるが、ここでは例の中華DDSを採用する方向で行く。 従ってバンド追加の水晶を特注する費用は掛からないし納期待ちのじれったさもまったく無しだ。 他にも私オリジナルのちょっとした面白アイデアもあるのだがパクられて先に実現されてもしゃくなので今はまだ書かずにおこう。(笑)

 この機体にはCWフィルタは実装されていないが、どうしても必要そうなら他所から・・例えばFR-101とか・・から借用しよう。 30m BandはCWバンドだし、17m BandもDXingにはCWでのオンジエアが有利だ。 CWフィルタはぜひ欲しい感じである。今更中古を買うのも何なので、余剰手持ちがあったらなら良かったのだが・・・。 何ならオージオCWフィルタという手もある。

【まずは再整備から】
 40年越えの年代モノになるが綺麗そうに見えると思う。しかし整備してから10年以上にもなるので各部の接触不良がだいぶ再発している。改めてエージングと再調整が必要そうだ。改造はもちろんマトモな状態になってからになる。正常でもないものを改造したら手に負えなくなるだけ。hi hi

 少し通電しておいてからバンドスイッチを数回転したらとりあえず受信できるようになった。 さっきから7MHzのラグチューをウオッチしているが周波数安定度もまずまずな感じだ。 全般的な点検と軽微な補修を行なうことでまともな状態に復帰できそうに思う。 いつもながら年代モノのRigは世話がやけるが、きちっと聞こえて飛ぶようになればそれはそれで充実感も感ぜられるものだ。

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 DDSを搭載するということは、もちろん専用のコントローラを要する。マイコンを使うことになる。 基本的に周波数設定ができれば良いだけなので難しくもないが、幾つかアイディアを盛り込むにはそこそこ複雑になって行く。 そのあたり、どうするかも含めてまずは簡単な所から攻めて順次バージョンアップして行く作戦でいる。

 簡単そうに思えても例によって誰にでも可能なものではないだろう。 その他大勢にとって読み物でしかない可能性も高い。 ただ、同じような試みをされたいお方があるようなら詳しく扱おうと思っている。その辺りのことご意見・ご要望とか頂けたらと思う。お気軽に何でもどうぞ。

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 FT-101やTS-520と言った年代物のSSBトランシーバはそれほど複雑ではなく部品サイズも程々に大きいので整備はしやすい。(もちろん、修理技術ナシではそうそう簡単な筈もないが。修理とは石・球の交換と思ってる輩は幸運のみが頼りだろう・笑) 半導体式なので発熱量が少なかった関係から状態の良い機体も見かけるように感じる。 そのため、レストア素材として楽しまれるお方も多いのだろう。 青春真っ只中の思い出として着手するお方もあるのではないだろうか。 もちろんレストアして「完了」も良いかもしれない。 しかしレストア後のテスト・オンエアもあらかた済んで、ちょっと飽きてきたらWARCバンド改造にチャレンジなど如何だろう? うまく行けば貴方のHAMライフに新たなシーンが加わるに違いない。de JA9TTT/1

(つづく)←リンク

8 件のコメント:

本田/JK1LSE さんのコメント...

こんにちは。
ずいぶん綺麗な筐体ですね。レストア済なのでしょうか、埃がないですね。

101は高嶺の花でした。私は400Sを買ってもらった(かなり無理して)のですが、これと同じダイヤルでした。後期型でした。ダブルギア+ボールドライブで1回転あたり約16KHzだったと思います。前期型はボールドライブなしの25KHzでした。YaesuとTrioではダイヤルの回す方向が逆で、今でもまごつきます。Yaesuが逆?なのかなぁ。

この時代の半導体受信機でそこそこ使えたのはμ同調のおかげでしょうか。コンパクトでオールバンドカバー(CBとかWARCバンド、業務用)できたのも、これのお陰でしょう。うまく出来ています。自分で作ってみたいネタです。
自分でじっくり使ったことはないのですが、名機ですね。

TTT/hiro さんのコメント...

JK1LSE 本田さん、おはようございます。 3連休なのにあいにくのお天気ですね。

早速のコメントありがとうございます。
> レストア済なのでしょうか、埃がないですね。
10数年前にレストアして、その後はほとんど使わないままビニル袋に入れて収納していました。 埃にはならないのですが、年数相応に接触不良は出ますね。

> 私は400Sを買ってもらった・・・
私は出たばかりの25kHzダイヤルの物を買ってもらいました。 その後101が出て使用局が羨ましかったものです。 10万円越えのリグは高かったですよね。

> Yaesuが逆?なのかなぁ。
常識的にはダイヤルを時計方向に回して周波数が上がる方向ですから、YaesuのFT-101,etcは逆ですよね。hi hi

昨今は逆の機械はないので101は意識して回さないと間違えてしまいます。(笑)

> これのお陰でしょう。
コイルパックの部分が圧倒的にコンパクトなので優位性がありましたね。 WARCバンドに対応しやすいのもそのおかげです。TS-520などではかなり大変でしょう。

> 自分で作ってみたいネタです。
しばらく前ですが、μ同調機構になったミツミ製のラジオのフロントエンドが売られていたことがあります。 それを何個か分解+合体して160m Bandの受信機に応用したことがあります。

> 名機ですね。
使用している部品にクオリティが低い物があってそれが欠点ですが、全般的に良く纏められている名機だと思います。 CollinsのKWM-2Aをよく研究していると感じます。 機会があれば詳しく観察されてください。面白いと思います。

T.Takahashi JE6LVE/JP3AEL さんのコメント...

加藤さんこんにちは。
今日から11月、今年も後2ヶ月ですね。

FT-101にWARCバンド追加とは斬新ですね^^
以前からバンドスイッチにはAUXポジションが付いていましたが実際にAUXとしてバンドを追加できた無線機は無かったと思います。

ダブルコンバージョンなので局発とトランスバーター部分を変更すれば良いわけですね。
101はμ同調なので520よりは有利かなと。

101は数台持っていてもさすがにWARCを追加しようとは思わないですが、実現方法、改造方法には興味津々ですのでつづきを楽しみにしています。Hi

TTT/hiro さんのコメント...

JE6LVE/3 高橋さん、おはようございます。 あと2ヶ月で2014年も終わりですね。 早いものです。

いつもコメントありがとうございます。
> FT-101にWARCバンド追加とは斬新ですね^^
FT-101ZDのバンド拡張方法を見ていてできそうだと・・・ミュー同調の部分は同じですし。hi hi

> 101はμ同調なので520よりは有利かなと。
TS-520はコイルの追加を伴いますから簡単ではないですね、 やはりFT-101はその部分が有利です。

> 改造方法には興味津々です・・・
高橋さんも改造してみたくなりますよ。(笑)

JG6DFK さんのコメント...

おはようございます。今日は洗濯日和になってよかったです。Hi.

このシリーズに特段の思い入れはありませんが、受信のトップにいち早くMOS-FETを採用したというイメージが強かったので、3SK22のモデルがあったというのは意外でした。

専門家には常識でしょうが、古いセットはケミコンも疑った方がよさそうです。拙宅の浴室給湯リモコンに使われていた9個のケミコンは14年で「全滅」しました。

TTT/hiro さんのコメント...

JG6DFK 児玉さん、こんにちは。お天気良くなりましたね。

コメントありがとうございます。
> 受信のトップにいち早くMOS-FETを採用した・・・
発売してすぐに松下の3SK39という初期のMOS-FETに変更しています。 型番としては東芝の3SK35よりも後ですが、3SK39の方が価格あるいは入手性の点で好都合だったのでしょう。 この機体も3SK39になっています。

> ケミコンも疑った方がよさそうです。
以前のレストアの際に基板上の小型で小容量のケミコンは全て交換済みになっています。場所によりタンタルに交換しています。 電源の平滑用などの大型のケミコンは容量抜けは起こりにくいです。これは電解液のマージンが大きいからです。ただし再化成は必要ですけれど・・・。

そのほか、フィルムコン(マイラー)の外装割れが多発しており、セラコンあるいは同種のフィルムコンに交換済みです。 このころ八重洲が使っていたフィルムコンは品質が良くなかったようです。

その辺も含めたレストアの詳細を扱う方が良いのかもしれませんが、無闇に部品の交換をする人がおられるので安易な情報公開はしないほうが無難なようですね。(笑)

JL1KRA Nakajima さんのコメント...

101の画像撮影が美しくまるで高級機コリンズのような風合いです。
TRIO派なので101の詳細は分からないのですが
RYH尾崎さんがFUJIYAMA検討会の時、大切そうに
101をTTT加藤さんのお宅に持ち込んで吟味されていたのを
思い出しました。

101販売当時は想定もされなかった
30mバンドにオンエアーしたら楽しそうです。
リグ紹介で相手局は101Z後期モデルと思ってしまいそう。

TTT/hiro さんのコメント...

JL1KRA 中島さん、おはようございます。

> まるで高級機コリンズのような風合い・・・
写真のマジックで綺麗に見えますよね。 現品は年式相応の風合いですよ。(笑)

Collinsを強く意識したデザインを感じます。

> 吟味されていたのを思い出しました。
懇親会のときその後もメンテしながら愛用されていると話されてました。

> 30mバンドにオンエアーしたら楽しそうです。
リグもびっくりですよね。(笑)

古いTRIOのリグでも可能性はありますが、この101の方jが容易そうです。既存のバンドを犠牲にせずにできそうです。