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2015年1月15日木曜日

【部品】DBM Chip vintage, MC1496P

年代物のDBM-IC:MC1496G/MC1496Pの活用
MC1496と言うDBM-IC
 MC1496は非常に古いDBM-IC(DBM:二重平衡型変調器/ミキサ)である。 まさしくビンテージと言えるものだ。1970年代のはじめには登場していた。 オリジナルの開発メーカーはモトローラ社であったが、様々なアナログICメーカーがセカンドソースを作った。

 写真は、10Pin-Canパッケージと14Pin DIPパッケージである。 他に表面実装タイプもあって今はそちらが主流になってきた。既に10Pin-Canパッケージは各社とも廃止品だ。手に入るのは市場在庫品のみである。

 注意すべきはCanパッケージとDIP14Pinパッケージではピンのアサインが異なっている点だ。とくに古い資料ではCanパッケージ品を標準にしてピン番号を振ってある例が多い。 電気的性能はどれも違わないので現在ではDIP品あるいは表面実装品を求めれば十分だ。 ここではすべて14PinのDIPパッケージ品(面実装品も同じ)のピンアサインを標準にして書いている。従ってCanパッケージ品で行く場合はピン番号を振り換える必要がある。

MC1496の入手
 DIP品も廃品種になっているメーカもあるが写真のJRC製:NJM1496DはMC1496Pの同等品である。多くのパーツショップで手軽に入手できるのでお薦めだ。

 写真は秋葉原の千石電商(←リンク)で入手した物である。2014年12月現在・単価231円であった。 共立エレショップ(←リンク)ではNJM1496Dが194円で売っている。また、先月までS電気にもMC1496Pが200円で置いてあったが売れると見てだろうか、急に300円に値上げされた。ささやかな抵抗の意味でお店へのリンクは外しておこう。他にも入手できるお店は多いから今のところ支障はないだろう。

 写真のCanパッケージのものは遠い過去に入手した引出し在庫品である。ナショセミのLM1496Hは信越電機商会(←大昔の広告なので見ての注文は不可・笑)・・・今の秋月電子通商で購入したのではないかと思う。 探すと古いMC1496GやLM1496Hが置いてある店もあるようだがCanパッケージ品をあえて使うメリットはあまりない。(使いにくいしオネダンはだいぶ高くなる・笑)

NEWS:秋葉原の秋月電子通商がNJM1496Dの扱い開始。@100円です。(2015年4月現在)

                −・・・−

 今さらこんな古くて使いにくいDBM-ICなど登場させなくても・・・と思われるかも知れない。 しかし後世に登場したDBM-IC、例えばSN76514NやSN16913Pの方が先に生産中止になって、それから年月が経過したため入手難になっている。
 かろうじてSA612なら手に入るが扱うお店が少なくて価格も高めである。 SA612は低消費電流にできているのは良いがダイナミックレンジが少々狭いので気をつけて使うべきだ。 さりとて入手容易なTA7358P/APは例の問題で使いにくいし・・・。

 MC1496は外付けが多くて面倒くさいがセカンドソースが現行品として低廉に流通している。外付け部品が多い反面、動作状態を自在に設定できるから用途ごとに最適化できるメリットもある・・・と言う訳で、なるべく省部品化して使い易いように考えてみることにした。もちろん自作などしないお方にゃ面白くもなかろう。ここらでお帰りがお薦めだ。

                  ☆


MC1496の標準的な用法
 もともとMC1496は何か特定の通信機向けに開発されたのではないかと思っている。軍用品だったかも知れない。その機器には+12Vと-8Vの2電源があったのではないか。
 左図はデータシートに記載された標準的な使い方である。 右側の±電源で使う方は幾つか外付け抵抗器が少なくて済むがそれでもかなりの本数が必要だ。 左側の+12V単電源で使うと一段と外付け部品が増える。

 これしか無かったころならともかく、その後登場したSN76514NやSN16913Pと比べて部品数が圧倒的に多いのが難点であった。すぐさまそちらに乗り換えたのは当然なことであった。ICなのだから周辺部品は少ないほど良い(有難い)に決まっている。

 外付け部品は多いが、バラモジ(バランスド・モジュレータ:Balanced Modulator)としての性能は優秀であり特にキャリヤ・バランスの安定度は優れていた。従来、ダイオードやTrなど個別部品を集めて構成していたバラモジ回路と比べ温度変化に強かったと思う。真空管のように徐々に消耗の心配もない。流石にモノリシックIC化されたDBMだと感じた。

AM変調回路やプロダクト検波に使う
 キャリヤを抑制したDSB信号を作るのが目的のICで、あえてバランスを崩してAM変調に使うなんて言うのは邪道だろうか?

 これはやってみたらわかる。非常に良質のAM変調が掛かるのだ。 (当たり前だが)いとも容易く100%変調が掛かる。 しかも低い変調度から100%まで変調のリニヤリティ(直線性)はとても優れている。オシロスコープにトラペゾイド(←参考)でも描かせてみたら優秀さは一目瞭然だ。

 同時に、変調トランスのような周波数特性を悪くするデバイスは使わないから低域から高域までフラットな周波数特性が得られる。  実際に使うにあたっては音声帯域を制限するLPF(低域フィルタ)は必需である。 HAM局のAM送信機ならfc=3kHzのLPFを入れるべきだ。あとはリニヤに増幅して行けばたいへん良い音のAM波でオンエアできる。 自家用の微弱電波AMワイヤレスマイクならfc=10kHzあたりの簡単なLPFでも入れておこう。

 MC1496はSSB検波(プロダクト検波)に使うのも良い。その場合、ややゲインをアップした使い方をすると有利だ。ゲインアップの具体的方法はPin2とPin3の間に入れる抵抗値を小さくする。 IFアンプのゲインは低めでも済むし、そのように設計するとS/Nも良好である。 検波器自身でゲインを持つことから後続低周波アンプのゲインは少なめにする。

 上手に設計してやることで、送信時のバラモジと受信時のプロダクト検波を兼用できる。入力・出力ともに2系統あるのでうまく使うとトランシーバが構成し易い。

MC1496を省部品で使おう
 性能が低下しない範囲で部品数を削減した使い方を検討してみた。

 左図の左側はデータシートに書いてある標準的な使い方である。VRを含め抵抗器は14本もあってたいへんだ。 右側はそれを可能な範囲で削減してみた例である。 抵抗器は5本少なくなっている。これでだいぶ使い易くなった。「JA9TTT式使い方」とでも言いましょうか、お勧めである。(笑)
 ネットでサーチしてみたら類似の使い方も幾つか見かけたので同じように感じて工夫した人もあるのだろう。 理屈をこねればいくぶん温度特性が悪くなる道理だが実際には性能低下を感じないから省部品型で十分だ。少々不真面目な使い方だがこれが実用的。図面に記載漏れしているが印のコンデンサは0.1μFで25Vまたは50Vのセラコンを使う。画像圧縮の関係で回路図の部品定数が読みにくいようなので部品表(←リンク)を用意しておいた。試作するお方はご利用を。

 図はDBMでの用法を基本としているが、AM変調器やプロダクト検波でも同様である。あなた自身のオリジナル設計で回路電流をもっと多めに流したいなどの際はバイアス抵抗の列を再設計する必要がある。しかし大抵の用途ではこのままの定数で済むだろうと思う。 電源電圧も9Vあたりまでならそのまま下げて行って大丈夫だ。

 低周波信号とキャリヤ入力端子のインピーダンスを約1kΩに設計している。従って前段回路の負荷は軽いのでドライブし易くなっている。HF帯ならこれで支障ないが、もっと高い周波数(VHF帯とか)でミキサー回路に使う際などは低く変更すべきだ。 単純に該当部分の抵抗値を低くすれば良い。

まあ、使い易くなったかな
 外付け抵抗器が9本ではまだ少ないとは言えないが、ずいぶん減った印象がある。 部品レイアウトも容易になるのでプリント基板化でも有利だ。

 写真は約1MHzのバラモジの例である。ブレッドボードでの製作にもかかわらず、キャリヤ・バランスの調整はとてもスムースで、容易にバランスアウトできる。 SSBジェネレータ用のバラモジとしては音声信号が過大にならぬよう信号レベルを管理してやれば良い音の変調が掛かる。フィルタ・タイプのSSBジェネレータだけでなく、PSN型にも悪くない選択だろう。

 AM変調器としての性能も見たがなかなか良好であった。 回路の性質上、100%を超えた変調も可能である。 ただし過変調の波はAM受信機で聞くと歪むだけなので100%を超えないように制限を設けるなど考慮しておきたい。 多くのAM放送局のように平均変調度30%程度で行くなら過変調の心配はあまりない。 人声(スピーチ)を扱う範囲においては神経質になるほどでもないようだ。

                ☆ ☆ ☆

 某誌で何回か「私の部品箱」と言うワンページ記事を書かせてもらっている。 私はピンチヒッターの立場なので懐かし系のデバイスをテーマにしている。 記事の依頼でも「長年愛用している」デバイスが良いとのお話もあって何だかビンテージ物が続けて登場してしまっている。(笑)

 MC1496もそんなデバイスの一つである。  そうは言っても、新たに扱うに当たり過去そのままの紹介では詰まらないだろう。 いま使っても有用なDBM-ICなのだが「何となく使いにくい」ので敬遠されがちだ。 敬遠の理由はズバリ「外付けパーツの多さ」にあるわけで、そこが改善されたら再活用されるのではないだろうか。 少ない誌面に使い方の経緯のような詳しくは書けないからBlogで纏めておくことにした。 ディスコン(製造中止)でプレミ付きになった高額なDBMチップを入手するのも詰まらんものだ。  部品はちょいと増えるがコスト・パフォーマンス抜群のMC1496(NJM1496D)を再びDBM-ICの定番に据える良い機会なのかも知れない。de JA9TTT/1

(おわり)

20 件のコメント:

JK1LSE/本田 さんのコメント...

おはようございます。
先日、この1496を使ったAM変調器を実験したらいとも簡単に特性が出たので改めてこの石の素晴らしさを痛感しました。ただ、ここで書かれている通り外付けバイアス抵抗の多さには閉口します。いつも万能基板に適当にレイアウトしていくと収まりが悪くてコンパクトに配置できませんhi。
バイアスが簡略化できると使われる方が増えるにではないでしょうか、すごくメリットがあると思います。
どのアクティブDBMも同じかもしれませんが、各ポートの入力レベルとインピーダンスを合わせておかないとダメなのでしょうね。最初にこの石を使った時はオシロすら持っていなかったので、波形を見ることぐらいできないと使うのが難しかったです。その辺りも万能ICであるが故かもしれません。何と言っても、いまだ生産中なのが嬉しい貴重な石で気に入ってます。

TTT/hiro さんのコメント...

JK1LSE 本田さん、おはようございます。 今日はどんよりした空模様ですね。

早速のコメント有り難うございます。
> AM変調器を実験したらいとも簡単に特性が出た・・・
懇親会でお会いした時、そんなお話をされていましたね。他の変調方式と比べて簡単に奇麗な変調が掛かるのはメリットだと思います。

> 外付けバイアス抵抗の多さには閉口します。
何と言っても、最大の難点はここですね。 半減とまでは行きませんが3割くらい減ったのでだいぶ楽になったと思います。

> いまだ生産中なのが嬉しい貴重な石・・・
JRCさんに頑張ってもらいたいと思っています。 やはりDIP品が実験には扱い易くて良いですから。hi hi

T.Takahashi JE6LVE/JP3AEL さんのコメント...

こんにちは。

SN76514や16913P、SA612などはよく使いましたが、
古くてパーツが多いMC1496は一度も使ったことがなく手持ちもありません^^;

表面実装ですとNJM2594などもありますが、
やはりDIPが使いやすいですね。

最近はレベル調整が楽なDi-DBMばかり使ってますが、
Blogを拝見するとMC1496も使ってみたくなりました。
今度日本橋へ言ったときに数個仕入れてみましょう。Hi
周波数はどれくらいまで使えるのでしょうか?

TTT/hiro さんのコメント...

JE6LVE/3 高橋さん、こんばんは。 だいぶ雨が降っています。 まあ、雪じゃないのでまだ良いのですが・・。hi

コメント有り難うございます。
> 古くてパーツが多いMC1496は一度も使ったことが・・
高橋さんはもっと新しいDBMをお持ちですからMC1496なんか必要はないと思いますよ。まあ使いこなす面白味のようなものは有るかもしれませんね。hi hi

> やはりDIPが使いやすいですね。
そうなんです。 NJM2594がDIPパッケージなら良かったのですが、面実装のみで登場したのは残念でした。

> 周波数はどれくらいまで使える・・・
だいたい100MHz以下で使うのが良いと思います。144MHzでは性能低下するのでDi-DBMの方が良いでしょうね。 FM周波数帯なら何とか行けるかと。

Di-DBMの方が全般的にお奨めなんですがゲインのあるアクティブミキサがお好みのお方も多いようですね。

JH9JBI/1 やまもと さんのコメント...

 今年もよろしくお願いします。

 MC1496といえばデータシートの応用例の電圧が結構高いので使うのに二の足をふんでいました。でも、よく考えてみればFT-690のSSBも1496を使っていて、しかも6.8Vで動作させているのですよね。
 発表年代を考えれば2.5W、アンプをつけても10Wなので特性には目をつぶった領域での動作かもしれませんが結構低電圧でもいいのだと、実使用は長いのに気付いていませんでした(笑)

DIP品といえばS042Pをまだ使っていません。SA612と同じく発振もできて面白いと思うのですが。

TTT/hiro さんのコメント...

JH9JBI/1 山本さん、こんばんは。 こちらこそ本年も宜しくです。

コメント有り難うございます。
> 電圧が結構高いので使うのに二の足を・・・
極端な低電圧は無理が有りますが、5Vくらいまでなら動作点を最適化することで対応可能そうです。 その分、ダイナミックレンジは圧縮されてしまいますけれどね。hi

> DIP品といえばS042Pを・・・
SIMENSのDB-ICですね。 CanとDIPが有ったと思います。バイアス内蔵なので外付けが少なくて良いです。

Euの石は入手性が悪いので詳しく検討したことは有りませんがMC1496でも同じように発振兼用もできるのではないかと思いましたよ。 もっとも設計は面倒そうなのでそれ以上の検討はしませんでした。hi hi

入手されたのでしたら是非お試しください。

JR2WZQ 河野 さんのコメント...

加藤さん、おはようございます。今年もよろしくお願いいたします。
ボクが電子工作の世界を知ったのは中学生だった1972年頃のことで、その当時既に「ラジオの製作」や「初歩のラジオ」の製作記事にMC1496が登場していたような記憶があります。当時はまだCQ Hamradioは読んでいませんでしたが、当然登場していただろうと思います。当時のものはもちろんCanパッケージで、値段も高く、中学生の小遣いでは買えない値段だったと記憶しています。
当時、テレビ用のIC(型番失念)でDBMになっているのがあって、それをSSBジェネレータに使った製作記事もあったように記憶していますが、おそらくテレビ用のICの方が安くて入手性も良かったのではないかと思います。あくまで推測ですが。
リタイアしてヒマになったときのために、ディスコンになった(なりそうな)チップでない部品を機会あれば買い集めているのですが、もちろんMC1496(DIPタイプ)も入手してあります。DBMとして使えるものとして他に安価で入手したものに、TA7310P、TA7320P、TA7358P、NA612などが手持ちにありますけど、それぞれの特長をあまり理解していませんので、この加藤さんの記事は大変参考になりました。
40年以上も前のデバイスが未だに生産されているというのは驚きですし、安価に入手できることは助かります。

JL1KRA Nakajima さんのコメント...

温故知新のお年玉みたいな記事です。最高です。
消去法でいくと確かに1694が再脚光を浴びてくる。
これを上手に使いましょうというご指南。
かしこみかしこみ、賜りました。

お正月からデジタル簡易無線聞いておりますが
業務半分、レジャー半分、CQ呼出ありで新しい印象です。

各局勝手に自作コールを名乗ってまるでハム黎明期みたいですが、
違法CB無線みたいにならないことを祈ります。

TTT/hiro さんのコメント...

JR2WZQ 河野さん、こんばんは。 こちらこそ本年も宜しくお願い致します。

コメント有り難うございます。
> 製作記事にMC1496が登場していたような・・・
まだそのころは便利なチップは登場していませんからMC1496の登場も多かったでしょうね。 最初の頃、殆どCanパッケージを使いました。DIPが多くなったのはかなり後からでね。

> テレビ用のIC(型番失念)でDBMになっている・・
カラーTVのクロマ復調用ICが類似の回路になっていたので一時期使われました。 多くのTV用ICは電源電圧が24Vなのでちょっと使いにくくて、SN76514Nのような便利なチップが出てきたらクロマICの応用はあっという間に廃れてしまいましたね。

FMのステレオマルチプレックスのICもバラモジに使えるので一時期使ったことが有ります。ただしPLLになったものは駄目だったと思います。

> 40年以上も前のデバイスが未だに生産されている・・
基本的な機能だけが内蔵されていて、外付けの選択で幅広く活用できるのが生き残った理由でしょう。

表面実装型はいま暫く残ると思いますが、DIP型はそんなに長く続かないかもしれませんね。

TTT/hiro さんのコメント...

JL1KRA 中島さん、こんばんは。

コメント有り難うございます。
> 温故知新のお年玉みたいな記事です。
はっは。w そうでしたね。 だんだんアクティブタイプのDBMが無くなってしまったので、いま有るものを積極的に活用しようよ・・と言う企画でした。hi

> CQ呼出ありで新しい印象です。
まだまだ黎明期の雰囲気なんでしょうね。

> 違法CB無線みたいにならないことを祈ります。
そうですね。 同じ運命にならないことを祈りましょう。

JR2WZQ 河野 さんのコメント...

おはようございます。

> カラーTVのクロマ復調用ICが類似の回路になっていたので一時期使われました。 多くのTV用ICは電源電圧が24Vなのでちょっと使いにくくて、

少し記憶が戻ってきました。「ラジオの製作」のSSB送信機の製作記事で12V系と24V系の2種類の電圧が使われていて、ジェネレータに24V系が使われていました。そういう理由だったわけですね。

そう言われてみれば、テレビの映像増幅で使われるFWD-AGC用のトランジスタはコレクタ耐圧が高いのが多いのに気になっていましたが、テレビには24V系の電源が多かったということなのでしょうね。

TTT/hiro さんのコメント...

JR2WZQ 河野さん、おはようございます。

再度のコメント有り難うございます。
> 「ラジオの製作」のSSB送信機の製作記事で・・・
その記事は見たことが有りませんが、おそらくそう言う理由でしょうね。  24Vと言うのはTV受像機の標準電圧ではないようですが、一般の機器よりも電源電圧は高めのものが多かったようです。

クロマのICはCQ誌に何回か試用記事が載った記憶が有ります。それほど一般的ではないICでしたので使用経験はありません。

> コレクタ耐圧が高いのが多いのに気になっていました・・・
それは気付きませんでした。フォワードAGCの石は種類が限られていますね・・・。実験程度に何度か使った経験が有ります。低い電源電圧には向かない感じでしたよ。

殆どのTVはAC電源で使うのが前提だったのでしょうから他の機器に比べて電源電圧の自由度は高かったのでしょうね。 機能・性能優先で決めていたのではないかと思います。

JH9JBI/1 やまもと さんのコメント...

こんにちは

S042Pと書きましたが、例によってソ連製のK174PS1という互換品を数年前に買ったままなのです(笑)。どうもS042相当で適応する周波数がS042Pより低いようですが、互換品のことですからどちらが対応するのかわかりませんし、そもそもそれより低い可能性すらありますね。まぁ、FMで使用することになっていたはずなので100MHzは大丈夫だと思います。

 フォワードAGCについては10mAくらい流さないといけないということも商用電源機器向けなのかもしれませんね。
 IF周波数もすぐに上がってしまって、ディスクリートならデュアルゲートFETの方が安定性、AGC特性ともによくて量産時のバラツキで悩まされるならこちらを使った方がよいという判断になって採用が減ってきたのではないでしょうか?
 数mAでAGCが効くならひずみが少ない分面白いとは思いますが、ないものはしょうがないです。

TTT/hiro さんのコメント...

JH9JBI/1 山本さん、こんばんは。

再度のコメント有り難うございます。
> ソ連製のK174PS1という互換品を・・・
これにもソ連製のセカンドソースが有ったのですね。(笑)

> 100MHzは大丈夫だと思います。
バイポーラICの場合、普通の製造フロセスで作ったICはだいたい100MHzあたりまでです。 もっともソ連の常識は西側と違うかもしれませんけれど。hi hi

> 10mAくらい流さないといけない・・・
消費電流が大きいですよね。 IF一段と言う訳にも行かないので、2〜3段ではその倍から3倍ですからAC電源の機械向きでしょう。

その後、TV受像機のIFアンプはMC1350のような分流型のAGC方式が主流になったようでした。 TVのチューナ部と通信機のIFアンプは2ゲートMOSも多かったですね。

> ないものはしょうがないです。
大きな信号=電力が大きいと言うことですから、ある程度電気を喰うのは仕方が無いでしょうね。hi hi

JG6DFK さんのコメント...

こんばんは。少し前にはそろそろ異常高温に注意だとかなんだとか言っていましたが、暖かくなりそうな気配はまったくありません。

レトロデバイスを取り上げた記事は人気が高いようですね(笑)。このシリーズには高信頼型のMC1596というのもありました。

私の中ではほとんど忘れていたデバイスですが、昔は某秘話解読装置を作ったりしていたのを思い出しました。また新入社員時代、ディスクリートのギルバートセルで組まれた回路のIC化を提案した際、「実績優先」という理由で却下されたことも思い出しました。石橋を叩いても渡らない社風の電機メーカーでしたから(笑)。

それはそうと、息の長いデバイスではありますが、この先どこまで持ちこたえられるでしょうか。もっとも、CA3028などと同様にこの石はICというよりトランジスタアレイに近いので、ディスコンになっても代替手段はいくらでもあるでしょう。その前に信号処理のデジタル化で解決されそうです。

ところで、海外では定番らしいSA602/612はDIPがディスコンになったようです。NJM1496も新規では1000個単位とかで発注しないとDIPは入手できないようです。

私自身はこの辺で腹をくくるべきだろうと思っていますが、どうしてもDIPでなければ嫌だという人は、今のうちに流通在庫をかき集めておきましょう。ただし、棺桶にまで持っていくことになりませんよう。

たぶん、後生大事に取っておいてもこの先欲しがる人は徐々にいなくなり、プレミアが付くどころか単なる「産業廃棄物」になります(爆)。

私自身は(これも今や少数派ですが)1.27mmピッチのSOICならもう苦にならなくなりました。2012チップでもデカく見えます。それよりもうんと小さなチップを扱う機会が多い手前、毛嫌いしていたら仕事になりません(笑)。

蛇足ですが、今更ながらメインPCのOSがXindows XPからWindows 7になります。萌えパッケージで釣るしか芸がないWindows 8.1には目もくれず実用本位で(笑)。会計ソフトなど、XP非対応のアプリケーションソフトが増えてきたのでこの辺が潮時でしょう。

Windows 10へ無償アップグレードできるという話も出ているようですが、少なくともこれで2020年までは安泰です。

TTT/hiro さんのコメント...

JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。 寒いですねえ・・。 しばらく留守をしておりました。コメント頂いてからだいぶ経ってしまったようですが悪しからずお願いします。

いつもコメント有り難うございます。
> レトロデバイスを取り上げた記事は人気が高い・・・
そのようですね。hi レトロと言うよりもいま有って、手に入り易いと言う視点で採り上げているんですよ。(笑)

> 私の中ではほとんど忘れていたデバイスです・・・
実験的に使うにも外付けが多いと面倒なので、近ごろでは敬遠していたんですが工夫で幾らか使い易くなると感じたのでした。hi

> この先どこまで持ちこたえられるでしょうか。
アナログ処理が完全に無くなることはないと思うので、表面実装型はもう暫く安泰でしょう。 他に代替手段が無い場合も多いですので。

> 1000個単位とかで発注しないとDIPは入手できない・・・
もしあるとすれば業務関係でDIP品のニーズは古い製品の継続生産のために・・と言ったくらいでしょう。 小売店は問屋から卸してもらうようなので、卸から纏まった発注がメーカーに出るのではないでしょうか。1000個のハードルはそんなに高くないと思います。

> 棺桶にまで持っていくことになりませんよう。
これはもう、どんな部品でもその通りですね。度を過ぎた買い溜めは間違いなく消費しきれませんから。hi hi

> 「産業廃棄物」になります(爆)。
まったくその通りでしょう。(笑)

> 毛嫌いしていたら仕事になりません(笑)。
そう言う実装済み基板を使ったキットがこれからのトレンドになるのでしょう。 メーカーさん頑張って!(爆)

> XPからWindows 7になります。
ノートPCはまだXPのままですが、新MacにはParallels Desktopと言うアプリを入れた上で、Windows 7も平行して走らせています。WinとMacがシームレスで便利です。

> Windows 10へ無償アップグレードできる・・・
スマホやPDAの流行でパソコンは退潮ですからOSメーカーは苦しいでしょうね。 Appleのようにハード込みと違ってOSだけの会社は厳しそうです。 私は暫くMac OSX+Win 7で行くつもりです。

JR2WZQ 河野 さんのコメント...

こんばんは。
「信越電機商会」の広告を見落としていましたので、あらためて見てみました。
高校生の頃組み立てたMM5311Nのデジタル時計キットが出てましたので、懐かしく思いました。
確か、名古屋の松坂屋で出張販売があったときに買いました。
この広告は1974〜1975年ぐらいのものでしょうか?
LM386とかLM380とかも、既に登場していたのですね。
あの頃はまだFETが高価だったことも思い出しました。

TTT/hiro さんのコメント...

JR2WZQ 河野さん、こんばんは。

再度のコメント有り難うございます。
> 「信越電機商会」の広告を見落として・・・
すみません。 Blog初版にはリンクはなかったのですが、あとから資料として追加しました。

> MM5311Nのデジタル時計キット・・・
電子クロックの自作が流行りましたね。電子工作がお好きなお方は1台は作っていたと思います。 私も2台作って、1台はLEDでもう1台は蛍光表示管でした。

> この広告は1974〜1975年ぐらいのもの・・・
1975年9月号のトランジスタ技術誌に掲載の広告です。

> LM386とかLM380とかも、既に登場していた・・・
1972〜73年ころ登場したICですから既に40年以上継続しています。 アナログICはとても長寿ですね。

> あの頃はまだFETが高価だった・・・
まだ出始めて数年でしたからFETは全般に安くなかったですね。 2ゲートMOS-FETは信越で買ったMFE3007が最初だったと思います。他は高くて買えませんでしたので・・・。静電気が怖くておっかなびっくり使いました。(笑)

自作する人に信越電機はとても有難い存在でした。

JG6DFK さんのコメント...

 私は「秋月電子」になってからのお付き合い(1983年~)ですが、当時のイメージは「価格破壊の部品屋」でした。当時の広告を拝見すると、「信越電機」時代はそうでもなさそうに見えますが、当時の相場に比べてどうだったのでしょうか。あと、その頃はRF関係にも結構力を入れていたように見えます。

 そうそう、MC1596は秋月電子で買いました。

 長いお付き合いだった店長さん(二代目?)を見かけなくなって久しく、店内の雰囲気はすっかり変わりました。

TTT/hiro さんのコメント...

JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。

再度のコメント有り難うございます。
> 「信越電機」時代はそうでもなさそうに見えます・・・
信越電子商会は2つの面が有ったと思います。 他のお店ではまだ扱っていないような「走りの部品」を逸早く売り始めたのがその一つです。そのような部品は必ずしも安価ではなかったのですが、他にはなかったのでとても貴重でした。 皆さん信越電子のニューデバイスには注目していた筈です。

もう一つは、既にポピュラーな部品は纏めて安く売ると言う商売でしょうか。 こちらは他のお店と比べて格段に安いのでとても助かったものです。 安いと言うイメージはこちらの方でしょうね。 他店なら一個100円するデバイスも信越の100個買いなら単価20円とか・・・。おかげで既存のお店にずいぶんいじめられたとウワサも聞きました。

時代から、オーディオや無線がエレクトロニクスの主流で、少しずつデジタル工作が流行り始めた頃なのでそれに応える品揃えになっていたのでしょう。

マイコンどころか、まだTTL-ICを使った電子工作でさえ黎明期でしたから・・・。(笑)