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2016年1月24日日曜日

【HAM】 On the Air JT65A with FT-817 Transceiver

HAM:YAESU FT-817NDでJT65Aにオンエア
 【JT65インターフェースとGPS受信機
  コンパクトなオールバンド、オールモードトランシーバ、八重洲無線のFT-817用にJT65モードでオンエアするためのインターフェースを作ってみました。屋外でJT65のオンエアが目標です。

 中央に見える箱がFT-817用に製作したJT65インターフェースです。 従来の設計を踏襲しています。信号系のアイソレーション(絶縁分離)に小型トランスを使い、スタンバイ・コントロールにはフォト・カプラを使いました。
 最近のパソコンにはRS-232Cのような旧式のインターフェースは付いていないので、最初からUSBインターフェースを内蔵しています。これでトランシーバの送受信をコントロールします。

 写真の右上に見えるのはGPS受信機です。これもパソコンとUSB接続します。GPS受信機の目的はパソコン内蔵の時計を正確に維持することにあります。 JT65のオンエアではパソコンの時計を正確に合わせておくことは最も重要です。

 以上、移動運用の参考にして頂けたらFBでしょう。 近ごろはDXペディションでもJT65の運用が盛んになってきました。FT-817とフィールドに飛び出してJT65でミニ・ペディションでも如何ですか?

☆NEWS:
 上記でご紹介したFT-817ND用のJT65インターフェースと、時刻精度維持のためのGPS受信機については、2016年8月下旬発売の新刊「QRP入門ハンドブック」(CQ出版社)に掲載されています。HAMフェアにて先行販売されました。予定通り発行されたので現在はご近所の書店で購入できます。新刊案内(←リンク) amazon(←リンク)の該当ページでも買えます。

 製作方法と使い方を詳しく紹介しました。(3-11章参照) FT-817NDでJT65の移動運用を計画しているなら必見です。 もちろんシャックからのオンエアにも役立ちます。この記事はCQ誌の連載ではなく、この新刊のために書いたものです。 さっそくお読み頂き役立ったと言うご好評を頂きました。 有り難うございます。

 本書はQRPerだけでなく自作HAMや一般のHAM局も楽しめる楽しい記事が満載です。 聞くところによれば印刷部数は少ないようです。QRPに特化した入門書と言うタイトルなので増版もあまり見込めません。幾らかでも興味を感じたら早めの入手が良いかも知れません。旧版のハンドブック(古書)はとんでもないプレミアム付きになっているようです。(2016.08.30)

・重版:出版社の在庫が残り少なくなってきたので重版するそうです。重版は大した册数ではないので買い漏らしていたお方は早めが良さそうです。たぶん、その次の重版はしばらくないでしょうね。あるいは一回限りの重版かも知れません。(2016.09.20)

FT-817は優秀
 写真は上記のセットアップでテストしているパソコン画面です。ソフトは「JT65-HF」を使いました。 冬至の朝の14MHzバンドです。新春とは言え暖かな春にはまだ遠いのですが北米方面が良く開けています。 南米のコールサインも見えました。

 テストは固定局で行なっています。それなりのアンテナが付いているのも良く受信できる理由だと思いますが、この受信では10dBのアッテネータをONして感度を落としています。

 少々アンテナが悪くてもFT-817は高感度設計なのでJT65の信号を十分に捉えてくれます。トランシーバ自身の内部ノイズも少なめでした。 強力なフロントエンドを搭載できないポータブル機のFT-817ですから7MHzでは強信号特性が心配でした。そこで試しに10dBのアッテネータをONしたまま一晩ワッチしたところ50カントリー以上が聞こえました(見えました)。固定の大型機に遜色のない受信成績でしょう。

 送信は良いアンテナでオンエアするなら1W以下が、アンテナやロケーションがイマイチなら2.5Wがお薦めです。 受信側の処理でS/Nが稼げるJT65では0.1Wと言うようなQRPPerもオンエアしています。  JT65では5WはQRPとは言えないパワーですし、FT-817で5Wの連続運用はリグにダメージを与える恐れもあります。 奇麗な信号でオンエアする意味からもQRPな範囲にとどめるべきでしょう。

 写真右上の小ウインドウはGPSを使って時計を合わせるアプリです。先ほどのGPS受信機と一緒に使ってパソコンの時計を自動調整しています。GPS受信機の1ppsパルスに同期しているのではなく、NMEA 0183フォーマットで出力される時刻データに基づいています。従って一定のタイムラグが存在している筈ですが、JT65で必要な精度は十分に満たしています。 これで何処にいても常に時計の精度が維持できますから、送受信のタイミングずれの心配は無くなりました。

                    ☆

 JT65でオンエアする局も増えてきました。 もともと微弱な信号から文字を復調する目的で考えられた通信モードです。 移動局は電力的に厳しくアンテナも貧弱なことが多いので強い電波を発射するのは難しいでしょう。 そのため従来は微弱な電波に強いCWでの交信がQRPな移動運用の常識になってきました。 しかし、これからはJT65もそれに加わるかも知れません。 S/Nが0dB以下の信号・・・即ち耳ではノイズしか認められないような受信状態から文字列を復調できる能力があるのです。 パソコンの携行が必須なので装備はお手軽とは言えませんが、CWがあまり得意でないHAMには朗報と言えるでしょう。JT65-HFはタブレットPCでも起動できるので移動運用も一段と簡便になってきました。QRPな移動運用で世界中を相手にするのも夢ではありません。de JA9TTT/1

(おわり)fm

参考:関連のBlog内リンク:
(1)JT65Aでオンエア・様子見編→On the Air JT65,Part 1
(2)JT65Aでオンエア・製作編→On the Air JT65,Part 2
(3)FT-747でJT65Aにオンエア→On the Air JT65A with FT-747

2016年1月10日日曜日

【測定】Making a GPS Frequency standard

測定:GPS周波数基準器の製作
Information
 GPS衛星からの1pps信号に基づき、超高精度な10MHzを発生する『GPS周波数基準器 (GPS-DO)の製作』が月刊誌「トランジスタ技術」2016年2月号(←リンク)に掲載されました。p99から

 高感度GPS受信モジュールと電源バックアップで衛星受信の継続が高精度維持のポイント。詳細は記事にて。  もし高精度周波数基準器にご興味お持ちなら書店にてご確認下さい。首都圏では1月9日より発売。地方では10〜12日ころ書店の店頭に。

くれぐれも「(重度の)高精度病」を発症しませんようご注意ください。治療費が嵩んでも健保は一切適用されません。(笑)

#ご感想、ご質問などコメント欄にご自由にお願いします。  de JA9TTT/1  (おわり)nm

参考:関連のBlog内リンク:
(1)GPS受信機NEO-6M関係→GPS-RX NEO-6M
(2)Rb-OSC LPRO-101関係→Rb-OSC今が旬か?
(3)あなたも今日から高精度病→High precision Syndrome ?
(4)ルビジウム原子クロック→Rubidium atomic clock


修正のお願い
(その1)
記事の図面に記載ミスがありました。図3のR1:100kと言うのは間違いで、100Ωが正しい値です。
 CAD図面で入稿した時点で間違いはないので、編集の過程でトレースに出した時にミスが起こったようです。 トレース後の図面も確認しておりますが、残念ながら見落としたようです。 申し訳ございません。 100kΩのままでは正常に動作しませんが、100Ωに交換して頂ければ大丈夫です。部品や回路にダメージを与える恐れはございません。(2016.02.08)

(その2)
GPS受信モジュール:NEO-6Mの出力を10kHzになるようセットする部分について、一部修正があります。内容は電源の再投入で10kHzが得られないと言うトラブルに関してです。
【対処方法】
メニューから「TP5(Timepulse 5)」を選んでセッティングする部分で、上段の窓の方に周波数10kHzと、Duty=50%をセットするとともに、その下段の窓にあるFrequency LockedとDuty Lockedの窓にも10kHzと50%をセットして下さい。 そのあとで画面下部の「Send」をクリックします。(左図参照) 本誌の118〜119ページも参照して下さい。
 上記を行なった後で本文の手順のようにユーザ設定メモリへ書き込めば、一旦NEO-6Mの電源を切り、再び投入しても周波数10kHzでDuty=50%の信号が得られる状態になります。
【原因】それぞれ異なる値にセットして書き換えるという条件での確認が漏れておりました。申し訳ございません。(2016.02.25)

(その3・参考) 通電しないまま、暫く放置すると購入初期(1Hz/1pps)の状態に戻ってしまうのではないかと言うご質問がありました。 念のため暫く(約1ヶ月)休止したNEO-6Mに再通電して確認しましたが、支障なく10kHzの状態で再起動できました。他の手持ちも確認しましたが同様でした。もしそうならない場合はお手元のNEO-6Mに何らかの不具合があるのかも知れません。連続運転が前提の装置ですが、正常であれば暫く休止しても設定状態を忘れて(消失して)初期に戻ってしまうことはないようです。もちろん、きちんとユーザ設定メモリの書き換えが出来ていなければ電源OFFで設定した値(10kHzに設定)を忘れてしまいます。(2016.03.01)


(その4:参考)読者情報がありました。 以下、私自身では検証していませんが(←確認済み)、上記の「10 kHzの設定が記憶されない」と言う不具合ですが、NEO-6Mの基板上に搭載されているバックアップ電池に原因があるらしいです。 電池がNGだとNEO-6Mはその状態を検知してコールドスタートの状態で起動するようです。その場合パルス出力は最初期値の1Hz/duty=20%になるでしょう。 購入されたモジュールで10kHzへの書き換えがうまく行かない場合は、基板上の電池を交換するか外付け電池でバックアップするように細工すると良いようです。それで問題解決するそうです。 複数個購入されぜんぶダメだと言う話しも聞くので特定の製造ロットの問題かも知れません。それにしても、相変わらずの中華品質には困ったものです。FBな情報を頂き、どうも有り難うございました。(2016.03.10)

参考リンクバックアップ電池の交換について(←リンク)
上記(その4)のバックアップ電池の不具合について、具体的な対策方法を説明しています。 市販で容易に購入できるバックアップ用電池に交換します。 同様の不良現象が発生している場合は参考にされて下さい。(2016.05.22)