当時のSSB技術を集大成し、その後登場するあらゆる記事の原典のような論文集だ。フィルタ式、PSN式、第三の方式にしろ、SSBの原理を遡ると必ず行き着くのがこの1956年12月号だと思う。 本号はタイトルのように、もっぱらSSBを扱う特集号である。 論文集だから製作記事など皆無だがSSB発展史の原点を感じる解説がなされている。(第三の方式:WEAVER式と呼ばれることもある。WEAVERはたった3ページのごく短い論文の筆者である)
30年以上前になるが「第三の方法」をやった時、大学図書館にこもって目を通したのを思い出す。(もちろん、それは趣味でやっているのであって卒論や大学での研究とは無関係)その「第三の方式」の要(かなめ)、1500Hzの急峻なLPFはアクティブ・フィルタであり他部分も含めて全半導体で作った。第一BMは乗算器RC4200(NJM4200)、第二BMはDBMのLM1496Hで、1800Hzの第一キャリヤには国際電気の音叉型MFを発振に使った。そのSSB発生原理を原著に遡って確認した訳だ。(笑)
この論文集、部分コピーは持っていたがオリジナルが欲しかった。しかし、この号だけの入手は難しかった。 ところが、忘年会でさるOMさんと話題になり、思いがけずこのSSB Issueを頂戴することができた。感謝感激である。
# 大きな図書館や工科系大学なら蔵書されているはず。ご興味の向きは訪ねては如何?
こんにちは。
返信削除SSB発生の基本的な3方式は1950年代にはもう確立していたのですね。
ちょっと前に新方式だとか特許だとか言っていたのはまた別の方式なのでしょうか?
しかし忘年会で話していてこの本が出てくるとはすごいというか濃い方々ですね。^^
JE6LVE 高橋さん、こんばんは。
返信削除今日は冬至ですね。すっかり日も暮れてしまいました。今夜は柚子湯にゆったり浸かって、暖まる予定です。hi
さきほど映画「K-20」から帰っていました。(笑)
コメントしにくい内容に書き込み頂き有難うございます。
> 1950年代にはもう確立していたのですね。
実は、あらかた原理は戦前にできていて、この論文集はその集大成に過ぎないようです。 米国では戦前にSSBでオンエアしたアマチュアもあったそうです。 日本軍も帯域反転とか様々な観点から秘話装置的な意味でも研究していたのだそうです。 SSB発生その物は、有線の多重通信では確立していたので、無線はその応用だったのでしょうね。
> 忘年会で話していてこの本が出てくるとはすごい・・
昨今、ネットの世界ではアマ無線家は嘲笑の対象になっているようですが、中には凄いお方もおられるのですよ。(笑)
そう言えば、映画K-20にはBC779とか、BC342(?)ほかハリクラのRXなんか1940〜50年代のホンモノが出て来て面白かったです。楽しい映画でしたよ。
こんばんは。
返信削除今日は冬至だったのですか。。
関西は非常に暖かく気持ちが悪いぐらいです。^^;
今日は息子の同級生の家族と忘年会をしていました。
K20は怪人二十面相伝、おもしろそうですね。
江戸川乱歩の小説を読みあさった時を思い出しました。
>実は、あらかた原理は戦前にできていて、
PLLですら戦前に原理はできていたそうですね。
>中には凄いお方もおられるのですよ。(笑)
加藤さんを含め、凄いお方はたくさん
いらっしゃるのはいやと言うほどわかっています。(笑)
少しでも近づけるよう日々精進です。^^
JE6LVE 高橋さん、再度こんばんは。
返信削除今日はホントに暖かでしたね。 夜になってもあまり寒くなってきません。 このまま大晦日まで行ってくれると有難いのですが・・・大掃除とかありますので。
> 怪人二十面相伝、おもしろそうですね。
ストーリを書いてしまったら面白くないのでやめときますが、意外な展開でしたねえ。。。時代の設定も面白かったです。第二次大戦が回避されたあとの超階級社会の帝国日本と言う設定で始まるのです。 ニコラ・テスラとか予備知識をもって見るとさらに楽しめると思いました。そこまでと言うことで・・・。お子様でも楽しめますからご家族でどうぞ。松たか子ファンにもお薦め。(笑)
> PLLですら戦前に原理はできていたそうですね。
そうなんです。真空管の時代に今の電子回路の多くの原理は考えられていたのですが、回路規模が大きくなる装置は球では合理的でなくて実現できなかったんです。
いいえ、私なんかぜんぜんですよ。異端の三流ですので。(笑)
さて、あと数日で今年のお仕事も終了です。明日は出勤です。では、お休みなさい。
hiroさん,こんにちは
返信削除忘年会からProc.IREのSSB特集とは恐れ入りました.
この間,Zverevの“Handbook of FILTER SYNTHESIS”がWileyからリプリント再版されているのに気がついて,さっそくアマゾンの奥地(笑)から取り寄せたところです.
届いた日にもう一度アマゾンを覗いてみたら,2k円近く値上がりしていたのでラッキーでした(^^)v
40年以上前に出版されて以降長く絶版だったのですが,数年前からリプリントされているみたいですね.
学生時代からSaalかZverevのどちらかが欲しかったのですが,ようやく念願が叶いました.
あとはアクティブフィルタの名著であるBrutonの“RC Active Circuits”がリプリントされないかなぁ,と思っています.
JH5ESM 武藤さん、おはようございます。
返信削除コメント有難うございます。
> 忘年会からProc.IREのSSB特集とは恐れ入りました.
なんで、そんな話しになったのかはわかりませんが・・・。蛇の道は・・・でしょうか?(笑)
> Zverevの“Handbook of FILTER SYNTHESIS・・・
1967年初版で赤い表紙の高額な本ですね。(笑) いまは幾らなのかわかりませんが、送料別:$225-でした。まだAmazon.co.jpはなくて、Amazon.com(US)からでした。絶版になっていたのですか? ISBNも付いてますから、ずっと継続出版されていると思ってました。 立派な本ですが、大き過ぎて寝ながら読む(見る)には重過ぎます。フィルタ設計のバイブルですね。(笑)
持ってるだけじゃ自慢にもなりませんけど。(爆)