TAIPEI 101は、ドバイの『ブルジュ・ドバイ』818mに抜かれ世界二位の超高層ビルになった。ただ、ドバイのそれは金融危機に翻弄され未だ竣工していない。だから誰でも登れる建物として、これが今でも世界一だろう。509mである。
怪しそうな写真になってしまったが、夜間は青のイルミネーションが点灯する。まさしく見上げる高さであり、この位置からは頂部の飾り照明は見えない。
展望台まで分速1000メーターを越える超高速エレベータで37秒・一気に到着する。日本の東芝エレベータ製だそうだ。そして、こんな夜景が満喫できる。(展望台は地上382.5mにあり)
頂部の中央には、660トンの油圧駆動の『錘:(TMD:マスダンパー)』が太いワイヤーでぶら下がっている。台風の直撃や地震で揺すられた時、逆方向に振らせ制震する機構である。 人間のいないタワーの頂部なら、揺れても支障無いかもしれないが、ビルではそうも行かない。実際、そんな時に『錘』の働きをみたいものである。☆(そうとう揺れるらしい・笑)
八重洲無線FT-101は時を旅して来た。発売は1970年だが機種名を伏せたテスト機は1969年の広告に登場している。つい、このあいだの出来事だとばかり思っていたら40年過ぎていた。(^^;
FT-101は米国でも大活躍したから、もちろん拡張されたJAの7MHzバンドでも活躍する。 バンド拡張はその当時からしばしば言われていたのだが、実現には40年も掛かってしまった訳だ。長い旅を続けて来たFT-101でバンド拡張を祝おうではないか。
PRE-SELECTORツマミで駆動される。メカニカルとエレクトロニクスが調和していた時代のRIGには動きの面白さもある。
R-390A/URRの驚きこそ無いが、安価で合理的に達成されたFT-101のコレもなかなかのモノだ。数個のコイルで多バンドに対応でき、コンパクトに作れたのはこのお陰だろう。なお、Low Bandではこれだけではインダクタンス不足であり、直列の固定コイルが追加される。局発コイルを合わせても7個でHF帯をフルカバーするのだから効果は大きい。(ちなみに、調べてみたらTS-520では該当する部分に24個のコイルがあった)
日本の101が作ったアマ無線機の様々な記録は容易に塗り替えられそうにない。そして数々の伝説と共にこれからも時を旅するはずだ。
祝いの宴の後も、時々は灯を入れてやりたいものだ。
TTT/hiroさん、こんばんは。
返信削除台北の高層ビルは何年か前に登ったことがあります。5年以上前だったと思うので、101ビルかどうか記憶が曖昧です。
超高速エレベータで、ほとんど振動を感じずに展望階まで行けたように覚えています。ひょっとしたら、途中でエレベータを乗り換えたかもしれません(?)
>数個のコイルで多バンドに対応でき
この3個のコイルでHF帯をカバーしていたのですか? そりゃ凄いです。
JJ3CMV 酒井さん、こんばんは。
返信削除さっそくコメント有難うございます。
> 101ビルかどうか記憶が曖昧です。
たぶん、101ビルでしょう。 展望台行きのエレベータには5階で乗り換えでしたね。 エレベータは空気との摩擦熱も問題になったと言う説明がありますね。 あっという間に展望台なので高さの実感がわかないくらいです。(笑)
> この3個のコイルでHF帯をカバーしていたのですか?
基本的にこの3個のコイルで、受信ANT、受信RF、送信Driveの3つを可変してHF帯をカバーします。(実は、補助コイルも使います・笑) Collins S-LineやKWM-2/Aの真似と言えば、それまでですけど。
こんにちは。
返信削除地上500mですか、電波がよく飛ぶでしょうね。^^
高層ビルやマンションではちょっとした地震でも
エレベータが止まってしまうのが困ります。
以前、震度3ほどの地震があったときにもエレベータが停止し、
メンテ会社が安全確認する間の2時間ぐらいは使えませんでした。^^;
建物も20分近く揺れ続けますし。
八重洲無線はμ同調回路と呼んでいますね。
μ同調のおかげでFR-101は広い受信範囲を確保できたのでは無いでしょうか。
でもFT-101ももう40年前の無線機ですか。
他の電化製品で40年前の物はほとんど存在しないことを考えると生存率は高いですね。HiHi
JE6LVE 高橋さん、こんばんは。
返信削除コメント有難うございます。
> 電波がよく飛ぶでしょうね。^^
近郊まで一望ですから、V/UHFは良く飛ぶでしょうねえ!
> ちょっとした地震でもエレベータが止まってしまう・・
住んだ事があるのは4階までで、高層住宅に暮らした経験はありません。実感が湧きませんが、日本は地震が多いですから頻繁に止まっては困りますね。 徒歩ではどうにもならない高さも多いですから・・。
> FT-101ももう40年前の無線機ですか。
FT-101のこのシリーズは7年間くらい作られました。もっと新しい機体が多いと思いますが、それでも30年以上ですね。 一般の家電品では考えられない長寿です。 もはや実用と言うより、骨董かも知れません。 一応、我が家では現役の扱いです。(笑)
こんばんは。
返信削除>もっと新しい機体が多いと思いますが・・
私が所有しているのはBとEの前期、Eの後期です。
さすがに無印の101は見たことがありません。Hi
>もはや実用と言うより、骨董かも知れません。
401になると一気に骨董色が強くなりますね。
FT-201のデザインも好きなのですが、
ほとんど見かけません。
>我が家では現役の扱いです。(笑)
今でも現役で使えるのはたいした物です。^^
FT-401やTS-510なども現役で使えるでしょうか?
JE6LVE 高橋さん、再度こんばんは。
返信削除今日は暖か・・・を通り越して、暑かったです。27℃を越えてもう夏のようでした。
> 無印の101は見たことがありません。Hi
無印の初期型もかなり台数があった筈ですが、40年モノともなると生存数は少ないかも。この機体はマーカーが100kHz水晶、AFアンプが三洋のハイブリッドICで160mバンドも無いのでかなり古いモデルです。でもRFアンプは3SK22のカスコードアンプではないから、最初期型ではないようです。
> FT-401やTS-510なども現役で使えるでしょうか?
その気さえあればまだ使えますね。 良く整備してあれば性能的にはFT-101と違いませんし。 でも、真空管がたくさん使ってあるリグは冬向きでしょうか。(笑)
お持ちの真空管機もタマには通電してあげて下さい。
加藤先輩こんばんは。
返信削除FT101、なつかしくも。くやしい、機械でした。すこし高価で手がとどきませんでした。友人のつねに私より良い機械を所有する奴が持っていました。私、ICF1100D、あいつ、ICF5800、わたし、パナ6、あいつ、TR5100、わたし、FT-401、あいつFT-101ESとこんな感じでした。今なら、自分のリグのほうが良いような気もしますが。骨董品という意味で。
実家の物置でFT401が箱に入って眠ってます。大学卒業後、出したことがないので、つくも神になっているかも。大きいので、なかなか持ってくる気になりません。やっぱり101の方がよいかなぁ。あの時代のリグでは、FT-200のブラックパネルが好きでした。バンド切り替えで、0kHzがひっくり帰るのをのぞけばたいへんよくできたリグだったと思います。
ex MCH 和田さん、こんばんは。
返信削除コメントどうも有難うございます。
> すこし高価で手がとどきませんでした。
大半が半導体で、コンパクト&高性能と言う優位性で、同機能のHF機よりも高価でしたね。200W機のFTDX-400より高価でしたからねえ。。。
> 今なら、自分のリグのほうが良いような・・
このFT-101のシリーズは、珍しくないですね。FT-400系はだいぶ少ないでしょう。発熱が大きいのが難点ですが、整備さえすれば今も使える筈です。いつか出して来て下さいね。(笑)
> FT-200のブラックパネルが好きでした。
FT-200は合理的な設計でまとまりの良いリグだったと思います。私は初期型のシルバーパネルの方が好きでした。一時期はかなり使われたのですが何となく安物に見られ人気がなくなったようでした。悪くないリグだったのですがねえ。。。残念ながら拙宅にFT-200はございません。(笑)
hiroさん,皆さん,こんにちは.
返信削除年度初めの移動でバタバタしていて,まだ仕事道具の半分も展開できていません.そのくせ,仕事はドンドンやってきます(苦笑)
さて,101ネタでございましたか.
101「5」の方は昨日オープンにしたところですが,101は昔地元のクラブ局で使ったことがあるだけです.
201なら開局当初に20k円の中古が出ていたのですけど,貧乏学生には手が出せなかった想い出があります.
JH5ESM 武藤さん、こんにちは。
返信削除コメント有難うございます。
> 事道具の半分も展開できていません.
ご転勤だったようですね。 落ち着くまで暫くはドタバタになってしまうものです。hi hi 新任地でもご活躍を!
> さて,101ネタでございましたか.
はい、写真を整理していて、101と言えば・・FT-101が・・と言う、連想で登場してしまいました。
> 101「5」の方は昨日オープンに・・・
拝見致しております。 Vcc=3VではE-B Zennerが使えないので、Vbeの積み重ねでご苦労されているご様子が目を引きました。普通はVbeマルチ回路を使うのでしょうが、PNP-Trの消費が目的なんでしょうね。Hi Hi ともあれ全部A1015で製作した力作ですね。
拙宅にも余剰Si-PNP Trがありますので、消費目的に良さそうだと思いました. もっともA1015じゃなっくて、A495あたりだと言うので昔者なのがバレバレですね。いえいえ、ゲルトラのPNPじゃありませんよ。(爆)
> 201なら開局当初に20k円の中古が・・・
FT-201は今となってはかなりレアですね. どんなリグか思い浮かぶ人も稀でしょう。リグマニアに30K円くらいで売れたかも知れません。(笑)
加藤さん こんにちは。
返信削除FT-101もTS-520もそうですが、当時のリグは皆同調機構にダブルギアの減速機構が使われていて、なつかしく感じます。
(電子同調以前は皆この機構ですが)
現在同様な機構が再現できないか検討しています。
また、QSTどうもありがとうございました。RLCとデバイス以外は入手できなくてもやる気さえあれば、なんとか作れるというお手本と思いました。もっともそんな気力もなくなりつつありますが...
JS1XFN 青木さん、こんばんは。 今日も初夏のようなお天気でしたね。 家内の庭仕事を手伝っていたら、汗が出て来ました。(笑)
返信削除> ダブルギアの減速機・・・なつかしく感じます。
こう言ったメカ部品はコストが掛かるので、すっかり姿を消してしまいましたね。 今でもかろうじて可能なのは糸掛けダイヤルくらいでしょうか。 今やメーカー製は無調整か電子同調ですからね。
> 現在同様な機構が再現できないか検討しています。
標準的なギヤなどはカタログ品がありますから、機械設計のスキルさえあれば減速メカの自作も不可能ではないと思います。 あるいは、それらしく動作する仕組みですが、ロータリーエンコーダで電気情報にしステッピングモータで機械的な動きに戻すと言う手もありそうです。マイコン式ならばカムやギヤで連動するより楽でしょう。まあ、意味があるかどうかは別ですけど。(笑)
> やる気さえあれば、なんとか作れるという・・・
現代の自作で、昔のものをそっくり再現をしようとすれば費用ばかり掛かります。 部品事情に合わせた近代設計を取り入れ自作の醍醐味が感じられる部分に注力すべきだと思ってます。 従って、ICなどの採用で合理的に実現できる部分はそれに任せ、もっとも面白さを感じる部分に力を注ぐのが良いと思っています。 そうでないと資金や根気が続かなくて、幾ら経っても完成しませんから。(笑)