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2009年5月1日金曜日

【HAM】136kHz帯のVXO(1)

まずは手始めに。

2,200mバンド用VXOの実験を始めた。新バンドはたったの2.1kHz幅だから、138kHzあたりの水晶・・・HC-13/U型になるだろう・・・を特注し、VXOすれば楽勝だと思いそうだ。
まあ、やって見れば、たった2.1kHz幅が侮れないのだ。2.1kHzは136kHzの約1.5%だ。VXOの可変範囲は表示周波数の0.5%程度が適当だ。

無理なVXOで、できるかもしれないが自励発振器並み安定度では『何のVXOか?』と言うことにもなる。高い周波数の水晶を使っても単純な分周式では同じことだ。1.5%超の可変範囲から逃れられない。2波発振で周波数差を得るヘテロダインVXOにならざるを得まい。

それで周波数を動かし易い(=VXOし易い)セラロックに目をつける。丁度2分周すれば行けそうな手持ちがあったからだ。写真の青いのが、CSB280Dと言うセラロックである。用途は不明で、秋葉原の某で数年前に購入したもの。 その時は使うアテもなかったが、まさか長波帯新HAMバンドの実験素材になるとは。

オシロスコープで見た。

いずれ分周するから正弦波の必要はない。上側がちょっとクリップした正弦波っぽい波形である。

とりあえずの実験なので回路定数は最適化していない。 デバイスも机上に転がっていた部品の流用だ。 (上の写真)プローブの影で見にくいが、2N1305と言うftの低いPNP型ゲルマニウム・トランジスタである。まあ280kHzなんて低周波みたいなものだからねえ。

本番ではC-MOS ICを使うつもりだ。矩形波が得られるC-MOSのインバータ(CD4069UBなど)で発振させるのが適当だろう。 ここでは一般に発振の起動特性が良いピアースC-B型を使った。コレクタにRFCを入れた無調整型で試したら発振起動せず、Cも入れて容量性負荷にしてやる必要があるようだった。或は変形クラップ回路(コルピッツ等価)の方が良いかもしれない。メーカーの指定回路はそれだったと思う。

トランシーバでモニタしてみる。

アンテナ線を実験回路に近づけている。まだVXOしていないし、2分周もしていないから280kHz付近で確認できる筈だ。 使ったセラロックの最適負荷容量はわからないが、大きめにしたのでやや低く発振するだろう。

279.13kHzでゼロビートになった。周波数は安定していて、約300Hzのビート音を暫く聞いているが変化は感じられない。周波数は低いから安定していて当たり前だろう。音色も澄んで奇麗だ。

VXOし易いセラロックとは言え、280kHzを271.4kHzまで下げねばならない。この後は少々苦戦しそうだ。しかし可能性は十分あるだろう。

ところで、VXO式だが、ここまでやって揺らいでしまった。どうせ周波数表示にはマイコン式のfカウンタとLCDモジュールを使う。それなら不確実なVXOなんかやめて、『別の方法にした方が良いかもしれないなあ・・・』などと思い始めている。いつものようにこうして構想している時が一番楽しいわけだ。なんだか、今日のBlogも読み物で終わる雰囲気が・・・。

この続きは・・・こちら


このBlogだが、編集していて最初の記述を圧縮・半減した。冗長は良しとしないし、まあ他のワケもあるが・・・。。そう言うことなので、あとは行間からでも読んで欲しい。(笑)

4 件のコメント:

  1. JM7RTI/木村
    おはようございます。
    136kHzのVXOは参考になりました。

    自分も昔、VXOは製作したことがあります。今はDDSで割合、簡単にサイン波を製作できる時代になりましたが。

    136kHzに関しては前のココログのブログで色々、長波放送と一緒に書いています。送信に関してはロングワイヤーやループアンテナになるのかもしれません。

    自分もたまにロシアの長波放送を受信して楽しんでいます。

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  2. ja9mat;小町です。
    加藤さん、おはようございます。セラロックでVXOですね。こちらはAVRから直接136kHzの矩形波を出す実験をやっていました。HF帯のX-talを4060で分周して、136kHzを取り出すこともやりましたが、結局は加藤さんと同じ、どうせLCDと...という考えになり途中で計画変更です。AVRの後段は、4066のアナログスイッチでキーイング、そこでもうひとつAVRを使ってcw-beaconとQRSSを発射できるようにします。その後は2N2222でドライブしてから、IRF-530に24Vをかけて50W出ないかなぁ?と妄想しています。肝心のアンテナについては、まったく"No Idea"の状態で、とりあえずの目標は、数1km離れた河川敷で自宅からのcw-beaconを聞くことです。

    1kmくらいならQRP 1w と磁界ループでなんとかならないかと思います。こうなれば2N2222のパラ、もしくはNJMシリーズのAF-BTLアンプなんかが使えそうです...っと確かに考えている時が、楽しいですね。

    こちら、今日から休暇に入りました。世の中大変な様相を見せていますが、こちらは小旅行を考えています。加藤さんも、どうかよい休日をお過ごしください。

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  3. JM7RTI 木村さん、こんにちは。

    > 136kHzのVXOは参考になりました。
    誰でも知ってる差し障りのない内容ですから、何かの参考になるとも思えませんが・・・。

    コメント有難うございました。

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  4. JA9MAT 小町さん、おはようございます。

    コメント有難うございます。
    > 結局は加藤さんと同じ、どうせLCDと...という・・・
    そうなんですよ。やはりそこに行き着きますか。(笑)

    > IRF-530に24Vをかけて50W出ないかなぁ?
    十分行けると思いますね。 Power-MOSも、Vdd=12Vでは苦しい感じですが、24Vなら二乗で効いてくるので4倍くらい有利な筈です。 旨く作れば十分出るでしょう。できたら2個使ってPush-Pullが良いと思います。

    > 1kmくらいならQRP 1w と磁界ループでなんとか・・
    まずは、先人の無線通信実験のように至近から距離を延ばして行きましょう。(笑)

    明日は都内で・・と思っているのですが、マスクは必携のようです。ガイジンさんが多い秋葉原は大丈夫でしょうか。ちょっと心配ですね。

    楽しいお話、どうも有難うございました。

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