【FRDX-400型・受信機の整備】
【八重洲無線:FRDX-400】
写真は八重洲無線のFRDX-400通信型受信機である。 数年前に、ご不要とのことでJO1LZX河内さんにお譲り頂いたものだ。 その後お蔵入りしていたが最近になって少々気になる事があったので引張り出してみた。 この機会にどんな受信機だったのか詳しく探ってみよう。
写真は整備済みであるが、お譲り頂いた時点でかなり整備されていたから見た目は殆どそのままである。 河内さんがレストアをお楽しみになった後ではなかっただろうか。
1967年に登場した受信機:FRDX-400と送信機:FLDX-400で構成される八重洲F-400ラインと言えば昔の憧れであったように思う。 八重洲からは既に先代のF-100Bラインが出ていたが、400ラインの垢抜けしたデザインには魅了された覚えがある。 しかしSSB受信機の性能を満たしたデラックス・グレードは高価であって学生の身分では遠い存在だった。 いま思えば基本構造は同等だからオプション無しの一番安いスタンダード・モデルを徐々にグレードアップして行く手もあったように思う。それでも高額ではあったのだが・・・。
参考:FRDX-400をはじめ、八重洲無線の旧型機の取扱説明書(回路図含む)はメーカーのサイト(←リンク)から無償でダウンロードできる。八重洲無線の取説は良くできており十分メンテナンスに活用できる。以下もメーカーの資料を参照して行なった。
【FRDX-400の内部】
基本的に真空管式の受信機である。VFO部とマーカーオシレータ部を除けばあとはすべて真空管だ。 真空管は全部で9球である。オプションのFMユニット装着でもう1本増える。従ってオプション付き本機は10球だ。 チャチなシングルスーパーの9R59/Dでさえ8〜9球なのだから、意外に少ない球数である。中身を見ればわかるが、切り詰めた設計と複合管の採用でうまく実現している。
回路構成は典型的なコリンズタイプ・ダブルスーパー・ヘテロダインである。 第1中間周波は5,955〜5,355kHz、第2中間周波は455kHzだ。 選択度を決めるフィルタは第2中間周波に入っており、全てメカニカル・フィルタである。
対象とする電波形式はAM、SSB、CW、そしてオプション装着でFMが受信できる。 FMはFMラジオとは違うNBFM(狭帯域FM)である。
受信周波数は、1.9(160m)、3.5(80m)、7(40m)、14(20m)、21(15m)、28MHz(10m)の各HAMバンドのほか、WWV/JJYとして10MHz帯(30m)が、さらにCBとして27MHz帯(11m)がある。(一部はオプション) このように現在許可されているWARCバンドはない。(図はブロックダイヤグラム。赤字はオプションを示す)
バンドスイッチに遊びのポジションはないから追加することもできない。 但し、10MHz帯だけはWWV/JJYのバンドで受信できる。 従って18MHz帯(17m)や24MHz帯(12m)を受信するにはどこかのバンドを犠牲にするか、外付けのコンバーターで対応する必要がある。 まあ、そこまでしてこの受信機を使うこともないだろうが・・・。 もしやるとすれば、あまり利用価値のないCBと10Dのポジションだろうか。
参考:オプションで6mと2mバンドのクリスタル・コンバータ(クリコン)が装着できる。10mバンドに周波数変換されるのでVHF帯はトリプル・スーパーとなる。
【FRDX-400の内部:底面】
一部を除いて、ラグ板とワイヤ・ハーネスを使った、昔ながらの真空管機器の手法で作られている。
オプションのFMユニットはプリント基板化されている。追加の容易さを考えたのであろう。この時代であるから基板はベークライトで片面だ。
プリント配線を見慣れた目には配線の追跡し難くさを感じる。 部品番号も最低限シャシ表面に刻印されているだけだ。従って真空管のピン番号から追うしかない。 このあたりの感覚はすっかり忘れていた。こうした配線を見るのはCollinsのS-Line以来、ずいぶん久しぶりのように思う。
【FRDX-400:RF部分】
受信信号は写真上方のマーカー基板裏あたりにあるM型接栓から入ってくる。 写真中央の6BZ6で高周波増幅される。 続いてその右下側、6U8の3極部で1回目の周波数変換が行なわれる。ここは三極管のカソード注入ミキサでローノイズを狙ったのであろう。 第1局発は同じ6U8の5極部を使った変形ピアース水晶発振回路である。プレートの同調回路を切り替えて、基本波を使う周波数と高調波を使う場合とがある。
アンテナ・コイルとRFコイルは幾つかのバンドで共用が見られる。まず、160mと80mバンドはそれぞれ専用である。 40m、20m、WWVが共用、そして15m、10m、CBが共用だ。 従ってコイルは全部で4組あることになる。 写真の様にバリコンは、FM4連(max21pF)・AM2連(max330pF)を使っている。 そのうちAMセクションは160m、80m、40mのローバンドでのみ使用する。他のバンドはFMセクションだけを使う。
このようにコイルを共用して多バンドをカバーすると周波数によって共振インピーダンスの変化が大きくなる。 共振インピーダンスが下がる下側のバンドではゲイン低下が起こって不利になる訳だ。 従って15mバンドの感度がやや低いのはやむを得ない。 40mも20mに比べたら不利なのだがゲインの余裕が十分あるようで感度低下は感じられない。
【FRDX-400:IF部】
第1中間周波:5,955〜5,355kHzでは増幅を行なわない。 古いCollinsタイプでは第1中間周波で増幅する例も見られた。しかし選択性を持たない所でたくさん増幅すると多信号特性が劣化する。 従って必要なければ増幅などしない方が良い。
FRDX-400の第1ミキサーは6U8の3極部なのでS/Nは良いが変換ゲインはあまりとれない。 しかしRFアンプ:6BZ6で十分増幅されており、ミキサーにもそれなりのゲインはあるので増幅段を省いたのであろう。第1中間周波の同調回路がVFOバリコンと連動するのもだいぶ有利だ。 VFOは2SC372を使った変形コルピッツ型で、5.5〜4.9MHzを発振する。続いて2SC372のエミッタ・フォロワでバッファされたあと、更に6BZ6でアンプされてから第2ミキサーに供給される。また、VFOはFLDX-400とトランシーブするために6BZ6のアンプから外部出力されている。
第2ミキサーはペンタ・グリッド管、即ち7極管の6BE6である。 6BE6はノイズが大きいとか、さんざんな言われ方だが、それは必ずしも正しくない。 6BE6に入る信号がすでに十分大きければ殆ど影響は無い。 むしろこの部分が6BE6なのは混変調特性の点でだいぶ有利だ。 ここに5極管や3極管のグリッド・インジェクション型ミキサを使うのは賢明でない。それらを第2ミキサーに使うと混変調の温床になってしまう。(左図面は本機・初期型で八重洲無線のサイトからはダウンロードできないもの。高解像度版は「コールサインと氏名」(必須)を明記の上でリクエストを。大人の常識を欠く失礼なメールには返信しません)
このあたり、7360など適当かと思うが実は6BE6でもけっこう行ける。これはやって見ればわかる。 6BE6の混変調特性は悪くないし、第2ミキサーに使うのならS/Nでも有意差は見られない。IF周波数は離れているので、平衡型ミキサーである必要もない。 7360幻想を抱かれているお方には申し訳ないが実際はそんな所なのである。各メーカーがあえて高価な7360を受信部に使わなかった理由が良くわかる。プロの『良い設計』とはそう言うものなのであろう。 既にFT-50(HF帯のSSBトランシーバ)のころから7360を扱ってきた八重洲無線が受信部への活用を知らぬ筈もなく決定的な違いがあったなら当然採用していたと思う。もちろん幾つもの使用例が示すごとく送信用バラモジには有利なデバイスだった。だからと言って今どきそこだけ真空管と言う訳にも行かぬが・・・(笑)
第2中間周波増幅では、まず初めにメカニカル・フィルタ(メカフィル)で帯域制限される。フィルタはオプションが多いが、CW用600Hz、SSB用2.4kHz、AM用4kHz、FM用が24kHzの各帯域幅である。(写真ではCW用は未装着) AM用は東光製の簡易型メカフィル2個なのでトリオ9R59D並の選択度である。但しもっと良いAMフィルタに交換し得る。 フィルタを出た後,12AT7(半分)のカソード・フォロワを通り、同じ12AT7の半分を使ったTノッチ(次項参照)を通ってから6BA6で2段増幅される。
その後、各検波回路へ導かれる。 FMの場合はさらに6U8の5極部でリミッタされフォスターシーリー回路(変形)で検波される。SSBとCWの検波は1S1007を4つ使ったリング検波、AMは普通のゲルダイによる検波である。各復調信号はSi-Diを使ったANLを通ったあと6BM8で低周波増幅されスピーカー(外付け)を鳴らす。 なおSメーターは中間周波増幅の2段目:6BA6のプレート電流変化をブリッジで読む形式である。 AGCはRFアンプと2段の中間周波増幅に掛かっている。
写真のようにCWフィルタは未装着であるが、中心周波数が455kHzの狭帯域フィルタ装着には問題がある。それを付けてしまうと約1.5kHzのビート音でCW受信することになってしまう。 BFOの発振周波数をCW用に切り替えられないのだ。 このあたりの欠陥があるのでSSBフィルタのままリジェクション・チューニングを駆使しながらCW受信すべきなのかも知れない。オーディオ帯のピークフィルタを付加するのも効果的だ。 もちろん、BFOを改造してCW用水晶を追加すると言う手はある。もっと単純にはCWの時だけBFOクリスタルを差換えてしまえばよい。キャビネットの上蓋を開ければ簡単に交換できる。追加クリスタル用の穴もあいているから、はなから改造を考慮していたようだ。
【リジェクション・チューニング】
Tノッチとも言われるもので、鋭いディップ特性で、不要な混信を除去する働きをする。 主にCWの近接混信除去かAMのビート混信軽減用だろう。
単純なTノッチではQが低くて主信号にも影響が及ぶので、12AT7(片側)を使って正帰還を掛けた一種のQマルチになっている。同様の回路はCollinsのHAM用受信機:75S-3にも採用されていたから、それを意識したのであろう。
いま、CWを受信していて、少し離れた所に耳障りな混信があるとする。 パネル面のRejection Tuningと言うツマミを慎重に回して行くと、その混信を消去できるところがあるはずだ。 この機能は混信除去としてはなかなか優秀であり、後世の受信機にも採用例がある。
なお一種のブリッジ回路を使ったアナログな装置なのでバランス調整がとても大切だ。 最良の除去性能を発揮させるためには写真のVRとコイルを良く調整しておく必要がある。 暫く使うとややずれて来るので、時おり再調整が必要だ。 うまく調整しておけば常に60dB以上のリジェクションが得られるだろう。かなり有効な機能なので使わない手は無い。 なおこの機能をOFFする方法は面白い。 OFFのポジションでバリコンの羽根どうしがショートするようになっている。 コイルの両端が短絡される形になってTノッチをパスすることができる。(このあたりも75S-3の真似っぽい)
【マーカー発振器】
アナログダイヤルの受信機にとって、マーカー発振器は必需品だ。 頻繁に近傍の校正ポイントでダイヤルをキャリブレーションしないと周波数読取り精度が上がらない。
大きなクリスタルは100kHz:HC-13/U型である。 100kHzを発振させたあと自走マルチバイブレータに同期を掛け25kHzマーカーとしても機能するようになっている。 自走周波数が25kHzからずれるとうまく同期しなくなるので、その時は基板中央のVRを加減する。 なおWWVと校正するときは25kHzの状態でやると良い。 100kHzでやると25kHzに切り替えた時に少し周波数がずれるからだ。 従って25kHzの状態で良く合わせておくべきだと思う。
マーカー発振器はトランジスタ化されている。2SC367と言う非常に古い東芝製のシリコン・トランジスタであり足は金メッキまでされている。hFEのランク分けも頭にカラードット表示である。 もしもこれらのトランジスタがダメになったら2SC1815等の汎用品で問題なく代替できる。
【AGC時定数のコンデンサ】
ここから先は少しばかり修理と改造の話しになる。
写真の大きな緑のコンデンサはAGC時定数用コンデンサである。 受信していてAGCのSlowがおかしかった。AGCの動きがSlowにならぬばかりか復調歪みも感じた。 Slowの時には1μFが追加され、放電時定数が長くなるようになっている。ごく単純な回路なのである。たぶんそのコンデンサが悪いのだ。AGC回路で電流リークがあればAGCの効きが悪くなってIFアンプで歪んでくるだろう・・・。
1μFには小型の電解コンデンサが使ってあったがリークしているらしい。古いから絶縁低下もやむを得まい。 そこで今度は劣化し難いフィルムコンデンサに交換しておいた。 まあ良質な電解コンデンサでも十分なのだが、間違いない所と言うことで。ちょっと図体がデカイが。(笑) これでAGCのSlowも正常な動きになった。復調歪みも改善された。
なお、FRDX-400のAGC回路は本格的に改造すべきだと思っている。 これは過去のFR-100B改造の経験からだ。 外観はともかくFRDX-400とFR-100Bの回路は瓜二つであり、当然AGC回路も似通っている。 FR-100Bでは増幅型AGCに改造し十分チューニングしたところまるで別の受信機のようになった。 FRDX-400も同じように改造すれば非常に良くなると思うので、いずれ実行したい。(なお両機の比較では、半導体化されたVFO部は明らかにFRDX-400の方が良い。それを除けば似たようなものだ)
【BFOのリプル対策】
CWの受信音が何となく『ブザーチック』である。澄んでいなくて、オーバーに言えばブザー音のように聞こえる。
どこかの発振部がハムっているのが原因だろう。取りあえず、疑わしい455kHzのBFOにフィルタ・コンデンサを追加してみた。 電源からのリプルを軽減する目的である。 これはけっこう効果があって、だいぶマシな感じになった。
ここだけでは片手落ちかもしれないので、第1局発やVFOも見直した方が良さそうだ。そうすれば更に良くなるだろう。もちろんSSBの受信音にもかなり影響する。 何となくスッキリしないのはそのせいかも知れない。 このFRDX-400は初期型なので、VFOの安定化電源もツェナーDiオンリーの簡易型なのでそれも何とかすべきだ。
☆ ☆ ☆
【調整】以上、補修などして各部が正常なことを確認してから全般的な調整に移った。 FRDX-400のようにHAM用として必要最少限の回路構成でできた受信機では調整が極めて重要だ。 同じ短波ラジオでもBCL用のごとく強力な放送局が相手ではないからだ。 時に空間ノイズぎりぎりの信号のお相手をすることにもなる。 受信機の各部が最良の感度で働かないとHAMの使い物にはならない。 僅か数dBが勝負になるので、きちんとした調整を行ないたい。
しかも各コイルのコアやトリマコンデンサは過度の調整頻度には耐えられないから、適切な状態に最低限の調整回数で追い込む必要がある。 過剰な調整でコアやネジが「ゆるゆる」になってしまえば、今度は機械的に安定な動作が損なわれてしまう。(振動や環境変化で容易に調整が崩れる受信機になる) だから手順を良く読んで内容を理解するとともに適切な道具と環境を揃えてから調整を始めよう。
調整は取扱説明書の手順がよい。 低周波段、すなわち後ろの方から始めて、RFアンプの方へ遡る方法だ。 検波及びIFアンプ部分は殆どずれていなかったので、僅かな再調整で済ませることができた。 しかしRFアンプ部のトラッキングは幾分ずれが大きかった。 コイルのコアを調整するバンドとトリマコンデンサの方を調整するバンドがあるので,順序に従わないとうまく調整を完了できない。 きちんと調整が済むとプリセレクタの効きがシビアになったのがわかるだろう。常に感度のピークになるようプリセレクタつまみを操作し最高感度で受信する。余分なゲインのない受信機では非常に重要な受信操作だ。
ちなみに14MHz/CWでは0dBμ(SSGのEMFなので受信機入力では0.5μV)で十分なS/Nが得られ-20dBμまで実用的な感度があった。-30dBμあたりでセットノイズに埋もれてくるようである。 空間ノイズを考えればHF帯の受信機として感度は十分だと考えて良い。 ただしゲインに余裕がないからごく弱い信号を聞くにはAFのボリウムを上げてやる必要がある。このあたりは後世の機械のようにゲイン過剰でAGCがいつも深く掛かるようになっている受信機(受信部)とは違うところだ。 40dBμ(EMF)でS-9になるが、S目盛一つが6dBと言うのはこの受信機に限らず多分にマユツバだと思う。hi
【Your 59-Over!】
今どきの黒っぽい受信機やトランシーバばかり見慣れていると、FRDX-400はずいぶん新鮮だ。レトロと言うよりモダンを感じるくらいである。
このFRDX-400はかなり初期型らしくダイヤルの1回転は50kHzである。昔のダイヤルはこんなものだったのだ。それでも100kHzダイヤルの軍用受信機:R-390A等よりも扱い易い。 AMならまったく問題ない減速比で、むしろクイックで使い易いほどだ。 他の部分も初期型の特徴があって最初のオーナーは発売から間もない1967〜8年ころ購入したのではないか。 作られて40年をゆうに過ぎている。いやむしろ50年に近い。 だからこれは昭和モダンと言うべきか。(笑)
十分減速されたダイヤルに慣らされた指先に、SSBはちょっとチューニングがつらい。 しかし昔のようにゆっくり慎重なダイヤル操作できちんと音になる。 そんな感触を思い出しながら操作を楽しむことができた。 周波数が細かく読めないのは何ともフラストレーションを感じるが、それとてじきに慣れてしまった。子供のころこんな受信機があったら楽しかっただろうなあ・・・と思いながら。“ やっぱ9R-59Dよりいいよなあ! ”(←あたりまえ・笑)
いずれのRigも発売はわかっても生産終了の時期を知るのは難しいものだ。F-400ラインも同じである。 学生HAMが多く手狭なシャックが多かったJAではトランシーバが好まれた。だからF-400ラインが爆発的に売れた形跡はない。しかし、少ないながらもセパレート機には根強い人気があった。 実際に参照した最後期らしいF-400ラインの保証書には1972年6月の日付がある。ボールドライブ減速の100kHzダイヤルの最終型だ。発売から5年以上経過している。 確かなのはF-101ライン登場の1973年末頃までのようで7年に及ぶ息の長い製品だった。或はFTDX-401と同じように東芝の受信管製造が終了する1976年ころまで作られていた可能性もある。
☆
現在の視点で見たら様々な不満を感じるだろう。しかし本質的な部分は押さえてあるのできちんと整備すれば取りあえず実用範囲にある。 ただし便利機能満載の現代的RXがシャックに溢れている状況であえてこれを使うのかと言えば、やはり「ノー!」ではないか。 それでも良く調整したお陰だろうか、14MHzや21MHzあたりもなかなかFBに聞こえて来た。DXingのお供ができそうなのは、流石にコリンズタイプ・ダブルスーパーの威力と言えそうだ。周波数安定度も高一中二のような際どさは感じられない。
僅か10本の球と数個のTr+Diで実用にしているのだから、今のリグって幾つ能動デバイスを使っているのだろうと考え込んでしまう。ICの中身まで考えたら気が遠くなるほどだ。 もちろんコストの問題もあるが、発熱するので無闇に球数は増やせなかったのだろう。少ない能動素子を活かせば通信型受信機くらい立派に作れますよと言う見本のようなものだ。もちろん、電気的な助けを多くは期待できないので機械的に実現している部分も多々あるのだが・・・。真空管機は『Boatanchoer』などと揶揄されもするが、FRDX-400はコンパクトだしアンカーにしては少々重さが足りない。取り回しは楽々だった。(笑)
今どき真空管式の受信機なんて・・・と言う声も聞こえてきそうだ。回路屋なりの解釈なので、どこぞの雑誌記事とは色合いの違った解釈になったかも知れない。例によって、これは娯楽用の読み物Blogであって、何の役にも立たぬものだ。単なる個人の戯れ言なので、異論や反論は馴染みませぬ。どうぞ、そのおつもりで。 しかし昼休みのお暇を十分につぶせたのではありませんか? こんなお話でよかったらまた何時か。(笑) de JA9TTT/1
(おわり)
加藤さん、お早う御座います。
返信削除第一声は「懐かしい」でした。
旧友に出会った感じでしょうか。
これだけ詳細に観察記を読むと昔の
機器も捨てた物ではないと思います。
実は 当方では殆ど触ってはいなかったです。
尚 現在FT-400SのQSY先を求めていま。
では又。
おはようございます。巷は三連休のようですね。
返信削除私はトランジスタ全盛世代なので、球式受信機にさほどの思い入れはありませんが、自動車にせよ家電にせよ、今の工業製品には個性が感じられないように思えるのは私だけでしょうか。
文化が遅れた田舎住まいゆえ、トランジスタ全盛世代の私も学生時代には並三やマジックアイ付き五球スーパーなどを結構いじっており、空中配線もよくやりましたが、今はもうダメですね。年々狭ピッチ化しているのには参りますが、チップ部品をいじっている方がよほど抵抗は少ないです。Hi.
感電はしないし、面倒なシャーシ加工もあまりやらなくて済む分、いい時代にこの道へ足を踏み入れたのかもしれません。
それはさておき、能動素子が変わっても受信機の基本的な考え方は昔からほとんど変わっていないのではないかと思います。もっとも、巷ではラジオすらまともに設計できない技術者が増えているようで、今やその考え方自体が満足に引き継がれていないのではないかと思います。
技術立国云々という割にはお粗末な現状ですが、今やRF信号もデジタル処理するのが当たり前ですから、誰かが一度そのロジックをチップに組み込んでしまえば、あとはブラックボックス扱いで事足りるのでしょう。
以下は蛇足ですが、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」に出てくる漁協には美品のTR-1000がさりげなく置かれています。私は前から気になっていましたが、どれだけのHAMがそれに気付いたでしょうか。それより、誰の趣味なのかがもっと気になります。Hi.
こんにちは。
返信削除せっかくの連休なのですが、台風18号が関東方面に向かっているようですね。^^;
僕がBCLをやっていたときはすでにFR-101DDが発売されていたので400シリーズはハムショップの中古で見かけるぐらいでした。
実際に動作している400/401は触ったことないです。
回路図を見ていつも思うのは真空管の回路はシンプルですね。
トランジスタと違ってピン数が多いからでしょうか(爆)
もっとも古いコリンズなどは36球みたいなのもありますから設計次第なのでしょうが。
しかし古い八重洲無線機に良くあるメッキ部分の腐食も少なくて綺麗な受信機ですね。
あとDXが付いていないFR400ってのは存在したのでしょうか?
JO1LZX 河内さん、こんばんは。 台風接近で湿っぽくて生暖かい風が吹いてていますね。
返信削除早速のコメント有難うございます。
> 第一声は「懐かしい」でした。
2007年の10月末ころお譲り頂きました。そろそろ丸6年ですね。つい先日のように思ったのですが、あっという間の6年でしたね。その節はどうも有難うございました。(笑)
> 昔の機器も捨てた物ではないと思います。
1960年代も末になると真空管回路は成熟していましたので、なまじ半導体に置き換えた機械よりも優れていたと思います。保守性や省電力を考えると劣りますが、電気的な性能はかなり良かったと感じます。
> 実は 当方では殆ど触ってはいなかったです。
そうでしたか。 年式から考えると程度は良いと思ったので、河内さんかなりが整備されたのではないかと思いました。前にお持ちのお方が整備されたのでしょうね。
> 尚 現在FT-400SのQSY先を求めていま。
類似のリグがあるので、遠慮しておきましょう。(笑)
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。
返信削除コメント有難うございます。
> 今の工業製品には個性が感じられない・・・・
一般的な工業製品に使われる部品なり技術なりは標準化されてしまったからでしょうね。 それを外れた製品を作ろうとするとコストが高くて実現できません。それでみな没個性に。
> チップ部品をいじっている方が・・・
ワイヤーで配線するにはそれ用の部品と、配線技術が必要なので今の人には作るのが難しいでしょうね。高周波ですのでオーディオ機器の配線とも違いますし。
> いい時代にこの道へ足を踏み入れたのかも・・・
間違いなくその通りでしょう。 昔は真空管に限らず電子部品は全般に高価でした。 トランジスタの量産が進んでCRと同じ値段で能動素子が買えるなんて画期的だと思いました。 機械工業以上に電子工業が発展した原因でしょうね。
> あとはブラックボックス扱いで事足りる・・・
今の製品はみなそう言うモノでしょうね。 ラジオもデジタルでワンチップ化が進んでますし。
> 美品のTR-1000がさりげなく・・・
それは知りませんでした(笑) 見る機会があれば気をつけたいと思います。 トラ1000そのものが今や珍品ですから。一部の年配HAMを除き、見て何だかわかる人も少ないのかな。(笑)
JE6LVE/3 高橋さん、こんばんは。台風近づいてますね。 風雨ともに心配です。
返信削除コメント有難うございます。
> 400シリーズはハムショップの中古で・・・
そのころ半導体化されたリグの登場で真空管式は古臭さを感じましたね。 球式は中古市場でも人気は低かったと思います。 真空管が今のようにもてはやされるようになろうとは思いもしませんでした。(笑)
> 400/401は触ったことないです。
F-400ラインは珍しいですが、FT-400/401のシリーズはたくさん売れたので触るチャンスはあるでしょう。今どきあまり良いリグとは言えませんが取りあえず使えないこともありません。(良く整備すればですが)
> 真空管の回路はシンプルですね。
凝った機能を付けようとすると、サイズもコストもえらいことになるので、みな諦めたんですね。それでシンプルに。 実用上ゆずれない機能だけなのでシンプルなんです。 F-400にはノイズブランカさえありませんし。hi hi
> DXが付いていないFR400ってのは・・・
DXナシはありませんでした。 FRDX-400にはスタンダード、デラックス、スーパーデラックスの他、各種共通のオプションがあって、どれなのかは中を見ないと良くわかりません。
総合的に見てF-400ラインはトランシーバより割高なの買う人は少なかったです。 ただ皆さん大切にされていたので存外いまでも残っている機体は多いようです。そろそろHAMの歴史遺産になりつつありますね
すばらしいレビュー今回も楽しく拝見しました。
返信削除美しく動態保存されている状況が素晴らしいです。
この時代の受信機にFMモードが付いていたのを知りとても驚きでした。
モービルの29MHz FM局はいたのでしょうか。
また6BE6への考察も参考になりました。
この後の世代?の汎用機?と思われるFT-200Sでは
7360が使用されていました。
受信機とトランシーバではコンセプトが
異なったのでしょうか。
また何かのお話しを期待しております。
JL1KRA 中島さん、こんにちは。 神奈川の方は台風の雨が激しいようですが、心配ですね。 こちら、いまは上がっています。
返信削除コメント有難うございます。
> モービルの29MHz FM局はいたのでしょうか。
28MHzのFMのほかに、6mと2mのコンバータが内蔵できましたから、そうしたバンドのFM受信用でしょう。 F-400ラインは八重洲無線のフラグシップ機ですので、オールバンド、オールモードを目指した設計なのだと思います。
> FT-200Sでは7360が使用されていました。
ご記憶の通りです。 送信回路のバラモジ部分に使われていました。 他に、FT-400/401のシリーズなども同じように7360を送信のバラモジに使っていましたが、八重洲無線で受信回路のミキサーに使った例はなかったと思います。送信のバラモジにはメリットが大きかったからでしょうね。
参考ですが、7360を受信部のミキサー回路に使ったのは、米国のSquires Sandersと言う会社の受信機、SS-1R/BSと、日本ではNECのHF帯SSBトランシーバ、CQ-210くらいだった筈です。(NECと言うより、フロンティア・エレクトロニクス社の設計なのですけれど・・・)
加藤さん、こんばんは。
返信削除タイフーのせいですっかり予定が狂ってしまいました。その様な方も少なからずおいでのことと
思います。FR-DX400、個人的には思い入れがあります。FR-FL-SPと並んでいるとなかなか
壮観で偉そうに見えました。ローカル局のを見るにつけうらやましく思ったものです。当時、
いつかは「コリンズ」と思っていてもこれは無理($1=¥360の時代)多少現実的なお方は
プアマンコリンズ=ドレークに走った方も多かったと聞きます。さしずめFR-FLあたりは
プアプアマンコリンズだったと思います。
ところで初期の50Kcダイヤルの周りのツノのようなものがしばらく気になっておりましたが
現物を触る機会があったときに「軸ブレーキ」
であることがようやくわかりました。
当時のRigはメカ(=機械工作)のウェイトが大きかったのでそれが外観デザインになって現れ
今のボタンだらけのRigとは違った魅力になっていると思います。
JI1TWW 半田さん、こんばんは。 台風も無事に行ってくれてホッとしています。
返信削除コメント有難うございます。
> いつかは「コリンズ」と思っていても・・・・
いまから見たら、物価が1/5くらいで為替が3倍以上ですからね。 ですから15倍くらいとあっては庶民には手が出なかったです。(笑)
> FR-FLあたりはプアプアマンコリンズ・・・
少なからずコリンズを意識した設計になっていますね。ラジオ用の部品を寄せ集めてリーズナブルに纏め上げようとした努力の跡が随所に見られます。 '60年代と言えば、まだまだビンボーな国だったのです。
> 「軸ブレーキ」であることが・・・
25kHzダイヤルのリグにもあった機能でした。 ギヤドライブだけでは軽過ぎるのを抑える意味もあったのでしょう。100kHzダイヤルのボールドライブ付きは粘る感じがして、どうも好きになれません。(笑)
> 違った魅力になっていると思います。
少ないノブやボタンだけで満足に機能する機械が一番高級な機械だと思っています。(いまの機械はボタンが多過ぎ)
50年近く前の設計の受信機がそこそこ実用になるんですから、ある意味進歩のない趣味ですね。(爆)
こんばんは
返信削除台風も通り過ぎ、静かな夜となりました。
ラグ板での配線といっても、送信用のようにコイル自体が何の支えもなく接続されていうわけではなく、個々の堅牢な部品を固定するという構造ですから、保守・点検はPCBよりやりやすいのでしょうね。
作ってから調整することが前提ではあるんでしょうが、ある意味合理的です。
懐古品かどうかは解りませんが、先日7195kHzのAMを聞いていたら、FMモードの方が明瞭に聞こえる局がありました(Hi)。たぶん、自作の真空管の方で若干のFM変調が入ってしまっていて、ノイズすれすれなのでリミッタが効くまで増幅できるから明瞭度としてはFMの方が上になっているんでしょうね。さすがにメーカー品ではこんなことはないと思いますが・・・
JH9JBI/1 山本さん、おはようございます。 台風一過、爽やかな青空ですね。
返信削除コメント有難うございます。
> 保守・点検はPCBよりやりやすいのでしょうね。
端子へ「からげ配線」してあると部品交換が発生した際に厄介でした。改造など回路変更には向いていましたね。
> ある意味合理的です。
量産品の場合、配線と部品の管理をきちんとやれば再現性は良かったように思います。 なにしろ、昔のTVやラジオはこの方式で大量生産しましたので。
> FMモードの方が明瞭に聞こえる局が・・・
そんな局がありましたか! VFOが音声で変調されたのかなあ? 自作品や古いのをリバイバルした局が多いと聞きましたのでAM/FM同時変調の局もいるのかも。
AM時代のメーカー製リグはけっこう怪しかったように思います。まあ、みんな怪しかったので・・・。(爆)
>そんな局がありましたか! VFOが音声で変調されたのかなあ?
返信削除いまどきのナローFM受信でノイズすれすれだったので、飽和増幅の出来るFMのほうが結果的に明瞭になったということだとは思いますが、相手局は振幅系のモードでないと聞こえなかったので・・・。
FT-817なんかも-20udBくらいの入力だと変調度が低いほうが良く聞こえたりします。
FM変調といっても数KHz程度以下の変調幅なので、1,2球/石の送信機で後段負荷変化にともなうFM変調なのかなと想像しています。
JH9JBI/1 山本さん、こんばんは。
返信削除コメント有難うございます。
> 結果的に明瞭になったということだと・・・
なるほど。 そう言うことなのでしょうね。hi
> 後段負荷変化にともなうFM変調なのかなと・・・
昔のテクノロジーで自作したリグでオンエアされているお方もあるようですからね。 AM局同士の交信ではFM掛かっていても意外にわかりませんし。hi hi
今度聞こえたらBFOをONして聞いてみて来ださい。FM掛かった電波は良くわかりますよ。QRHが酷いと復調困難かもしれませんけれど。 私が子供だった頃はみんな怪しい電波でオンエアしていたものでしたっけ。(笑)
おはようございます。
返信削除本題から外れますが、私のオンエアデビューはAMともFMともわからない変調の「およそ」27MHzトランシーバからでした。高級機は水晶発振だったはずですが、ビンボー人のセガレにそんなものを買ってもらえるはずはありません(笑)。
もっとも、3A5の単球50MHzトランシーバも似たようなものだったでしょう。物心もついていない頃の話なので、詳しくは知りません(爆)。
今では送信周波数が100Hzずれていても容赦しない御仁もおいでのようですが、送受信スプリアスひとつとってもいい加減なリグでの運用も許(黙認?)された昔はずいぶん大らかな時代だったのですね。
その方がアマチュアらしくていいような気はしますが、昔と今とでは電波の「価値」がずいぶん異なっているようなので、それ以上はなんとも言えません。25年くらい前までは多少羽目を外しても罰金「5万円」で許してもらえましたが、今では大変なことになります(爆)。
そういえば、一時期の某会報を騒がせた144/430MHz AM送信機もFM成分がなかなか取りきれずに苦労しました。これも昔話です(笑)。さて、そろそろ再免許申請のことを考えないといけませんが、どうしましょうか。無線はもう飽きました(爆)。
JG6DFK 児玉さん、こんばんは。 秋らしくなって来ましたね。 虫の音が賑やかです。
返信削除コメント有難うございます。
> AMともFMともわからない変調の「およそ」27MHzトランシーバ・・・
そもそも周波数安定のために電源電圧を安定しようと言う、自励発振器にAM変調を掛けるわけですからFM成分が含まれて当然ですよねえ。(笑)
わたしは水晶発振の3石27MHzトランシーバキットを組立てました。Trはゲルマでしたね。 通信距離は約100mだったと思います。27.125MHzの水晶はいまでもどこかに有ると思います。
> 3A5の単球50MHzトランシーバも・・・
3A5のトランシーバ同士でしたら、AM/FM両用の超再生検波器なのですから支障はないんです。 VHF帯でオンエアしていた局も、意図的に選択度を甘くしていたくらいでしたので、AMとスロープ検波でFMも何とかなったのです。皆がそうでしたから、おおらかな良い時代でしたね。 でも3A5の自励トランシーバはお相手したくなかったと聞いたことがあります。hi hi
> 今では大変なことになります(爆)。
流石に、オフバンドは宜しくありませんが、バンド内で盛大にQRHしても「おとがめ」は無いようですよ。みっともないだけ。(爆)
> そろそろ再免許申請のことを考えないと・・・
実験のために、免許だけは維持されることをお進めします。新規開局はとてもお金が掛かりますよ。 飽きても高周波の実験用と割り切って継続されて下さい。
加藤さん、こんばんは。先日に引き続きまして今回もお邪魔します。やっと涼しくなってきたようです。エアコンなしのボロアパートにも快適な日々がやってきました。
返信削除「軸ブレーキ」に関しまして、拙宅にもFRdx400のジャンクがありまして、50Kc
ダイヤルの次に出現した(と思われる)25Kcダイヤル(100Kc目盛が金属製)です。
ですが、このモデルには軸ブレーキはありません。25Kcダイヤルの一部のモデル
のみ装備されたものかもしれません。とにかくこの会社のモデルは細かい仕様の
変更がたくさんあって困ります。IFTの調整ネジが金属だったり、穴あきコアで
専用の六角ドライバで廻すタイプだったり、そもそもIFTの数が違うモデルが
あったというウワサもありますね。チョークコイルのそばの角穴はその名残だ
とか。見たことはありませんが最終型ではこの穴はなくなっているそうです。
ところで7360都市伝説みたいなのは確かにあります。7360を使っただけで
すご~く高性能になるような「気が」するのは事実です。その一因(なのか
どうかわかりませんが)としてこの当時刊行された「SSBマニュアル」とか
「アマチュア無線の新技術」等の著作で有名なJA1ACB氏の連載記事などに触発
されたのでは?という気がします。実験に裏打ちされ、一刀両断に「スパッ」
と記述する文体も説得力がありました。でもあの著作は確かにどちらかと
いえば送信機とかトランシーバが中心でしたね。
また、JA1FG氏の著作にもFM用の「6AJ8」を使った回路が取り上げられていたり
するのでどうもこのあたりが誰も直接的に「悪い」「ダメだ」と言っては
いないのに6BE6が「あまりよくないのではないか」という雰囲気になって
しまった様な気がします。等価雑音抵抗の数値ばかりが独り歩きしていたよう
です。
JI1TWW 半田さん、こんばんは。過ごし易い季節になりましたね。
返信削除コメント有難うございます。
> 細かい仕様の変更がたくさんあって困ります。
改良の必要が生じたら直ちに適用するのが方針らしいですね。 改良情報も我々に提供してくれれば有難いのですが・・・。 長年にわたる生産で部品事情も変わりますからやむを得ないでしょう。 バージョン管理は大変そうです。
> 7360都市伝説みたいなのは・・・
たぶん元はSSB-HBに掲載されたJA1RST/JA6HW角居OMの受信機ですね。この記事の切っ掛けはQST誌なので原典にも目を通してみました。何れも定性的な評価なのが問題のように感じました。 悪くない球なのですがイメージが一人歩きしていますね。
使い方次第で特徴を活かせるので悪く言うつもりはありません。でも魔法の球ではありません。hi hi
> 6BE6が「あまりよくないのではないか」・・・
Topが6BE6ではHF帯のハイバンドより上は感心しません。でも20dBほどのRFを付ければ十分行けます。 等価雑音抵抗が高いと言う欠点を補うとなかなか良い球です。 FRDX-400ではそうした用法になっていますね。
7360の話しはどうやらJA固有です。 海外でのニーズは八重洲製Rigの補修用だけです。拙宅にも補修用がありますよ。
FROM JJ1PJN/青木
返信削除加藤さんはじめまして!
当局でも20年ほど前に某OMさんから譲り受けたFLDX400とFRDX400 を大切に使用しています。このこともあり、加藤さんのリストアの記事は大変興味深く拝見しました。当局の場合、FRDX400の音質が気になり出し、村田のセラミックフイルタやコリンズのZ23Cなどの使用を経て、現在はオリジナルのMFをクリーニングしたものを使用しています。FLDX400も割と良い音でしたが、MFのクリーニング技術?が向上したので先日MFをクリーニングしました。通常はTXとRXをトランシーブ運用していますが、VFO安定化のためにTS520の外部VFOを追加したり、600:50KΩのマイクトランスを使用したりしながら、主に夕方、3.5MHz SSBで所沢市からOAしていますので空の方でも宜しく。73!
JJ1PJN 青木さん、こんばんは。 初めてでしょうか? どうぞ宜しく。
返信削除初めてのコメント有難うございます。
> ・・・を大切に使用しています。
お書きのように、セパレート式のRigは送受の動作が独立していますので、メンテナンスや改造はやり易いですね。
> MFをクリーニングしたものを使用・・・
写真の機体は大丈夫そうでしたので、その件には触れませんでした。案外、既にクリーニング済みになっているのかもしれませんね。 あのメカフィルは年数の経過で必ず劣化するようですから。
> 外部VFOを追加したり・・・
やはり、最近の皆さんは周波数変動しないのが当たり前なので、古いリグでのオンエアはそのあたりが気になりますね。 外付けVFOはFBだと思います。周波数の関係でTS-520のVFOが旨く使えるのですね。hi hi
> 600:50KΩのマイクトランスを・・・
昔のRigはどれもマイクはハイ・インピーダンスでしたね。良いMicトランスがあればそれを入れるのが簡単です。
> 3.5MHz SSBで所沢市からOAして・・・
一応、3.5MHzのオンエアは可能ですので聞こえてましたら宜しく。 昔は3543kHzのモービルでアクティブでした。hi hi
F-400ライン、メンテすればまだずっと使えます。これからもご愛用されて下さい。 またコメント宜しく。
FROM JJ1PJN/青木
返信削除加藤さん、FRDX-400のAGC回路改造に期待しています。
今回、加藤さんの記事でその内、増幅型AGCに改造したいとのコメントを発見。私には、不勉強でこの回路がどんな回路か良くわかりません・・・・ハイ!
以前、FRDX-400のSSBの音のかすかな歪みが気になりだし、TRIO 9R-59DSとFRDX-400を結婚させたことがあります。つまり、400のIF出力を9R-59DSのIF段に接続して音質を確認したことがありました。結果は、フィルタ特性の違いもあったかもわかりませんが、歪みも無くFBな音だったことを記憶しています。加藤さんのAGC回路改造の話があり、9R-59DSのAGC回路を調べたら、RF初段はSSB受信時とAM受信時は制御電圧は異なっており、IFの初段は常にSSB用のAGC電圧で制御され、2段目はAM用のAGC電圧で制御されていました。
各増幅段は、それぞれ最適なAGC電圧で制御してやれば少しは音質が良くなるかもというところまではわかるのですが、具体的に何V P-P でどのように制御すれば良いのがわからず足踏み状態です。加藤さん、その内ぜひAGC回路の改造が完了したら公開願いますョ。
JJ1PJN 青木さん、こんばんは。
返信削除コメント有難うございます。
> FRDX-400のAGC回路改造に期待しています。
ご期待頂き、どうも有難うございます。hi
> 歪みも無くFBな音だったことを記憶しています。
9R-59Dの復調音はあまり良くない印象がありますので、お持ちのFRDX-400はかなり悪かったのでしょうね。
> 最適なAGC電圧で制御してやれば少しは音質が・・
かなり凝ったAGC回路になっている受信機もありますね。 AMとSSBでは要求が異なるので、両方に最適化するには切換えが必要でしょう。 私はAMにあまり興味は無いのでSSB/CWが快適になるようにしています。
> 改造が完了したら公開願いますョ。
FR-100Bとの違いの部分をどうするのか検討も必要なので、何時になるかわかりませんが、そうしたいと思います。 FRDX-400のシャシが窮屈なのも課題です。hi hi