【GPS受信モジュール:u-blox NEO-6M】
【NEO-6Mをテスト】
あらゆる製品やサービスがinternet接続される時代にあって、その対象になるモノの正確な位置情報を知る必要があるのでしょう。 様々なGPS受信モジュールが登場しています。(SNSに何でもかんでも情報アップしてると貴方の行動は筒抜けですよ・笑)
写真もそのGPS受信モジュールの一つです。 u-blox社製のモジュール:NEO-6Mを基板に実装しアンテナを付属したセットが販売されています。 ホビーストの実験・研究用を狙ったものと思われます。(→コレ)
GPS受信モジュールのみでは扱いにくいですが、基板実装済みなので使い易くなっています。 付属のアンテナはオマケ程度のものとも言えますが、この状態で手軽にテストができるのは便利でしょう。
このモジュールの特徴は「高感度」と、ある程度任意に設定できる「パルス出力」にあると思います。(参考:無改造ではパルスで緑LEDが点滅するのみ)
インターフェースはシリアルで、TTLレベルです。 レベル変換を行えば、RS-232Cインターフェースで接続することもできます。 この写真では、左のケーブルの先にUSB-シリアル変換基板があって、パソコンとはUSBで接続しています。 電源はUSB経由で供給可能です。
蛇足でしょうが、USB-シリアル変換器にはTTLレベルのシリアル出力をもったモジュールが必要です。そう言うものは例のarduino 等で使うためでしょうか安価に多数登場しています。(→コレとか) かつてのようにMAX-232等を使ってRS-232Cレベルに信号変換する必要も無くなっているのです。 それに、RS-232Cのようなレトロなインターフェースを持ったパソコンなどシーラカンスのようなものでしょう。 なお、TXDとRXDはクロス接続で使用します。
【専用アプリがある】
従来は汎用のアプリを使ってGPSの受信状態を把握していました。 取りあえずそれでも十分役立つのですが、このモジュールには専用のアプリが用意されています。「u-center」というアプリです。
上記リンクで直接ページが開かない場合は:「評価キット・ツール」→「サポート」→「評価ソフト」の順にページを辿るとダウンロードが見つかるでしょう。あるいは、米ダウンロードサイトのURL(←直接リンク)で。
その専用アプリを通して、モジュールの機能を再設定することができます。 例えば、パルス出力は購入初期のデフォルト状態では1pps(=1Hz)ですが、異なった周期に変更することが可能です。 もちろん、このパルス出力はGPSからの1ppsに同期しているので、平均化処理などを行なって電波伝搬に起因する揺らぎの除去を徹底的に行なえばGPS衛星搭載のRb-OSC(ルビジウム原子時計)と同等の周期精度(周波数精度)を得ることも不可能ではありません。このモジュールを活用するGPS周波数基準器の製作については「トランジスタ技術誌2016年2月号」P99〜P125に詳細な記事がありますから参照して下さい。(2016.1.10)
参考・1:NEO-6MとGPS周波数基準器のBlog内関連情報はこちら(←リンク)から。
☆
かつて、ロックウエル製のTU30-D140と言うGPS受信基板が流行ったことがありました。元々が何かの機器からの「外しジャンク品」だったらしく、やがて枯渇とともに忘れ去られました。
このu-blox製NEO-6Mを載せた基板はジャンク品ではありません。 ごく普通に販売されている商品です。 ヤフオク出品物のような価格不定品ではありません。 機能を考えた価格もリーズナブルな範囲と言えます。 活用はユーザにゆだねられてはいますが、面白い応用も可能だと思っています。
参考・2:NEO-6Mでパソコンの時計精度を向上してJT-65でオンエア。(ここ←リンク)
参考・3:このモジュールのバックアップ機能が旨く働かない時は。(ここ←リンク)
何よりも進歩していると感じるのはその「受信感度」でしょう。 最初の写真のように窓際に置いただけで、この画面コピーのように全天の沢山の衛星を簡単に捉えてくれました。ですから連続動作中に衛星をLostする心配もなくなっています。 de JA9TTT/1
(おわり)
おはようございます。
返信削除新しいGPSモジュールの紹介ありがとうごさいます。
この手の商品は新しいもの程、高性能ですね!
しかし、だんだん小さくなって自作には向かなくなって行きますが、これは変換基板実装済で使いやすそうですね!
次は、応用事例のご紹介をお願いします。
JN3XBY/1 岩永さん、おはようございます。
返信削除さっそくのコメント有り難うございます。
> 新しいGPSモジュールの紹介・・・
このモジュールメーカーのサイトを見ますと、NEO-6Mは既に最新型でもないようですが比較的新しいようですから高性能になっていますね。 消費電流が少ないのもFBです。 こう言う物は新しいものが良いですね。hi hi
> 変換基板実装済で使いやすそうですね!
そうなんです。これは便利が良いです。 モジュール単体ではハンドリングが大変で買ってきてから使うまで悩みますね。(爆)
> 次は、応用事例のご紹介をお願いします。
検討中ですので、いずれご紹介できればと思っております。
おはようございます。
返信削除Jupiter TU-30以来GPSモジュールは触っていないのですが、
ICOMのGPSが付いたハンディ機を触っていると測位は早いし、
感度もよいのでどんどん進化しているのでしょうね。
JE6LVE/JP3AEL 高橋さん、おはようございます。 今日もよいお天気ですね!
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> ハンディ機を触っていると測位は早いし・・・
測位に掛かる時間は非常に短くなっていますね。 モバイル機器に内蔵されたGPSでは顕著ですね。
> どんどん進化しているのでしょうね。
日進月歩のようですから少しでも古いものは安売りになるのでしょう。 u-bloxではNEO-7とか−8が出ていますから6Mは少々古くなっているのでしょう。 だから安いのではないかと・・・?
こんにちは。
返信削除ここで紹介いただいたモジュールは結構売れているようです。
最近、色々なサイトで取り上げられています。
中華の販売サイトではドローンに搭載するモジュールとしても紹介されています。
もっとも、最新のドローンはGPSを含め一体で小さく作られていると思うのですが。
> かつて、ロックウエル製のTU30-D140と言う
>GPS受信基板が流行ったことがあった。
>元々が何かの機器からの「外しジャンク品」
>だったらしく、やがて枯渇とともに忘れ去られた。
●ここの「TU30-D140」リンクをたどって、過去の記事も拝見しました。
興味津々です!
昔に比べると、性能の良いモジュールが安価にかつ簡単に手に入る様になり
実験もしやすくなった、ってことですね。
次の記事は、「GPSの応用編」を希望します!!
ちなみに、
>このモジュールには専用のアプリが用意され・・・
●このリンク先のサイトが、日本語サイトに強制的にリダイレクトを
かけるために、ブラウザによってはアプリがダウンロードできません。
その場合は、こちらの本国のサイトからダウンロードできます。
参考まで。
https://www.u-blox.com/en/product/u-center-windows
JK1LSE 本田さん、こんにちは。
返信削除コメント有り難うございます。
> 結構売れているようです。
やはり性能が良くて価格もお手頃な範囲ですから皆さん注目するんでしょうね。
> ドローンに搭載するモジュールとしても紹介・・・
小型で消費電流も少な目ですからそうした用途にも向いているんでしょう。
> 実験もしやすくなった、ってことですね。
はい、そう言う事です。既成の安価なユニットの組み合わせでUSB経由でGPSとしての動作確認ができますので便利です。 応用はまた別ですけれど。w
> 「GPSの応用編」を希望します!!
検討中ですので、いずれご紹介できればと思っております。
> 本国のサイトからダウンロードできます。
情報どうも有り難うございます。 リンク先に加えておきたいと思います。
またしても、おそるべしAitendoですね。
返信削除JA8IRQ 福島さん、こんばんは。 函館は晩秋の景色でしょうね。
返信削除コメント有り難うございます。
> おそるべしAitendoですね。
最近急増中の中毒患者には「ありがたやaitendo」でしょうか。(笑)
昔の秋月依存症より強烈かも知れませんね。
この話、最近手元のFlightradar24から貸与を受けている受信機からGPSの受信データ(Trimbleの受信ユニットの情報)が取り出せることがわかり、gpsdというソフトウェアで情報が見えるようです。結構面白いですね。もっとも1ppsの情報は出せないので、別途受信装置を用意しようかなと思っております。
返信削除Kenji Rikitake, JJ1BDX
JJ1BDX/3 力武さん、こんにちは。
返信削除コメントありがとうございます。
> gpsdというソフトウェアで情報が・・・
GPS衛星情報を利用するためのアプリのようですが、u-centerも同じような機能が有ります。 もっともu-bloxのチップが載ったモジュール専用ですけれど。hi
> 別途受信装置を用意しようかなと・・・
メーカーの回し者ではありませんが、u-bloxのチップが載ったモジュールは感度が良くて使い易いように思います。 aitendoで購入するとお手軽ですが、今も品切れしていますね。 でも、そのうち入荷するでしょう。 NEO-M8が載ったモジュールも良さそうです。