【買い物ガイド 2016 その1】
【中華ポリバリコン:443AB型】
日本国内ではずいぶん前からバリコンは生産されなくなりました。 いま存在する国産品はごく僅かな市場在庫だけでしょう。 特にポリバリコンは海外製を頼るしか無い状況になっています。(送信機用は細々とした国内生産がある)
写真は「443AB型」と言う中国製のポリバリコンです。良く見て頂くと引き出し端子にメッキ不良による錆が見られるなど、けして良い品質とは言えません。しかし等容量の2連バリコンともなると入手できるものはごく限られています。中波専用のトラッキングレス型バリコンならたくさん見掛けるのに、等容量の2連バリコンは限られてしまいます。きちんと使える部品であれば価値があると言えるでしょう。 なお、ショップにはBE-443AB型と言う品がありますがBEが付かないこれは別物です。
443AB型は最大容量が大きめで、等容量の2連バリコンなので中波帯のラジオは勿論ですが、短波を含む多バンドラジオを作るのにも向いています。 HAM/BCL用としてはHF帯のプリセレクタを製作するのにも良いでしょう。 秋葉原と通販で単価100円くらい(2016年4月現在)で買えるので入手してみました。 (入手先:aitendoの通販←リンク)
シャフトは短いので普通のツマミを付けるには延長シャフトが必要です。専用の延長シャフトも売っていますが、φ6mmのカラーと2.6mmのネジを使えば簡単に延長できます。 取り付けネジも2.6mmのビスですが長すぎるとバリコンを痛めてしまいます。取り付けパネルの厚みなどを考慮し長さには十分気をつけます。
【可変容量特性の測定】
国産のバリコン、例えば往年のミツミ製やアルプスの製品なら安心して使えました。2連バリコンのセクション間の容量誤差は厳密に規定されていたからです。連動誤差を気にする必要などなかったのです。
しかし、中華製パーツの仕様書を鵜呑みにするのは危険です。信じると痛い目に遭うことがあります。ww
443AB型は等容量の2連バリコンと言うことですから回転角と容量の関係、及び2つのセクション間の容量誤差を実測してみることにします。
写真は市販の分度器を細工してポリ・バリコンが取り付けられるようにした治具です。大きめのツマミと指針が付けてあります。 このような治具を用意した上で容量計を使って回転角と容量の関係を実測してみます。回転角度は目見当ですが±0.5度くらいの再現性はありそうです。 もっと正確にやりたいならシャシに固定し大型のバーニア・ダイヤルを付けると良いでしょう。(そこまでやる必要は無いと思いますが・笑)
【443AB型の可変容量特性】
測定結果です。 結論から言うと、セクション間の連動誤差はごく僅かであり、国産品のポリ・バリコンに劣らぬたいへん良い性能でした。
2個について測定しましたが、バラツキもあまりありません。もっと多量に調べると違う結果が出る可能性もありますが、まずは実用になる性能が得られていると考えて良いでしょう。
なお、国産のポリ・バリコンでも開発初期の頃はローターの加工が良くないため、ポリエチレンシートを巻き込んでしまう不良が頻発したそうです。 暫く前になりますが台湾製のポリバリコンでは10回も回転しないうちにそのような不良がほぼ100%で発生してたいへん困ったことがありました。
実際に10回転くらいで壊れることは無さそうですが、このバリコンも回転寿命に関しては十分な評価をしていないので期待した程の寿命はない可能性もあります。 取りあえず容量可変特性については合格ですが耐久性など使いながら評価して行きたいと思います。
国産品の入手が限られて来たので、安価なパーツとして取りあえず使える部品として考えたいと思います。あとは各自ご自身の判断で使ってみて下さい。電気的な性能は悪くありません。 前のBlogで扱った短波ラジオ(←リンク)の製作にも変更なしで使えます。
備考:443AB型はネットショップの説明ではFM用2連を含む4連バリコンのように書いてあります。 実際にはAM用の等容量2連ポリ・バリコンにFM用の4連バリコンが一緒になった6連バリコンでした。
回転軸と反対の面に4つのトリマ・コンデンサが付属しています。この4つのトリマ・コンデンサは、FM用の4連バリコンにそれぞれ並列になっています。内部で接続されているので切り離すことはできません。 トリマ・コンデンサを最小容量にセットした時、FMセクションは2.9〜23pFの可変範囲があります。またトリマ・コンデンサの容量可変範囲は約10pFです。
FMセクションはFMラジオ専用と言うわけではなく、小容量のバリコンとして、セクション単独あるいは複数セクションを並列にして様々に活用することができます。(記述変更:2016.04.28)
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【中華トランジスタ:S9018H型】
表面実装型のトランジスタならまだ幾らでも手に入ります。 しかし、リード線付きのトランジスタは次々に製造中止が告げられています。 汎用品はまだ容易に手に入るのであせって買い溜める必要も無いとは思います。しかしいずれ入手できなくなる時が来るかも知れません。
「発展途上国のトランジスタ」と言うものがあって、写真のトランジスタ:S9018もその一つです。中国製らしいですが安価なので途上国に広く出回っています。 ほかにもS90XXと言う型番のトランジスタが数種類ありますが、国産品で困るわけでもないのであまり食指も動きませんでした。
S9018はそれらのトランジスタの中では最も高周波特性が良いものです。 同等以上の国産品もまだ簡単に手に入るので、あえて使う必要は無いのかも知れません。しかし評価しておけばいつか役立つかも知れません。他の90XX型トランジスタよりも幾らか魅力的です。
S9018は秋葉原のショップや通販で10個100円で手に入る高周波用です。2SC1815のような汎用トランジスタ(はんようトランジスタ:特に用途を定めない雑多な目的に使えるトランジスタのこと)と比べ高周波においては明らかに高性能です。 数MHz以上では2SC1815等の汎用品を無理して使うよりも、S9018を使った方が有利です。もし高周波用トランジスタを持っていないならパーツボックスにストックしておけばいつか役立ちます。
Aliexpressで検索すると1,000個単位で数ドルで売っているのが目に止まります。中華直輸入なら確かに安いのですが、2SC1815のような汎用性はありません。いくら安くても使い切れないほど在庫するのはナンセンスです。100円か200円分も買っておけば十分でしょう。半導体は陳腐化しますし。(笑)
【S9018Hのピン接続】
ピン配置は2SC1815や2SC1923等とは異なっているので十分注意します。足ピンの中央はベースです。コレクタではありません。
足ピンを下に向け型番の捺印面を正面に見た場合、左から右へエミッタ、ベース、コレクタの順です。左の写真も参照して下さい。
S9018はNPN型トランジスタです。カタログ比較では2SC387や2SC1923(どちらも東芝製)などと類似特性だと思えば良いです。2SC1906や2SC1907(どちらも日立製)とも良く似ています。いずれとも足の並びは違いますが十分代替可能でしょう。
写真の右端はS9018とは無関係なのですが、2N5401と言う高耐圧のPNP型のトランジスタです。これは高周波用ではありません。 通販で購入したS9018(aitendo←リンク)に異品として混入していました。流石に中華パーツですね。お店で購入する時には良く確認して下さい。通販品を使う際も同様です。良く型番を見ずに使ってしまうと結果は悲惨です。(爆) 中華トランジスタはほかにイーエレ(←リンク)などでも販売されています。
参考:型番印刷ミスの可能性も考えたのですが、混入品を確認した結果PNPトランジスタでしたから、小袋詰めの際に2N5401が混合してしまったようです。
【SS9018HのfT特性】
SS9018と言うのは米Fairchild社の同等品のようです。ネットでS9018の規格をサーチすると真っ先にヒットします。
この図は、Fairchild社のSS9018HのfT特性図です。これによればIc=1mAでfT=800MHzくらいです。fTのピークは1GHzを超えており、その時のIc=5〜6mAとなっています。小信号で使い易い特性に作られていると思います。 しかしこの特性はFairchild社のSS9018の特性なので注意を要します。中華製は次の図を見て下さい。
【S9018のfT特性】
安価で手に入る中華製S9018のfT特性は左図ではないでしょうか。図は中華系メーカ(JCST:江蘇長電科技)のS9018カタログからピックアップしたものです。
これによれば、Ic=1mAのとき、fT=400MHz少々と言ったところです。 FairchildのSS9018と比べて半分くらいしかありません。 まあ、それでもfTは高いトランジスタだと言えますが・・・。 fTのピークもIc=20mA近くのようなのでだいぶ特性は違います。
このあたり、SS9018の規格を参照すると実際のS9018では性能不足が起こる可能性もあるので注意しておきたいと思います。
勿論、バラツキもありますし中華製のS9018とは言っても複数の会社が作っている共通品のようですから、中にはFairchildのSS9018と同じような特性のものも存在する可能性はあります。Fairchild社も自身では製造せずにそうした物を調達・販売している筈ですから。(笑)
参考:件のS9018HのfTについて、実測してみた後日談(←リンク)があります。予想と違った意外な結果でした。(2017.7.10)
【S9018HのhFE特性】
S9018は高周波用トランジスタなので、コレクタ電流の最大値は小さめです。 従って、2SC1815のような汎用品と違って何にでも使うようなトランジスタではありません。
コレクタ耐圧:Vceoも低くて18Vが最大です。従ってL負荷の場合は半分のVcc=9V以下で使えば安全です。 また、左図のようにhFEカーブから見てコレクタ電流も20mA程度までの範囲で使う方が良いでしょう。 これはS9018が劣っていると言うよりも、高周波用トランジスタの一般的な特性です。耐圧が低く電流容量も小さいのは高周波特性を良くした結果だと言えます。
【S9018のhFEバラツキについて】
ところで、中華製のS9018は何故か売っているものはhFEの分類がHランクのものばかりです。 S9018Hと言うのはhFEが 97〜146の範囲の選別品なのです。 本当にHランク品か「眉唾もの」なので実物で確認した方が良いでしょう。 たぶん、顧客から「S9018 H 331をくれ」と言う注文ばかりが来るので無条件に「S9018 H 331」と印刷しているのではないかと強く疑われます。331と言うのは本来製造時期を示すロット番号の筈ですから全部が同じ筈はありません。ww
「怪しい」と言っているだけでは想像でしかないので、実際にhFEのバラツキを測定してみました。 その結果、n=44の標本統計になりますが、平均hFE(ave)=102.6、標準偏差S=8.61となりました。サンプル内における最小hFE(min)=94、最大hFE(max)=125でした。 実測では規格範囲より僅かにhFEの小さい物が混じっていましたが、概ね正しく選別がなされているようです。hFEは測定コレクタ電流によっても変わるので多少の違いはその影響も考えられます。
中華S9018は一般的なトランジスタよりもhFEランクの刻みが細かいので、果たしてどうだろうかと思いましたが意外な結果でした。(参考:例えば2SC1815ならYランクはhFE=120〜240と2倍の範囲に取っています)
【S9018Hのお薦めの使い方】
1MHzから150MHzあたりまでの小信号高周波増幅や高周波発振回路に向いています。VHF帯の超再生検波にも良いでしょう。 最近作った中華版PIXIE-Ⅱの水晶発振部にも使われていました。 このBlogの例では、短波ラジオや50MHzのクリコンに最適です。 送信機の用途ではPo=100mW以下のQRPpなら使えそうです。 5個くらいパラにして0.3W程度でしょうか?
【S9018Hを試す】
カタログ比較だけでは検証不十分です。 さっそく50MHzのクリコン(←リンク)で確認してみました。 足の並びが違うので写真のように少々不自然になりましたが注意すれば支障はありません。
写真では高周波増幅に使った例ですが、周波数変換の部分もS9018Hに交換して確認しています。 精密な比較ではありませんが、2SC1923Yや2SC535Cと比べて違いを感じません。 S9018は高周波用トランジスタとしてFBに使えます。 ほか、短波ラジオ(←リンク)でも確認してみましたが、流石に高周波用なので十分満足行く性能が得られています。
455kHzの中間周波増幅用には少々fTが高すぎるのですが、コレクタ・ベース間容量:Cobが小さいことから安定に動作しました。 コンバータ部でも受信バンド上端においてブロッキング発振など見られないので支障無く使えています。
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昔からあったような高周波回路の部品は徐々に姿を消す傾向にあります。ありきたりの電子機器はワンチップIC化されてきたので、昔ながらのRF用パーツはニーズが減って来たのでしょう。 ラジオのような高周波利用の家電品ニーズが無くなった訳ではないでしょうが作るための部品は世代交代しています。 特に国産のRF用パーツは製造中止が続出しています。 少々怪しいと思いながらも、中華パーツの中から良さそうなものを確認しながら使って行く必要が出てきたようです。上手に使えば非常にコストパフォーマンスの良い回路が作れそうです。 de JA9TTT/1
(おわり)fm
ご注意:このBlogはアフェリエイトBlogではありません。特定の商品やショップをお奨めする意図はありません。公開している商品情報やリンクは単なる参考です。お買い物は貴方ご自身の判断と責任でお願いします。
【熊本・大分大地震のお見舞い】
【熊本城:2016年3月15日】
写真は先月の半ばに熊本城を訪れた時のものです。 晴天に恵まれ、素晴らしい姿を見ることができました。 最上階から熊本市街を一望したのも記憶に新しいところです。 熊本訪問の前には湯布院にも立ち寄りました。
それから1ヶ月後の4月14日夜に始まる大地震で熊本県・大分県で甚大な被害が発生し、多数のお方が今なお避難生活を続けて居られます。 お見舞い申し上げるとともにTVから伝わる変わり果てた景色に心を痛めております。 被災者の方々の日常が少しでも早く復旧され、また熊本城もいつか以前のような美しい姿で再建されますこと、心から祈っております。 de JA9TTT/1
加藤さん、おはようございます
返信削除aitendoのポリバリコンの表記にある20pFはトリマコンデンサの事なのでしょうか?
最近はポリバリコンの入手も大変になってきましたので中華製品でも安価に手に入るのはありがたいですね。
S9018Hは2SC1906と同様に使えると考えて良いのでしょうか?
1906も最近は入手難ですので1815では厳しい周波数で使用できるならFBですね。
こんどaitendoに注文するときに10個ほど購入してみます。
Part2以降も楽しみにしています^^
PS
熊本の地震、ここまで大災害になるとは思いませんでした。
友人、親戚が熊本も含めて九州に多数いますので心配ですが、幸いSNSなどで無事が早々に確認出来てほっとしています。
数日間連絡が取れなかった阪神淡路大震災の時と違って携帯、ネットの普及はこういうときに助かりますね。
JE6LVE/JP3AEL 高橋さん、こんにちは。 今日は清々しいお天気になっています。 日差しが強いですね。
返信削除さっそくのコメント有り難うございます。
> 表記にある20pFはトリマコンデンサの事なのでしょうか?
他に良く似た型番でAM/FMの4連VCがあるので、その説明を流用したか混乱しているのだろうと思います。(笑) 届いた物と写真は間違っていないようですから、記述の間違いのようですね。
> 2SC1906と同様に使えると考えて良いのでしょうか?
ご質問有り難うございます。詳しく調べてみました。非常に良く似た特性なのでほとんどの用途で2SC1906や2SC1907の代替品として使える筈です。その旨、本文にも記述を追加しました。
> 1815では厳しい周波数で使用できるならFBですね。
さすがに高周波特性では1SC1815に圧勝です。RF用のTrですから当たり前ですけれど。(爆)
> Part2以降も楽しみにしています^^
また安くて美味しい素材が見つかったらやりたいと思います。 ご期待ください。hi hi
> 無事が早々に確認出来てほっとしています。
それは安心できましたね。 まだまだ余震も続いていますし、インフラの復旧も済んでいませんのでご不自由だと思います。 一刻も早い復旧を願っています。 安否確認が早くなったのはネットや通信網の使い方が向上したのでしょうね。
TTT 加藤さん、こんにちは。
返信削除今日は穏やかな天気です。
熊本は大変な状況ですね! いまだに余震が減らないと言うこれまで経験の無い状況で、現地の方には心よりお見舞い申し上げます。
当局の実家は佐賀なので、電話で確認しましたがたいした被害もなく大丈夫なようです。
しかし、ちょっと前に熊本旅行されていたんですよね! 熊本城も今は悲惨な状況になってしまっていますね!
前置きが長くなってしまいましたが、aitendoなどで入手できるTRもそれなりに使えそうだということで参考になる評価ありがとうございます。
問題は足の配置ですね! 確か互換があると思って使ったら動かないと言う悲劇にあいそうです(笑)
ポリバリは書かれているように、何回か回すとセパレータを巻き込んでしまってと言うのは2,3回経験しています。基本的には使わない方向です(笑)
ポリバリ使うような自作をしていないからともいえますが(爆)
JN3XBY/1 岩永さん、こんばんは。 日が延びましたねえ! 曇天ですがまだ明るいです。
返信削除コメント有り難うございます。
> 熊本旅行されていたんですよね!
そうなんです。 熊本だけでなく別府、湯布院、長崎とか回ってきました。今回の震災の所も通っています。 阿蘇山麓などバスの車窓から見たような景色がTVで映り被害の様子に驚きました。 徐々に復旧しているようですが暫く大変でしょう。 佐賀は被害が無かったようで幸いでしたね。
> ・・などで入手できるTRもそれなりに使えそうだということで・・
他にお持ちなら積極的に使うほどの石ではないと思います。 手持ちが無くなった時の代替候補として考えておきたいと思います。 足の並びが米国式なのでちょっと使いにくいんですよね。hi hi
> ポリバリは・・・基本的には使わない方向です(笑)
私もエアーバリコンが手に入ったころはまず使いませんでした。 寿命の問題もありますが温度特性などエアーに劣りますので。
> ポリバリ使うような自作をしていないからともいえますが(爆)
容量の大きなバリコンが必要な時に使っています。ポリバリは基本的にラジオ用ですね。HAMは滅多に使わないでしょう。 ラジオなら支障ない性能ですが国産品と同じ品質・寿命は期待していません。100円の部品に過剰な期待をしても可哀想かも知れませんけれど。ww
震災関係で九州に出張になり着の身着のままで本震にも遭遇
返信削除ようやく帰ってまいりました。
S9018は中華ラジオキット2P3の高周波IF段にも使われています。
AMラジオにはオーバースペックかもしれませんこのラジオは高感度です。
JL1KRA 中島さん、こんばんは。 震災対応で九州へご出張だったようで大変でしたね。 通信関係の確保に奔走されたのではないかと思います。ご苦労様でした。
返信削除コメント有り難うございます。
> S9018は中華ラジオキット2P3の高周波IF段にも・・・・
コンバータ段とIFアンプのところに使っているようですね。 455kHzのIFアンプには過剰品質かも知れませんが、下手なトランジスタを使って発振が起きるよりも良いのでしょう。汎用のNPN-Trよりも帰還容量Cobが小さいので有利だと思います。 IFアンプの中和は難しいので中和が省けるトランジスタがキットには向いていると思います。
彼の国では高周波の小信号にはS9018を使うと言うのが常識のようになっているのかも知れませんね。(笑)
おはようございます。
返信削除うちにある443ABはFMセクション付きで、実際そのように使えていますが、その後モノが変わったということなのでしょうか。もしそうなら困りものですね。さすがは中華品質です。
かのバリコンはNCEというメーカーが製造しているようで、おっしゃるように同社は比較的まともな製品を出しているようです。逆に言えば、他の中華製バリコンはお話になりません。
同社製の中波用親子バリコンも入手できればいいのですが、今のところ国内ではどこも取り扱っていないようで、今は中波帯もこの443ABにパディングコンデンサを入れて使っています。その前にこのご時世、いいかげんシンセサイザ化しろよ、と。Hi.
9018は紛らわしいことになっているようですね。アマチュア的には安くてそれなりに使えれば何でもいいのでしょうが。Hi.
BT
常置場所が別府にあるので、熊本地震ではヘビの生殺しです。いつ間接的な被災者になってもおかしくない状況ですが、いまのところどうにか持ちこたえているようなので、すでに被災された皆さんのためにささやかながら募金をしました。
ボランティアに入れれば一番いいのでしょうが、募金や県産品の購入でも被災地の助けになると思います。逆にデマ情報をSNSに流したり、火事場泥棒のようなことはやめてもらいたいものです。
もしまかり間違って常置場所が潰れたら、そのときは一足先に閉局ですかね。無線機を新規格に適合させないといずれフェードアウトですが、そこまでして続ける気力が失せていますので。
JG6DFK/1 児玉さん、おはようございます。 児玉さんも九州男児でしたね。 大分もかなり揺れたようで、被害の大きかったところもあるようでお見舞い申し上げます。
返信削除コメント有り難うございます。
> うちにある443ABはFMセクション付きで・・・
この件ですが、どうも引っかかっていたのです。 と言うのはトリマコンデンサの最小容量がいやに大きいと感じたからでした。 それで、改めて詳細に調べてみたところ・・・・
(1)FMセクションがあって、約20pFの可変範囲をもっている。(やっぱり)
(2)トリマコンデンサは各FMセクションに内部で接続された構造になっている。(なるほど)
(3)トリマコンデンサの可変範囲は約13pFくらいである。(これならなっとく)
(4)FMセクションは4つあるように見える。(ホントか?)
どうも最小容量が大きなトリマコンデンサだと思ったのですが、FMセクション込みで測定していたからでした。 AMセクションを主体に調べたのでFMの方は追求不足でした。あとで本文の記述を変更しておきたいと思います。hi hi
上記のうち、こんどは(4)が引っかかります。 軸と反対の裏面側に4つのトリマコンデンサがあり、このいずれも容量の大きなAMセクションとは独立しています。 また、さらにこの4つともに独立しているようでした。 ・・・と言うことは、要するにFMセクションは4つあるのではないかと思えるのです。 新たな疑問が生じてしまいました。hi hi
もし良かったら、お手持ちの物を写真と比較して頂き、その上でFMセクションが4連であるのか否か、ご確認頂ければFBです。 もし本当にFMが4連なら使い道も増えると思います。 児玉さんのお書き込みで改めて調べる気になりました。どうも有り難うございます。
同じ443型で色々な物が存在するようなので混乱が生じているように感じます。 443と言うのは外観形状を示す記号なのでしょうか??
S9018Hですが、出回っている物が何種類かありそうなので、それぞれの特性の違いが気になります。但し、いずれも高周波用でfTは高いようなのでRF回路にはFBに使えるだろうと思っています。 安価で手軽に使えるRF用と言う位置付けで利用して行けば良いのでしょう。足の配置は要注意ですね。hi hi
これ以上震災の被害が広がらないことを祈っております。 常置場所のご無事を祈ります。
加藤さん、お気遣いありがとうございます。まだまだ予断を許さない状況のようです。
返信削除お尋ねの件、手持ちの443ABはAM2連、FM2連です。また、AMセクションのみトリマーが独立しています。ということで、モノは同じようですね。ご参考まで。あ、ピンに錆などはなく綺麗です。その分、買った当時は150円(税別)もしましたが。Hi Hi.
FMが4連なら超高級FMチューナーが作れたかもしれませんが、残念でした。Hi.
あと、9018のようなピン配置は「世界標準」ですから、これに慣れておくのがこれからは逆に正解だと思います。いわゆる「エクボ」がガラパゴスなわけで。Hi Hi. SOT-23などの表面実装タイプは国内外を問わずピン配置が統一されたようで、ある品種がディスコンになっても代替品を探すのが楽になりました。
JG6DFK/1 児玉さん、さっそく有り難うございます。
返信削除コメント&確認有り難うございます。
> 手持ちの443ABはAM2連、FM2連です。
了解しました。 どうやら、お手持ちとは違うようです。 いろいろ疑ってみて調べたのですがFMセクションは4つあるようです。 それぞれにトリマコンデンサが付属している模様です。 裏面の4つが独立なのか入念に調べてみたのですがどうやらそのようなのです。 従ってFMは4連らしいです。 ますます謎ですね。(笑) これ以上は分解しないとわかりませんので、ここでやめておきます。 調べて頂きどうも有り難うございました。
#もしも購入されたお方があれば調べてレポート頂ければFBだと思います。
> 9018のようなピン配置は「世界標準」です・・・
米国が樹脂モールド型のTrを作った際に、E-C-B配置と、E-B-C配置の2派閥が登場したようです。 結局のところ、後者の方がCanパッケージのTrと等価だったために生き残ったようですね。 JAでは前者が主流になったと言うことなのでしょう。 組立方法も米国から技術導入したので元の会社の仕様がE-C-Bだったので、仕方が無かったのだろうと思います。 米国の石でも未だに混乱が見られるので慣れるしかないですね。hi hi
加藤さん了解です。
返信削除外観は手持ちのものと瓜二つなのですが、別物なのでしょうか。手持ちのものは側面を見ると各セクションがどこに配置されているのかがはっきり見えるので、AM×2、FM×2で間違いなさそうです。当然、各セクションの容量変化も確認しました。
もし現行品が本当にFM4連だとすると、特注品でも拾ってきたのでしょうか。少なくとも標準品でそのようなものにはお目にかかったことがありません。いずれにせよ、業者さんにはきちんと調べてから販売して欲しいものです。隣の大国は細かいことを気にしないのかもしれませんが、ここは日本ですので。Hi.
北米でも当初はE-C-Bの石があったようですね。確かに今でもTO-92でB-E-Cの石もあったりするので厄介です。欧州系のTO-92はC-B-Eが標準のようですが、ひっくり返せば北米系と同じように使えるので、この違いは些細なものです。リバースHFEの大きな石だと逆接に気づかないかも。Hi.
JG6DFK/1 児玉さん、こんいちは。
返信削除再々のコメント有り難うございます。
> 瓜二つなのですが、別物なのでしょうか。
これ以上は分解が必要なのですが・・・・
まず、裏面のトリマコンデンサは目視確認から端子接続がわかります。 それで、それぞれの容量を測定すると中心の軸の回転とともに容量が変わります。 もちろん、トリマ部分のネジの回転でも容量は変化します。 裏面の4つともに同じ挙動を示します。
もともとFMは2連であって、どれかとパラになっているのかと思い、確認すると独立した4つになっているのです。 試しに、4つのトリマコンデンサの端子をパラにすれば、ほぼ4倍になります。 また、GNDコモンを浮かせて2つのトリマコンデンサ端子の間の容量を測定すると概略単独の時の半分になります。 なので、GND端子はすべて共通ですが独立した4つのFMバリコンのように思われるんですよ。hi
それから、AM部は端子の出し方からわかるので、それとは独立していることは間違いないように思います。 トリマコンデンサの端子の影響は受けないので完全に独立しています。
・・・ということで、今のところFM部は4連であって、それぞれにトリマコンデンサがパラに入っていると言うように見えます。 良くわかりませんが、間違いなければFBかも知れませんね。 次に買ったら違う様子を示したりする可能性はありそうです。 中華モノの部品は面白すぎます。(爆)
こんど秋葉原に寄った時にはよく見て外観確認の上で、店頭で買ってみたいと思っています。(笑)
トランジスタの足は国産でもヘンテコなのがありますから確認しないと痛い目に遭いますね。 2SC1815と違って三菱の2SC710など、逆のB-C-Eですし・・。 真ん中がベースと言うのはあまり記憶にありませんがエミッタと言うのは幾つかあります。hi hi
加藤さん、こんばんは。
返信削除おっしゃるとおりだとすると、FM部は4連だということにしないと説明がつきませんね。となると「掘り出し物」かもしれませんが、たとえばこの品種を指定して何かの追試をしてもらおうにも、常に同じものが手に入らないのでは厄介なことになりそうです。
あと、あのようなリードの引き出し方だとAM部と独立して使うのは大変そうです。
一応メーカーのサイトで調べてみましたが、標準品でFM4連というのは見当たりませんでした。FM部の最大容量違い(20PFと40pF)というのはありました。
トランジスタのピン配置ですが、確かに三菱製は逆でしたね。あと、某所で「ゴミ箱」と呼ばれていた日立の旧型2SC458や(悪名高い Hi.)2SC460なども品番をマーキングした(切り欠きのない)側から見るとB-C-Eでした。
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。
返信削除再々のコメントどうも有り難うございます。
> ・・・ということにしないと説明がつきませんね。
そうなんですね。 何しろ怪しいので慎重に調べてみたのですが、どうもそのようなのです・・・。まだ何か考え違いでも有るかも知れないと半信半疑なんですよ。 もう一度買ってみて、場合によっては分解するしか確かめようがありません。 実際に使ってみると言うのも手でしょうか。(笑)
> 旧型2SC458や(悪名高い Hi.)2SC460なども・・・
型番印刷面ではなくてカットされた面から見てE-C-Bでしたよね。w 2SC458はオレンジ色で金メッキ足の2SC458LGCと言うのが「信越電機商会」で安く出ていてローノイズと言うので愛用していました。 いま思うとそれほどローノイズでもなかったようで2SC1815GRと違わない感じです。(笑) 金メッキ足でしたので不良にはならなかったと思います。その後、黒い樹脂で銀メッキ足になってからが問題のようですね。
S9018の話、面白いです。中国製のCPUボード等でも使えるものは使えるので、食わず嫌いなしで使っていくべきなんでしょうね。
返信削除高周波トランジスタといえば、秋月で2SC3355L(台湾Unisonicsのセカンドソース品)が出ていたのでいくつか用意してます。2SC1906は32年前に亜土電子で買ったのがまだ残ってます…。
ピン配置ですが、2SC1815はもう試作に使うのは止めて、2N3904にしています。北米や欧州の人達に回路を公開するとなると、そっちの方がずっと楽なので。
バリコンですが、なくなると結構不便ですよね…。自分で機構部品を作るところまでいければいいのでしょうけど。
73 de Kenji Rikitake JJ1BDX(/3)
JJ1BDX/3 力武さん、こんばんは。 夜もずいぶん暖かくなりましたね。
返信削除コメント有り難うございます。
> 食わず嫌いなしで使っていくべき・・・
中華系のお店や通販に出ている部品は、品質管理に疑問も有るのでプロフェッショナルな・・・商品への採用は慎重になってしまいますね。 でも、遊びに使うアマチュアの自作なら安価で良いモノなら積極的に使いたいと思っています。自己責任で完結できる範囲なら迷惑にはなりませんからね。hi hi
> 2N3904にしています。北米や欧州の人達に・・・
今となってはE-C-B形式の足の並びはガラパゴスな仕様と言えますので、世界標準がE-B-Cならそちらに合わせる方が面倒もないでしょう。 今のところJAでは用途毎のポピュラーデバイスが認知されていないのが難点ですが、いずれ2NXXXXが主流になれば慣れてしまうのでしょう。(笑)
> なくなると結構不便ですよね…。
代案として電子同調と言う手もあるのですが、肝心のバリキャップが入手難です。 これからのRF回路の大勢はDSPやシンセサイザ形式の構成なのでしょうね。 でも簡単な発振器とかラジオの製作にはバリコンも貴重な存在だと思います。 中華製の品質が良くなって継続生産してくれたら良いのですが日本以上に姿を消すのが早そうに思うのです。儲からなくなれば,即廃止の運命ではないかと・・・。
特定の部品に固執せず、電子部品の移り変わりには柔軟に対処したいと思っています。hi hi