【秋月のDDS発振器】
これは有名な秋月電子通商の「DDS発振器」です。多くの自作好きのお方と同じように過去に何台も製作しています。
一見して周波数設定の部分をジャンパ・プラグ式で製作したので、DIP-SW式と違うように見えるかもしれません。 他にも少し変更した箇所があって、あとで説明があります。
もう既に「中華DDSモジュール」でさえ盛りを過ぎた今頃になって何で「秋月DDS」なのだろうか? 疑問を持たれたかも知れませんね。
ここに来て製作した理由は2つあります。
(1)理由の一つは、このまま活用しないと勿体ないと思ったからです。このキットは最近買ったものではありません。かなり前に買ったまま死蔵していたのです。活用しなければいずれゴミになります。
(2)二つめの理由は検討している目的にマッチしていそうだからです。今となっては高性能ではありませんが発生周波数を半固定で使うには便利そうなのです。 アキュムレータのビット数も適当です。
☆
以下、思い付きのニーズからリバイバルさせてみたものです。 既に高性能なDDSモジュールがたくさん登場しています。これを今どき使う必然性はあまりないでしょう。 しかし、この秋月DDSが登場したころを懐かしく思い出しながら、味わいつつ製作したいと思います。 今回は単にキットを組み立てるだけでオシマイです。懐かしさは感じられても何かの役に立つとも思えません。単なる製作記録なのです。(笑)
【自分で作る必要があった】
秋月のキットには有料の製作サービスが有ったと思います。 しかしDDS発振器が必要なら殆どの人は自分自身で製作したはずです。
これ単体でも最低限の使い方ができるように考えられています。 基板の端面に並んだDIP-SWで発振周波数のセットができたからです。(実際にはマイコンで制御しないと実用性はあまりないのですが・笑)
DIP-SWで周波数セットするのは手間が掛かります。 欲しい周波数を決めたら、クロックの周波数とアキュムレータのビット数からセットすべき数値を求めます。 しかもその数値を純2進数でDIP-SWにセットする必要があります。 関数電卓を駆使してセットすべきビット列を求めなくてはならないのでした。
それでもマイコンのプログラムなしに単独でテストできるのは大きなメリットかも知れません。作ってすぐにテストできるからです。 今回、リバイバルさせてみようと思ったのもそんな特徴からです。 周波数を半固定して組み込み用に使います。そのような時には外付けマイコンなしで済むのは便利です。
キットではハンダ付けの難しい部品は予め実装済みです。 DDS-ICとR-2R式のDAコンバータ用抵抗アレーは基板にハンダ付けされていました。
初期のバージョンではクロック発振器が16.777216MHzになっていた記憶があります。あるいは16MHz丁度の発振器だったかも知れません。 その後、高い周波数が発生できるように67.108864MHzに変更されました。 現在でも後継のキットが発売されていますが(*注)、クロック発振器が写真とは異なるタイプに変更されています。プリント基板もそれに合わせたニューバージョンに更新されています。
(*注:当初の6,400円が5,400円に値下げされたあと、暫く販売されていましたが現在はすべて販売終了したもようです。その役割も終わったと言う事でしょうね。2017.05.14)
【部品はそれほど多くない】
写真に写っている部品がすべてです。 大した部品数ではないので容易に製作できます。
購入時には周波数設定用のDIP-SWが3つ付属していたような気がします。 しかし何かの製作に流用したらしく欠品していました。
基本的に付属してきた部品をそのまま使って製作します。 但しキットのままではローパス・フィルタ(LPF)の遮断周波数が低すぎました。 フィルタ部分のみ手持ち部品に置き換えることにします。 また、テストが済んだらクロックの67.108864MHzは外部から与えます。テスト時のみ付属の発振器を使います。
【DDSの心臓部:Wellpine-DDS】
心臓部のDDS-ICです。 Wellpine社というのは設計会社だったように思います。 製造はどこかの半導体メーカーのはずです。型番から何となく東芝製のようにも見えますが・・・。
中身はゲートアレーなのではないでしょうか? DDSの論理回路を汎用のゲートアレー上に実現したものと想像しています。
ピン数が多くハンダ付けが難しいので、写真のように予め右隣のD/A変換用R-2Rラダー抵抗器と一緒に実装済みになっています。 従って残りは普通のリード線型の電子部品をハンダ付けするだけですから作るのは容易です。
【旧キットはきれいなクロック】
これはキット付属のクロック発振器です。 消費電流が大きい、周波数の微調整ができない・・・などの欠点はありますが、出力信号そのものは奇麗だったのでDDS発振器の基準クロックとしては支障のないものでした。
暫く前のBlog(←リンク)に書きましたが、いま手に入る「秋月DDSキット」にこの写真のタイプは付属しません。 写真の物が調達できなくなってから「プログラマブル・水晶発振器」を使ったクロックが付属するようになりました。 特に信号の奇麗さを要求されない用途なら新しいプログラマブル・水晶発振器でも支障はないかも知れません。
しかしHAM用の送・受信機に使うなら写真の旧クロック発振器の方が遥かに望ましいのです。 そうは言っても手に入らないのですから仕方ありません。もし最近購入したキットを製作するなら、クロックは前回のBlog(←リンク)のような発振器を作って与えたいところです。
【組立完成】
写真は秋月DDSモジュールの完成状態です。
一部に付属にはない部品を使っています。そのため多少見た目が違うかも知れません。
周波数設定用のジャンパ・プラグは未挿入です。 このあと必要な周波数に合わせて所定の位置に装着します。
様々に周波数を変化させたいなら外付けマイコンでシリアル・コントロールする方が良いでしょう。 しかし、なかば恒久的に同じ周波数を発生させるのが目的ならジャンパ・プラグのセットで周波数を「プログラミング」する方法が手っ取り早いです。このあたり、どの様に使うのか目的次第でこのキットの扱い方も変わってくるところでしょう。
【LPFは部品定数変更】
DDSに必須のローパス・フィルタですがキットのままでは約8MHzの遮断周波数になっていました。
クロック周波数が低い時にはそれが適当ですが、67.108864MHzのクロックで使うには遮断周波数が低すぎて最適とは言えません。
ここでは遮断周波数:fcが約15MHzになるように変更しています。 具体的にはL1〜L3に0.47μHを使います。C12とC15は220pF、C13とC14は440pF(=220pFのパラで実現)にしました。 これで15MHzあたりまで使えるようになります。
【クロックは着脱式】
付属してきたクロック発振器は完成後の基板テストの時だけ使用します。 ハンダ付けしてしまうと取り外すのは厄介です。ここでは「ピンソケット」という部品を使って着脱式にしました。
テスト時には写真のクロック発振器を装着し動作確認が済んだらクロックを外部から与えるようにします。 なお、外部クロックで動作させる際に追加を要する抵抗器:R20(=100kΩ)は基板の裏面に実装しておきました。この抵抗器は付けたままで支障ありません。外部クロックの与え方次第ですが、この抵抗はなくても良いことが多いはずです。
☆
ありふれたキットを当たり前のように組み立てただけです。 他のDDS発振器が登場している今となっては少々色あせて見えるかも知れません。 しかし、1990年代の末にこのキットが登場した時のインパクトたるや強烈でした。 PLL発振器では困難だった1Hzや10Hzといった細かいステップで周波数変化が可能な発振器がいとも容易に可能になったからです。 PLLのような自動制御に付きものだった過渡応答のようなものはありません。PLLで細かい周波数ステップを実現するには多大な努力が必要でした。その殆どすべてが一発で解消されたのですから・・・。
DDS(ダイレクト・デジタル・シンセサイザ)はそれ以前から存在していた技術です。しかし、それはたくさんのICを並べたとても高級な製作でした。 それがキット化されコンパクトで扱い易い形状で発売されたのです。 無銭家にとって6,400円はお手軽とは言えませんが「高度な技術を買う」と考えれば十分納得できるものでした。 だからこそ死蔵せずに活躍の機会を与えてやりたいと思うのです。
それで、きちんと動作したかって? ずいぶん長い間、眠り続けてきたキットでしたが大丈夫でした。 付属してきたクロック発振器の状態でちょうど10MHzが出るようにセットしてみました。 出力は正弦波で、0.7Vppくらい得られました。 肝心の周波数を測定した結果は3.7Hzくらい低くなりました。これは0.4ppmくらいのマイナス誤差です。 クロックの周波数精度は±5ppm程度でしょう。0.4ppmの誤差なら十分スペックに入っています。 これで製作したDDS発振器の動作は正常だと確認できました。 ではまた。 de JA9TTT/1
【コラム:はんだコテ】(おわり)nm
製作には2回前のBlogで紹介した「温調式ハンダこて」(←リンク)を使ってみました。細かいパターン部分の作業に付属していたコテ先チップはやや大きめでしたが、概ね支障なくハンダ付けできました。 温度設定は300℃で使いました。焼け過ぎることもなくハンダの乗りも良好です。 但しベタGNDの部分では長めにコテを当てる必要がありました。なかなか快適に作業できましたが、もう少し高めの温度設定でも良さそうです。
加藤さん、おはようございます。
返信削除今朝の札幌は晴れていて良い天気すが、外気温は相変わらず『マイナス』と
思います。
秋月のDDSは懐かしいですね、、初めて見たときは衝撃を受けましたね。
私が初めてDDSを知ったのは昭和の終り頃のハムジャーナルでした。
早速、『F(高速)』タイプのTTLを買ってきて試作しましたのを覚えています。
この時は机上の実験だけで終わってしまいましたが、大きな感動を得ました。
D/A出力で、わずか1MHz程度だったと思います。
昭和の思い出です。
JR8LJS 豊川さん、おはようございます。 春はまだ先のようですが、札幌のお天気は良さそうですね。
返信削除さっそくのコメント有り難うございます。
> 昭和の終り頃のハムジャーナルでした。
素晴らしい技術だと思って読んだのを思い出します。 簡単には手が出せないと感じたので、読んで感心しただけで終わりました。(笑)
> 『F(高速)』タイプのTTLを買ってきて・・・
試作されたとは素晴らしいです。 DDS専用のチップの登場までは非常に高級な製作でしたね!
> わずか1MHz程度だったと思います。
メーカー製の無線機に使われたDDSも初期はその程度の周波数だったようで、PLLと組み合わせていましたね。 いまは直接VHF帯まで得られるんですから素晴らしいです。
秋月DDSも昭和の香りですね。hi hi
加藤さん、こんにちは
返信削除さっきまで晴れていましたが、いきなり雪が降って来ました。
当時は会社に入って数年の頃で、ハムジャーナルが毎号買えるように
なった頃でした。 なので部品代を奮発した感がありましたね。
それでも高速のROM(テーブル)とDACが入手出来なくて、
汎用のEPROMとR-2Rで作りました。
前回の67MHzと今回の秋月DDS、、、DDSの新しいシリーズが
始まるのでしょうか? 楽しみにしております。
JR8LJS 豊川さん、こんにちは。 札幌は空模様が急変しているようですね。
返信削除再度のコメントどうも有り難うございます。
> なので部品代を奮発した感がありましたね。
社会人になられた頃だったのでしょうか。 あのころ高速ロジックのICはまだ高かったから「奮発」でしたよね。hi hi
> 高速のROM(テーブル)とDACが入手出来なくて・・・
私もそのとき調べたのですが、バイポーラの高速ROMと高速DACは高くてしかも入手難でしたね。今のようにインターネットもありませんでしたので・・・。筆者に問い合わせるくらいしか手はなかったと思います。
> 汎用のEPROMとR-2Rで作りました。
その方法だと、どうしても1MHzあたりが上限になってしまったでしょうね。 EPROMは高速品でも結構遅かったと思います。
> DDSの新しいシリーズが始まるのでしょうか?
新シリーズと言えなくもないのですが、あまり役立ちそうにありません。(爆) 取りあえず試作までは進む予定です。
加藤さん、こんにちは
返信削除少し春めいてきた感じもしますがまだまだ寒いですね^^;
秋月DDSとは懐かしい、僕も1台作ってVFOとして使ってました。
後ほど中華DDSと置き換えてしまいましたが。
MC145163PとVXOなどを使って何とか10kHzや1kHzステップを作り出していたときに
10Hz、1Hzステップで安定した信号が出力できるDDSキットが手に入ったのは衝撃でしたね。
たしかDDSのキットと簡単コントローラーどかだったかのキットを一緒に買いました。
合計8k円近くかかったと思います。6400円では気軽に使えるキットでは無かったですね。
その反動か中華DDSを見つけたときは最初3k円ぐらいだったと思いますが安いと思って飛びつきましたw
JE6LVE/JP3AEL 高橋さん、こんにちは。 こちら晴天でかなり暖かいです。少しずつ春らしくなりますね。
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> 僕も1台作ってVFOとして使ってました。
他に手頃なDDSは有りませんでしたので、皆さん製作されたと思います。 自分で作れないお方はOMさんにお願いして外付けVFOを作ってもらったと言うようなお話しも良く聞きました。今も愛用されているお方もかなり居られるでしょうね。hi hi
> 何とか10kHzや1kHzステップを作り出していたときに・・・・
PLLでは細かいステップは特に難しくて、1kHz以下は難易度が高かったですね。 ヘテロダインと組み合わせた複合PLLの構成で何とか100Hzで・・・といった感じでした。 あとの細かい所はVXOで・・とか、工夫もしました。hi hi
> 簡単コントローラーどかだったかのキットを・・・・
私も買いましたよ。 PICマイコンとLEDの組み合わせでしたね。 中途半端なキットで、桁数が少ないし使いにくかったのですが、DIP-SWを切り替えるよりもマシなので仕方なく使いました。 あのコントローラ・キットはもう二度と使いませんね。(笑)
> 最初3k円ぐらいだったと思いますが安いと思って・・・
最初はaitendoで発見したんでしたね。あれは秋月の¥6.4kと比べたら半値だし、しかもクロック周波数は高いし・・・あの瞬間で秋月DDSの時代が終わりましたね。
その中華DDSも積極的に活用しないと、秋月DDSと同じように時代遅れになりそうです。(爆)
こんばんは。
返信削除秋月のDDSは使ったことがないのですが、チップはゲートアレーらしき物のようですね。型番やマーキングからは東芝製のチップに見えます。汎用ゲートアレー+抵抗モジュールで信号を作るんですね、アナデバ製が手に入る前は貴重ですね。感心して記事を読んでいました。
アマチアでDDSが使えるようになったことは素晴らしいです。画期的なことですね。
JK1LSE 本田さん、こんばんは。 今夜は比較的暖かいですね。
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> 秋月のDDSは使ったことがないのですが・・・・
本田さんは自作がお好きなので積極使用派だと思っておりました。意外ですね。hi hi
> 汎用ゲートアレー+抵抗モジュールで信号を作るんですね・・・
設計当時はD/Aコンバータの内蔵は無理だったのでしょう。外付けR-2RのD/Aですね。 専用の高速D/Aコンバータはコスト的に無理だったんでしょう。
> アナデバ製が手に入る前は貴重ですね。
アナデバ製も結構古くから有ったのですが高価で入手性も悪かったように思います。キット価格:6,400円でも貴重な存在でした。
> 使えるようになったことは素晴らしいです。
登場した当時はワンチップマイコンも過渡期でした。それでAKI-80のようなZ-80ボードマイコンを使うなど、コントローラの製作はハードルが高かったです。
今は高級言語のコンパイラやFlashメモリのワンチップマイコンが手軽になって、DDSを使いこなすのもずっと楽になりました。 DDSの流行にはマイコン発展の恩恵も有ります。
こんにちは。
返信削除かのキットは初期型を1台だけ買いましたが、あれこれいじり回しているうちにプリント基板をボロボロにしてしまいました。現行品の写真を見る限り、プリント基板は変更されていないように見えますが如何に。
そのメインチップに同居している高速な位相比較器に着目、活用した人はおそらく皆無でしょうね。そもそも、なぜこんなものが同居しているのか、首をかしげている人がほとんどだったりして。
いずれにせよ、今ではDDSチップが選び放題なので、マイコンが使いこなせる人なら無理をして求めるキットでもないのでしょう。
確かに、DDSは汎用ロジックIC+サインROMでも十分実現可能なようですが、今のご時世、これはさすがにナンセンスでしょう。一方、私の知人はFPGAでDDSを実現しましたが、こちらは有望な選択肢のひとつでしょう。
JG6DFK/1 児玉さん、こんにちは。 風もなく暖かな日和でしたね。
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> プリント基板をボロボロにしてしまいました。
いじり倒したんですね。(笑)十分にご堪能されたことでしょう。hi hi
> プリント基板は変更されていないように見えますが・・・
クロック発振器がセイコーエプソン製の「プログラマブル発振器」になったのでそれを載せる部分が変更になっていると思います。 他は同じだったはず。定番商品なので互換性を意識しているのでしょうね。
> る高速な位相比較器に着目、活用した人は・・・
もともとそれを使う機器のために開発されたのがこのDDS-ICだったようです。 販売の直前に開発目的とか詳しいプレゼンを聞いたことが有りました。 ずいぶん前なので詳細は忘れましたが、元来PLLとDDSを組み合わせた信号発生回路のためのチップだったようですよ。
> 無理をして求めるキットでもないのでしょう。
旧来からあったアプリケーションの為に今でも購入されるお方があるようです。 コストや性能から見て新規に採用する人はもういないでしょうね。中華DDSやアナデバのDDS-ICを使う方がずっと有利ですから。マイコンは必須ですけど。hi hi
> FPGAでDDSを実現しましたが、こちらは有望・・・
FPGAで作ると専用チップよりも消費電力が大きめになると言った欠点が有るそうです。これからは周辺回路と合わせてシステム全体を取込んでしまうと言った方向でしょうね。
加藤さん、こんにちは
返信削除3度目の登場になります。
そういえば、、、高速動作可能(20MHz)な可能な位相検波回路が、
内蔵されていましたね。
当時、平成時代の初め頃ですかね、、パーソナル無線用のジャンクVCO
(903MHz帯、960MHz帯)が出回っていて、改造して使うのが流行(?)
っていましたね。
私も、このDDSとVCOを組み合わせて何かを、、と計画しましたが
計画倒れで終わってしまいました。
今なら当時よりも出来そうな気がしています(本当かな??)
しかも中華DDSを使うよりメリットがありそうな気がしています。
また、計画倒れになるかも知れませんが。。
JR8LJS 豊川さん、こんばんは。 北関東は快晴で暖かな1日でしたよ。
返信削除再々のコメントどうも有り難うございます。コメントは何度でも歓迎します。(笑)
> 高速動作可能(20MHz)な可能な位相検波回路が・・・・
高速位相比較器と言えばTTLのMC4044を思い出しますが、あれを上回る高速でしたよね。
PLLはC/Nを考えれば比較周波数を高く選ぶ方が有利なのですが、標準C-MOSでは数100kHz、HC-MOSでも1MHzあたりが良いところでしょう。 それと比べたらかなり高速ですよね。実際にどの程度の性能なのか気になりますね。hi hi(試してみよ!・・・と言う天の声が・笑)
> 改造して使うのが流行(?)っていましたね。
Movie HAM誌の記事が記憶にあります。 各種改造してV/UHF帯の局発etcを直接得ようと言う試みでしたね。 誘電体共振器を使ったタイプの成績が良かったように思います。
> 今なら当時よりも出来そうな気がしています(本当かな??)
本当でしょう。(笑) 今は当時よりも測定器も揃っているでしょうし、情報もネットで得易いのでハードルはだいぶ下がっていると思いますよ。 ぜひ、実験されて下さい。
> また、計画倒れになるかも知れませんが。。
ブラックなお仕事がお忙しそうなので、ヒマになったらゼヒお願いします。(爆)
秋月DDSの上限周波数は低めですが、PLLの構成要素として使うのは悪くない選択肢でしょうね。それが本来の目的だったはずですし・・・。
加藤さん、こんにちは
返信削除4度目の登場になります。
>高速位相比較器と言えばTTLのMC4044を思い出しますが、
老後の楽しみに幾つか持っていますが、使ったことが無いんですよ。
私の中の定番はTC5081です(古い!)
>気になりますね。hi hi(試してみよ!・・・と言う天の声が・笑)
秋月DDSの位相比較器を使った製作記事やブログ等は見た事がありませんね。
期待しています。
本業の方は今は時節柄忙しいのですが、その代わり年度初めは、しばらく仕事が
無いんですよ。
JR8LJS 豊川さん、こんばんは。 たぶん札幌の最高気温よりも暖かい夜です。(笑)
返信削除4度目のご登場&コメント有り難うございます。w
> 老後の楽しみに幾つか持っていますが・・・・
その頃には世の中が進歩し過ぎて使う機会がなくなりそうですよ。(笑) C-MOSの4046よりずっと高速ですが、バイポーラ-ICなのでチャージポンプの部分など構成しにくくてちょっと使いにくいですね。
> 私の中の定番はTC5081です(古い!)
単純に位相比較器と反転アンプなので使い易いですから私も現用しています。今でも十分に使えますから・・・・。
> 製作記事やブログ等は見た事がありませんね。
DDSの機能を使うのがメインテーマになってしまうからでしょうねえ。 PLLから足を洗うためのDDSなので、もうPLLなんか縁を切りたいんじゃないでしょうか。(爆)
> その代わり年度初めは・・・・
そうなんですか。 もうちょっと構想を温めておいて年度始めにでも実験されて下さい。 ここ暫くはブラックで頑張らないと・・・。心と体を壊さない程度にやってくださいね。
加藤さんこんにちわ、
返信削除Wellpineって、松井さんが設計したとの噂ですね。ビリジストンが石橋さんが創業したのと同じノリかと思います。
世の中はSi5351とAuduinoとの組み合わせが流行っていますが、MC134163とかTC9122とか黎明期のPLLの温故知新
もオツなものですね。そういえばジャック箱の深淵からMC4044も出てきました。原点に戻って活躍させたいと
思います。
蛇足でありますが、信号発生器と周波数カウンタの制度デスマッチにハマっています。電源入れっぱんしでどれだけ誤差
がでるかの勝負です。そろルビジューム原子標準で勝負の判定しないと・・・
加藤さん、こんにちは。
返信削除今日は多少暖かいのですが、花粉が飛んでいそう・・
作りましたね~、秋月のDDSは。
10台は作ったと思います。
記事も書いて、相当売り上げに貢献したように思います。
確かに最初はAKI-80を使ってアセンブラで動かしていました。
最初の頃は16MHzちょうどのXOだったと思います。
3逓倍して50MHzのトランシーバに使ったり、結構無茶な事もしていました。
最後に作った1台は、レベルは低いしスプリアスが多い・・で悩みました。
D/Aコンバータの入力にビット抜けがあり、サイン波なのに半月が横に並ぶような波形になってしまいました。
これは写した写真を持ってクレームを付けに行ったところ、奥のほうに行って確認し、新しいキットに交換となりました。
クレームは2週間以内とか書いてあります。
とっくに過ぎていましたが、「これ、そんなに早く解らないよ・・」で、交換OKでした。
ちょっと懐かしい。
JR1QJO 矢部さん、こんにちは。 今日の北関東は薄曇りです。寒いと言うほどではありませんが、暖かくもありません。w
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> Wellpineって、松井さんが設計したとの噂ですね。
そのように伺ったたと思います RF関係の設計をされているデザイン事務所だと思うのですが、もう記憶の彼方に忘却です。(笑)
> Si5351とAuduinoとの組み合わせが流行っています・・・
チップそのものが安いは魅力なんですが、ちょっと面倒くさい感じです。hi hi 定石となるような使い方がまだ確立していないからでしょうね。
> MC134163とかTC9122とか黎明期のPLLの温故知新もオツ・・・
秋月(信越)で長く販売されていたCB用のPLLユニットを思い出しますが、あれにも2つのタイプがありましたね。 沖電気のチップを使っている方がまだどこかにあったと思います。いずれにしても懐かしいです。
> そろルビジューム原子標準で勝負の判定しないと・・・
ルビジウム発振器もずいぶんポピュラーになってきましたね。 測定器の外部基準用として製作されてみては如何でしょうか? 発振器、カウンタなどに同時供給してやれば、測定器ごとの誤差の問題は一気に解消です・・・。(爆)
JE1UCI 冨川さん、こんにちは。 いよいよ花粉が酷くなってきましたね。すでに外出時はマスク常用です。w
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> 10台は作ったと思います。
そんなにたくさん作りましたか!! 冨川さんの記事はずいぶん目にしたように思います。秋月に大貢献したんでしょうねえ。(爆)
> 最初はAKI-80を使ってアセンブラで動かしていました。
PICが登場してからそちらが多くなったと思いますが、それ以前はAKI-80が定番でしたね。 Z-80なら開発ツールが一般化していたからでしょう。 そう言えば、そのころ冨川さんにロータリー・エンコーダを頂いたことがあります。高級品だったので勿体なくて、すっかり死蔵してしまいました。使わないとかえって勿体ないですね。どうもスミマセン。
> 最初の頃は16MHzちょうどのXOだったと思います。
在庫を調べたら買った記憶にない16MHzのオシレータがあったので私が初期に買ったのもソレのようですね。別途67MHzを購入して交換した覚えがあります。
> 3逓倍して50MHzのトランシーバに使ったり・・・
秋月DDSを高い周波数で使うには「逓倍」も手でしたね。周波数ステップが細かく設定可能なので逓倍しても実用性があったのだと思います。上手に作ればスプリアスも悲観するほどではなかったようでした。
> レベルは低いしスプリアスが多い・・で悩みました。
ずいぶんたくさん販売したのでしょうから、中には不良品もあったでしょう。 たくさん製作された冨川さんだから原因究明できたのだと思います。 6,400円もするキットですから、泣き寝入りでは痛すぎますよね。hi hi
秋月DDSはもうすっかり懐かしのアイテムになってしまったようです。 長く販売されているので皆さんいろいろな思い出をお持ちだと思っています。
加藤さん、こんばんは。
返信削除またしても亀コメです。
AKIDDSですか。何に使われるのか楽しみです。
昔トラ技でウェルパインの広告もあってチップだけ売ってくれないのかな?!とか思った時期もありました。
その後アナデバのサンプルが入手できるのを知ってAD9834、9833を使い始めてからは興味が薄れてしまいました。
それでも当局は、このAKIDDSは2台所有しています。
最初に買ったのは、開局30年を迎えるころにPIC84とLCDと組み合わせたCWトランシーバを作ろうと考えた時です。
ケース(鈴蘭堂)の加工も終わっているのですが、開局50年をまもなく迎えるというのにそこで終わっています。
アセンブラでソフトを書いていたので、周波数制御と表示だけでくたびれてしまいました。
その後BASCOMでアトメルを使うようになったときはアナデバに移ってました(笑)
もう一台は、FRMS用です。これはソフトをそのまま使用させていただいていますのでしばらくはフィルタの特性測定などに活躍してくれました。
スペアナを入手してからはこれも活躍の場がなくなってしまいましたが。
発売当時は、自作の意欲を沸かせた貴重なDDSモジュールだったと思います。
JN3XBY 岩永さん、こんばんは。 きょうは暖かでしたが花粉が凄い・・・・。
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> チップだけ売ってくれないのかな?!とか・・・・
どんな経緯かわかりませんが1個だけチップがあったと思います。 使われますか??(今さらでしょうけれど・笑)
> AD9834、9833を使い始めてからは興味が薄れて・・・
そうですよねえ。マイコンと一緒に使う前提ならアナデバのDDSの方が洗練されています。
> PIC84とLCDと組み合わせたCWトランシーバを・・・
今からでも遅くないので・・・と言いたい所ですが、特にメリットはないでしょうね。 ケースの加工まで済んでいるようですから、マイコン部分をAVRにされて完成されては如何でしょうか? 力作のようですから良い記念になると思います・・・。
> 自作の意欲を沸かせた貴重なDDSモジュールだったと思います。
そうでしたね。 いち早くこうしたキットが登場したのは日本だけだったようです。 米国では少し遅れてハリスの石でDDS-VFOが登場したようでした。理由はわかりませんがスプリアスが酷い物もあったようです。それを買ったお方が居られて・・・以下省略。(笑)
秋月DDSキットは今さらなので、新たに作るならアナデバの新DDSとかSi Systemの新世代PLLなどが良いです。 でも手持ちを使わないのも勿体ないです。持っていたからと言っていつか価値が出る可能性は・・・ほぼ皆無でしょう。 使うに限ります。(爆)
JE1HBB セトロです
返信削除昨日は秋葉でのアドヴァイスありがとうございました。
本来、このブログへのコメントで記すものでもないのでしょうが、直接のメアドを存じ上げていないことと、一応DDS縛りの範疇ですので話題的にもセーフかと思い投稿させていただきます。
DDS(AD9833)出力をスキャンしても水晶の並列共振のディップが拾えなかった問題ですが、今朝早起きし、いただいたご助言のとおり生基板の上に組み直して見ました。
なるほど 直列共振の10kHzほど上(9.000MHz)でLCD上に描くことができました。ピークとのレベル差は35dBにしかなってませんのでまだまだ改善の余地はありそうですがとりあえずバラックでの動作としては課題をクリアできたようです。
PICや論理回路などでの仮組には普段から手抜きをしてきたし、ブレッドボードでも案外RF回路の実験もできていたので、数十dBの計測という事象をなめてかかってましたね。改めて反省です。
とりいそぎご報告と御礼まで
JE1HBB 瀬戸口さん、こんにちは。 昨日はFBなアイボール有り難うございました。
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> アドヴァイスありがとうございました。
どういたしまして。 幾らかお役に立ったようで良かったです。
> 直接のメアドを存じ上げていない・・・
このBlogの右の欄に書いてありありますが「ttt.hiroアットマークgmailドットコム」で届きます。
> 生基板の上に組み直して見ました。
作業が早いですね。 載せ換えるのもたいへんだったと思います。 お疲れさまでした。
> 10kHzほど上でLCD上に描くことができました。
見えるようになったようで一歩前進ですね。 良かったです。
> ピークとのレベル差は35dBにしかなってません・・・
測定の形式からみて、オシレータの出力にスプリアスがあると、見える範囲が決まってしまいます。 必要に応じてLPFを追加するなどの対策をされると良いでしょう。 フィルタの特性や水晶の特性を-80dBまで見る・・・と言うには工夫を要するでしょうね。
> 数十dBの計測という事象をなめてかかってましたね。
dB表示だと、大きさを錯覚します。 -60dBと言えば1/1,000,000ですから、もはや微小な信号レベルです。シールドが悪かったり、GNDが共通インピーダンスを持つと容易に見えてしまうでしょうね。(笑)
いろいろ実験されてFBな測定器を完成されて下さい。
お疲れ様です。長期予報を見る限り、春はまだまだ先のようですね。
返信削除先ほど、年2回の消防設備点検が終わりました。こんなのは9月の年1回だけでいいと思うのですけれど。
しばらく見ないうちにずいぶんと盛り上がってますね(笑)。
さて、今さらながら思い出しましたが、ロータリーエンコーダの入力を16ビットのバイナリーまたはBCDデータに変換するユニットを作ったことがあります。ただし、秋月DDSを制御するためのものではありません。が、十分活用できると思います。
秋月電子製よりかなり高級で、一時期売りにも出しましたが、需要がないと見えて引っ込めました。「タダなら使ってやる」ということなのかどうかは知りませんが、仮にそんな人がいても、そこまで無理をして使ってもらわなくて結構です。私が必要だと思ったものを作っただけですから(笑)。
その前に、この辺を賑わせている常連さんなら、これくらいのものを作るなんて朝飯前でしょう(爆)。
その後、プログラムを変更してAD9834などを制御する実験でも重宝しましたが、マイコンを使いこなすかどうかで、やれる範囲はずいぶん変わってきますね。
自分ではやらない人も、誰かがやってくれるまで口を開けて待つという選択肢はありますが、死ぬまでご縁がなかったりして。その方が可能性大(爆)。
JG6DFK/1 児玉さん、こんにちは。 花粉と強風の北関東です。 また寒くなって冬に逆戻りですね。w
返信削除再度のコメント有り難うございます。
> 9月の年1回だけでいいと思うのですけれど。
3.11が近付いたので防災意識を喚起するのが目的でしょうか? 備えあればうれいナシとも言いますよ。(笑)
> 16ビットのバイナリーまたはBCDデータに変換するユニット・・・
昔のPLL機、例えば東京ハイパワーのHT-100シリーズには類似の回路が入っていてMotrola のMC145163Pを制御していたのを思い出します。マイコンなしのハードだけで実現していました。そう言う回路モジュールはマイコン以前には欲しかったですね。
> 私が必要だと思ったものを作っただけですから(笑)。
製作の基本は自分自身が欲しいものを作る・・・と言う事でしょう。 商売ではありませんから他人ウケしなくて良い訳で。(笑)
> これくらいのものを作るなんて朝飯前でしょう(爆)。
朝飯前かどうかはわかりませんが、いまはマイコン及び既製モジュールとプログラムツールなど環境が進歩したので作る人が増えましたね。
> マイコンを使いこなすかどうかで、やれる範囲はずいぶん変わってきますね。
マイコン+プログラムでやれば簡潔に済むことも多いです。昨今の自作には必須のデジタルICでしょう。ナシでは考えにくいです。
> 死ぬまでご縁がなかったりして。
誰かが作ってくれるのを待つのも良いんですが、自身のニーズにピッタリとは行かないものです。結局は自身でやらないと不満が残るでしょうね。 自分でやって実現できなければ諦めも付きます。w
ごくごく簡単なことも自分でプログラムを作って実現するには試行錯誤や苦労は付き物です。それを乗り越えないと何時までたっても「向こう岸の人」なんですよね。