【回路:逆RIAA特性のアンプを作る】
【レコード再生には】
若い人たちのあいだでレコード盤が密かなブームになっているそうです。 年配者には懐かしいだけかもしれませんが、若い人はあのころを何も知りませんから「古いものは新しい」のでしょう。残念ながら私は古い方の人です。(笑)
久しぶりにレコードを再生してみたくなりました。 昔のオーディオセットをメンテナンスするのは楽しいと思います。だいぶ年数が経過したのでうまく復活するでしょうか?
昔よりいくらか知識も増えたのでここは一つ「シンプルなイコライザ・アンプでも作ろうか」と思いはじめました。 真空管も良しディスクリートも良し・・・OP-Ampが高性能化したのでそれで作るのがトレンドでしょうか? 構想を巡らせるのは楽しいものです。(写真はLP盤とPhono Cartridge:昔のままです・笑)
今は半導体回路が進歩したので、DC点火も容易になっています。少し注意すればブーンというハム音に悩まされることもないので真空管を持ち出しても良いでしょう。 しかしどうも大掛かりになってしまう感じです。 そうかと言ってICで作ったら面白くないですし・・・。 ディスクリートのトランジスタ回路で懐かしい回路をリバイバルしてみましょうか。 あまりレコード盤は持っていませんので深入りしない程度の製作が安全だと思っています。
☆
はじめに断っておきます。イコライザ・アンプの設計製作は次の機会にしました。 まずは逆RIAA特性を持ったアンプを作ってみたいと思います。 NF型のイコライザ・アンプを設計していて、RIAA特性の負帰還ネットワークを計算していてたら逆特性の回路も簡単にできると思ったからです。 もし良いものができればネットワーク・アナライザと組み合わせて自作したイコライザ・アンプのフラットネスが管面から直視できるでしょう。ネットアナがなくても逆RIAAアンプを挟んだ周波数特性の平坦度を見ればよいわけで、RIAAイコライザ・アンプの評価はごく簡単にできるようになります。ちょっと面白そうなのでイコライザ・アンプの前に作ってみることにしました。
オーディオが趣味でも逆RIAAアンプなんかに興味を持つ人は稀でしょう。 良い音の追及というよりも回路的な興味が優先したテーマです。 いくらかでもご興味を引かれたようでしたらご覧ください。 Hi-Fi再生に無関係でもありませんから。
【RIAA特性とは】
昔々、エジソンが蝋管蓄音機を発明した頃は拾った音をそのまま録音していたのかも知れません。 しかし、やがてレコード盤に記録するようになり、歪みなくしかもS/Nが良い記録方法を追及するようになりました。
レコード盤に音の振動を記録するにあたって様々な研究が行われました。 その結果、レコード盤の物理的な限界やカートリッジの機械電気変換メカニズム、レコード針の特性などからフラットな周波数特性で記録したのでは最適ではないことがわかってきます。このあたりの詳しいことは電気音響工学の専門書を読んでいただくとして、ごく簡単にまとめておきます。
再生を考えたとき、針飛びが起こりやすい低音の振幅を抑えた方が有利です。録音時に抑えた分だけ再生回路の方でブーストするわけです。 逆に盤面ノイズは高音域で耳につくため録音時に高域を強調しておきます。再生時にその分を抑えれば改善します。 従って録音時に低域を低減し高域を強調しておけば再生を考えた最適化ができるわけです。 ただし各社が好き勝手に低減や強調をやったらレコード盤の互換性がなくなってしまいます。(実はそういう時代もありました。後述)
RIAA特性というのは米国のレコード工業会(Recording Industry Association of America:RIAA)が決めたレコード盤の録音特性のことです。その規格に従って低域の減衰と高域の強調がなされたレコード盤が製造されました。日本でも同等な特性を規格としてJISで規定しました。一般的にこの特性に従ったレコード盤が発売されていますから、再生側もそれに合わせる必要があります。
レコード再生ではRIAA特性で録音されたレコード盤から平坦な周波数特性を引き出す必要があるわけです。 そのため、レコード・ピップアップに続くプリアンプ部分をRIAA特性に従って録音時と逆の周波数特性を持つように設計します。
図はJISによるRIAA特性のグラフと周波数特性の一覧表です。録音側と再生側について規定されていますが、数値を見るとまったくの逆特性になっています。 レコード再生に使うプリアンプはこの特性が基本となるため非常に重要です。 市販のステレオアンプでもRIAA特性との偏差はこの数値との比較で示されています。
市販ステレオアンプでは誤差が±0.5dBならかなり優秀であり、±1.0〜2.0dBくらいがスペックになっているものが多いようです。スペックが省かれているような(書くことができない?)製品も多いようでした。 一般にかなり甘い規格になっているのでしょう。
【逆RIAA特性のアンプ】
逆RIAA特性を持ったアンプの回路です。 詳しくはありませんが、レコード・カッターで録音するときにもカッティング・アンプのどこかにこう言った特性を持った回路が使われているのではないかと思います。
逆RIAA特性ですから、低域は減衰し高域は強調される特性になっています。 回路図のC1、C2、R1、R2がRIAA特性を決めるRIAA特性ネットワークです。 R3は高域で効き過ぎないようにするためのオプションですが入っている場合が多いと思います。 全体のゲインはR4で変えられます。 ここでは1kHzにて0dB(=1倍)になるように設計してあります。
また、R4と並列のC6(=47pF)は重要で、アクティブな回路で逆RIAA回路を構成した場合には不可欠です。 これが無いと可聴域の外で想定以上に特性の盛り上がりが起こり場合によっては発振します。必ず入れておきます。
このアンプは測定用が目的です。あまり「音楽性」は追及しないため汎用のOP-Ampを使っています。 高域が上昇する周波数特性ですが、たかだか25dB程度のゲインなのでオープンループゲインの周波数特性が問題になることはないでしょう。 J-FET入力のLF356Hを使っています。 出力部にはアッテネータが付けてあります。 このアンプの後にくる測定対象の「プリアンプ」はハイゲインですから減衰させておく必要があります。
なお、この逆RIAAアンプの目標精度は上表の逆RIAAカーブに対して±0.5dB以内としておきます。アンプ部のゲインは1kHzにおいて0dBとしました。レコード・ピックアップの出力に合わせ、減衰された出力も用意しておきます。
【シミュレーションしてみる】
理屈ではうまく行くはずでも、シミュレーションしておくと安心です。 おおよその様子が製作する前につかめますので・・・。
RIAAネットワーク部分の部品定数が細かく書いてありますが、これは実際に製作することを目的に部品集めをした結果を反映したものです。 計算値どおりの定数を持った部品を揃えるのは難しいため、極力誤差が少なくなるように選別した上で妥協するわけです。 それでも設計値との違いは0.2%くらいになっています。
RIAAネットワークの設計方法は次回にでも扱いたいと思います。 簡単に言うと、まずは必要なゲインおよび回路動作から考えて不合理が起こらないように考えます。 ここではC1を最初に選ぶ方法で出発しています。 C1には表示が4020pF(誤差2%)というスチコンを使いました。このC1が実測で4035pFでしたので、それを計算の出発点にして他の部品定数を求めるわけです。その計算結果に基づいてC2、R1、R2、R3を集めました。(注:文中の部品番号はシミュレーション用の回路図のものではなくて一つ上の図面のものです)
部品定数が決まったところで、例によってLT-SPICEに図のように回路をインプットします。 OP-AmpはLF356Hがライブラリにはないため、同等以上のLT社製品を選んでいます。 可聴域ですからOP-Ampの違いがシミュレーション結果に現れる可能性はほとんどありません。気になるようなら別のOP-Ampに置き換えてやってみたらよいでしょう。
【カーブ・プロット】
シミュレーション結果です。 先に見たJISの特性一覧表と比較検討します。 図のようにカーソルを2つ表示して簡単に読み取ることができます。
1kHzにてゲインがほぼ0dB(=1倍)になるようにR4を決めてあります。 R4にパラの47pFの効き方などシミレーションで確認しておきました。 可聴域の上にある盛り上がりをもう少し抑えたいところですが、これ以上やるとRIAA特性の高域に影響が出るのでこの程度にしておきました。
シミュレーション結果を見ると綺麗な逆RIAA特性が得られることがわかりました。 設計したRIAAネットワークは(1)入力側の信号源インピーダンスはゼロである、(2)出力側の負荷インピーダンスもゼロである、・・という前提のとき最高性能を発揮します。 OP-Ampでドライブしますので信号源インピーダンスはわずか数Ωですし負荷側はOP-Ampのイマジナリ・ショートですからインピーダンスはほぼゼロと考えられます。 したがってかなり理想に近い状態です。 よい性能が得られるのでしょう。
【逆RIAAアンプを試作する】
シミレーションだけでは絵に描いた餅の状態です。 実際に試作してみましょう。
簡単な回路なので短時間で組み立てられました。 OP-AmpにはOP-16というPMI社(現ADI社)の製品を使っていますが、これはLF356Hの同等品(改良型)です。 在庫を探していたら最初に出てきたので使ってみたまでで特に意味はありません。 回路図通りにLF356Hで十分だと思います。
なおU1はかなり容量性の負荷になるため容量性負荷でも安定なOP-Ampを使う必要があります。 ほかのOP-Ampに代替可能ですがC-MOS OP-Ampの一部には容量性負荷に弱いものがあるので注意します。 本格的に2チャンネル分製作して自作プリアンプの試聴用に使いたいのでしたら、LF356Hだってけして悪くはないのですが一段と音響特性に優れると言われるOP-Amp・・・例えばLME49720(LM4562NA)、NE5532、JRCのMUSEシリーズなどがお薦めできます。
【RIAAネットワークがキーポイント】
何と言ってもRIAAネットワークがキーポイントです。 この部分の誤差が特性にそのまま現れます。OP-Amp部分は低周波ですから理想のアンプに十分近いため影響はほとんどないのです。
コンデンサ:C1とC2にはスチコン(スチロール・コンデンサ)を使いました。C2は容量合わせのためにディップド・マイカを補っています。 いずれにしても電気的にも音響特性的にも優れたコンデンサです。 抵抗器も金属皮膜抵抗を使いLCRメータなどを用いて実測しながら2本あるいは3本の合成で必要な値を得ています。ここではコンデンサ、抵抗器ともに±0.2%以下の誤差に合わせ込んであります。
いずれ(逆ではない)RIAA特性を持ったプリアンプを製作しますが、その際にもそのまま使えるような部品定数を選んでおきました。 プリアンプはステレオで作りますので2つのチャネル間で特性差がでないように2組をよく合わせてやらねばなりません。
【1,000Hzを発生する】
テスト信号の発生にはシンセサイザ式のレベルジェネレータを使いました。 熱電型のレベル安定回路を内蔵しているため周波数を変えても安定した信号レベルが得られます。
1,000Hzが基準になります。 ここでは-10dBm(600Ω)あるいは、0dBm(600Ω)を基準に測定しています。 測定周波数範囲は30Hz〜20kHzです。 一般的なRC発振器でも大丈夫ですが、周波数によってレベル変動がないことを確認してください。 あるいは入出力のレベル比較法によって周波数特性を求めるようにしないと正しい評価ができません。 レベル計は比較だけの目的に使い、アッテネータの読みからゲインを求めるといった方法も必要になるかもしれません。 測定精度が悪いとシビアに部品を選んだ効果がわからなくなくなってしまいます。
【1,000Hzのゲイン調整】
測定の便から、1,000Hzにてちょうど0dB(=1倍)のゲインに調整することにしました。 R3の一部をVR(可変抵抗器)にして1,000Hzでゲインを微調整します。
相対値で比較してもよいので、ゲインは無調整でも大丈夫です。1kHzにおけるゲインを測定しておいて後で差し引けば良いわけです。 1kHzでゲイン=0dBになっていれば読み取るだけで良いため面倒がないというだけの話です。
次項の写真のように2針式の電子電圧計を使うことにして、IN/OUTの信号レベルを常に監視して測定しました。
【1,000Hzのゲインは0dB】
アナログなレベル計では読み取り可能な数字はせいぜい3桁です。(それもかなり難しい) 測定を終わってからデジタル表示のレベル計を使えばよかったと思ったのですが結果的にはこれでもまずまずでした。
なお、この2針式の電子電圧計は修理・校正を行なったばかりです。 2つのチャネルとも周波数の平坦度は良好でチャネル間も良く揃っていました。この辺りがきちんとしていないと何をやっているんだか・・・となってしまいます。
(参考)写真の電圧計は経年劣化のためレンジ切り替えのリレー接点が不安定になっていました。 オープン型のリレーではまた劣化するため、接点が密閉されているマイクロリードリレーに置き換える改造を行ないました。そのあとで周波数特性を合わせてあります。安価な電子電圧計なので部品のクオリティが低いのはある程度やむを得ませんが多少の改造でグレードアップできます。
【逆RIAA特性の誤差は】
わかりやすくするためにRIAA特性表の数字と実測値との差をグラフにしてあります。 最初の方にある一覧表では0.01dBの桁まで数字が書いてありました。 アナログな電圧計ではそこまでは読めないので、0.05dBくらいの読み取りで我慢しました。
ご覧のように想定していた±0.5dBの目標誤差範囲は簡単にクリアできました。 20kHzで少し悪くなってきますが、それでも-0.3dBくらいのようです。 悪くない結果が得られています。 RIAAネットワークの部品誤差を小さくした効果が十分現れています。
この逆RIAA特性のアンプはプリアンプのRIAA特性を測定するときに使います。従って可能な限り誤差が小さい方が好ましく、このグラフくらいの特性が得られていればまずまずだろうと思います。 本格的に製作しても大丈夫でしょう。 いろいろ調査していたら米国ではこうした逆RIAA特性のフィルタがマニア向けに市販されているようでした。ただし誤差についてのSpecがないものが多いのは不思議です。ざっと見て±0.5〜1dBの誤差はありそうでした。アバウトでも十分だと思っているのかも知れませんね。(参考:0.5dBの誤差はパーセントでいえば、約6%の誤差になります)
【参考:RIAA特性以前】
RIAA特性の調査の過程でRIAA特性に統一される以前の録音特性データが見つかりました。 RIAA特性は1954年にRCA社が開発したLP盤、EP盤共通の録音再生特性:New Orthophonic特性に基づいて決めたものだそうです。(図の下段中央の特性) この時代はRCA社がラジオやオーディオの世界に君臨していましたからね。長いものに巻かれたのでしょう。w 私がオーディオに興味を持ったのは45/45方式ステレオレコードのEP盤やLP盤が全盛の1960年代ですから既にRIAA特性に統一されていました。
統一された初期の頃はまだ以前の特性のままプレスされていたレコード盤も存在したようです。 原音再生マニアはそうした特性に合わせたイコライザを用意していたと言う話を聞いた(読んだ)ことがあります。 メーカー製品ではイコライジング・ネットワークの部分をプラグイン式にして交換可能にしたものもあったようでした。 おそらくどんな音源でも正しく再生する必要のあるプロフェッショナル・オーディオでの話しでしょうね。 その後はRIAA特性に統一され補正曲線の形を意識する必要もなくなりました。それはいまでも続いています。 以上、参考までに。
☆
CD盤が登場したころ同じ内容のレコード盤と聴き比べたことがありました。 確かにS/Nは抜群ですし、ホコリや傷によるスクラッチノイズも皆無とあって素晴らしいことはわかりました。チープなステレオセットやラジカセで音楽を聴いていたような層には非常に満足できるメディアだったでしょう。しかし良質のレコード・カートリッジと高性能ステレオ・コンポでのレコード盤再生と比べるとCD盤はなぜか生気が失われたように感じられたのです。
同じように感じた人も多かったようでCDの音の悪さについては可聴域外の特性が影響するからだとか様々に言われたものでした。 おそらく音楽メーカーもCD盤という記録メディアに慣れていなかったのでしょう。 いまはずっと良くなっていて、かなり聞き込んでも不満は感じられなくなりました。CD盤に向いた音作りが上手になったと言うことかも知れません。扱いが楽なのでレコード盤よりも良いです。 いやいや、それどころか最近はシリコンチップの音を聞いているありさまです。
若かったころ聞いたレコード盤の音を懐かしく思います。その当時からプリアンプは変遷を続けていました。 オーディオから遠ざかる直前には差動増幅2段のOP-Ampの内部回路に近い形式のプリアンプになっていました。そうした形式のアンプは物理的な特性は素晴らしく向上していたと思います。
しかし本当に耳に残っているのは後世のそれではありません。もう少し前の球や石で作った2〜3段増幅のプリアンプだと思うのです。もちろんDCアンプ形式ではありません。 それが本当に良い音だったのか自信はありませんが・・・。ただ懐かしく耳に残っているだけですから。
性能の良いデバイスの登場もあって当時のプリアンプ回路を再現するのは容易でしょう。ぜひ確かめてみたいと思います。 案外そうした回路のアンプの方が良かった・・・なんていうことになるかも知れませんよ。(笑) ではまた。 de JA9TTT/1
「つづき」があります。(→こちら)
(おわり)nm
注:計測可能な電気的性能はともかくとして、音楽性など感性に関わる話しは単に筆者個人の感想や主観であって普遍的なものではありません。一つの見方や考え方を書いたものであって、他者に対して強制あるいは推奨する意図は含まれていません。オーディオは単なる趣味ですから各人がそれぞれに楽しめば良いはずです。
セトロ/JE1HBBです。おはようございます。
返信削除無線とは異なり話題ですが、それはそれ。食いつきも良いことだと思います。私を始め。
RIAA補正。昔のアイデアに感動しつつ、かつ面倒くさいなぁなどと思いつつなかなか装備できませんでした。セラミックカートリッジには不要、という記述を頼りに安価なプレーヤーで中学生の頃は満足してました。 その後MC4080()というIC、というよりはモジュールを手にいれMMカートリッジのプレーやをバイトで購入、その音の上品さに驚いたものです。クラシックの廉価版もずいぶん普及してきた頃でした。
その後オペアンプ(超高級OPAmp.も4588も)、本文あるディスクリートの作動型も経て、今は古風な2SK30の交流アンプに戻ってしまいました。それから離れる気もありません。今はMCの昇圧も有名な体ノイズTRは大事にしまって(死蔵ですね)現用は2SC1588です。オルトフォンのトランスをオークションに出そうかと思っているくらいです。要は、カタログ評価、ブランドへのこだわり、という男子のさがから脱却したということですね。
RIAAのフィードバックのCRの定数も資料によりバラバラでしたから、超低誤差抵抗採用とか「音質の良い抵抗」という記載ももはや素通りです。
そんな意味でも今回のブログは大変参考になりますし、何よりスッキリしました。見事ですね。
無線は、どうつくったか、に興味がわきますがオーディオはいかに物量を投入したか自慢の世界でもありますね。あと修飾後のセンスも。「地を這うような低音」には初級。「穏やかな空を舞うツェッペリン飛行船を連想させる」など確かに「読んでて」気持ちいいです。その気もなります。
たまにラジオデパートでLPを段ボールで売っている時があります。あぁ、誰かなくなったのかなぁなどと思いながらちょこちょこ買ってしまいます。500円/枚なので最近のLP屋さんよりは十分安いです。
セトロ/JE1HBBです。
返信削除誤字ばかりですね。すみません。起き抜けのせい、ということで…
JE1HBB 瀬戸口さん、おはようございます。 今朝は少し冷え込みましたが清々しい晴天です。(ただし、花粉の飛散が・・・)
返信削除早速のコメントどうもありがとうございます。
> 無線とは異なり話題ですが、それはそれ。
無線の方は少々停滞気味かもしれませんが、またいずれそちらの方もと思っています。hi hi
> セラミックカートリッジには不要、という記述を頼りに・・・
拙宅でも親父が昔買ったというクリスタルPUのついた電蓄があって、それがレコード盤と触れた最初でした。その頃ですからSP盤で童謡とか唱歌のような物が多かったですね。 RIAAのイコライザは不要と言われていましたが、結構クセのある音でしたね。Hi-Fiとはちょっと言えない感じ。w
> その後MC4080()というIC・・・
これは懐かしいです。 ひっくり返すと基盤が丸見えでトランジスタが4つ付いてました。秋葉原や雑誌の通販でずいぶんたくさん売られていました。
> その音の上品さに驚いたものです。
やはりMMやMCカートリッジの音は別世界でしたね。クセのない素直な音が楽しめました。
> ・・・という男子のさがから脱却したということですね。
そういう回帰をされるお方もオーディオの世界では多いようです。 針音がうるさいSP盤の方が瑞々しい音がするというご年配のお方もおられたくらいですからね。 聞き方はそれぞれです。 物理特性がある程度まで行けばあとは自分の感性に合った音が一番なのでしょう。
> オーディオはいかに物量を投入したか自慢の世界でもありますね。
ある程度そういう面がありますね。 珍奇な御球を使うとか入手困難なディスコンのデバイスにこだわると言った方向は歓迎しませんが、まあ趣味ですのでなんでもアリでしょう。珍しいだけが取り柄でロクでもないものを・・と思って眺めてます。(爆)
> あぁ、誰かなくなったのかなぁなどと・・・
これは無線の世界でも同じですね。 ある時、一斉に程度の良い名機がオークションに大量に登場するとか、ハムフェアに大量に遺品と思しきお宝が・・・など。 うまく循環して次の持ち主の手に渡ってくれたらFBだと思っています。 ゴミに出されては可哀想ですから。
もう暫くは無線やAudioも楽しめると思っています。 いずれ整理するときもくると思いますけれど。(悲)
こんにちは。東京近郊では桜の開花が間近のようですね。
返信削除ここでこのような話題が出るとは思いませんでした(笑)。実は以前、「逆RIAAアダプター」をキットとして販売していたことがありました。全然売れませんでした(爆)。「フォノイコライザアンプ」の方は作っただけ売れたので、「『即戦力』にならないものは関心がない」ということなのでしょう。
目下、オールFETのプリアンプを開発中(諸事情で開発停滞中!?)ですが、「逆RIAAアダプター」は本当に重宝します。先のキットはRIAA偏差±0.2dB以内を保証しましたが、手元にあるものは±0.0dB(たぶん 笑)にチューニングしてあります。
オーディオ関係の測定はパナ(松下)のVP-7721Aでやりますが、内蔵のアナログメーターでは0.1dBを見るのがやっとで、それでグラフをプロットすると荒くなるので、外付けのデジタル電圧計でRIAA偏差を厳密に測定したこともありました。まるで意味のないこだわりです(爆)。
はっきり言って、アナログレコードをHi-Fi再生するのは大変ですよ。デジタル音源を再生するより手間やお金がうんとかかります。それでも、音質は「ホンモノ」のデジタルサウンドには及ばないかもしれません。
アナログレコード再生が流行しているという割に、あまりにもお粗末なレコードプレーヤーで再生されていることも多いようで、Hi-Fi再生が目的だとはとても思えませんね。ジャケットが大きいとか、回っているのが見えるという「視覚的インパクト」に惹かれているからのような気がします。真空管アンプと同じようなものかも。
デジタルサウンドがよく悪者にされるのは、D/Aコンバータが原因かもしれません。「音質劣化要因」を見過ごして(あるいは放置して)いるケースは珍しくないようです。手前味噌ですが、試作して間もないD/Aコンバータの音を聴いていると、「デジタル vs. アナログ」論争なんて無意味に思えてきます。
以前から同じ楽曲でアナログ盤とデジタル盤の一対比較をずっとやってきましたが、「真っ当なもの同士」の比較であれば両者に大差はない、というのが私の結論です。あくまで「伝送方式」の違いですから、本来そうでないと困りますが。
うちにはアナログディスクがそれなりにあるので、アナログプリアンプに注力していますが、主な用途は「デジタルリマスター」になるでしょう。今はPCのHDDに保存するばかりですが、すっかり忘れ去られたDVD-Audio(96kHz/24bit)ディスクにでもすれば扱いが楽になります。いずれは高品位なA/Dコンバータも開発したいところです。
そういえば、今はどうかわかりませんが、かつてオーディオの世界では「差動増幅回路」を嫌う風潮がありました。DCアンプでは「必須」ですが、さしずめ「必要悪」といった感じでしょうか。なので、「差動2段より差動1段の方がまだマシ」などという話もありました。
ちなみに、先のプリアンプは「差動1段(初段のみ)」で、過去に販売したディスクリートのフォノイコライザアンプキットは「差動増幅回路なし」の「電流帰還型ACアンプ」でした。
JG6DFK/1 児玉さん、こんにちは。 お花見も近づいて良い季節になってきました。
返信削除いつもコメントありがとうございます。
> ここでこのような話題が出るとは・・・
アマ無線は面倒臭いのでもうやめて一人で楽しむオーディオに鞍替えするお方も増えているように伺っております。私はそう言うわけでもないんですけれど。 ただし無線の音は耳によくありません。騒音性難聴になりかねません。デジタルモードなら大丈夫ですけど。hi hi
> 全然売れませんでした(爆)。
いくら便利なものでも使い方がようわからん物にお金は使ってもらえませんよ。(爆) 発振器と電子電圧計はおろか、テスタもやっとなマニアが大多数と言うのが現実なんでしょう。逆RIAAアンプがあっても・・・ですね。
> まるで意味のないこだわりです(爆)。
RMS電圧測定のDVMで測るまでも無いと思って一般的なオーディオ用計器で済ませました。まあ、このくらいで十分でしょうね。 ネットアナの管面観測は基本アナログですし。
> デジタル音源を再生するより手間やお金がうんとかかります。
まあ、これは昔っからオーディオの世界では常識でした。 湿度の高い日本は音が悪いので加州に移住したマニアもあるくらいですから。(爆)
> Hi-Fi再生が目的だとはとても思えま・・・
単なる珍しもん好きのハヤリに過ぎないかもしれませんね。やはりレコード再生を本気でやるのは大変ですからある部分は視覚効果に過ぎないでしょう。それに面倒臭いですし。
最近気になったんですが、TVのCMで盤に針を落とすシーンを見ますがうんと上の方からドスンと落とすので怖くて心臓に悪いです。 レコード盤が流行りなのでそう言うCMを作ったんでしょうが扱いを知らな過ぎます。(笑)
> 「真っ当なもの同士」の比較であれば両者に大差はない・・・
それでもナマの演奏には敵わないのですよね。電気音響再生の限界は自ずとあります。ナマ演を聴きにゆきましょう。これが一番贅沢かも。
> いずれは高品位なA/Dコンバータも開発したいところです。
ぜひ頑張ってください。 その際は上手にPRされてくださいね。
> 「差動増幅回路」を嫌う風潮がありました。
プッシュプル型とシングル型の球アンプのような関係ですね。hi hi いずれにも一短一長はあるものです。 私はどちらかといえばシングル派です。
> 先のプリアンプは「差動1段(初段のみ)」で・・・
それくらいなら差動はやめといた方が良いかもしれません。電流帰還型OP-Ampのような考え方もあるとは思いますけれど・・・。
なかなかオーディオの世界も難しいものですね。遊びで気楽に楽しむのが一番だと思っております。
加藤さん、こんばんは。
返信削除やっと春らしい感じになってきました。
僕は音楽を聴くのは好きなのですがオーディオにはあまり興味が無いのでRIAAという言葉は知っていましたが、どういう特性なのか今回初めて知りました(笑
先日、久々にレコードプレーヤーとレコードを引っ張り出してみたところ、ベルトドライブのプレーヤーはベルトがなくなっていて使えませんでしたが、ダイレクトドライブのプレーヤーは何とか使用できました。
久しぶりのレコードも良いなとしばらくは聞いていましたが、やはり現在では使うのが面倒ですし場所も取るのでまたトランクルームに戻してしまいました(爆
レコードを初めて見た子供達は回っているレコードに平気で触ろうとしますし^^;
オーディオも沼にはまると数千円の抵抗器とか音が良くなる数万円のACケーブルとか出てくるので恐ろしいです(爆
Blogの内容にはほとんどコメント出来ず申し訳ありません^^;
JE6LVE/JP3AEL 高橋さん、こんばんは。 ちょっと出かけておりました。夜になって寒くなりましたよ。
返信削除いつもコメントありがとうございます。
> どういう特性なのか今回初めて知りました(笑
最近のオーディオはレコード盤は対象でないのでRIAAをご存じないお方も多いだろうと思っています。 20世紀に忘れてきたテクノロジーでしょうねえ。hi hi
> ベルトドライブのプレーヤーはベルトがなくなっていて使えませんでしたが・・・
秋葉原だと千石電商に色々なベルトが売っていたと思いますが、今もあるんでしょうかね? 大阪だとどうでしょうか?? ベルトは伸びてしまうし切れる寿命があるので厄介です。
> やはり現在では使うのが面倒ですし場所も取るので・・・
そうなんですよね。 デジタルオーディオも音が良くなっていますし、手軽さ抜群なのでそちらが常用になりますよね。hi hi
> 回っているレコードに平気で触ろうとしますし^^;
つい手を出してみたくもなります。 小さいお子さんがいるオーディオマニアは部屋に鍵をつけたと言うお話もありました。
> 数千円の抵抗器とか音が良くなる数万円のACケーブルとか・・・
価値観も様々なので何ともいえませんが、非科学的なオカルトが多すぎるように思います。そうではないお方が殆どですが、迷信じみたお方とは話が噛み合いませんね。(苦笑)
何も高価な部品ではなくとも自ら厳選して使えば価格以上の性能を発揮できるのに・・・と思うのですが、そう言うことはご理解の外のマニアも多いように感じます。 理屈がわかっておられないと結局のところ「高価=(音が)良い」になってしまうんでしょうか。
> Blogの内容にはほとんどコメント出来ず・・・
まったくお気にされないでくださいね。 コメントいただけるだけでとっても有難いです。=>高橋さん&皆様
TTT 加藤さん、こんばんは。
返信削除桜も開花宣言が出始めたようで、花粉もそろそろヒノキに移ってゆくのでしょうか(笑)
逆RIAAからお作りになるとは! 流石、加藤OMですね!
次は、RIAAイコライザーを作られてアナログレコードを楽しまれるのでしょうか?
昔は、NF型がいいとかCR型がいいとかよく比較されていましたが、最近はどうなんでしょうね!?
超高級オーディオの世界では残っているのではないかと思います。
当局も昔は色々作りましたが、自分用にはバランスをとるために特性を測って選別したFETを使用したコンプリメンタリー差動アンプで作ったものを最後のものとして残してあります。電源もオリエントコアのトランスを使用したものです。(作ったのは30年位前だったと思います)
カートリッジもまだ5,6個残っていると思います。MC型もあるのですが、昇圧トランスは、ヤフオクで売って無線機の部品に化けてしまいました(笑)
個人用ですから、RIAA特性は測っていません。ある程度高級部品(銅箔スチコン、ERO、WIMAのフィルムとか)使っていますが、ターンテーブルがプアですので(これも高いのは売り飛ばしました)あまり意味がありません。
つい先日、ヤフオクでトーレンスのプレーヤー(比較的最近のもの)170万円程度で売りに出ていました。最近のは派手な恰好しているな~と思いました。
音の世界は、奥が深いので難しいですが、要は自分が納得できれば良いのではないかと思ってます。だいたい材料の音がします。
当局も、ご存知のように個人的興味だけで安いVT-52を探しているのですが、ついにWE刻印付きのを見つけました。ペアで15万円です。高すぎて涎も出ませんでしたが(爆)
おそらくますます高くなり、見つからなくなるとは思いますが、もちろん購入していません。
所有レコードは一回テープにデジタル変換したのですが(DAT)、既にDATも動かないし、そのうち、無圧縮でソリッド化しようと思って早10数年です。
それまでは、RIAAイコライザーもプレーヤも処分できません。
どっちの寿命が早いかわからなくなるになってきました。
最近は50MHzばかり聞いています。
JN3XBY/1 岩永さん、こんばんは。 水曜日は雪なんている天気予報が出ていますね。 こちら、今日のところはソメイヨシノの開花はまだのようでした。
返信削除いつもコメントありがとうございます。
> 逆RIAAからお作りになるとは! 流石、加藤OMですね!
いやー、OMってのはやめといてください。 気持ちはいつまでもYMです。 万一OMになったらつまらん質問とかできなくなっちゃいますから不便ですよ。(爆)
逆RIAAは昔パッシブ型を作ったのですが、精度が悪いためリベンジで製作したような感じです。昔のは雑誌記事のまま作ったのが敗因です。ちゃんと計算し直すべきでした。
> アナログレコードを楽しまれるのでしょうか?
この先アナログレコードを集めるつもりはないので、単に音を出してみたいだけかもしれないです。 やっぱりデジタルオーディオの方が何かと便利が良いですからね。hi hi
> NF型がいいとかCR型がいいとか・・・
過渡応答など考えるとCR型の方が良さそうにも思うんですが、S/Nや大信号特性を考えると一短一長だろうと思います。 取りあえずNF型で作ってみたいと思ってます。
> コンプリメンタリー差動アンプで作ったものを最後のものとして・・・
かなりマニアックな設計ですね。 完全コンプリタイプが流行ったことを思い出します。 そのころは良い石があったのですが今はもう無いので大切にされてください。
> 昇圧トランスは、ヤフオクで売って無線機の部品に・・・
昇圧トランスは真っ先に換金される運命にあるようですね。(爆) 私はMC用アンプ内蔵のメーカー製薄型プリアンプを使っていたのでトランスはハナから持ってませんでした。換金できず残念です。w
> プレーヤー(比較的最近のもの)170万円程度で売りに出ていました。
ハイエンドオーディオの世界はますます高級化が進んでいると言うように伺っています。お医者さんや弁護士さんなどがお客様なんだそうです。 安いとかえって売れないとか。
> 要は自分が納得できれば良いのではないかと・・・
私もそう思います。 それに最近はBGM的にしか聞かないので音さえ出れば何でも良いくらいの気持ちになっていますよ。
> 安いVT-52を探しているのですが・・ペアで15万・・・
それくらいでしたら300Bの方が良いかもしれないですが、それが拘りなんでしょうね。 頑張って良いものを見つけてくださいね。球オーディオは魑魅魍魎の世界なのでくれぐれも騙されませんように。(爆)
> そのうち、無圧縮でソリッド化しようと思って早10数年です。
ハードが生きているうちお早めにどうぞ。 電気製品はいつまでも使えるものではないと思います。 性能がだんだん悪くなるように感じますので。(当たり前でしょうか・笑)
> 最近は50MHzばかり聞いています。
4末〜6月になるとEsも出ると思いますが、3月じゃちょっと早いかもしれないですね。 お時間が合えばアンテナを向けてみましょうか。 50Wに5エレなので大したものでないですが、相手次第で都内までなんとか飛ぶみたいです。デジタルじゃなくってSSBです。hi hi
加藤さん、何時もの周回遅れのコメントです。無線の傍らオーディオの自作も学生時代からしています。管球オーディオに憧れて大学そばの「300B」という音楽喫茶店に通い薄暗い店内に輝く211のトリタングステンのフィラメントの灯りに魅了されていました。管球アンプは学生の小使いでは手が出ず、ソニーのVFETのアンプを自作して「三極管特性」を疑似体験。その後、前世紀末から管球オーディオの自作を始め、管球のRIAA プリアンプを自作しました。参考にした製作記事の中にはSP時代からある様々な補正特性を実装したプリもあり驚いた経験があります。私が当時知っていたのはRIAAとNAB位ですから。デジタルの方がスペック上の性能が良いのですが、私はアナクロなアナログが性に合うようです。とは言え、レコード屋が激減したので、最近入手している音源はWEBからダウンロードしたものばかりです。因みに「300B」というお店は今でも営業していますが焼肉店に業種転換していました。時代の移り変わりですね。
返信削除JR1QJO 矢部さん、おはようございます。 お彼岸の降雪でしたが、すっかり溶けて今朝はずいぶん暖かくなりました。春らしいお天気です。桜も開花してきました。
返信削除いつもコメントありがとうございます。
> 無線の傍らオーディオの自作も・・・・
昔はHAMとオーディオの両方を楽しむお方も多かったと思います。 AM送信機など変調機はオーディオアンプと同じですから意外に近い趣味だったですね。hi hi
> 211のトリタングステンのフィラメントの灯りに・・・
流石に古典的なので無線では滅多に使いませんが、211はもともと送信管でしたね。高電圧が怖いのですが、良い音で鳴ってくれると思います。 まあ、球のリニヤなど1kV以上は普通ですのでHAMなら恐れるほどでもないのかもしれませんが・・・。
> ソニーのVFETのアンプを自作して「三極管特性」を・・・
私もメインアンプをコレで作りました。 A級50W/50Wの設計ですが発熱が酷くてキャビネットの蓋ができず・・・それでAB級寄りに調整して使っていました。 再整備すればまた使えると思うのですがお蔵入りしています。(笑)
> 管球のRIAA プリアンプを自作しました。
それは素晴らしい! 昨今は意外に真空管アンプ用のパーツが入手しやすいですので自作には適していると思うのですが、部品代がずいぶん掛かってしまいます。私も球は持ってますがオーディオは外観が重要なので箱やツマミに凝ると大変なことに・・・。(爆)
> 私はアナクロなアナログが性に合うようです。
同じです。 ただし、便利さには負けてしまいデジタルやネットで聴いてます。
> 焼肉店に業種転換していました。時代の移り変わりですね。
300Bの意味がもうわからなくなってしまってますね。 昔は良い音で音楽を聴かせる喫茶店も結構ありましたが流行らないのでしょう。商売替えも時代に流れですね。
HAMもオーディオも自作を楽しむには良い時代だと思います。ネット通販やオークションを通じて意外なパーツも手に入るので自作の幅がずいぶん広がります。 そのうちジャンクを寄せ集めてまな板形式のパワー・アンプでも作ろうと思って画策しています。もちろん球ですよ。 構想は楽しいといういつものパターンになるかも知れませんね。hi hi
LP盤はDJ用、それもスクラッチ用が一番面白い使い方だと思っています。SL-1200という名プレーヤーもありましたね。ハイファイの好きな人には信じられない使い方だと思いますが、ヒップホップなりハウスなりで擦りまくるのが、実は一番LP盤の特性を活かせるのではないかと思っています。今でもそうやって演奏しているDJはたくさんいますね。もちろん擦るので傷はつきますし寿命もありますが、その演奏法をしたいがために自分の曲をあえてアナログ盤、それもビニールだけでなくアセテート盤(プリントするのは楽ですが寿命が短い)であえて出す、という人も1990年代ぐらいまではいました。最近はCDも同様に「擦る」使い方になりつつありますが、基本的にはデジタルデータなので、同様のインターフェースに取って変わられつつあります。
返信削除ただ、私は我が家では一切のアナログ盤はサポートしないことをもう10年ぐらい前に決めています。なので、アナログ盤はもう一枚も持っていませんし、家にプレーヤーを置く気もありません。そもそも、CDもそろそろ消滅しそうな気配ですし、音楽はクラシックやジャズも含めてすべてダウンロードあるいはストリーミングに向かっていますから。(脱CDから一番遅れている国の一つが日本です、高齢化が影響しているのでしょう。)
オーディオ的に本当に高精度再生をしたいならレーザースキャンしたほうがいいでしょうし(すでにそういうプレイヤーもあります)、それはそれで面白いと思います。
唯一アナログっぽいもので残しているのは、カセットテープです。これはまだ当分なくならないでしょう。といっても、自分でレコーディングするときは、もうSDカードに直接WAVかMP3で取れるレコーダーを使っていますが。
RIAAカーブのイコライザを通した時の周波数特性だけでなく、位相特性とかわかると、面白いかもしれません。あえてアナログっぽい音色を作るために、逆RIAAカーブのイコライザを通して、その後にRIAAイコライザを通す、なんてやり方もありそうです。
なお、私は位相が揃った音が好きなので、伝送系は極力デジタルにしています。真空管もエフェクト用途(この用途のみで電子楽器の中に真空管が入っているものがあります)以外では使わないことにしています。とはいえそんなに凝ってはいないので、320kbps MP3ぐらいの音であれば十分だとも思っています。スピーカーは34年前のBOSE 101MMですが、アンプはFOSTEXのデジタルアンプです。小さくて優秀です :)
Kenji Rikitake, JJ1BDX(/3)
本題の回路について何も書いていませんでした。
返信削除今だとLF356同様に、OPA2134やOPA2604を使うのが、そこそこ安価かつ音楽的にいい感じになりそうです。FET入力のOpAmpも安くなりました…。
Kenji Rikitake, JJ1BDX(/3)
JJ1BDX/3 力武さん、こんばんは。 関西も各地でお花見が始まっているでしょうね。
返信削除いつもコメントありがとうございます。
> スクラッチ用が一番面白い使い方だと思っています。
これはもう音楽鑑賞用ではなくてまさしく「楽器」としての使い方でしょう。DJはありきたりの盤から音楽を作り出しているのだと思っています。オーディオ趣味とは別世界ですね。
> 最近はCDも同様に「擦る」使い方になりつつありますが・・・
アナログレコード盤をシミュレーションしているような技術でしょうね。(笑)
> CDもそろそろ消滅しそうな気配ですし・・・・
年寄りは「もの」としての存在がないと信じられませんからダウンロードやストリーミングでは満足できないのだろうと思います。 しかし若い人はすでに曲単位にダウンロードで買っていますよね。いずれ「盤」という入れ物は無くなる運命でしょう。 人気投票券を頒布する手段になって残ってますけれど・・・。
> もうSDカードに直接WAVかMP3で取れるレコーダーを・・・
私もCD盤を買ってきてすぐにデジタル化してしまいます。 その方が扱いも楽ですし持ち運びも簡単ですからね。 カセットテープはずいぶん前に全て処分したのでたぶん残ってはいないと思われます。
> アナログっぽい音色を作るために、逆RIAAカーブのイコライザを通して・・・
それでアナログっぽくなるかどうかはわかりませんが、プリアンプによって音が違いますから音源はCDで、マランツ#7 etcの名機プリアンプのイコライザを通した音を聞くといった楽しみ方もあるのかもしれません。
> 今だとLF356同様に、OPA2134やOPA2604を使うのが・・・
どちらもバーブラウンの石ですね。本文に書きませんでしたが、それらも良い選択だと思います。 良いOP-Ampの選択肢は広がっていますがOP-Ampで作るオーディオには味気なさを感じるお方もあるようです。 趣味の世界は難しいものです。(笑)
加藤さんもう桜満開ですね。
返信削除アマチュア無線とオーティオのハイブリッドである3CX300A1のアンプを自作したのも18年前です。
送風機の音がピアニシモの邪魔する欠点がありますが自作の愛嬌として我慢しています。
オーディオの世界では色々なものが「神格化」されて、ややこしくなっていますね。
私の元同僚は有名な無線と無縁な某雑誌のライターをしていますが、神話とは一定の距離を保った
質実剛健な記事を記載しています。
オーディオは感覚と科学の間の世界ですね。
最近は秋月のST81のインピータンス変換キットをiPhoneの間に入れたら感覚的に管球アンプの
音が良くなった気がします。デジタルオーディオもアナログ技術でもっているのですね。
自作RIAAのプリはもっぱら青春時代に購入したLPの再生に使っています。やはり、「原音再生」
とは、その時代に聴いた音の再生なのですね。
JR1QJO 矢部さん、こんにちは。 都内のソメイヨシノは満開のようですね。 こちらまだ1〜2分咲きでしょうか。次の日曜まで持ってくれたらFBだと思いますが、だいぶ暖かいので・・・。
返信削除再度のコメントありがとうございます。
> 3CX300A1のアンプを自作したのも18年前です。
3CX300A1ですか。 HAM用のリニヤアンプみたいですけれど・・・・A級アンプでしょうから音は良さそうです。 VY-FBですね。
> 送風機の音がピアニシモの邪魔する欠点が・・・・
これはやむを得ませんが次室に置くとか工夫も必要なのかもしれませんね。 あまりケーブルを伸ばすのも好ましいとは言えませんけれど。(笑)
> 「神格化」されて、ややこしくなっていますね。
感性とお好みしだいの趣味ですからある程度やむを得ませんがあまりにも非科学的なものが多すぎると思っています。 趣味と言えども科学的な合理性は最低限必要でしょう。
> オーディオは感覚と科学の間の世界ですね。
きわどい世界ですね。 オーディオ趣味って言うとうっかりするとオカルトだなんて揶揄されかねませんから。(笑)
> 管球アンプの音が良くなった気がします。
オーディオの場合、帯域が制限された方が聞きやすくなる場合もありますね。hi hi
> その時代に聴いた音の再生なのですね。
そうした面は多分にあると思います。懐かしい音を聞くと昔に帰れます。 子供のころ聞いたチープな3極管アンプの音が今でも懐かしく記憶に残っていますね。(爆)