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2009年1月16日金曜日

【書籍】洋書を買う(直輸入編)

先日のBlogでは、国内の大手オンライン書店経由で洋書を購入したことを書いた。 その後ずっと「紀伊国屋、洋書、輸入、価格、納期」など洋書にまつわるキーワードで検索来訪する人がたくさんあって面白いなあと思っている。たぶん本好きには共通した興味なのだろう。

今回は米国から直輸入する話しである。もちろん、先日の紀伊国屋さんも見たのだが該当の本は入手できないようであった。 円高の進行は輸出型企業には利益を吐き出すことになるから相当の痛手だが、個人輸入にとってはたいへんな追い風である。 もっとも「世界恐慌」の状況下では無駄金など使わずに、現金で握っている方が賢いことなのかも知れないが・・。

今回は新品がなければ、古書でも良いとしてサーチした。最近は日本でも古書ネットワークが充実して便利になっている。これも米国が先で、複数の古書店にまたがるサーチができる。個別の書店に当たらずとも良いので便利だ。そこを使って探したらうまく古書を在庫している書店がヒットした。 なお、このBlogは"How to" Blogではないので、具体的な注文方法などは各自でご研究を。それに、購入先によって方法は多少異なる。一般にクレジットカードさえあれば国内通販とさして違うことはないと思う・・・。

12月23日に注文を入れたがクリスマス休暇で発送は29日になった。料金の安い普通の航空郵便を使った。 今日、(本物の)メールボックスに不在通知票が入っていたのでJP(郵便局)まで取りに行ってきた。発送日から数えて約2週間だったので普通のスピードである。送料を2〜3倍くらい払えば国際宅配を使って3〜5日で手に入れることも出来る。しかし安価な物品には勿体ないだろう。

JPに写真右側のようなパンフレットが置いてあった。来月から国際郵便物の関税手続きが変わるそうだ。20万円を越える高額輸入品が対象のようだ。税関のホームページで確認しておくと良いかもしれない。
フィルタ本三册である。今回購入したのは写真一番上のもの。『RC-Active Circuits』と言うアクティブ・フィルタに特化した約500ページの専門書である。他は以前購入したもの。

真ん中のものは理論的な部分は要点のみで実用的な本だ。理論面は下と上で学んであると言う前提かも知れない。

先日のBlogで、JH5ESM 武藤さんのコメントに『BRUTON(ブルトン)のアクティブ・フィルタの本が・・・』とあった。 そう言えばそれは持ってなかったなあ・・・と思い立って購入したもの。
絶版になっているようで新品は無かった。少々日焼けがあるがあまり使用感のない奇麗な古書だった。安価な古書は凄いこともあるが、今回は価格相応でそれなりの程度・状態であった。

内容的には、先日の教科書的なフィルタ本よりずっと良い。$25-であった。送料は$12.99-だったので、円高もあって約3,500円の本と言うことになる。 正直言って3,500円で買える和書で、これだけの内容のフィルタ関係の書籍は無いように思う。(1980年の本なので、少々古くさい所はあるが・笑)

フィルタは電子回路でもかなり難しい領域である。 CW用オーディオ・フィルタや、自作送信機の出力に付けるLPFのような趣味の実用品を作りたいなら他の実用書(和書)が良いと思う。 CQ出版社などから良書が出てると思う。例えばこんな本がHAMの自作向きだろう。
 昨今は既成のSSBフィルタが限られて来たので、クリスタル・フィルタ(XF)の製作に興味を持つ人が多くなっている。 XFは下の赤い本にある程度出ているが、結局水晶の等価定数を求めてLC型の特殊形に持ち込んで解析するのが常套手段のようだ。 CQ誌に連載したような簡便な手法は実用的には十分だとしても、理論面ではそうそう易々とは手に負えないものである。(笑) 何れの本も電子回路、電気理論は勿論として、フィルタの専門用語にも馴染みがないと相当難渋すると思う。まずは基礎知識を得る意味で平易なIRFDあたりを熟読してからの方がずっと読み易くなるだろう。

# この本も例によって「積んどく」にならなければ良いが・・・。(爆)

6 件のコメント:

  1. こんにちは。

    息子の検査入院の付き添いで病室に缶詰です。
    こそっとイーモバイルをつないで仕事をしています。^^

    ネットの普及と円高で海外通販の敷居は低くなったのですが、英文の敷居はまったく低くなりません(笑)

    ご紹介のような優れた書籍の翻訳版があれば良いのですが手間の割には売れないのでしょうね。

    和書で良い本が出るのを待つのと、英語を勉強するのはどちらが速いでしょう(爆)

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  2. JE6LVE 高橋さん、こんにちは。

    コメント有難う御座います。
    > 翻訳版があれば良いのですが・・・・
    下の写真の真ん中の本は翻訳版がありました。(但し2nd-EDがもと:写真は3rd-ED)邦題:電子フィルタ(マグロウヒル社)しかし、高価なので余り売れなかったのか、絶版になって久しいです。古書も滅多に出ませんし、既にプレミアム付きになっているようです。上と下の本の完全な翻訳本は無いと思います。(必要な人は原書を読む?)

    > 和書で良い本が出るのを待つ・・・
    多分、幾ら待っても出ないと思います。簡単な設計で良ければ、トラ技のフィルタ特集号を見る程度で済みます。逆に本格設計なら原著+フィルタ設計ソフト+回路シミュレータでやるのがトレンドでしょうね。 高級設計が必要な人は、ごくわずかなプロに限られますから、翻訳本を出してもまず元が取れませんね。(笑)

    あきらめてプレミ本を探すか、原著で読んでください。(爆)

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  3. インターネットの普及で、居ながらにして世界のいろいろなものが入手できるようになり、便利になったと思う反面、国内では特に技術関係の良書が減ってきたのは寂しい限りです。

    かつては邦人の手による良書もむろん多く出ていましたが、「RSGB VHF/UHF MANUAL」といった海外の良書(と思っている)も日本語で読めたものです。今やこういった本は貴重な存在なのでしょうね。

    フィルタといえば、430MHz帯のヘリカルフィルタをいかに横着をしてでっち上げるかで頭を抱えています。HJ44号の記事が参考になりそうなのですが、手元にないので、何かいい知恵がありましたら拝借いたしたく。

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  4. JG6DFK/DFK Tech.児玉さん、こんばんは。

    コメント有難うございます。
    > 国内では特に技術関係の良書が減ってきた・・・
    ニーズその物も減って来たようですね。 難しい設計はIC屋さんがサポートしてくれるんだそうです。IC以外で設計することはまずありませんし。(笑)

    > 今やこういった本は貴重な存在なのでしょう・・・
    ポピュラーだったCQ出版の本にまで、プレミアムが付く始末ですから、多分かなり貴重な存在なのでしょうね。 そう言えば、いやに高いなあとと思ったら、上のIRFDにもプレミアムがついてますね・・・。(笑)

    ヘリカルフィルタの件は、あとで調べてみます。 今夜は新年会で先ほど帰宅したばかりですので・・・。 これからNYに行ってきます。

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  5. 先日PDFで頂いたQSTをようやく最後まで
    パラパラと観終わりました。28MHzが解放された直後、メーカー製というものがない時代はこんなだったのかと感じ入りました。デバイスこそ違えど再びこういう時代を目指すべきかもしれません。広告を見ると部品がとてつもなく当時の物価に比べると高いような気がします。

    古い記事へのレスは後ろに流れてしまってもそちらにつけたほうがいいでしょうか?

    BT

    今月号のQSTもビンテージ特集で作るかは別として、読みごたえがありました。

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  6. JL1KRA 中島さん、こんにちは。

    コメント有難うございます。
    > ようやく最後までパラパラと観終わりました。
    お疲れさまでした。あとから思ったのですが、一月号の内容は今ひとつだったかも。2月号はもう少し面白そうです。節分のころ2月号を配布をします。1929年を味わって下さい。(笑)

    > 部品がとてつもなく当時の物価に比べると高い・・・
    1929年のQST広告にある部品は非常に高価だと思います。まだ無線も黎明期ですから・・。電子部品が今のように安くなって行ったのは1970年代ころからです。それまでは最安の低周波専用Trでさえ@100円くらいでしたから、物価を考えたらかなり高価でしたね。もっとも、中古の抜き球なら@数10円でいくらでもありました。

    > 古い記事へのレスは後ろに流れてしまってもそちらにつけたほうが・・・・
    別の所に書くとわからなくなるのでしたら別ですが、その時々の記事にコメントを付けてもらってもかまいません。 なお、もと記事を参照して欲しいのでしたら、HTMLタグを使って、対象にリンクも貼れます。例えば、このように、Blog(←このBlog自身)をリンクできます。

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