kindle 2の電子ブックリーダーとしての当たり前の機能は確認できた。 本来想定したであろう使い方・・・出掛ける際に文庫本を持って行く感覚で十分行けそうというわけだ。
そしてPDFファイルが開けると言うことは、それだけに留まらない可能性も生まれる。 以下、それについて触れておこう。
電子デバイスの情報は既に『紙の時代』は終わっている。 昔の様に分厚いマニュアルと格闘する必要はない。 今では電子的な手段で提供されている。 従って資料を参照するにはパソコンを立ち上げファイルを開いて・・・となる。 あるいはハンダ付けの手元に持ってくるために紙にプリントする使い方になる。
これをkindleでやったら・・・と言うことで探ってみた。 上の写真はお馴染みの汎用NPN型トランジスタ:2SC1815(東芝)のデータシートである。 まずは、縦画面で開いてみた。 このファイルは日本語のPFDなのでもちろん表示も日本語である。
上記の写真を見ると、一見良さそうに見える。 しかし画面の小さなkindle 2(国際版は対角で6インチ)では縮小されてしまいよく見えない部分がある。 やはりA4版を縦に全部表示するのは厳しい画面サイズだ。 可搬性を考えるとこれ以上図体は大きなって欲しくないのだが・・・。
そこで、横画面表示「ランドスケープ・モード」にしてみた。 これはキーボードのスペースバー右横のAAと書いてあるボタンを押せばいつでも切り替えられる。 こうすると、1ページ全体の表示はできないが、だいぶ文字も大きくなって読み易い。
トランジスタ寸法図の細かい文字も取りあえず読める範囲になる。
なお、kindle用フォーマットの書籍ファイルなら文字サイズをかなり広範囲に変えられるのでこうした問題は起こりにくい。
しかし、PDFファイルでは文字サイズを変えることが出来ないのである。 また画面の部分拡大も出来ないので、見易さは元の原稿に依存するのが大きな欠点のように感じた。
発展途上のデバイスなので、何れ将来は改善され一段と機能アップすると思うが、如何に単純化して直感的な操作で扱えるようにするか・・・が課題だろう。 しかし、特にkindle用を意図していない半導体のデータブックがこの程度まで表示できるならまずは使えそうだ。
ページの下段は上段の下部が2行くらいオーバーラップして表示される。 従って境目が読めない事態は発生しない。 この程度に見えるので、普通にデータブックを参照する感覚で使える。ページの移動も高速である。(上下任意にスクロールできるなら問題は無いのだが・・・出来ないのだ)
なお、電子栞(しおり)が付けられるほか、前回参照したページを覚えているので、次回の参照にも便利だし、他のデータシートを見てから同じページに帰るのも簡単だ。 この辺は流石に便利に出来ていると感心する。(当たり前なんだろうか)
これは余興である。(笑) もともとA5版の書籍は紙面が小さいのでkindle向きだ。 縦画面表示でも何とか読める範囲だが、このようにランドスケープ・モードにすればなかなか良い。回路図の数値も良く見えると思うが如何だろうか?(笑)
最後は余興になってしまったが発展途上のデバイス:kindle 2もかなり実用的なことがわかって来た。 要は活用方法にありそうで、次回は「もう一段の日本語化」を進める実験と、購入目的の一つだったARRL Hand bookはどうなったかについて触れる。(つづく)
おはようございます。
返信削除PDAや電子ブックなどは液晶の解像度とサイズに制限があるので写真ならともかく、解像度が必要なデータを表示するためにはMMIが重要になりますね。
コストと消費電力の問題が大きいのでしょうが
タッチパネルが採用されれば使い勝手が上がりそうですね。
しかし白地に黒文字の反射LCDは見やすそうです。
見ながら製作をするときにはハンダ鏝で溶かさないように気をつけないといけませんね。hi
JE6LVE 高橋さん、こんにちは。
返信削除さっそくのコメント有難うございます。kindleの話題はコメントしにくいようですね。hi hi 今日の朝刊にもブックリーダーの記事が出ていましたが、今年の話題になりそうです。(笑)
> タッチパネルが採用されれば使い勝手が上がりそう・・
明日の最終回にはそうした視点の感想が書いてありますが、機能、サイズ、コストなど何処かで折り合う所に落ち着くのでしょうね。
> ハンダ鏝で溶かさないように気をつけないと・・・
kindleは起動が速いので、データブックを入れておくのは良さそうだと思うのですが、何か耐熱性のカバーで保護が必要そうですね。(笑)
寝ながら読書してますが、画面は十分見易いですよ。紙の文庫本と違いません。
加藤さん、高橋さん、こんにちは。
返信削除PDFのデータシートもうまく表示されているようですね。高橋さん同様、半田ごてで溶かしてしまったりしないかがちと心配ですが、手元にある資料や雑誌などを片っ端からスキャンしてシャックのペーパーレス化を図るのにうってつけのツールに思えます。たぶん次はCQ誌などの無線綴じ部分をバサッと切り落とすギロチン型裁断機とオートシートフィーダー付の両面高速読み取り式スキャナーが欲しくなります。hihi
JG1EAD 仙波さん、こんばんは。 今日は三連休最終日なので家内と出掛けておりました。(買物です)夕方の高速上りはすごく混んでましたねえ!
返信削除コメント有難うございます。
> 溶かしてしまったりしないかがちと心配です・・・
はい、そう思います。 キーボードに隙間はないのでメッキ線の切りくずが入る危険はなさそうです。 でもコテが当たると溶けそう。カバー必要ですね。hi hi
> とフィーダー付の両面高速読み取り式スキャナー・・・
PFU/富士通のScanSnapと言うのが欲しいのですが結構なお値段です。 ペーパレスは魅力なんですが拙宅の古文書のような原稿を奇麗に仕上げるのは結局手仕事なのでヤル気がたいへん必要で・・・。(笑)
いすれクラウドのストレージに保管したPDFファイルを無線経由で高速DLして参照する形式になるのでしょう。
加藤さん、仙波さん、こんばんは。
返信削除手元の資料や書籍をデータ化して活用しようとなると
一気にハードルが上がりますね。
amazonでプラスの断裁機PK-513Lが31,740円、
FUJITSU ScanSnap S1500が37,370円、
かかる労力はプライスレスといったところでしょうか。^^
雑誌ならともかく貴重な本は裁断したくないですし。
トラ技などのPDFファイルで販売している書籍を活用するには
キンドルなどの電子リーダーはもってこいですね。
アマゾンでPK-513Lを見ると、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」にまさにFUJITSU ScanSnap S1500が出ていますね。皆さんCQ誌を裁断しているんでしょうか。hi
返信削除JE6LVE 高橋さん、こんばんは。
返信削除コメント有難うございます。
> 手元の資料や書籍をデータ化して活用しようと・・・
やはり、こうしたブックリーダーはそれに適したデータが供給されないと本格的には使えそうにありませんね。 青空文庫をPDF変換(これはkindleにオプティマイズ)されたものは非常にFBですが、自前でテキスト変換して用意するのは容易ではないです。
> 雑誌ならともかく貴重な本は裁断したくない・・
マンガとか雑誌のようなものをごく簡単に電子ファイル化できるなら良いのかも知れませんが・・・。初期費用が掛かり過ぎますね。 ファイルを売る訳にも行かないし・・。(笑)
> トラ技などのPDFファイルで販売している書籍を・・
これは良さそうなんですが、今売っているファイルのままでは画面が大きくないとうまくないようです。 できたらkindle DXが良いと思いますが試した訳ではないし、それに高価ですから・・・。
これは最後に書くべきかも知れませんけど、文庫本リーダーと思うのがいちばん適切かも。(笑)
# 明治の文豪百選読破にでも挑戦しましょう。(爆)
JG1EAD 仙波さん、再度こんばんは。
返信削除コメント有難うございます。
> FUJITSU ScanSnap S1500が出ています・・・
他のBlogにもスキャナで取り込んで、小画面に適するよう処理をした上でkindleで読む・・・と言うような話しがあります。 実行するには裁断機と連続式両面スキャナが必需品と言うことなのでしょうね。(笑)
いずれ正規に日本語化されると不要になりそうなので手を出しにくいですね。hi hi
こんにちは。私はタゴモリ美佐子と申します。
返信削除裁断した本を売買して古本屋のような裁断本屋さんを作りたいと思っています。
もしよろしければ、
裁断本、うってくれませんか?
高く買い取れませんが、アマゾンギフトカードでお返ししたいとお持っています
misakoさん、こんばんは。
返信削除Blogをご覧頂き有難うございます。
> 売買して古本屋のような裁断本屋さんを・・・
面白い着想だと思います。 著作権の問題はあると思いますが、活字出版物の電子化ニーズはあるでしょう。
> 裁断本、うってくれませんか?
現状で裁断した本はございませんが、もし将来発生した時はご連絡さし上げます。 その時は宜しく。(笑)