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2010年1月12日火曜日

日本語で? kindle

内蔵ブラウザ:

 kindleの話題も飽きて来たころだと思う。そろそろおしまいにする。 これに手を出す人があるかもしれない。その時はBlogを思い出してもらえたらと思う。

さて、最終回はkindleの日本語化とブラウザについてである。

 HOME画面に戻ってメニューボタンを押し「Experimental」の項を選ぶ。 ここでは「Basic Web」、「Play MP3」、「Text-to-Speech」と言う三つの“実験的”な機能が選択可能だ。 写真は「Basic Web」を選んでブラウザを起動し、google/pdaのサイトを開いた状態である。 検索キーワードには「ja9ttt」を入れてみよう。

このブログも読める!?

 通常のgoogle検索と同じように、このBlogも出てくるので移動ボタンでカーソルを合わせてクリックする。

 少々緩慢な動きなのはワイヤレスなのでやむを得ない感じだが、ややすれば画面のように表示される。 モノクロ16諧調なので写真は奇麗といえないが、取りあえず内容はわかる。 サムネイルをクリックして大きな写真を見ようとするのはダメなようだ。(白紙画面になるだけ)



テキスト部分はマズマズ:

 テキストの部分はこのようになる。 元々がテキスト主体にブラウズするのが目的のデバイスだから、「文字は良いが絵はいま一つ」なのはやむを得ないだろう。

 将来はグラビア写真も奇麗に表示できるブックリーダーが登場し、「アイドル写真集」のようなものまで電子ブック化するかも知れない。 当面はテキスト主体なのでこのレベルと言うことになる。 十分読めるので問題はない。

kindleの日本語化:

 上記の画面ではこのBlogが日本語表示されて見えている。これはkindleの内蔵フォントを日本語を含むものに入れ換えたからである。 購入したままでは、2バイトコードの日本語は文字化けしてしまう。

 内蔵フォントを日本語を含むものに換えると、アイテムメニューの画面でも日本語表示ができるようになる。 PDFファイルのファイル名を日本語にしてやれば写真ようにタイトルが表示される。 著者名もPDFをいじって漢字で入れてやれば日本語化できる筈だ。

 kindleの日本語化に関しては、次のサイトを参照されたい。==>yoshi's blog

:すべての日本語サイトが読める訳ではない。そのBlog/サイトで使っている文字コードがUTF-8なら大丈夫だが、(このBlog:bloggerはまさしくUTF-8なのだ)S-JISやEUCコードでは文字(文章)は正常に表示されない。その場合、UTF-8への変換プロキシを通してブラウズする必要があるそうだ。

ARRL Handbookはどうなったのか?

 分厚い2010年版のARRL Handbookについてである。 HandbookにはPDF版の記事がCD-ROMで付録に付いていた。 もちろん、これをkindleに転送すれば見ることが出来る。 写真は最初の部分である。

 このように、1ページがkindleの狭い画面に押し込まれるためページの様子はわかっても、読めるような文字サイズではない。 とても実用的とは言えない。

ランドスケープモードではどうか?

 例によって横長のランドスケープモードにしてみた。 ずいぶん拡大されるのであるが、それでも読むには適していないと思う。
 このあたり、画面の大きなkindle DXなら改善される可能性もある。しかし、元の紙面を印刷用PDFにしただけのファイルでは最適とは言えず、やはりkindle用に再編集する必要があると言うのが結論である。 寝転んでkindleでARRLアマハンを読むと言うのは実現しなかった。

回路図:

 適度な大きさの回路図ならこのように十分見える状態で表示できる。 図の文字も大丈夫な範囲である。

 あらかじめkindleで見ることを見越したファイルにしておけば、PDFでも実用性がある。 スクラップブックしておいたCopyを適度なサイズに作って、kindleに読み込んでおくと便利に使えそうだ。 要するにアイディア次第だろう。

アイテムリストの横表示:

もちろん、ランドスケープモードでアイテムリストを表示すればこのように見える。






kindleとARRL Handbook:

 残念ながらkindleでARRL Handbookと言うのは実現しなかった。 この分厚い本が手軽に読めたら良かったのだが、ちょっと残念である。

 しかし将来は大いに期待出来そうだ。 同じサイズで画面を大きくすることは十分可能だろう。 消費電力の関係で、タッチスクリーンは厳しいかもしれないが、不可能とも言えないだろう。
 いまは下部を占めているキーボードの部分まで画面を広げることは可能だ。 縁(フチ)の部分ももう少し狭くして大丈夫だろう。 形状を大きくせずに画面を広げることができると思う。 さらに、PDFファイルの扱いを改善し、拡大や上下左右に任意スクロールができるようにすれば文字サイズの問題もある程度解決する。

 未来を予見するのは難しいが技術の進歩で端末デバイスは幾らでも発展出来るだろう。やがて読み捨ての雑誌を主体に、電子ブックで読む姿が普通になるのではあるまいか。 それは音楽を「固体記録・再生装置」にネット経由でダウンロードして聞くのが当たり前の姿になったように。

(おわり)

Amazon kindleの話題初回にもどる。==>こちら

9 件のコメント:

  1. おはようございます。

    目的の「寝転んでARRL Handbookを」が実現しなかったのは残念ですね。^^

    モノクロ液晶で見るWebは新鮮ですね。
    ところでブラウザーでWebを閲覧するときの回線費用はかからないのでしょうか?

    電子リーダーが普及すれば新しい機器は次々と出てくるでしょうから、そのときには全面タッチパネル液晶の製品もすぐに出てくるでしょうね。

    その後カラー化も含めた多機能化に進むのか、シンプルなリーダーに徹するのかはわかりませんが、まずは書籍の電子配布のインフラが先でしょうか。

    非常に興味深いkindleでしたがもう少し様子を見ることにします。
    kindleの人柱じゃなくて詳しい紹介ありがとうございました。^^

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  2. JE6LVE/3 高橋さん、こんばんは。 関東は氷雨でした。

    長々とkindleにお付き合い頂きどうも有難うございました。 いずれ一般化すると思い、少し詳しく扱いました。

    早速のコメント有難うございます。
    > 実現しなかったのは残念ですね。^^
    PDFの扱いが今ひとつだったので、現状では実用的ではないようでした。 ただ、これまでもリモートで内蔵ファームウエアの自動アップデートをして来たようですので問題解消する可能性も残っています。(書籍販売には寄与しないので無理かも・・)

    > 回線費用はかからないのでしょうか?
    今のところ、回線使用量は課金されません。タダです。 ただしあまり実用的ではないので、これを積極的に使いたい人は少ないのではないでしょうか? 現状では使い勝手は良くありませんね。(まさしく実験的機能です・笑)

    > まずは書籍の電子配布のインフラが先でしょうか。
    それナシでは、ソフトの無いパソコン状態ですからね。 国内で最初にその仕組みを作って普及させたところが勝ちでしょう。(たぶん一人勝ち)

    少しはお役に立てたようなら幸いです。 本格的な普及をもう少し待ってみて下さい。

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  3. こんばんは。

    こちらも冷たい雨でした。
    明日は冬一番の冷え込みになるようです。

    WEBの閲覧も回線費用はかからないのですね。
    常用は厳しいようですが、ちょっとしたことを調べたりするには便利ですね。

    >その仕組みを作って普及させたところが勝ちでしょう
    著作権など色々難しいことも多いでしょうが、
    音楽配信などと同様に確立して欲しいです。
    多くの書籍を1冊分の質量で持ち歩けるのは非常に魅力です。
    上下巻などであと少しで上巻が終わると言うときに2冊持って歩くのは面倒ですし・・
    ブックオフなどが中古を格安で配信してくれるともっとうれしいのですが。Hi

    PS.
    あと少しで10万アクセスですねと書こうと思ったらカウンタが無くなっていました。hihi

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  4. JE6LVE/3 高橋さん、再度こんばんは。

    こちら夕方まで雨が降っていて、少し白いものも混じったようです。 寒かったですよ。(明日は凍りそう)

    コメント有難うございます。
    > ちょっとしたことを調べたりするには便利ですね。
    ブラウザを起動するとwikipediaへのリンクとか入っています。 簡単な調べものの用途なのでしょうね。 いずれもっと良くなると思いますが、有料化するかも。(笑)

    > 中古を格安で配信してくれるともっとうれしい・・
    安いのは大歓迎ですが、電子ファイルでは中古と新品の区別が難しそうですね。hi hi

    > 10万アクセスですねと書こうと思ったらカウンタが・・
    (米国時間で)アクセスが多い時間帯は、カウンタがミスするようです。 時々表示されなくなります。 タダの機能ですから仕方ないですね。 ミスが多いようなので、ホントは10万を越えているのかも知れません。(爆) いつもご覧頂き有難うございます!!

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  5. おはようございます。

    使い方によっては面白いデバイスになりそうで、大変参考になりました。一番の魅力は「低消費電力」である点でしょうね。極端な話、一度表示してしまえば電源を切ってしまってもOKなわけですから…

    とはいえ、私自身は洋書にまったくといっていいほど縁がありませんし、出先でちょっとPDFを開く程度なら、8月に機種変更したPHS端末や4月に新調したネットブック(すっかりホコリをかぶっている!)が使えますから、今後の発展に期待しつつ、今は「静観」とします。

    というわけで、本体よりも以前の記事にあった3A5 TRXの方に関心が!? というのは冗談で、回路図は手元にあります。追試しても実用にはなりませんが…

    それはさておき、Amazonも今後の方向性を模索している段階でしょうが、「受け身的なユーザ」や「傍観者」ばかりでは望む方向への発展は期待できないかも!?

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  6. こんにちは。

    さっそく?今日の新聞朝刊の1面に
    「国内21社が電子書籍協会発足へ アマゾンに対抗」
    という記事が載っています。
    http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100113k0000e040056000c.html

    amazonに国内の電子著作権を押さえられてしまう
    前に手を打とうということのようです。
    今後が楽しみですね。

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  7. JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。

    コメント有難うございます。
    > 一番の魅力は「低消費電力」である点でしょうね。
    長時間コードレスで使えるのは大きなメリットですね。もう一つ起動時間が短いのも大きなメリットです。ONして10秒くらいで必要なページが見られます。これがパソコンでPDFを見るのとは大きな違いだと感じました。

    > 望む方向への発展は期待できないかも!?
    一般消費者の動向には敏感なようです。 マーケッティングでは日本より長けていますので、きっと席巻してしまうかも。 iPodの二の舞でしょうか・・・システムが出来てしまうともう勝てませんね。(悲)

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  8. JE6LVE/3 高橋さん、こんばんは。

    コメント有難うございます。
    > ・・アマゾンに対抗」という記事が・・・
    その記事は今日の朝刊で読みました。A新聞では一面の大きな扱いでしたね。 相当の危機感を持っているのでしょう。 たぶん新聞業界も巻き込まれますからね。hi hi

    > 前に手を打とうということのようです。
    いくらシステムや機器は良くても肝心のコンテンツが無ければ「タダの箱」(タダの板?)ですからねえ。著作者を奪い合う可能性も有りそうです。 どうなるのか暫く目を離せませんね。

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