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2011年6月18日土曜日

【AVR】 DDS Control Part 3

DDS-VFOの機能
 DDS-VFOのつづきだ。 ここからはプログラムによって実現した機能の話しになる。回路図を見てもわからない部分だから、どこまで伝えられるかちょっと心配だ。 これはプログラム・リストを公開したからと言って伝わるものではないそうだ。(BASCOMは簡単とは言え、誰もがプログラムを読める訳じゃない。実際、他人サマが書いたものを解るのも容易じゃないし・・)

 マイコン単独で機能が完結する「マイコン製作もの」なら機能説明も難しくないだろう。 しかし重要な部分ではあってもDDS-VFOは通信機の構成要素の一部に過ぎない。 従って、そのコントロールには通信機の機能が密接に関わりを持っている。

 このDDS-VFOの動きを納得するにはスーパー・ヘテロダイン式受信機(←リンク)の知識が必要そうだ。たぶんこうした物に興味を持つようなお方なら大丈夫。十分ご存知という前提で話しを進めさせてもらおう。

旨く伝えられれば、「便利なVFO」だとわかってもらえるに違いない。


想定のトランシーバ
 説明の助けとするために、このDDS-VFOの使用を想定する機器(トランシーバ)のブロック・ダイヤグラムを書いてみた。 受信部は局発を上側にとったシングル・スーパー、送信部はDDS-VFOのあと3段ストレート増幅だ。

 いかにもそれっぽいデバイス名が書いてあるが言わば余興である。但し、その通り作ることだってあり得るラインナップにしておいた。 探しまわる人がいると気の毒なので、近代的でポピュラーな半導体ばかりでレアなデバイスは一切使ってない。(笑)

 受信状態ではモードスイッチによって発振周波数が変化する。これは、受信モードによって実際の受信周波数と表示周波数の間で誤差が発生しないようにするためだ。スーパー・ヘテロダインの仕組みがわかれば理解できると思うが、これは重要な機能である。USB、LSB、CWにモードを切り替えても受信周波数が変化しないようにしている。

 アナログVFOの時代には受信モードごとダイヤルに3本のカーソル線を引いていた。DDSなら発振周波数そのものを補正してしまう。なお、SSB受信ではキャリヤ・センターで、CW受信ではフィルタ・センターで周波数表示される。 送信モードではCWの受信と一致させているので、フィルタ・センターと等価になる。

 混乱するかもしれないが、USBにしろ、LSBにしろキャリヤの周波数は自在に設定できる。もちろんCWモードのフィルタの中心周波数も自由に設定できる。使用するIFフィルタの都合に合わせられる。 以下、具体例でモードとDDS-VFOの発振周波数の関係を示しておこう。(ほかダブルスーパ用に表示のシフト機能もあるのでもう少し複雑なこともできるのだが、キリがないので省略させてもらった)

ダイヤル・スピード
 ダイヤルスピード、すなわち1回転あたりの周波数変化は、一つにロータリ・エンコーダの分解能で決まる。 使用したエンコーダは安価なものなのでダイヤルの1回転で96ステップしか得られない。従って、10Hzステップでは1回転で1kHzに満たない変化しか得られない。

 そうかと言って100Hzステップでは刻みが荒すぎる。CWのトーンがステップ状に変わるのを感じてしまう。それに100Hzステップでさえ1回転で9.6kHzしか変化しない。バンド内の大きな移動には不便である。

 結局、4種類のスピードに切り替えることにした。10Hz、100Hz、1kHz、20kHzステップである。最高速は100kHzステップにしたかったが、内部変数の関係で20kHzになった。それでもダイヤル1回転で約2MHz変化するからHF帯のリグなら大丈夫だろう。

 10Hz、100Hz、1kHzはセンターオフのスナップスイッチで切り替える。20KHzは押したときだけONになるプッシュスイッチを使う。この20kHzスイッチはいつでも最優先で機能する。上記ブロック・ダイヤグラムと前回の回路図を参照。

RITコントロール
 今どきのメーカー製無線機は殆どすべてが周波数シンセサイザ化されたので、交信中に周波数が変動するものなど皆無だろう。

 しかし、QRPerの多い7003kHzをワッチしていると、結構ずれて呼んでくる局や、QRH(周波数変動)する自作局もあるのが実体だ。 従って、自身の送信周波数はそのままに、受信している周波数だけを微調整するRITは未だに不可欠な機能である。
 
 RITは昔ながらの可変抵抗器を使っている。但し、すぐにA/D変換してしまいデジタル的に行なうようにした。 A/Dコンバータの分解能は10bitあるが、VRの接触状態次第で少しふらつくので感度を1/10にしている。全部で約100ステップある可変範囲において、1ステップあたり10Hzの変化として安定動作を優先した。従ってRITの操作範囲は±約500Hzである。

 この程度の可変範囲で支障ないと思うがもう少し拡大しても大丈夫そうだ。このあたりは、自在に変更しうる。メインダイヤルと同じようにロータリ・エンコーダを使う手もある。(ソフトウエアの変更を要する)

送信モードの発振周波数
 いま、ダイヤルは7000.00kHzに合わせてある。(最小表示は10Hzの桁) 送信モードにするとDDSは7000.000kHzを発振する。写真の右上は、周波数カウンタによる実測値である。この状態では「表示周波数=発振周波数」の関係になっている訳だ。 

 従って、ブロック・ダイヤグラムにもあるように、DDSの出力を送信アンプに導いて所定のパワーになるまで増幅すれば簡単にCW送信機になる。これがDDS-VFOの基本状態である。(注:実際には7000.000kHz丁度で送信するとオフバンドになる)

参考:以下いずれの写真も周波数カウンタの表示は設定値にピッタリ合っている。少々ウオームアップしてから周波数の校正を行なえばこのように良く合う。特別に撮影用の工夫をした訳ではない。DDS-VFOはクロックの水晶発振器と同じ周波数安定度が得られるのでかなり安定だ。

CWの受信モード
 上記と同じ状態でTX/RXスイッチを切り替えて受信モードにする。いま受信モードはCWである。

 想定している受信機はシングルスーパーであって、使っているCWフィルタの中心周波数は455kHzと想定している。

 従ってDDSは7455.000kHzを発振する。「発振周波数=受信周波数+IFフィルタの中心周波数」の関係だ。 なお、CW受信のためのBFOはフィルタの中心周波数から上か下に700〜800Hzくらい離れた周波数にする。 可変周波数形のBFOでも良い。


USBの受信モード
 次に、USB受信モードにしてみよう。SSB受信フィルタは中心周波数が455kHzで帯域幅は3kHzのものを想定している。USB受信するにはSSB復調器に与えるキャリヤ発振周波数は453.5kHzになるはずだ。従って、DDS発振器は7453.500kHzになる。

 「発振周波数=受信周波数+(USBの)キャリヤ周波数」と言う関係になる。

 もちろん、フィルタの特性によりキャリヤ周波数は必ずしも453.5kHzとは限らない。このキャリヤ周波数は「変数」としてセットできるから、ある程度任意に設定できる。


LSBの受信モード
 同じく、LSB受信モードにしてみよう。 LSB受信では456.5kHzのキャリヤで復調することを想定している。

 USBと同じように、「発振周波数=受信周波数+(LSBの)キャリヤ発振周波数」の関係になる。 従って、発振周波数は7456.500kHzとなる。

 USBのときと同じようにキャリヤ周波数は「変数」でセットできる。もちろんある程度任意である。

 以上、いずれもブロック・ダイヤグラムに従った説明用なので、教科書的な周波数関係になっている。 そのようになるようプログラムを初期設定しておいたからだ。 実態に合わせてプログラム的に初期値を変更できるのは勿論だ。

IFフィルタも自由自在
 以上、受信モードと発振周波数の関係を示したが、かなり自由な設定が出来る。

 写真は左からCollinsのSSB用・メカフィル、MurataのAM用・セラフィル(R)、そして自作のCW用・世羅多フィルタである。

これらは、少しずつ中心周波数がずれているので、昔のアナログVFOを使ったリグにおいては一緒に使うのはかなり厄介だった。 このCollins製SSBフィルタの中心周波数は453.5kHzである。 キャリヤ・ポイントはUSBが約452.000kHz、LSBは約455.000kHzになるだろう。 AMフィルタの中心周波数は標準的な455kHzである。一方、自作したCW用・世羅多フィルタの中心周波数は約439.4kHzである。

 このようにだいぶずれた中心周波数のフィルタを混在して使うのはアナログVFOではいささか厄介なことになる。 モードを切り替えるたびに受信周波数が大きく飛んでしまったからだ。 切換えのたびにダイヤルCALが必要なのでは実用的でない。

 しかしDDS-VFOなら支障はない。モードに従った発振周波数の補正でフィルタ周波数の違いを吸収できる。 極端なはなし、CW用は455kHzのフィルタを使い、SSB用は2MHzのフィルタを使うと言うような芸当もこなせる。 モードを切り替えても受信周波数は自動的に調整されるから、もちろんダイヤルを合わせ直す必要はない。

# こうした目的によって変える必要がある一連の「変数」はプログラム初期化部分にまとめておいたので、後々の活用も容易だろう・・・と自己満足。(笑)

DDS-ICのテスト・プログラム
 難解にならない範囲でプログラムのことも書いておこう。初めてDDS-ICを使うときは不安なものだ。いきなり複雑なものが動くのか心配になる。このプログラムは非常にプリミティブな「DDS版のLEDチカチカ」のようなものだ。(笑)

 ごく簡単で確実なプログラムで基本的な動作を確認しておけば、トラブルがあっても問題の分離が容易になる。 このプログラム・リストはあらかじめ判っている周波数データをDDS-ICにセットし、正しくその周波数で発振するのを確認するものだ。 :プログラムの転載おことわり。

 DDS制御のエッセンスを凝縮した必要最低限の部分だけでできている。 この短いプログラムが正常に動作すればマイコンからAD9834:DDS-ICへのデータ転送はうまく行っている。 マイコンもDDS-ICにも回路的な(=ハードウエア的な)問題はないことがわかる。 あとは必要な機能を実現するためのプログラムを頑張れば良い。

 なお、例示のプログラムはDDS-ICに与えるクロック発振器の周波数誤差は補正していない。従ってジャスト7000.000kHzにはならぬだろうが、せいぜい1kHz以内の誤差に収まるはずだ。 DDSの動作を受信機や周波数カウンタで確認してみる。

 もしも67.10886MHz以外のクロック発振器を使うなら、発生周波数は周波数比だけずれる。周波数の計算はごく簡単だ。(例えばクロックが50MHzなら、約5215406Hzになる)DDS-VFOを作ったら、まずはごく簡単なこうしたことから確かめることが非常に重要な一歩だと思う。 これが確かに動かぬようでは、どんな「高級プログラム」もマトモに動きはしない。

参考:このテスト・プログラムを走らせるAVRマイコンは何でも良い。但し、PortC.0にDDS-ICのFSYNC、PortC.1に同SDATA、PortC.2に同SCLKを配線する。ヒューズビットを操作しクロックは内蔵RC発振の8MHzにセットする。ATmega8、ATmega88、ATmega168、ATmega328がお薦め。 或はプログラムの必要箇所を書き換えてPortBやDを使うようにすれば、手持ちのATtiny2313やATtiny26(L)、ATtiny861Aで試すこともできる。(修正は簡単だ。方法は私に聞かず各自努力で)


DDS-ICへデータ転送・1
 写真はマイコンからAD9834:DDS-ICへデータ転送している様子だ。クロックに同期して16Bit分のデータが連続3回送られる。 BASCOM-AVRのShift outコマンドで16bitデータを簡単に送ることができる。

  開発の初期段階では、様々な原因で正常に動作してくれなかった。 回路的な問題なのかプログラムに何か欠陥があるのか、それぞれ旨く分離できなかった。 そこで、実際に送られるデータをデジタル・オシロスコープで直接観測して確認すると言った作業が必要になった。 上記のようなごく簡単なプログラムを作成し一歩ずつ確認する作業を進めて完成へと前進して行った。

 こうして観測してみると色々なことがわかる。 AD9834に一つの周波数データを送信するのに要する時間は約126μSであった。 ロータリ・エンコーダを読み込むタイマー割り込みの周期は約2mSである。従ってデータ転送には十分余裕があり、合間に周波数データの演算処理は問題なくできることがわかる。 また、2mSおきにのべつ幕無しにデータを送り続ける訳ではない。状態に変化がない限り送らぬようにしている。 一番処理時間が掛かっているLCD表示にも十分な時間を割当できているようだ。

DDS-ICへデータ転送・2
 写真はAD9834:DDS-ICへデータを送り始めた先頭の部分である。 下段のシフトクロックに同期して、シリアルにデータが送られている様子がわかる。

 X軸のカーソルで示すように、SCLK:シフト・クロックの周期は約2.4μSである。 また、画面に記入したようにSDATAの様子を見れば実際にどんなデータが送られているのかも解析可能である。

 AVRマイコンからDDSへのデータ送信が旨く行かないのなら、こうした泥臭い解析も必要になってくる。 開発の過程では何でもアリだと思ってやってみる決意こそが必要なようだ。 お陰でまたまたデジタル古城の主に。(爆)

               ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 MIZUHOのVFOを目標にして開発を始めた。具体的に使用機器を想定すると、様々な配慮が必要になってくる。そうした実用上のニーズもうまく盛り込むことができたようだ。

 DDS-ICにデータを送ることができ、所定の周波数で発振が確認された時点で一つのハードルはクリヤできたといえる。 しかし、実用性を高め汎用性も確保するには種々の機能を取り込む必要がある。 プログラムの基本はAD9834:DDS-ICへのデータセッティングにあるが、セットすべきデータをどのように加工するのかは各自工夫の部分だ。

 どんな構成のRigに使うのか構想を描きながらプログラム開発を進め、それが実現できるのは楽しいものだ。 完成した後でもプログラミングの範囲なら思い立ったらすぐ自在に変更できる便利さもある。そしてバグが発見されたら直すことも。hi マイコンを使ったRigの製作は自作HAM向きだと思っている。

 もちろん、いつものように以上は自身の要求に基づいた「私的な開発品」である。各人それぞれ考えが違えば要求も異なって当然だろう。 お薦めするような物ではないが、開発の過程を備忘にとどめる意味でBlogにしておいた。例によって「読み物風」になったが悪しからず。

 着手してから約1ヶ月半、あれから数えれば数年掛かってしまったがAVRマイコンを始めた自身の目標がまた一つ達成できた。これでやっと肩の荷が下りた気分である。今夜はビールが旨いぞー。 de JA9TTT/1

参考(追記:2013.05.10):AD9850搭載の中華DDSモジュールを扱った別編は:→こちら

(おわり)

12 件のコメント:

  1. こんばんは

    DDS-VFO完成おめでとうございます。

    非常にわかりやすい解説ありがとうございました。
    キャリア周波数とRITはDDSが得意とする機能ですね。
    2波発生できるDDSを使うともっと色々できそうです。

    さて、TTTさんのBlogを見て作った気になっていても仕方がないので、そろそろ重たい腰を上げないと行けません。
    でも中途半端にあげた腰がごろごろしているので腰を痛めそうですが(爆)

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  2. JE6LVE/3 高橋さん、こんばんは。 北関東は今夜も雨です。

    早速のコメント有難うございます。
    > キャリア周波数とRITはDDSが得意とする機能ですね。
    周波数管理が非常にやり易いですね。 ソフトウエアの演算処理とDDSへ数値設定だけで厄介な補正は全部済みますから。hi hi

    > 作った気になっていても仕方がないので・・・
    同じ物をお持ちだったと思いますので、そろそろコレも始めてみて下さい。DDSへのデータ転送ができてしまえば、あとは朝飯前なんでしょうねえ・・・LVEさんなら。 私は結構トラブりましたけれど。(笑)

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  3. こんばんは! こちらはまだ午前中です。
    ついに完成しましたね!
    解説は、トランシーバーを自作されたことのある人には、わかり易く、欲しかった機能が満載であると感じられるのではないかと思います。
    自作のVFOやVXOでは実現が難しい機能ですからね!
    まさに、DDSとマイコンでなせるわざですね!
    当局の場合は、掲載のブロック図からは回路は起こせませんが、ソフトの方は大丈夫だと思います(^_^;)

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  4. JN3XBY 岩永さん、こんばんは。 海外出張中でしたね。 お疲れさまです。

    コメント有難うございます。
    > 自作されたことのある人には、わかり易く・・・
    そのようでしたら良かったです。冗長な内容になってしまいました。hi

    > DDSとマイコンでなせるわざですね!
    岩永さんは、既に数年前からマイコンの機能を存分に発揮された自作をされていましたね。 これでチョットだけ追い付けました。hi

    > 掲載のブロック図からは回路は・・・
    説明用なので何でも良かったのですが、全部ディスクリートで構成したので実際に作るのは厄介でしょうね。hi hi

    > ソフトの方は大丈夫だと・・・
    岩永さんは既に実用機を製作されていますからハードもソフトの方もバッチリですね。

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  5. おはようございます。梅雨なので仕方ありませんが、朝からすっきりしない天気で洗濯もままなりません。

    FBなVFOが完成したようで何よりです。昨晩のビールは格別だったものとご推察します。Hi.

    何でもそうですが、いいものを作るにはいくらマイコン全盛時代でもプログラムさえ組めれば済むというものではなく、使う側のニーズをどれだけ押さえきれているかがカギになると思います。このことは昔から何も変わっていませんね。

    DDSもいじり始めればどうということもないのでしょうが、プログラムが絡むとどうも腰が重くなります。実際にはそれが一番の近道だったりするわけですが…

    DDSでキリのいい周波数を出力するのに一番重要なのはマスタークロック選びで、そこがうまくないと各種補正に苦労しそうですが、高級言語ならさほど難しくないのでしょう。FUJIYAMAをやっていた頃はアセンブリ言語を使っていたので、かけ算・割り算関数まで自分で作ることになり大変でしたが…

    どうでもいい話ですが、昨晩のTVで紹介された新手のお姉系(!?)メイドカフェには「フジヤマ」なる大盛りのたこ焼きがあるらしいです。Hi Hi. それにしても、この国はこういった業種を伸ばす以外に取り柄がないのですかね。

    それはさておき、ブロック図のデバイスはチップを標準にされた方が、この先も探し回る人がいなくなってよろしいかと思います。Hi. 今の時点で2SC2458なども生産終了が予定されているようです。

    あるいは北米・欧州系を標準にするとか。オーディオ用J-FETを除けば「よりどりみどり」です。

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  6. JG6DFK/1 児玉さん、おはようございます。 スッキリしないお天気ですが、梅雨が明けると今度は暑いので・・・。良し悪しですね。hi hi

    コメント有難うございます。
    > プログラムさえ組めれば済むというものではなく・・
    昨今の組込み系開発は、ソフト抜きでは不可能です。しかし機器の仕様やハードの方も良くわかっていないと良いモノにはなりえませんね。ハードとソフトの切り分けは両方わかっている人でないと最適化できませんし。

    > 始めればどうということもないのでしょうが・・・
    アナデバのデータシートが難解でプログラムをどう書くべきか困りましたね。 結局テストプログラムのような動作の繰り返しで良いので、あれがエッセンスなんですね。わかるまではトラブりました。hi hi

    > 高級言語ならさほど難しくないのでしょう。
    端数の補正問題ですね。加減算だけでなく、乗除算もコマンド・イッパツで簡単ですからアセンブラとは月とスッポンですよ。アルゴリズムは同じでしょうけど。桁落ちしないよに工夫するのが大切なようです。(笑)

    > 「フジヤマ」なる大盛りのたこ焼き・・・
    もうこの国は物作りの殆どをやめてますから、将来どうやって食べて行くのでしょうね? 金融立国でしょうかねえ? メイドサービス業でしょうか??

    > デバイスはチップを標準にされた方が・・・
    それも考えたのですが、あまりに非現実的になるので一応足が生えているデバイスにしておきました。 欧米系も良いのですが、馴染みがなさ過ぎるのが問題です。型番を聞いてもピんと来ませんので。hi hi

    まだ暫くは国産足付き部品で頑張りましょう!

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  7. お久しぶりです。
    >もうこの国は物作りの殆どをやめてますから、将来どうやって食べて行くのでしょうね? 金融立国でしょうかねえ? メイドサービス業でしょうか??
    この間の新聞記事によりますと、日本の大学の理工/ハードウェア系の学部では日本人が入学しなくなり(今の待遇では当然でしょう)、学生の大半は中国などのアジア諸国の留学生が大半を占めているそうです。
    さらに今回の原発事故で理工系への風当たりは強くなり、科学技術白書も科学技術立国のあり方を見直す予定と報じられていますし、電力不足問題もどうやら長期化しそうとのことですから、いよいよ日本も金融や観光などの物を作らない産業に移行するようですね。
    そういうわけで日本の科学者や技術者は、キャリアを棄ててでも(最悪アマチュアとして技術に関わる環境は整っていますから)、どうにかその手の産業に混ぜてもらうか、それが嫌あるいは混ぜてもらえない人は海外に活躍の場を見出すしかなくなることを覚悟しないといけなくなるかもしれません。

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  8. 菅原 政雄さん、こんばんは。 ご無沙汰でした。

    コメント有難うとございます。
    > ハードウェア系の学部では日本人が入学しなくなり・・・
    確かに人気がないようです。例えば昔はそれぞれ独立していた電気工学、電子工学、情報工学の三学部を一つに纏めてしまう工科系大学が続出しています。 学生さんにとって、いまやエレクトロニクスなど時代の花形ではないのでしょう。(苦笑)

    > 海外に活躍の場を見出すしかなくなることを・・・
    知人には、すでに海外(大陸方面)を活躍の場とされておられるエンジニアもおります。たいへん高度な技術をお持ちなので、技術流出を懸念しています。しかし、逆に中途半端な技術者では大陸での活路も見い出せないと言うことでしょう。

    厳しい現実ではありますが、資源小国なのですから人材の育成で知識や技術を活かして行くしか未来はないと思うのです・・・。ここはそうした議論の場ではないのでこのくらいにしておきましょう。

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  9. JH9JBI/1 やまもと2011年6月23日 12:54

    こんにちは。
    節電対応も兼ねて夜勤をしたので、今日はこれから仕事です。
    DDSは幾つかADからサンプルをもらいましたが高機能のものは4層以上を推奨していて個人のの自作にはやはり敷居の高い物に見えます。ピンもSSOP/QFPのようなものばかりですし。比較的低い周波数のものをreferenceとするのが現実的ですが、そうするとPLLのVCOの安定性がと自分の中では堂々巡りをしています。
    さて、ロータリーエンコーダですが実店舗ですと東京だと秋月が入手が簡単ですがクリック付きしか無いようですね。大阪の共立にはクリック無しの物もおいてあったと思います。また、アルプスの通販サイトをみますと5個が最低のようですが品種を選べるようでメーカー直販の個別売りの割に安価に設定されています。こういうものの利用もアリでしょう。
    終段のTrは10Wくらいの物をいろいろととっかえひっかえしてみましたが50 MHzあたりまでくるとかなり限られてきますね。2SC4793は入手してみましたが7 MHzでは問題なく使用できるようですが、50 MHzでは・・・。耐圧としても十分なので高インピーダンスには問題ないですが、低インピーダンスによる過電流の方はどうでしょう?

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  10. JH9JBI/1 山本さん、こんばんは。 今日も暑かったですねえ・・。停電対策の夜勤ご苦労様です。

    コメント有難うございます。
    > 自分の中では堂々巡りをしています。
    いろいろ考えてみるのも良いのですが、実際に始めると開けてくるものがあると思います。 ぜひ、コテも暖めて下さい。変換基板に実装しても十分動作しますよ。 必要なら銅箔テープでGNDを強化すれば良いと思います。

    > アルプスの通販サイトをみますと・・・
    いま秋月で売っている物は中国製ですが、昔は同じ形のアルプス製でしたね。 ALPSの電即納を見ますと類似のシリーズは今でもありますね。 バリコンやギヤメカと違い、エンコーダは現行部品なのでご予算に応じて良い物を選びましょう。hi hi

    > 2SC4793は入手してみましたが・・・
    fTが100MHzですから50MHzには向きませんね。そのかわりHF帯用として適度なfTなので壊れにくく、しかも安定に動作します。C4793はシングルで3〜5Wくらいに向いたトランジスタです。移動用Rigなど、使うアンテナが怪しいRigに使っても丈夫で安心です。50MHz帯にはfTが250MHz以上のTrを選びましょう。fTは高過ぎても低い周波数には使いにくいものです。

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  11. JH9JBI/1 やまもと2011年6月23日 23:21

    こんばんは。この2日間の暑さのせいか、街を歩く女性の服装が大きく変わっていますね。電車の中も一気に汗くさくなっています。

    コテの方は結構温まってまして、まずは基本をとLC発振とアンプで試行錯誤しています。うまくいったらPLL化しようと制御用のPICの配線はしたのですが、printf("hello world");の代わりに温度センサをつけて温度計にしました。結構見てて飽きないのでそのまま温度表示板になりはててます HiHi

    エンコーダーは昨夏に日米に松下のものがあったので買い求めたのですが接点がさびてしまっているのか出力パルスが不安定で最初はどれがX相やらY相やら全然判りませんでした。エンコーダーの接触圧は低いので使っていないと駄目になるんでしょうね。新しい中国製の方がましかも知れません。

    トランジスタについてですが、fTが250 MHzあれば良いかなということで2SC6081を試してみたのですが50 MHzでは駄目でした。マッチング回路を改良するとなんとかなるのかも知れませんがスイッチングの特性として蓄積時間が600 nsもあるので速度が追いついてこないということかも知れません。それでもftは250 MHzなので不思議です。FETだとRDシリーズが安価に出ているんですがシングルアンプだとデータシートの半分くらいしか出力が出ないんですね。ゲインとしてはフラットに100 MHzくらいまであるので何がわるいのやら。いろいろと不可解です。

    脇道にそれますが、CsIはさすがに有りませんがNaIは有ります。でもドープするTlが無いのでシンチレータにはなりません・・・

    返信削除
  12. JH9JBI/1 山本さん、おはようございます。 ほんと、いきなり真夏ですので体調維持がたいへんです。

    再度のコメント有難うございます。
    > そのまま温度表示板になりはててます ・・・
    実際、役に立っているのですからHello worldよりもFBですね。hi hi

    > 出力パルスが不安定で・・・
    パルス飛びなどあるので、日米に流れたのかも。(?)
    秋月エンコーダも良く壊れますので常に予備が必要です。安いので仕方ないと諦めています。

    > fTが250 MHzあれば良いかなということ・・・
    fTが低いとまずダメですけれど・・。fTの測定条件と実使用条件が違うと結果が良くありません。他の要素、たとえばrbb'が大きいとかもありますね。そのあたりメーカー想定の用途以外で使う際には実験で確認するしか無いようです。

    > FETだとRDシリーズが安価に出ているんで・・・
    RFのパワーアンプには専用デバイスを使う方が確実ですね。パワーが半分なのはドライブ不足or負荷インピーダンスが最適でないとか??

    > シンチレータにはなりません・・・
    いま話題のアレの話しですね。 いつまでも安心できないのは困ったことです。 欧州製の輸入食品には高濃度に含まれる物があるそうなので、知らない方が精神衛生上は良いのかも。

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