【ブレッド・ボード用真空管ソケット変換基板】
【変換基板:組立済み】
しばらく前から使えるかどうか気になっていたパーツです。 主役は真空管やソケットではなくて、グリーンの変換基板です。
普通の真空管回路は高電圧なのでブレッドボードでのテストは不安を持っていました。 またヒータやフィラメントの電流も大きめなのでブレッドボード向きとは思えません。 電池管やカーラジオ用12V管なら良いかも知れませんが・・・。
先入観に囚われず試してみたいと思って変換基板とそれ用のソケットを買ってきました。 写真は組み立てた状態と、真空管を装着した様子です。 これらのソケットはピンサークル中央のセンターポールが無いため、ピン間のシールドは良くないですから低周波向きでしょうね。 ピンを一列に引き出すことからも高周波で使うのは厳しいかもしれません。
この状態にするには:(1)変換基板の他に(2)真空管ソケット、(3)細ピンヘッダが必要です。 使用する真空管の種類に応じて9ピン用あるいは7ピン用を製作します。 いずれのパーツもお店に置いてあるので忘れずに入手します。特に真空管ソケットは一緒に購入した方が良さそうです。基板パターンと合わないと困りますので。 パーツが揃ったらハンダ付けで組み立てれば完成です。
参考:新品ソケットの扱い:
新品の真空管ソケットは馴染んでいないため勘合がきつくて真空管の足ピンに無理な力が加わることがあります。無理をすれば割れたりクラック(ひび)が入るかも知れません。 まずは万一割れても支障のない真空管を用意して数回抜き差しします。ソケットが馴染んできてから本番の球を装着します。貴重な球が『空気管』になったら泣きです。w
【変換基板の使用例】
ブレッドボードに装着してみました。
9ピンの方は変換された列間隔が広いため、この例では2つのブレッドボード間を跨ぐ形に装着しています。写真の左側がそれです。
1つのボードに載せるのも可能ですが変換基板の下側を通して引き出す必要があって配線しにくいように思います。写真のような使い方が合理的に見えました。 一方、写真中央の7ピンの方はピンがすべて片側に引き出されているので1つのブレッドボードに問題なく装着できます。
このあと具体的に何かの回路に使ってみることにしましょう。 構造からみて製作する回路には向き不向きがありそうです。 真空管回路はインピーダンスが高めになることから、低周波回路とは言えどもハイゲインなアンプは難しいでしょう。 HUMの誘導や発振の危険を伴います。 Low-μな球を使いゲインの小さな低周波回路なら良さそうで、例えばヘッドフォンアンプの一部分に使うなどの目的なら大丈夫でしょう。 12AU7あたりがお奨めの球でしょうか?
いずれにしても引出しパターンが長いことから高周波回路は厳しいです。 まあ、簡単なAMラジオくらいならたぶん大丈夫な範囲でしょう。 発振で手がつけられなくても困りますから、High-gmな球はやめておいた方が良さげです。 6BD6あたりなら安心かな?
ブレッドボードの「耐電圧規格」を目にしたことはありませんが、100Vや200Vなら十分可能そうに見えます。 感電しないように注意しながら普通の真空管回路に使ってみましょう。
☆
特に12月だからといって他の月と違いは無いはずですが、何となく気ぜわしくなってきます。 年賀状書きとか大掃除などあって、幾つか余分な用事も増えるのも確かです。 まごまごしているとBlogをパスすることにもなりかねません。hi hi
真空管用ブレッドボードパーツを用意してお正月はお炬燵で手軽な球遊びなど如何ですか? タイムリーになるよう紹介しておきました。(爆)
何んでも彼んでもブレッドボードで済ませる訳にも行きません。 ハンダ付けできっちり作らないとちゃんとした性能は出ないことも多いでしょう。 何か実用品を作ろうとは思いませんが思い付きをちょっと実験するには重宝です。 それで「真空管用変換基板」を買っておきました。組み立てておけばすぐに使えます。
これで具体的に何をしようと言うアテも無いのですが真空管が懐かしくなったら使ってみましょう。 ・・・と言う訳でまだ何を作るかまったくの白紙です。 さて、何を作りましょうかねえ?? ではまた。 de JA9TTT/1
(おわり)fm
おはようございます。
返信削除写真を拝見しているとブレッドボードで真空管いじりがしたくなりますね。ゲインは取れないですが、12Vでも十分動きますよね。12AU7とかの12V球であればヒーター電源含めて、1電源で済みますし。
ちょっと頑張って、24Vぐらいのトランスを倍電圧整流すれば、随分と楽になるし・・・・・・。と想像するのも楽しいです。間口が広まります。
JK1LSE 本田さん、おはようございます。 昨夜の雨も上がってきましたね。
返信削除さっそくのコメント有り難うございます。
> ブレッドボードで真空管いじりがしたくなりますね。
真空管工作はシャシ加工が面倒臭くて腰が重くなりがちですが、ブレッドボードなら手軽です。作れるものは限られそうですがちょっと遊んでみるには最適だと思っています。
> ヒーター電源含めて、1電源で済みますし。
そうなんです。ヒータだけでなくB+を含めて12Vで動く球で遊ぶのにはうってつけだろうと思います。半導体とのハイブリッドも簡単ですからね。
> 倍電圧整流すれば、随分と楽になるし・・
12V電源で全部やろうとすると、パワーを出すのが難しいです。せめて50V以上あれば・・・と思うのですが、そうなると欲が出てきて100V以上で使いたくなってきます。 様々な構想が(妄想が?)膨らんできますね。hi hi
おはようございます
返信削除ブレッドボードで真空管ラジオを試行している方がいらして100V程度はかけているようです。
その方は真空管はブレッドボードの脇にパネルを用意して配線されているので短波程度であれば工夫次第でなんとかなるのでしょうね。昔のシャーシの時と実はそれほど配線長はかわっていないのかもしれません。
先日、部品箱の一つをひっくり返してしまい、ようやく仕わけのめどがたってきました。ツェナーを数百本は解読しましたがダイオードに書かれている文字を読むのにつかれましたHi
JH9JBI/1 山本さん、こんにちは。 北風が冷たくなってきました。
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> ブレッドボードで真空管ラジオを・・・・
以前書籍をご紹介した橋本さんもBBで真空管工作を楽しまれていましたね。 構造から判断して100V程度なら心配なさそうに見えます。
> シャーシの時と実はそれほど配線長はかわっていない・・・
ラグ板に部品を実装する方法でしたから、配線の長さはさして違わない感じです。 7ピンの変換基板は一方向に纏めて引き出してあるので不利だろうと思っています。 ヒータ配線を高周波的にGNDしてシールド効果を期待するなどの方法はありそうです。hi
> 部品箱の一つをひっくり返してしまい・・・
それは大変でしたね! 部品箱にはぎっしり詰まっていたのでしょうから・・・。 Diの数字は読み難いので厄介です。
リード線の酸化防止を兼ねてチャック付きの小袋に種類分けして入れておくと良いかも知れません。 少し使いにくいのですが、最近はそのようにして保管するようにしています。 静電気に弱い部品はアルミフォイルを袋状にしています。 たくさん部品をお持ちなので保管管理も大変でしょう。
加藤さん、こんにちは
返信削除今年もあと2週間とちょっとですね
真空管ソケット用の変換基板、サンハヤトから出ていますがaitendoでも販売されているんですね。
見てみたところサンハヤトの1/20の価格w
もちろんユニバーサル基板でも使えますし9ピンと7ピン用を数個手元に置いておくと、
ちょっとしたときに役立ちそうですね。
今年も色々とFBな情報ありがとうございました、来年も楽しみにしていますのでよろしくお願いします。
JE6LVE/JP3AEL 高橋さん、こんばんは。 北風が冷たくなってきました。
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> 見てみたところサンハヤトの1/20の価格w
ずいぶん安いんですがaitendoの基板も店頭で見た感じ、悪くなかったので購入してみました。mt管以外の真空管用も有ったのですが巨大な球とブレッドボードは釣り合わないと思ってやめました。(笑)
> ちょっとしたときに役立ちそうですね。
そう思って作ってみたのですが、さて何を製作しましょうかね? hi
こちらこそ来年もどうぞ宜しく。 でも、年内にもう一回Blogの更新がありますよ。(笑)
加藤さん、こんにちは
返信削除サンハヤトはピンヘッダーと真空管ソケット込みの価格でした^^;
それでもaitendoでソケットなど買っても1/4ぐらいの価格ですね
aitendoのサイトを見ると真空管ソケット付きユニバーサル基板とか
KT88,300Bまで売られていてびっくりです。Hi
>年内にもう一回Blogの更新が
あ、もう一度あるのですねw
JE6LVE/JP3AEL 高橋さん、再度こんばんは。
返信削除> 真空管ソケット込みの価格でした^^;
流石に1/20ではなかったですか。w 変換基板の製作に使ったソケットですが、7pinの方は樹脂製です。9pinの方はタイトのソケットでした。 基板用のソケットは他にはなかったようなので・・・。
> KT88,300Bまで売られていてびっくりです。Hi
他のお店と比べて安いのですが、流石にちょっと躊躇するお値段ですよね。(爆)
もう一回Blogがあるので準備しなくてはなりません。(汗)
TTT 加藤さん、こんばんは!
返信削除ニュースで今日は今年最後の満月だと言っていましたので、慌てて加藤さんのBLOGを覗きにきました。
今回は、真空管のブレッドボード用変換基板ですか!
最近の、アイテンドウの変換基板の品揃えは凄いですね! 値段が安いのも魅力的です。
他と比べて安すぎて、使い物になるのか心配ですが、加藤さんが使われると安心して使えます。
AD9834用の変換基盤も一応仕入れました。
なら、使ってくれ!と怒られそうですが、まだ使ってません。
今回の真空管用は、電源を複数用意しなければならないので、食指は動かないと思います(笑)
加藤さんが、なにをつくられるのか?については非常に興味はあります。
内容によっては、また、買ってしまうかもしれません。
JN3XBY/1 岩永さん、こんばんは。 今朝は雨模様でしたがすっかり晴れて大きな満月が昇ってますね!
返信削除いつもコメント有り難うございます。
> 今年最後の満月だと言っていましたので・・・・
確かに今年の最後の満月ですね。 次の満月は年明けの1月12日になるようです。 1月は関東では天候も安定するのでよく見えそうです。
> 変換基板の品揃えは凄いですね!
思いつくものをどんどん作っている感じです。 大した技術も要らないので際限なく広がりそうです。 でも、継続的に作ってくれないといずれ不便が発生しますよね。続けられるんでしょうか? 良さそうなら有るうちに買っておけと言うことでしょうかね?(笑)
> 使い物になるのか心配ですが・・・
私も心配ですが、基板ですので見ればだいたいわかります。店頭でソケットと付き合わせて搭載に支障なさそうでしたので買ってみたんですよ。通販だけではわかり難いですね。
> AD9834用の変換基盤も一応仕入れました。
スリムなのでFBですが、ランドが小さくハンダも載りにくいのでちょっと使いにくかったです。まあ何とか使えるレベルですね。hi hi
> 電源を複数用意しなければならない・・・
全部12Vで動作する真空管もあるのですが、そう言う球は性能が良くないので作れるものには限界があります。 やはり球には100Vくらい掛けたいのでそうなると電源が厄介です。 それに発熱の大きな抵抗器もブレッドボードには不安があるので作れる回路には制限があるでしょうね。 6BM8のAFパワーアンプでさえちょっと不安を感じます。(笑)
> なにをつくられるのか?
何を作るか、ただいま思案中。 受信機や送信機のほかに真空管向きの製作って何があるでしょうね??