EX

2010年11月9日火曜日

【書籍】The ARRL Handbook 88th ED

【ARRL Handbook 2011】
 2011年版ARRLハンドブックが届いた。先日Amazon.co.jpに注文しておいたものだ。円高の恩恵を受け、¥3,837(税込み)であった。ここで言う税金とは消費税のことである。送料は無料だ。

 現在、米ARRLのWebではボーナス・プライスの$49.95-でハードカバー版(通常$59.95-)が購入できる。もしハードカバーが欲しいなら直輸入も良いだろう。しかしソフトカバーで良いなら、送料いらずのAmazon.co.jpからの購入がお得だ。

 肝心の中身だが、前のHandbookを買ってから10年以上経過しているなら非常に目新しく感じるはずだ。 しかし昨年購入したのなら代わり映えしないのでガッカリするかもしれない。ARRL Handbookは2010年版から編集方針が大きく変化した。2011年版はその方針を継承している。おもに情報を追加したマイナーチェンジ版のイメージである。分厚い電話帳のようなボリュームの1,416ページだ。

 現在のアマハンは各章ごとにハンドブック(=便覧)らしくまとめられている。以前のような『製作記事』は少しになり『無線機製作読本』の性格は薄くなっている。(もちろん、非常に面白い製作記事も依然残ってはいるのだが・・・)


【Do-It-Yourself:Wireless Technology】
 Handbookとして力を入れている部分はどこか? 要するに便覧(ハンドブック)らしく自作や HAM局の運用に必要な幅広い情報が掲載されている部分だろう。 あたかもハンドブックを見ればHAMの大抵の事がわかることを目指しているような総合的な解説書の色合いが強くなった。

 回路理論の解説は勿論だし電子デバイスの基礎も網羅している。 そして新しい所では表面実装部品の扱い方も詳しい。それに合わせた基板ランドパターンの例なども載っている。温故知新な記事もない訳ではないが、新しい情報にも結構敏感なのだ。

 もちろん昔ながらの同軸コネクタの結線方法も健在だ。どこぞの国のようにM型コネクタさえマトモに組立てられないHAMの大量発生を防ぐ配慮であろうか。(笑)

 裏表紙:Do-It-Yourselfのフレーズはアマチュア無線を的確に表現していると思う。 電気通信が進歩した現代において、単に機器を入手し通信するだけならスマートフォンやi-Padの方が気が利いている。 では何がアマチュア無線の面白味かと言えばD-I-Yにある。たとえ無線機は購入したとしても、より良く通信するにはアンテナと言った部分にD-I-Yは不可欠だ。

 免許や法令の範囲内とは言え、電波形式、周波数、電力・・・そしてアンテナの素材・構造や通信機器の内部に至るまで、自身で幅広くチョイスできるのはアマチュア無線:Ham Radioだけである。 D-I-Yした無線機でオンエアなんてプロの通信士にも認められていない。 その部分を捨ててしまったのでは面白さも一緒に捨てたに等しいと言うことなのだろう。 de JA9TTT/1

(おわり)

10 件のコメント:

JE6LVE/Takahashi さんのコメント...

おはようございます。

ARRLハンドブックはUSへ行ったときに購入した1999年版しか持ってません。
10年もたつとかなり内容は変わったのでしょうが、
製作記事が少なくなったのはちょっと残念ですね。

3873円で購入できるのは円高様々ですね。
英語の高い壁がありますが、久しぶりに買ってみましょうか。Hi

TTT/hiro さんのコメント...

JE6LVE/3 高橋さん、こんばんは。

さっそくのコメント有難うございます。
> 10年もたつとかなり内容は変わったのでしょう・・・
数年ではあまり変化は感じませんが10年だとずいぶん変わりますね。

> 製作記事が少なくなったのはちょっと残念ですね。
昔は「リグの自作=開局準備」のような時代もあったので、それを引きずっていたのでしょう。 今は特殊な場合を除けばリグは買うものですから時代のニーズに合わせた改訂をしたのでしょうね。

> 久しぶりに買ってみましょうか。Hi
厚くてズッシリですから、昼寝の枕にも使えますよ。CD-ROMが付いてますので寝転んでi-Padでも読めると思います。(笑)

去年も同じようなBlogを書いてました。 いつもコメントありがとうございます。

JG6DFK さんのコメント...

おはようございます。

私は一度も買ったことはありませんが、これからは「グローバル化」が必須らしいので、英語の勉強がてら一冊買っておくのもいいでしょうか。Hi.

製作記事が減ったそうで、これは全世界的に見ても自作に関心を示す層が減っているということなのでしょうが、それでもまだ欧米の方はアマチュア無線の「本質」を現在も的確に捉え続けているのでしょうね。

一方、国内はマイコン関係の他、LM380にNFBを施して特性を改善するといったような「お手軽オーディオ」工作などが人気のようです。これらには「免許」が要らないからでしょうか。

それはさておき、私の「バイブル」はRSGBの「VHF/UHF MANUAL 日本語版」です。買ってから25年以上経つと思いますが、今後このような本に日本語でお目にかかれる機会はもう二度とないかもしれませんね。

TTT/hiro さんのコメント...

JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。 北関東は季節風が強い一日でした。 お天気はVY-FBでしたね。

コメント有難うございます。
> 英語の勉強がてら一冊買っておくのもいいでしょうか。
お薦めしますよ。 JAの書籍やwebでは見ない回路を目にする事もあります。 それに、回路図は我々にとって共通語ですから原書の小説を読むよりずっと敷居は低いと思います。hi hi

> 全世界的に見ても自作に関心を示す層が減っている・・
メーカー機に近いような複雑な大作を造ろうと言う人は減っていると思います。簡単に楽しめるものや、メーカー製品では得られない自作は今でも人気があるのではないでしょうか。

> 日本語でお目にかかれる機会はもう二度とない・・・
販売が見込めませんので、和訳されることは期待できないと思います。それどころか、身のある本の出版さえ期待できなくなっているように思うのですが・・・。

JO1LZX 河内 さんのコメント...

加藤さん、こんばんは。
あの猛暑は何処へ と言った感じです
が如何お過ごしでしょうか。

アマハンは2010年版で打ち止めとしました。
それよりも工作記事が多い旧年の方が好みです。
加藤さんからも一冊譲っていただきましたね。
最近の記事では無線機の特性測定方法の説明が簡単明瞭で気に入っています。

TTT/hiro さんのコメント...

JO1LZX 河内さん、こんばんは。 今日は奇麗な青空でしたが、冬の足音も近づいていますね。 元気にしておりますよ。hi hi

コメント有難うございます。
> それよりも工作記事が多い旧年の方が好みです。
より一層「ハンドブック的」になった2010年版よりも以前の方が良かったと言う意見もあったそうですね。 私も読み物としては以前の方が楽しかったように思ってます。

> 無線機の特性測定方法の説明が簡単明瞭で・・・
具体的に手順を追った説明になっているのでわかり易いですね。この辺りはハンドブック的な良さだろうと思います。

一短一長はありますが、やはりアマハンですね。hi

JG6DFK さんのコメント...

こんばんは。

私も昨日Amazon.co.jpに発注し、今日届きました。税込3,790円でした。円高様々ですね。

パラパラとめくった程度ですが、加藤さんがお勧めの理由がよくわかりました。編集方針転換前の内容はわかりませんが、「HAM」は「Do-It-Yourself」であるべきという主張がはっきり伝わってくる内容で、「総合的な解説書」としての完成度は非常に高いと感じました。

加えて、ごく基本的な部分に留まっているようですが、デジタルの信号処理や通信技術などについても触れられている点は素晴らしいと思います。

かの国でこのような本が毎年出版されているというのには驚かされます。言い換えれば、それだけ需要があるということなのでしょうが、原書はもとより、仮にこれの日本語版が出たとしても日本ではほとんど売れないでしょうね。

日本メーカーの広告が目白押しだったのには笑えましたが、日本のHAM事情は笑えないという話も…

TTT/hiro さんのコメント...

JG6DFK 児玉さん、こんばんは。

コメント有難うございます。
> 税込3,790円でした。円高様々ですね。
一段と円高が進み、さらに値下がりしたようですね。hi hi

> 「総合的な解説書」としての完成度は非常に高い・・
そう思います。HAM局運用に必要な一般的知識の殆どが得られるように考えられていますね。

> デジタルの信号処理や通信技術などについても・・・
各章末には参照文献とお薦め書籍がありますので、さらに詳しくはそれを読んでもらえば良いわけです。

> 毎年出版されているというのには驚かされます。
たぶん、世界共通語の英語だから可能なのです。日本語じゃとてもそうは行かないです。

> 日本メーカーの広告が目白押し・・・
日本の無線機メーカーは優秀ですから。(笑)

匿名 さんのコメント...

加藤さん おはようございます。
JA1AJR角間です。
手元にあるアマハンの最新版を早速チェックしました。
1988年のハードカバーが最新版で、その前が84年です。さらに古いものがあった筈ですが、引っ越しの時に捨てたようで見当たりません。
と言う訳で、10年以上、更新をしていないことがわかり、11月9日に発注し、11日に落手しました。
同じペーパーバックの84年版と比べると2センチ近く厚くなっており、重さもそれなりに増えているようですから、持ち運びに苦労しそうです。
まだ、CDの中は覗いていません。
このほうが、辞書片手で見るには都合が好さそうですが、目が疲れます。
2.54ミリピッチの蛇の目基板の配線でさえ苦労するようになってから、手を汚す対象はアンテナだけになりそうです。
貴重な内容のブログのお陰で少しは時代について行けるようです。
ありがとうございました。
角間

TTT/hiro さんのコメント...

JA1AJR 角間さん、こんばんは。

コメント有難うございます。
> 1988年のハードカバーが最新版で・・・
10年以上経過しておりますから、目新しさを感じるには十分だったようですね。hi hi

> 持ち運びに苦労しそうです。
電話帳のような厚みですので、分冊にして欲しいくらいですね。 重いので寝転んで読むには適しません。hi

> 手を汚す対象はアンテナだけになりそうです。
アンテナ工作も奥が深いですから、自作を楽しむお方も多いです。 何でも自分の手で試すのはVY-FBだと思います。 色々お楽しみ下さい。