【中華DDSモジュールを活かす】
写真は安価な中国製DDSモジュールだ。単価は600円程度のものである。そのまま使うと信号純度に難があって用途は限定されてしまう。このあたりの経緯は前回のBlogに書いた通りだ。
出力信号の純度に問題はあるが、マイコンでコントロールすれば快適に動作してくれる。チャイナクオリティだと諦めてしまうのでは勿体ない。うまく活用する術(すべ)を考えてみたいと思う。
問題の本質は搭載されているクロック発振器にあるのは間違いない。よくよく見れば基板のパターンも気になるが、大勢はクロックの問題に帰結するだろう。 もしも基板パターンに改良の余地があるなら銅箔テープでGNDを強化するなどの手もある。 その前にまずはクロック発振器の問題からだ。
【代替クロックを探す】
最も良いのは同じ125MHzで信号のきれいなクロック発振器に載せ換えることだ。そのつもりで秋葉原を散策してみた。
結果から言えば、この安価なDDSモジュールに見合った125MHzのオシレータは見つけられなかった。 もちろん数千円以上のお値段なら特注で可能そうだ。しかしもとが600円そこそこのモジュールにはマッチしない。そもそも水晶発振子の特注を回避するためにこのモジュールを使おうと言うのに、オシレータを特注するのでは本末転倒ですらある。
そこでなるべく高い周波数のクロック発振器を見つけた。その結果、そのまま載せ換え可能な形状寸法の64MHzと、少々大きい100MHzのクロック発振器が調達できた。 他に手持ちの66MHzや48MHzもあったがポピュラーな物に限って紹介してみよう。
64MHzは秋月電子通商の店頭で@150円、まったく同じ物が千石電商で@100円だった。また100MHzは鈴商で@400円だった。他にも店頭では50MHzとか48MHzのモジュールも見かけた。なるべくなら高い周波数のものが良い。発生できる上限周波数が高くなるからだ。逆に低周波専門で高い周波数は要らないなら、もっと低い周波数のクロック発振器でも良い。クロック周波数を下げると消費電流も減少すると言うメリットがある。それに適した数MHzのクロック発振器が幾らでも売っている。
【64MHzクロックを試す】
まずは、64MHzクロック発振器を試してみた。単価100円のクロック発振器なのでひょっとしたらPLL式も疑われたが、幸いそうではなかった。
写真は64MHzそのものを見たスペクトラムである。前のブログで見た125MHzとは違い、十分綺麗なクロックだと言える。すこしだけノイズサイドバンドが見えるがこの程度ならまずは支障ないはずだ。供給電源を綺麗にしてやれば改善される可能性もある。さっそくこれでDDS-ICを駆動してみよう。
なお、クロック周波数が64MHzに低下したことからDDSの発生上限周波数は約20MHzあたりとなる。上手にLPFを作って25MHzくらいが実用範囲だろう。(注:写真では秋月の@150円と千石電商の100円が併記してある。後に購入した安価な方を優先し、説明では100円としている)
【64MHzクロックで作った15MHzを見る】
写真は64MHzクロック発振器に載せ換えて、15MHzを発生させた様子だ。右の方に見えるスプリアスは測定している環境に由来する物なので気にしなくて良い。
どうだろうか? 前のBlogで見た汚い125MHzクロック発振器で発生させたときとはうって変わった状態だ。 このくらいなら上手に作った水晶発振器のスペクトラムとさして違わない。
もちろん周波数安定度も良好だし、受信機でモニタしてみてもピュアなトーンに聞こえてくる。どうやら乗せ換え作戦は成功のようだ。これなら用途を限定せずに水晶発振器の代替として立派に使える。20MHz以下の用途ならこの方法で決まりだろう。
【100MHzクロックで試す】
小型形状ではないのでそのまま乗せ換えはできないが、100MHzのクロックでも試してみた。この100MHzクロック発振器はAD9834のオーバークロック用にも良さそうに思って購入した。もちろんAD9850にはオーバーではなく使える。
さっそく100MHzのスペクトラムであるが写真のように綺麗だった。これもPLLではないクロック発振器に思える。周波数が高いことから少し心配したが大丈夫そうだ。国産N社製である。(追記:スペクトラムを詳細に見るとリファレンス・フィードスルーのような僅かなスプリアスが見える。ひょっとしたらPLL式かも知れぬがデキは良さそうだ。開けて見れば判明するが、ちゃんと使えるし数が無いのに分解は勿体ない・笑:2012.02.20)
100MHzのクロックを与えた時の発生上限周波数は30MHzあたりまでだろう。上手にLPFを作って35MHzあたりまでと言った感じだ。 少しでも高い周波数が必要ならこの@400円の発振器に価値がある。これでそのまま乗せ換えできるサイズならもっと良いのだが・・・。
【100MHzクロックで作った15MHzをみる】
写真は100MHzクロック発振器からクロックを供給して同じく15MHzを発生させた様子だ。
64MHzのときと同じく、右の方に見えるスプリアスは測定環境に由来するので無視して欲しい。綺麗なクロックを与えているのだから64MHzの時と同じように綺麗なスペクトラムになるのは自明かもしれない。その予想に違わずなかなかである。
64MHzクロックよりも僅かに出力信号レベルが高いのは、レベルがクロック周波数との関係で低下する特性があるからだ。このDDS-ICを使う限り仕方が無い。従って、なるべくフラットな信号レベルを得たいならクロック周波数は高い方が良い。
なお、それぞれクロック発振器を交換したら15MHz用のデータは変更する必要がある。私はDDS-VFOのプログラムを使っているので定数の書き換えだけで済むから簡単だ。しかし単純なテストプログラムで実験しているなら少し厄介かもしれない。
【さらに125MHzを自作のクロックで】
安価な125MHzクロック発振器が無いなら自作してしまおう。 図の回路は自作したクロック発振器だ。 おおよそ100〜160MHzのオーバートーン発振に適している。私を含めて数名で試作し、みな旨く行っている。簡単で実績のある回路だ。
何の変哲も無い水晶発振器に見えるが、高次オーバートーン発振に向くよう回路定数と部品を選んである。こうした高次オーバートーン発振の成否は発振用トランジスタの選定にあると思う。発振用トランジスタには十分高いfTをもった石を使うことだ。
発振周波数が125MHzだからといって、fT=500MHzあたりの石で頑張ろうとすれば、確実な発振を得るのは簡単でない。3次オーバートーン発振なら何とかなっても5次とか7次のオーバートーン発振ともなるとずっと厳しくなる。ぜひfT=数GHzのトランジスタが欲しい。ここでは旧式化しているがfT=7GHzの2SC2367を使った。ほか2SC3355シリーズも同様に使える。2SC2407もなかなか良かった。
今どきfT=数GHzのトランジスタは幾らでもある。これに拘る必要は無い。拙宅の在庫の都合で使っているに過ぎない。 これはバッファアンプに使ったMMIC:μPC1651Gも同じである。 趣味の製作だから手持ちをうまく活用して楽しんでいる。
使ってある石が旧式だとかクレームなど付けずに類似の手持ち品で試して欲しい。具体的な部品名がある方がイメージし易いので型番を書いている。手持ちがなければ要件にあった代替品を求めればまず大丈夫だ。
意外に大切なのはエミッタのトリマコンデンサとコレクタ側の同調回路だ。高価な部品は使っていないので、なるべくその通りの部品で作ると確実だ。十分な検討をせずに変えてみた揚句に『あいつの回路はうまく動かない』と言われても迷惑なので。(笑)
使用する水晶発振子もポイントになる。適さない水晶で苦労しても良い結果は得られない。秋月の25MHz(HC-49/US)は確認済みだ。(注1) 他に手持ちの24.576MHz(HC-49/US面実装型)も良かった。この24.576MHzはSASEをお送りいただければ差し上げる。5次オーバートンで約123MHzを発振する。125MHzに比べ2%ほど低いが不都合はないだろう。良く発振するのでお薦めだ。(注1:秋月は同じ部品でも調達先が変わることがある。昨年:2011年の夏頃10個購入したものでテストした。販売中の物が同じ時期に仕入れた物かどうかは不明だ。そう言う意味で上記の24.576MHzは安心だ)
【調整とスペクトラムの確認】
調整にはオシロスコープと周波数カウンタが欲しい。オーバートーン発振の次数を取り違えないためと、安定で確実な状態に調整するためだ。 帯域100MHzくらいのオシロでも調整に十分役立つのでぜひとも用意したい。(むしろオシロは必須と言える)
エミッタのトリマコンデンサを中央にしておいて、コレクタ側のトリマコンデンサで同調をとる。どこかで発振を始めるはずだ。とりあえず発振振幅が最大になるところで発振周波数の確認を行なう。もし予定の周波数でないなら、再度ゆっくりトリマコンデンサを回して希望の周波数で発振するポイントを見つける。なお調整には非磁性のセラッミクドライバがお薦めだ。
周波数が予定通りになっていることが確認できたらエミッタ側のトリマコンデンサを調整して振幅最大点を求める。そのときもし発振停止するようならコレクタ側のトリマコンデンサを微調整すれは発振再開するだろう。
そうやって発振振幅最大点を求めたら、コレクタ側のトリマコンデンサをゆっくり左右に回してみる。 振幅最大点からの変化がなだらかな回転方向と、急に振幅が下がって発振停止する回転方向がある筈だ。 なだらかな回転方向に少し回して、最大振幅よりやや下がったところで調整終了する。最大振幅の点に合わせて終わるのではないから注意を。
その後、電源のON/OFFで確実に発振が始まり、発振振幅もすぐ元に安定することを確認する。更に電源電圧を4V程度まで下げても発振が停止しないことも確認して調整完了である。
自作発振器から得られた125MHzのスペクトラムは写真のように良好であった。バラック状態の実験中に観測した関係で少しだけ電源50Hzの高調波ハムが乗っているが実際に使うときには除去できるはずだ。 また電源ノイズを低減すると言った対策も可能なので自作クロックならではの工夫もできる。
レベル不足を補うのと発振部への影響軽減の目的でバッファアンプが付いている。こうしたMMICの利用が手っ取り早い。これも手持ちの有効活用なので、この型番(μPC1651G)に拘らず代替の工夫をお奨めする。μPC1651G(NEC)は100円くらいで売っていたが既に廃止品種なので入手しにくいかもしれない。120MHz付近で約20dBのパワーゲインがあれば良いから代替手段は色々ある。なおDDS-ICとのインターフェース部分は使うMMICによって変更を要する。
自作したクロック発振器は少し温度係数を持っている。水晶発振子と直列に温度補償コンデンサを入れるなど、補償すれば周波数安定度は向上する。もちろん現状でも1ppm/℃程度なので支障なく実用できる。普通の水晶発振器なみと言うことだ。それ以上を求めるなら各自でジックリ検討してTCXOなみを目指して欲しい。
【自作125MHzクロックで作った15MHzをみる】
写真は自作した125MHzクロック発振器で発生させた15MHzのスペクトラムである。
クロック発振器の位相雑音が出力信号に及ぼす影響は:20log(出力周波数/クロック周波数)の関係となる。 上記で見た通り、125MHzのクロックは非常に奇麗であり、それを元に発生した15MHzはさらに18dB以上奇麗になる計算だ。7MHzではさらに7dB程度改善される。 まあ,このあたりの信号純度にもなればクロック由来のノイズだけでは決まらぬ領域にあるから計算通りにはならないだろう。
中国製クロック発振器だったときのスペクトラムと比べれば一目瞭然である。クロックが良ければこの程度まで行くことが確認できた。
発振に使ったトランジスタ:2SC2367はマイクロウエーブ帯のLNA(ローノイズアンプ)用であり、もともと優れて低ノイズである。さらに増幅段のデバイス:μPC1651GもNF=5dB(@125MHz)とまずまずの性能である。 自作したことで、図らずもたいへんローノイズな、C/Nに優れたクロック発振器が出来上がった訳だ。 これなら通信機用あるいは信号処理用として十分な性能を持ったDDS発振器として活用できるだろう。
自作の125MHzクロック発振器でAD9850をフルに活用できる。発生可能な上限周波数も約40MHzにアップする。上手にやれば50MHz近くまで行けるかもしれない。更に150MHzくらいのオーバークロックも十分できそうな感じだった。
手持ち部品を集めて作ったが、全部品を新たに購入したとしても上手に調達すれば500円くらいのものだろう。経済性も悪くないのでクロック発振器の自作もお奨めの一方法だ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【エピローグ】
安価なDDSモジュールには問題があった。しかし何が問題点なのかはっきりしているからそれに対処すれば良い。チープなモジュールのダメ出しは面白いのかもしれない。しかしそれだけでは建設的とは言えないだろう。エレクトロニクスは実用の科学なので旨く使う工夫こそ大切だ。
もちろんダメなものを無理して使ったあげく不経済になるなら不合格である。 経済性も合わせ考えながら工夫するのが見せどころだろう。上手なシェフが安価な素材でおいしい料理を作るのに似ている。
そう思いつつ試して幾つか良さそうな手が見つかった。 発生上限周波数は半分になるが@100円のクロック発振器に交換する方法は手軽で確実だ。あまり高い周波数の必要がなければこれが一番簡単である。 半減するとは言っても20MHzくらいまで行けるから秋月DDSの代替に不足はないだろう。 あるいは100MHzのクロック発振器や自作の125MHz発振器の外付けでAD9850の規格上限まで活用できる。こちらも費用が掛からない手軽な方法だ。
600円にプラス数100円で使い物になるなら相変わらず「超お買い得なDDSモジュール」だと感じる。この中華DDSモジュールを活用しない手はない。 ここまで安価になればもはや水晶発振子の特注は不要になったとさえ感じる。納期も掛からずに必要な水晶発振子(と同じ様なもの)が即作れるわけだ。 この先このDDSモジュールを旨く使った製作例を取り上げてみたい。de JA9TTT/1
(おわり)
26 件のコメント:
おはようございます。
見事に解決しましたね。自作クロック発振器で使用されている高次オーバートーン発振はなかなか難しいという印象を持っていますが、確実に発振させられる回路というのは素晴らしいです。
ご紹介の例ではかなりの精度が出ているように見えますが、通常は基本波用の水晶をオーバートーン発振させると公称周波数×次数からかなり外れ、しかもバラツキが大きいのではないかと思います。仮にそうだとしても、モノサシとプログラミング技術は必要ですが、プログラム内で補正するという前提であれば大きな問題にはならないのでしょう。
水晶やコアなど、小型化の点でいくつかネックとなる部品はありますが、昨今のチップ部品をうまく活用すればオンボード実装も可能な小型クロック発振器が自作できるのではないかと思います。両面板ならプリント基板の小ロットカスタム製造も安くできます。現在活用できるものをフル活用すれば、結構なことが出来ると思います。
JG6DFK 児玉さん、こんばんは。
さっそくのコメント有難うございます。
> 高次オーバートーン発振はなかなか難しい・・・
そうですね。 部品や回路定数がクリチカルなので、ポイントをおさえて製作しないと旨く再現できません。Blogの注意書き通りに作れば大丈夫でしょう。もちろん、クリスタルなどは指定の物が安全です。
> オーバートーン発振させると公称周波数×次数からかなり外れ・・・
秋月の25MHzの場合は、約8kHz高い125008000Hzあたりで発振します。 水晶メーカーは5thオーバートーンの周波数で管理している訳ではないので誤差は大きめですね。 ただ、DDSの用途では安定な発振さえすれば周波数誤差は数値的な補正(演算)で解決できるので問題ではありません。 その点はマイコン付き発振器の良さでしょう。(笑)
> オンボード実装も可能な小型クロック発振器が・・
それも十分可能ですね。 小さなトリマコンデンサとコイルの入手が課題でしょうか。 クリスタルも小型のものがあったら良いですね。 現状は5cm角くらいの小基板に作って細芯同軸で配線しています。 取りあえず、それで十分間にあってます。
600円のDDSに100円のオシレータか数百円の自作発振器で綺麗な信号が得られれば、水晶特注などやってられませんね(笑)
製作例の紹介楽しみにしています。
JE6LVE/3 高橋さん、おはようございます。
既にご存知のお話ばかりだったと思いますがコメント有難うございます。
> 水晶特注などやってられません・・・
そうなんです。少々消費電流が多い欠点はありますが、それ以外はFBですね。SSBジェネレータのキャリヤ発振に使えばUSB/LSB/CWの切換えも簡単です。それぞれHzオーダーの微調整もできるのでVY-FBでしょう。
> 製作例の紹介楽しみにしています。
どうぞお楽しみに!!(笑)
皆さんおはようございます。
加藤さん、大変さんおこうになりました。
皆さんもお書きになっておられますが、高次オーバートーンはFT243がまだ存命?の時代に遊んで、悲惨な目に遭っておりました。
OSCユニットの代わりに水晶発振でやるのは、部品が手に入りにくい土地柄から、昔からよく利用しておりました。
PICの20MHzのクロックに10MHzの水晶を逓倍して・・・なんてのは日常茶飯事です。
チャイナアイテムも導入を検討しても良いかなとも思いますね、何せコストが魅力です。
その前に、私の場合は海外調達のノウハウ取得が先ですが((^^;)
JA8CZX 矢北さん、おはようございます。
コメント有難うございます。
> 高次オーバートーンは・・・、悲惨な目に遭って・・
水晶振動子と、発振デバイスが良くなかった時代には困難でしたが、今の水晶とRFデバイスでやればそれほど難しくないです。もちろん、VHF帯での発振になりますのでそれなりの製作ノウハウは必要です。
> 水晶を逓倍して・・・なんてのは日常茶飯事・・・
今は通販の発達で地方在住でも入手可能な部品が増えました。 昔はある物で遣繰りするしかありませんでしたからね。(笑)
> 海外調達のノウハウ取得が先ですが((^^;)
そして最後に必要なのは『勇気』です。(爆)
おはようございます。
横槍ですが、海外との取引では「大らかさ」も必要ですね。日本人的感覚で製品や物流などの品質を求めると、たぶん身が持ちません。
香港からの荷物に動きがないので発送元に問い合わせたら、「中国で書留郵便物の引き受けが数日停止され、その間に香港の貨物量が増加して処理が遅れている。まもなく正常化するだろうからもう数日待ってくれ」と返事が来ました。日本ではちょっと考えられない話です。
あとは「英語力」ですが、非ネイティブ同士ならそれらしい単語を並べておけば通じるようです。米国のMOUSERも日本の担当は香港のオフィスですが、香港人はネイティブに近いかもしれませんね。できれば、これからは中国語や韓国語も操れるとよさそうです。
余談ですが、MOUSERからシンセンで開催される展示会の案内が中国語のメールで来たのには参りました(笑)。
JG5DFK 児玉さん、おはようございます。
コメント有難うございます。
> 「大らかさ」も必要ですね。
顧客サービスと言う概念が日本とは違うので同じことを望んでも無理があります。 問合せに返答があるならマシな方だと思うくらいでないと・・・。
このDDS基板を販売している業者は、納期が数日遅れることに対して担当者(女性)から丁寧なメールが来ました。納品の形態とか輸送の課題はまだまだありますが、徐々に国際水準になって行くものと思います。
日本国内で有用な物品が調達できないのであれば中国から買うことも通常の手段と考えざるを得ないでしょう。これからの自作の行き方かも知れません。
> 展示会の案内が中国語のメールで・・・
優良なお客様は優待してくれると思いますので是非お出掛けを。(笑)
TTT/加藤さん、おはようございます。
5次オーバートーンのスペクトラム綺麗ですね! 当局のスペアナでは差が見れないので残念です。これで安心して使えます。
調整は、最大からちょっと戻した所ですね! その昔、そういう説明の記事があったのを記憶していたのですが、曖昧だった記憶が整理されました。
当局も、早く実用品に仕上げたいと思います。
JN3XBY 岩永さん、おはようございます。
コメント有難うございます。
> これで安心して使えます。
やはりこのあたりが気になっていました。調べてみて奇麗なスペクトラムだとわかって安心できました。
> 調整は、最大からちょっと戻した所・・・
昔、同調回路形式の水晶発振器を自作されたお方なら常識的にご存知だと思いました。今のお方はC-MOSのオシレータや無調整発振回路くらいしか知らないかも知れません。それで詳しく書いておきました。(笑)
> 早く実用品に仕上げたいと思います。
実用品にされるのは岩永さんが一番早そうですね。既にTS-130のVFOのDDS化も進んでおられるし・・・。(汗)
しばらくアップデートが無かったのでお忙しいのでは?と思っておりましたら立て続けのUp!「待ってました」といったところです。
見かけはメタルパッケージで良さそうでもだまされてはいけないのですね。参考になります。
ジャンク屋めぐりも楽しいものですが、「いつか使えるカモ」が100回も続くと大量なり、見る人によっては「またゴミを買ってきた」と映ってしまうようで悩みのタネです。
ところで、CQ最新号のFCZコイルを作ろう(トロイダルコア編)拝見いたしました。今後はこの方法が再現性が良さそうですね。
JI1TWW 半田さん、こんばんは。
コメント有難うございます。
> メタルパッケージで・・だまされてはいけない・・
そう言うことのようですね。 開けた様子を拝見したらワイヤボンディングと裸のICチップが見え、他には水晶とセラコン1個くらいしか見えませんでした。 こうした用途向けにワンチップのPLL逓倍用ICが売っているのでしょう。逓倍数は決まっていて水晶の周波数で調整するのではないかと思われます。
> 「またゴミを買ってきた」と映ってしまう・・・
ジャンク趣味とはそんな物ですね。でも時々お宝に巡り会うのですよね。だからやめられません。(笑)
> (トロイダルコア編)拝見いたしました。
さっそくご覧いただき有難うございます。 明日のBlogテーマですので、Blogもご覧になてもう一度コメント宜しくです。(笑)
TTTさん こんばんは松浦です。
「やはり」という感じですね。小生も片っ端から引き出しを開け水晶を探しております。以前9851用にとヤフオクで入手したものもPLLのようで残念です。ジャンクのモジュールのほうがよいようです。
しかしこのコンパクトさが気に入っていたので、外部から基準を入れるのが残念です。それでもこの安さですから我慢できちゃいますが。
小生の測定環境では、ノイズフロアが高く分解能が今一だし、どの程度の純度なら我慢できるかといった定量的(定性的?)情報が少なく今回のスペクトラムは参考になります。
取り敢えずは数十メガの水晶モジュールでfunctionOSCでもと考えいます。
JA2NKD/1 松浦さん、こんばんは。
コメント有難うございます。
> ヤフオクで入手したものもPLLのようで・・・
まあ、ヤフオクはN/C、N/Rで何でもアリの世界ですから。
> 外部から基準を入れるのが残念です。
DDS基板に載るよう自作されたお方もあります。チャレンジされて下さい。
> どの程度の純度なら我慢できるか・・・
他人様に迷惑を掛けない程度なら宜しいのではありませんか。 FBにご活用されて下さい。
加藤さん、こんばんは
こうなると原発のないモジュール(DDSICだけでも良いかも)があるといいですね。
さて、64MHzの発振器を試行していますが、これをダブラで2逓倍するとちょうどよくなるように思いますがいかがなもんでしょうか。
自分でオーバートーンをcut & try(水晶の特性がロットでまちまちなので)するよりは確実に思えます。
JH9JBI/1 山本さん、おはようございます。
コメント有難うございます。
> 原発のないモジュール・・・があるといいですね。
そうですね。 その分さらに安価ならFBです。 おそらく、PLLのオシレータでも十分な用途も多いのだろうと思います。
> 64MHzの発振器を・・・2逓倍するとちょうどよく・・
その手も考えました。LPFで正弦波にしてSBDで両波整流し、Trでアンプする方法が確実なのですが、部品が多くなるのが難点です。Trでいきなり2逓倍も可能ですが基本波モレが多いと旨くないので良いBPFが欲しいです。
高次オーバートーンも5次、7次、9次くらいまでなら旨く発振する水晶が大半なので難しくはないです。ただし、ダメなこともあります。なるべくなら確実な水晶を使う方が安心なので、本文では確認済みの物を指定しておきました。それ以外に使える水晶も多いので是非試して下さい。
こんにちは
>Trでいきなり2逓倍も可能ですが基本波モレが多いと旨くないので良いBPFが欲しいです。
DDSのクロック入力としてならモロにデジタルな扱いで良いので2倍波が優勢になる程度のフィルタリングで良いのかと思いましたが、やはり駄目ですか。
手持ちの水晶でVXOにするつもりで50MHzくらいを5倍でだすと何かの拍子で3倍になったり、いざBPFを通すと帯域フラットな状態で高調波・低調波をださないというのは結構面倒だったので、アナログとして使うのには気を遣うと思っていましたが。
JH9JBI/1 山本さん、こんにちは。 今日はQRP懇親会ですね。お出掛けでしょうか。
コメント有難うございます。
> 2倍波が優勢になる程度のフィルタリングで・・・
少なくとも20dB以上落ちていれば大丈夫なように思いますが、意外に大きな基本波が漏れます。 2石使ってPush-Pushダブラ(Push-Pullではありません)と言う手もあって、これはなかなかFBなやり方です。基本波は殆ど出ないのでフィルタが楽です。
> アナログとして使うのには気を遣うと・・・
相手がDDS-ICなので矩形波ドライブと考えてデジタル的な逓倍も良いです。ディレーラインとEX-ORの組み合わせのような方法もありますし、Duty=50%ならエッジ微分の方法もあるのですが・・・。(こう言う方法はジッターが付加されるのであまり旨くないです)
流石に64MHzともなればVHF帯なので奇麗な矩形波ではないため理屈通りに行きませんね。むしろ64MHzの正弦波と考えてアナログな逓倍回路でやる方が旨く行きます。
DDS-ICも125MHzの正弦波っぽい波形でドライブして支障ありません。125MHzともなれば奇数次高調波はかなり減衰するので理想的な矩形波など得られませんからね・・・正弦波っぽくても支障無いです。もちろん、2.5V程度のDCバイアスも掛けないと旨くないです。
こんばんは
私も購入してみました。
17日位かかったので心配しましたが、中国を出るのに時間がかかったようで、無事に到着しました。
試してみると、全部動作を確認できました。
これなら世羅多フィルタのキャリアにも
・・という感じですね。セラミックを削る事も無くなりそうです。
こんなに安く買えると応用も広がりそうです。
情報をありがとうございました。
JE1UCI 冨川さん、こんばんは。ご無沙汰です。
コメント有難うございます。
> 購入されましたか! 無事に届いたようですね。 物も大丈夫そうで良かったです。
> こんなに安く買えると応用も広がりそうです。
是非ともご活用になって下さい。 お値段がネックだった簡単な用途にも十分使えると思います。 あとは活用のアイディアですね。 期待しています。hi hi
こんばんは。
おかしいんですよ。
最初から100MHzにしてしまおうと発振器を外し、とりあえず冶具を使って発振器単体の測定すると、全く綺麗なスペクトラムが・・
私の性能の悪い旧型のスペアナですが、秋月のプラスチックの125MHz発振器は派手に広がるのが見えます。
ところが全く綺麗なので、これは加藤さんのとは発振器のロットが違うのか?と写真を良く見ると、丸ポチの位置が微妙に違うのを発見。
丸ポチが半個分だけ下にMより離れていました。
購入した10個共にその位置でした。
測定したのは一個だけなので、もう少し試して見たいとは思っています。
もしかすると、大当たりなのかと・・??
ところで、想定用の冶具ですが、コンデンサで直流をカットし、15kΩと51ΩのL型でインピーダンス変換と30dB程度減衰させてスペアナに入れています。少し下げ過ぎかなとは思っています。
加藤さんはどのように測っているのでしょうか?
JE1UCI 冨川さん、こんばんは。 あいにくのお天気ですね。 また冬のようです。
コメント有難うございます。
> 全く綺麗なスペクトラムが・・
それはラッキーなのかも知れませんね。 部品が途中で変わることも頻繁にあるようです。 PLLではないクロック発振器になったのかも知れませんね。 それならVY-FBです。
> 丸ポチの位置が微妙に違うのを発見。
もともとメーカー名も何も無いオシレータですので、違いを見つけるのも難しそうですね。 アタリなら結構じゃないでしょうか!(笑)
> 想定用の冶具ですが、コンデンサで・・・
たぶん「測定用の治具」の意味でしょうね。 クロック発振器のスペクトラムですが、私はDDS基板に付いたままで測定しています。 1MΩ入力があるのでオシロの10:1プローブを使っています。 従ってレベルの絶対値(dBm)は換算しないと旨くないのですが、いま必要なのは相対値ですから問題は無いでしょう。 サイドバンドノイズは主信号の-60dBくらいですから、信号をあまり減衰させると見えにくくなるかも知れませんね。 中華PLLクロックは秋月のオシレータよりは多少マシなようですけれども・・・。
何でしたら比較測定しましょうか??
加藤さん、こんばんは。
今使っているスペアナは、70dBまでしか見られません。20年前に最廉価だったアドバンのを使い続けています。そろそろ買い替え時かも・・
でも加藤さんのと同じであれば見られるはずです。全くお子様は見えません。
15MHzのは無理ですね。
何だかコメント内容が一つ前にジャンプしてすみません。
もう少し試してから、比較を御願いするかもしれません。
その時はよろしく御願いします。
JE1UCI 冨川さん、再度こんばんは。
コメント有難うございます。
> 同じであれば見られるはずです。
そうでしょうねえ。 それほど微妙な測定をしている訳でもありませんので・・・。
> 15MHzのは無理ですね。
15MHzの方は周波数比の分だけ改善されていますので見るのは厳しいかも知れませんね。 見なくても良い部分まで見ているのかも。(笑)
> 比較を御願いするかもしれません。
何だか興味がありますね。必要そうなら遠慮なくどうぞ。
JH3VUGです。
36MHz×3で難なく発振しました。
36MHz×5を挑戦中ですが、てこずってんいます。水晶の代わりに、直流遮断コンデンサと50Ω(等価抵抗のかわり)を直列にして接続すると、180MHzでも、それ以上でも元気に発振するのです。しかし、水晶だとうまく調整できません。
回路定数をどのように変更したら、可能性があるでしょうか。現在、トロイダルコアはT25-12、40pFのトリマを5pF+固定C数pFで試しています。
JH3VUG さん、こんばんは。 コメントがすぐに表示されなかったのは「匿名」で投稿されのでBloggerによってスパムと判断されたためです。これは仕様なので、まずは悪しからず。 次回はお名前もお書きを。
現品を見た訳ではないので詳しくはわかりませんが、以下の点を確認されては如何でしょうか?
(1)コイルの巻き数の加減が必要かも知れません。
(2)同調容量は適当でしょうか?
(3)クリスタルが5次では発振しない特性なのかも。
(4)エミッタのコンデンサは可変してますか?
なお、本文にも書いてありますが、fTが十分高い石でないとうまく発振しません。 3次なら誰がやっても簡単なのですが・・・。 思うに(3)の可能性がありそうです。
このあたり、確認されてから再挑戦されて下さい。 旨く行くこと祈っています。 結果のご報告もぜひお願いします。
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