昨日は山崎豊子の「沈まぬ太陽」を見てきた。国民航空NALを舞台にした左遷人事と会社を食い物にする政治家と御用組合・・・昨今の某航空会社そのままをただちに連想させる内容である。確かに映画化には抗議が来てもおかしくない。 利用価値の無い地方の「政治家空港」への義務的な(赤字)就航を余儀なくされた航空会社にとってどんな経営戦略も意味を持たないだろう。そうした気の毒な面もあるが、一面ではうまい汁を吸っていそうな(正)社員の姿がだぶれば、税金投入になりかねない救済に納得できないのも当然な感覚だろうと感じつつ、完全なフィクションと言う映画を見終えた。
来週から始まるのが標題の「ゼロの焦点」である。 何となくストーリーは知っていたが、読んだことは無かった。 映画の予告編を見て(一足先に・笑)展開を追うために階下の書店に寄ってしまった。 たぶん、先に読んだら面白くないだろうと思いつつも、写真の三女優がどのように演じるのか映画も見てみたいと思ったしだい。(笑)
500ページ弱の中編を一気に読み終えたばかりだ。 金沢を中心に能登あたりの風景を描写するシーンが多々登場する。 津幡と言えばJA9CZJ松盛さんが・・・とか、羽咋海岸でキャンプしたなあ・・とか、和倉温泉は行ったことはあっても逗留した経験は無いなあ・・・とか、シーンごとに自分のイメージを重ねながら駆け足で読み終えた。
舞台となった昭和30年代のはじめころは私の親の時代である。時代背景や生活の実感は湧かないが、敗戦の痕跡がまだ色濃く残っていた時代に違いない。 今の時代にはそぐわない古い時代の感性に基づくだけに映画がどれほど共感を得るかは未知数だろうと思う。 なので三女優に賭けたのかもしれない。(笑) まだ見てはいないが、一応お薦めしておこうか・・と。
★追伸:予定の1日遅れで「ゼロの焦点」を見てきた。二時間少々のTVドラマチックなのはやむを得ないが予想したよりかなり良かった。ストーリーの終わらせ方は小説の方がドラマチックと感じるので先に映画の人も読んでみるのをお薦めしたい。「おくりびと」の印象から難しそうに思った禎子役の広末涼子も悪くなかったと思う。(2009.11.15)
10 件のコメント:
こんにちは。
大阪は快晴で半袖でも汗が出るほど暑いです。
私がフリーになる前に勤めていた会社が○AL直系のグループ企業だったので今年の冬のボーナスは無しと言う話を聞き同僚の心配をしています。
もっとも他人の心配をしている余裕は無いのですが。^^;
もっともあの会社の体制ではこうなるのは目に見えていましたし、
社員も最後は国が面倒見てくれると堂々と発言していましたからどうしようもないですね。
「ゼロの焦点」と「点と線」は中学時代に読みました。
松本清張の小説は砂の器といい暗いのであまり好きではないのですが
おもしろかったのを覚えています。
久しぶりにブックオフで買ってこようかな。
JE6LVE 高橋さんq、こんにちは。
早速のコメント有難うございます。
> ボーナスは無しと言う話を聞き同僚の心配を・・・
ボーナス一回抜きくらいでは焼け石に水の状況のようですが支援を受ける立場としては姿勢を示す必要があるのでしょう。でも、現実に生活している人にとっては厳しいですからねえ・・・非正規の社員はもっと気の毒な状況でしょう。
> 最後は国が面倒見てくれると・・・
政治家の言いなりになる代償のつもりなんでしょうねえ・・。 国民の目から見たら通らない理屈だと思うのですが・・。
> 「ゼロの焦点」と「点と線」は中学時代に読みました。
父親が清張好きだったので拙宅にもいっぱいあったのですが、学生のころは読みませんでしたねえ。どちらかと言えば純文学路線で。(笑) その後は海外物を早川ノベルズとか図書館で借りてたくさん読んだ時期がありました。 清張はほとんど読んでいませんでした。
地元は「ゼロの焦点」で観光客を呼びたいようですが、小説の描写では「暗くて寒くて寂しい田舎」という印象しかないので・・映画では違うのでしょうか。 金沢も能登もとっても良い所なのですけれど。食べ物も美味しいし。。。(笑)
>「暗くて寒くて寂しい田舎」という印象しかないので・・
松本清張の小説はそう言う感じが多いですね。
もっとも私の実家もそうですが、
実際に冬の日本海側は暗くて寒い寂しい田舎なのですが。(笑)
先日ドラマになった「砂の器」の様に物語の根本を揺るがすような変更が無ければ良いのですがどんな出来でしょうか。^^;
JE6LVE 高橋さん、そろそろこんばんはの時刻ですね。
コメント有難うございます。
> 松本清張の小説はそう言う感じが多いですね。
もう一つの特徴は影に必ず女性がいると言う所でしょうかね。なので家内など清張は好きでないと言ってます。男には納得できる筋書きなんですけれどね。(笑)
> 冬の日本海側は暗くて寒い寂しい田舎・・・
冬の天候の関係でどうしてもそうなりますね。 冬はカニとかブリなんかも美味しい季節だし・・・。
> 物語の根本を揺るがすような変更が・・・
小説そのままのストーリーでは無理がありそうですから、かなり変更するのではないかと思います。 映画のサイトを見ても小説には殆ど登場しない人物も大きく出てますから・・・。 時代が変わっていますので変更もやむを得ませんが面白い方向に変えて欲しいものです。
JR2ATU 澤村です。
久しぶりにハード以外の話題ですね。(笑)
私も松本清張は中学校時代に読みました。推理小説ばかり読んでいた頃があるのですが時刻表がどうのこうのという辺りしか記憶しかありません。情けない。映画館にも、もう10年位は行ってないような。本は(ハード関係以外の)読んでいるのですが。
ところで意外に円高であることに気が付いてあるものをPAYPALで買ってしまいました。届いたらまたその顛末でも。
JR2ATU 澤村さん、こんばんは。
コメント有難うございます。
> 久しぶりにハード以外の話題ですね。
そう言えば、電気以外の話題は久しぶりのようです。(笑)
実際には本を読んだり旅に出たり美味しいものを食べるとか・・・Blogネタとは違い生活の中で電気の世界はほんの一部分です。当たり前ですよね。(笑)
>あるものをPAYPALで・・・
何でしょうか?(笑) お手元に届いたらご紹介下さい。 それにしても$1-=90円はかなりの円高ですがあまりお金を使う気分になれません。(笑)
JR7HAN 花野です
お久しぶりです。
話題が身近な場所のことなので出てきました。
松本清張の小説には北陸地方を舞台にしたのがいくつもありますが、あまりよいことは書いてありませんね。
悪役もこの方面の出身だったりすることが結構あります。
中学や高校の頃(すぐ近くの富山県に住んでいたので)、友人達と「松本清張は、石川や富山の出身の女性に振られるとかして、このあたりに恨みでも持っているんじゃぁないか・・・」という話をしたものでした。
ゼロの焦点は、確か昔モノクロの映画にもなっていたはずですが、あの映画は小説にかなり忠実に作られていたような記憶があります。
今度のはどうでしょうね?
監督がどんな筋立てに仕上げているのか興味深いです。
が、まっ、映画はきれいな女優さんを見に行くもんだと思っていますから、そっちの方も実は楽しみにしています。Hi
JR7HAN 花野さん、こんばんは。
コメント有難うございます。 秋も深まってきましたね。
> あまりよいことは書いてありませんね。
今でこそ日本海側(昔は裏日本と言いましたが)の印象も随分芳しくなったと感じます。執筆された時代は一般に北陸と言えば陰鬱なイメージをもたれていたので、ストーリーを演出する背景に使ったのではないでしょうか? 12月の北陸の景色がゼロの焦点のイメージを作っていますね。
> このあたりに恨みでも持っている・・・
まあ、良く書かれていれば地元民は嬉しく感じます。逆もありますからねえ。(笑)
> 映画はきれいな女優さんを見に行くもんだ・・・
その線で観客を誘引しようとしている模様ですが・・・。 ストーリーはどうなんでしょう? 明後日14日はさっそく誘引されてしまうかも。(笑)
加藤さん、私は16日以降の平日夕方以降に誘引されるはずですHi
最近懸賞生活をしてまして、平日ご招待券が結構当たっておりまして・・・
ここ数ヵ月間は、新作の映画は全てこれで観させていただいております。
単身赴任でお小遣い不如意が続いていますから、助かっておりますHi
そう言えば、月曜夜に観た「Whiteout」は、ケイト・ベッキンセールがりりしくてナイスでした。
南極で起きた殺人事件・・・ということで、ミステリー好きにはお勧めですよ。
JR7HAN 花野さん、こんばんは。
コメント有難うございます。
> 私は16日以降の平日夕方以降に誘引される・・・
お出かけになるようですね。どんなデキでしょうかね(笑)
> 平日ご招待券が結構当たっており・・・
平日だと行くのがたいへんですから当たり易いですね。学生の頃は無料試写会に当たって良く行きました。 「沈まぬ太陽」はだいぶポイントが溜まっていたのでタダで見られました。 それ以外でも1,000円で見るようにしています。hi hi
> ミステリー好きにはお勧めですよ。
「Whiteout」は予告編を見たことがあるように思うのですが・・・。 お薦め有難うございます。気にしておきましょう。
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