新しい高周波用ICを紹介するPart 2である。 前回:Part 1のアナログなチップにつづき、今回はデジタルなチップを扱う。 既にお馴染みの機能を持つICばかりだが一段と高性能化されている。
シンプルなプリスケーラ用ICである。 分周数は1/2、1/4、1/8に切換えできる。 PLLのプログラマブル・デバイダを想定したものではないらしくシンプルな分周比である。 従ってフリップ・フロップが三段並んだ単純な構造だ。
上限周波数は分周数で変化する。 1/2分周のとき、700MHzまで、1/4のとき800MHz、1/8では1,000MHzである。 なお保証された下限周波数は50MHzとなっている。 実際にはそれぞれマージンがあって入力電圧次第ではさらに広い周波数で使える。(左図のグラフ参照) ピン・ピッチは0.65mmである。 ハンダ付けは少し厳しいが変換基板でも何とかなる。 理想を言えば専用の基板設計だが敷居が高いだろうか?
【μPB1509GVの応用例】
単純なプリスケーラのICなので、左図を見れば容易に使えるはずだ。 SW1とSW2端子のON/OFFで分周比を切り替える。 分周数を切り替えないなら固定設定で良い。
電源電圧は2.2〜5.5Vと広く消費電流は5.3mA(5Vの標準値)と小さい。1GHzまで分周可能なプリスケーラとしては随分省エネである。昔のECLプリスケーラ(11C05とか?)はパッケージが熱くなるほど電流を喰らった。たったの5.3mAだから電池電源の機器にはとても有利だ。
微細加工で作った小型でfTの高いトランジスタが使ってある。少ない電流で高性能を得るには微細化が有利なのだ。 そのかわり外部からの電気的ストレス、例えば静電気放電にはデリケートだから注意深く払うべきだろう。 もちろんAC電流がリークしてるようなハンダ鏝(真空管用?・笑)は厳禁だ。
【MB1507】
富士通製のPLL-ICである。8ビットのパルス・スワロー型プリスケーラを内蔵しており2GHzまで直接扱うことができる。 プログラマブル・カウンタは11ビットである。合計で19ビットカウンタとなる。 基準周波数(リファレンス)のカウンタもプログラマブルになっており、14ビットでN=8〜16383が選べるほかプリスケーラのON/OFF SWも付いている。 基準用の水晶発振回路も内蔵する。(外部供給も可)
いすれも分周数はシリアルデータとして送り込んでセットするが、PICなりAVRマイコンとのインターフェースは簡単な3線式で済む。 データ転送のプロトコルもシンプルだからマイコン側のデータ転送プログラムも単純なものになる。
見ての通り、標準的なPLL用ICである。 使い方においては旧世代と違いはない。 左図では内部と外部のチャージポンプを切換えられるようにしている。 真意はわからないのだが、C/Nの関係で少しでも電圧を高くした外部回路を使う方が有利なのかも知れない。このあたりはどの程度の違いがあるのか要確認だ。 CATVチューナではC/Nが良いようにVCOのバリキャップ部分に24V電源を使うこともあるのでそのような想定なのかも知れない。
電源電圧は5Vで良く標準的なマイコン回路と直結できる。 消費電流も標準で18mAだから省エネである。バイポーラICの超高周波特性とC-MOSの高集積度を活かしたBi-CMOS構造で作られている。このあたりは富士通のお得意分野らしく、他にも様々なPLL用ICが開発されている。
図の様にこのMB1507とループフィルタ、そしてVCOを外付けすればPLL式周波数シンセサイザの完成だ。 DDS全盛であるが高い周波数ではまだPLLの方が有利なので補完しながら適材適所で使われて行くのであろう。
LVCO2408TはICと言うよりも回路モジュールと言うべきだ。 400MHz前後の周波数を発振するVCOモジュールである。 430MHzのハムバンドもカバーするから目的周波数をいきなり発振させて数ステージで送信機が作れる。 FM変調の専用変調端子があるので変調も簡単に掛けられる。
もちろん、VCO回路自身は自励発振回路なので周波数の安定度は期待できない。PLL回路を構成する必要がある。 VHF帯のVCOは案外部品選定が難しいもので、こうしたモジュールが便利だ。 シールドされコンパクトなのでノイズの誘導も少ないから高C/Nが期待できる。
【LVCO2408TのVCO特性】
メーカーの資料は既にWeb上に無いようで詳細はわからないようだ。 JO3DTY 山本さんから実際にテストした結果のご提供があった。(左図)
図の様にVt=0〜10Vで375MHz〜500MHz以上の周波数可変範囲があるようだ。 チューニング電圧:Vtに対する周波数変化も概ね直線的なのでPLLにおけるループフィルタの設計には好都合だ。
単体での発振実験によればPLLのループ内に入れない状態でも周波数は割合安定しているそうだ。 ごく簡単な信号源に電圧可変型の自励発振器として使う用途も考えられる・・・と言うレポートも頂いている。
企業買収あるいは事業売却が繰り返えされたようでオリジナルのVARIL社は既に消えているようだ。 事業はRFMDと言う会社に継承されている様だが、このVCOは製造が終了している。
左図にわかった範囲の情報を記入しておいた。 実験レポートによれば電源電圧は5V、チューニング電圧:Vtは〜10Vで問題なく使えるようだ。 Gndを含めても5つの端子接続なので扱いは難しくないだろう。
端子ピッチは一般的なICと同じ2.54mmである。リードレスだがパッケージのエッジ部分でハンダ付けできるので実装は難しくない。基板設計して面実装がベストだろうが裏返して生基板上に実装すると言った方法も良いだろう。
これは一連のRF-ICをご提供頂いたJH9JBI/1山本さんがご自身で実験された基板の様子だ。 中央にLVCO2408Tが見えその右にプリスケーラのμPB1509が実装されている。
400MHz帯を1/8分周して50MHzを得る実験だそうだ。 VCOには変調端子があってFM変調を掛けられるが、1/8分周すると浅い変調になってしまう。 NBFM用として適切か否か確認が必要とのこと。十分な変調度が得られるなら50MHz帯の簡易FM送信機が作れそうだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
以上、Part 1と合わせて、全5種類のRF用IC/モジュールを紹介した。 いずれも移動体通信機器に使われたものだろう。 こうしたRF用ICも現在は一段と高集積化されておりシステムがワンチップ化している。 従って機能ブロックに分けて利用・活用するのは難しくなってしまった。
紹介した5種類のICではまだ機能が分割・独立したブロックになっていた。 このため紹介したような活用も十分可能だった。 多種多様な移動体通信機器が作られ、また専用のICも誕生したので多品種のRF用ICが余剰しているいる筈だ。 それらはいずれも紹介される機会はなく、当然我々の利用実績も皆無なのでまったく着目されないのである。
このあたりのチップが旨く活用できたなら面白い機器が作れるにちがいない。利用者が多くなれば、ジャンク部品の流通も始まるだろう。 おそらく今はそのままゴミとして処分されるばかりだからまったく勿体ない話しだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【新世代RF-ICの配布案内】
こうした部品は触ってみるのが一番だろう。
希望者はご自身の住所・氏名を書き、切手を貼った返信用封筒お送り頂きたい。折り返しPart 1とPart 2で紹介した5種類のチップをお送りする。ICはもちろん無償である。 定形外郵便になるので返信用封筒には切手120円分を。封筒は普通サイズで大丈夫だ。
活用の義務はないが電子部品は使ってこそ意味があるので、単なるコレクションはご遠慮を。 全部使い切るのは大変だが一部を使うだけでも面白いと思う。 もちろんBlogの常連さんだけでなく、どなたでも結構だ。メールの先着順で受け付ける。
返信用封筒(SASE)の送り先はメールに返信してお知らせする。 メールアドレスは『ttt.hiroアットマークgmailドットcom』で、カタカナ部分は半角記号に直して。 タイトルは「RF-IC希望」とでもして頂ければわかり易い。
☆新世代RF-ICのチャレンジャーを求む。==>配布予定数に達したので終了です。(2010.9.19)
(おわり)
27 件のコメント:
おはようございます。頒布お疲れ様です。
前回ともども、私にとっては美味しいチップが目白押しですね。430MHz機が比較的簡単にできてしまいそうです。Hi.
おっしゃるように、RF ICも専用チップ化がかなり進んでいるようで、こういったプリスケーラや単体のPLL ICを探すのがだんだん難しくなってきているように思います。
富士通もまだやっているようですが、アマチュアが一番入手しやすいPLL ICはアナデバのものでしょうか。散々探し回った結果、私はそういう結論に至りました。余談ですが、144/430MHzのQRPp FM TXを作るなら、VY FBな石がアナデバから出ています。これは目から鱗でした。
単体のプリスケーラには業界標準のピン配置というのがあるようで、それに準拠していれば選択肢は結構ありそうなものですが、そもそも作っているところが限られるのでは… Hi.
PLL ICといえば、うちには後先考えずに入手したMB1501がゴロゴロしています。チャージポンプ出力切り替えがあるのはこの石も同様で、おっしゃるとおりVTの高電圧化に対応するためだと思います。昔、飯の種だったCATVコンバータもVT電源が24Vでした。
頒布の件、次回の懇親会で、というのではダメでしょうか。もしそれまでに「意欲的な方」が挙手されたら、そちらを優先していただいて結構です。私の場合、たぶん一生分ストックがあるMB1501の料理が先だったりして。Hi Hi.
おはようございます。
分周とPLL、VCOと一通り揃ってますね。
簡易430MHz FM送信機が作れそうです。
プリスケーラやPLLICもちょっと前までは、
ジャンクの詰め合わせなどに良く入っていましたが、
この大きさはもう商品には使えないのか最近は余り見かけなくなりました。
5年後ぐらいには5mm四方ぐらいのICの使い方が加藤さんのBlogで紹介されているかもしれませんね。Hi
JG6DFK/1 児玉さん、おはようございます。 やっと熱夏も終わったようで、空気は秋らしくなりましたね。ハンダコテの季節でしょうか。hi
さっそくのコメント有難うございます。
> 美味しいチップが目白押しですね。
V/UHFの製作がお好きな児玉さん向きのチップが多かったようですね。 新世代のRFチップはFBなものも多いです。
> MB1501がゴロゴロしています。
リンク先にも解説のあったMB1501は秋月で売っていたのですね。 売っていたころは、普通はマイコンと一緒に使うシリアルIFのチップには殆ど興味がありませんでした。hi hi
> 次回の懇親会で、というのではダメでしょうか。
次回の懇親会は、10月2日じゃなくって9日でしたっけ? 発送の手間が省けますので、ハンドキャリーで結構ですよ。hi hi
このBlogのオープンからまだ数時間ですが、既に数名さんのご希望メールが届いています。 この分では本日中になくなるかも知れません。(思ったよりも反響が・・・笑)
50MHzや435MHzのリグを作ってみたい・・・と言うようなコメントも添えられておりました。 HAMバンドに使えそうと言うのが良かったようですね。
メールを頂いたお方には後ほどまとめて返信したいと思っています。
JE6LVE/3 高橋さん、おはようございます。 大阪はまだ真夏でしょうか? 関東は少しだけ秋らしく・・・。hi
コメント有難うございます。
> 簡易430MHz FM送信機が作れそうです。
VCOの可変範囲が広いですから、受信時の局発にも使えるでしょう。 受信用のチップが足りませんが、GaAsのRFアンプとμPA101のミキサーにMC33XXシリーズでも補うとFMのトランシーバが構成できそうですよね。案外高性能かもしれません。hi
> この大きさはもう商品には使えないのか・・・
蛇の目基板では使えないので、そうなんでしょう。ちょっとした使いこなしのコツで活用できるんですけれどね。
> 5年後ぐらいには5mm四方ぐらいのICの使い方が・・
最近仕事で使ったRFのチップは、マッチ棒の断面くらいの角形サイズで足なしの6端子でした。 流石にこれは手付け出来ません。 趣味の製作は手付けが可能なサイズまででしょうね。 あとは趣味にも実装用の簡易な機械が普及しないと・・・。(笑)
必要以上に小さく作っても仕方がないんですよね。hi
皆さん、こんにちは
MB1501はそこそこにプリスケーラが小さくていいですね。MB1507は128/256の切り替えなので、10 kHzステップでは160M以上でないと連続可変ができません。たぶん、ブームに乗り遅れたのか安価に入手できたのがこいつというわけです。MBシリーズはリファレンスもプログラマブルなので計算さえできれば両カウンタを設定することでステップ数を(完全にではなくても)1 kHz程度で使用するという使い方も出来ます。
また、このシリーズはFCピンがあって、極性を切り替えられるのでアクティブLPFやpremixでVCOのV-F特性が負でもややこしくならないのが良いところです。premixはプリスケーラが32のMB1504なんかでないとあまり役に立ちそうにないですが HiHi
uPB1509は1 GHzまでのプリスケーラで特性図から厳しいのは判るが1.2G帯くらいまではなんとかなるだろうと、試してみましたら特性図どおりでした・・・。1.2G帯のためのプリスケーラには少し力不足です。あと100 MHz~って感じで・・・。もっとも片面フェノール基板での実装実験なのでうまく作ればなんとかなるのかも知れませんが。下は感度が悪くなる程度できちんと分周してくれます。設計上、最低が50 MHzなので50/8=6.25 MHz程度は出力できるようにされているので、わざわざその下が扱えないような設計はしていないということでしょうか。感度面を除けば30~40 MHz以下は汎用ロジックの方が使い良いので、これをもてあましていなければ使う必要ないでしょう。
to JG6DFK
まだ、余裕はあるので良ければ私からお渡ししますがどうですか?
JH9JBI/1 山本さん、こんにちは。 家にいては勿体ないような晴天の土曜日ですね。hi
コメント有難うございます。
お預かりした全部のICをご紹介することが出来ました。既に数名のお方からご希望がありました。 おもしろい実験をして頂けるだろうと思います。 FBなICのご提供ありがとうございました。
> 私からお渡ししますがどうですか?
申込者多数で、お預かりした分が全部なくなるようでしたら、山本さんからご提供されて下さい。 今のところはまだ大丈夫です。
こんにちは。目下拙宅の室温は29.6度です。湿度が50%未満なのでまだ過ごしやすいのですが、ちょっと動くと汗だくです。Hi.
TTT>リンク先にも解説のあったMB1501は秋月で売っていたのですね。
おっしゃるとおりで、私はそのときに手を出しました。実はその前にも同社の180MHzまで使用できるものが3個いくらで売られていたことがあり、それも買いましたが死蔵状態です。Hi.
JBI>MB1501はそこそこにプリスケーラが小さくていいですね。
あまり気にしたことはなかったですね。目に留まったのは上限が1.1GHz(実力1.5GHz以上)ということで、当時ポピュラーになりつつあったPICと組み合わせて430MHz TRXを作ろうと本気で考えた時期がありました。
制御ソフトも途中まで書きましたが、そうこうしているうちに気力が失せ、石も店頭から消えました。Hi.
高分解能のPLLといえば、昔PLL ICを2つ組み合わせたコリンズ方式(と同じ考え方だと後で判明)を考えたこともありましたが、今はFractional-N PLLがトレンドのようです。アナデバでその手の石を出しており、全然手つかずですがサンプルは入手してあります。
TTT>ハンドキャリーで結構ですよ。
JBI>まだ、余裕はあるので良ければ私からお渡ししますがどうですか?
ありがとうございます。もしまだ余裕があるようでしたら、予備も含めて2個ずつあると助かるのですが、その辺はお任せします。逆に、それ以上あっても死蔵するだけだと思います。それなら、道半ばで壊したときにアラームを上げる手もあるでしょうか。Hi.
TTT>次回の懇親会は、10月2日じゃなくって9日でしたっけ?
ですね。私も間違えないようにしないと。Hi. 全国集会も近いので、どの程度集まるでしょうか。
チップのNJM3357やGaAsアンテナスイッチは手元にあるので、この様子だとクリスタルフィルタを調達すれば430MHzのFM機が出来上がったりして。あとは制御ソフトか。Hi.
NHKラジオを聴きながらこれを書いていますが、ラジオを置く場所によってはパルス性ノイズがひどいです。RF-2200のジャイロアンテナでノイズ源をなんとか除けています。よほどタチの悪いインバータ電源でも動作しているのでしょうか。
いずれにせよ、アナログRFには受難の時代になったようです。もっとも、拙宅ではアナログオーディオにも飛び込んできます。
TTT/加藤さん、皆さんこんにちは。
この3週間ふらふらと休み無しで放浪していて、今週はやっと休めています。
運良く3連休ですが、すっかり御無沙汰の自作熱を呼び起こす、この情報に飛びつきそうです。
Part1のほうは、相当勉強しないと使いこなせそうにもありませんが、Part2のほうは、皆さんコメントの430MHzFMTRXは手が届きそうです。AVRでの制御は3線式で難しそうではありませんから。
PLLのフィルタ設計が、当局的には課題かも知れません。
当局も
>実はその前にも同社の180MHzまで使用できるものが3個いくらで売られていたことがあり
これを死蔵しているいるのですが。
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。
再度コメント有難うございます。
> その辺はお任せします。
お預かりした数に限りがありますので、取りあえず1セットご用意しておきます。トラブルなどで追加が必要な際には山本さんにご相談になってさい。
> 3個いくらで売られていたことがあり、・・・
具体的な使い方が良くわからないうちは人気もなかったのでしょう。行き渡って皆さんが使った情報が出回ると、こんどは物が無いと言うことも多いですね。面白そうだと思ったら買っておくと良いのですが、そればかりやっていると在庫が際限なく膨らみますね。(笑)
> クリスタルフィルタを調達すれば430MHzのFM機が・・
21MHz帯のMCF+455kHzのセラフィルを使う形式が安価で良いように思います。その手の部品なら有ったと思いますので必要ならリクエストして下さい。
> よほどタチの悪いインバータ電源でも・・・
最近は電球(LED)もノイズを出すと言う困った時代です。原因を発見して対処されて下さい。
JN3XBY 岩永さん、こんばんは。 相変わらずお忙しいようですね。十分健康管理されて下さい。自分のカラダが一番ですから。
コメント有難うございます。
> 430MHzFMTRXは手が届きそうです。
他のICも旨く組み合わせると比較的簡単にFMトランシーバが作れそうですね。チャレンジされて下さい。
> PLLのフィルタ設計が、当局的には課題かも・・・
それほど難しくないと思います。いまはネット上にも設計法が公開されていますので何とかなるでしょう。
先ほどご希望のメールに返信しておきました。
加藤先輩こんばんは。
私には小さすぎて、最近目が少しついていかなくなりました。昔は、IBMのノートパソコンの386SXをサイリックスの上位コンパチのCPUに乗せ変えたこともあるのですが、100本もたいへんでした。ICの足に木綿糸を絡め、口でくわえて半田を溶かし吸い取りながら糸を引いて1本づつ浮かしたこともあるのですが、今はとても根性と時間と目があきません。
チップコンデンサー、チップ抵抗、自動半田用のLSIは鬼門筋で手に負えません。仕方がないので、最新はあきらめ真空管の方向に逆行してたりして。
JA9MCH/1 和田さん,こんばんは。 虫の音が賑やかで、すっかり秋らしくなりましたね。
コメント有難うございます。
> 最近目が少しついていかなくなりました。
普通のICの足ピッチでも怪しくなって来たので、ハーフピッチだと拡大鏡がないと作業できません。まあ、年齢ですからしょうがないですね。(笑)
> 今はとても根性と時間と目があきません。
歳をとってきたら根気も続かなくなりました。すぐに休みたくなってしまいます。hi hi
> 最新はあきらめ真空管の方向に逆行して・・・
年配のお方が真空管に走る理由かもしれませんね。 でも真空管で可能なものにはすぐに限界が来ませんか? PLLとか真空管だと鬼のような回路ですからね。(真空管なんかで作るなと言われそうですけど・爆) 真空管アンプや球ラジオの製作では幾つか作れば飽きてしまいます・・・ぜひICも使いましょう。
拡大鏡とか、今は良い良い製品があるのでそれを使うと思ったよりも快適に作業できますよ。
> 口でくわえて半田を溶かし吸い取りながら・・・
それはたいへんでした。 もうやらないと思いますが、リペア用の「低温ハンダ」を使うとICを剥がすのが楽だったでしょうねえ。 あとはハンダ吸取り機があればラクチンです。
年齢のハンデは道具でカバーして頑張りましょう。hi hi
こんにちは。当地は室温が30度を超えました。この暑さもあと1週間の辛抱!?
TTT>必要ならリクエストして下さい。
ありがとうございます。21.4MHz MCFの遊休品がもしあれば融通していただけると助かります。
あとは入力のBPFですが、430~440MHzをカバーするSAWは容易に入手できなさそうなので、ヘリカルでも巻きますか。実は、近場にヘリカルフィルタの特注に応じてくれる会社があるのですが、そこへ頼むと高く付きそうです。Hi. もし「量産」が必要になったらそこへ頼みます。Hi Hi.
ここまでお膳立てが整うと、「いつ作り始めるか」という話になりそうです。
TTT>原因を発見して対処されて下さい。
どうやら原因は外部にあるようで、困ったものです。対処方法はノイズのない場所へ引っ越す以外にないかもしれません。Hi.
加藤さん、皆さん、こんにちは。
新世代の高周波用ICにちょっと心を惹かれましたが、Ghz帯用のDBMはMC13143がまだちょっと残っているし、死蔵品になるのが明らかなのでやめておきます。hi
児玉さん、430のBPFフィルタですが、双信電機の「プリントフィルタ GLP-402」というものがあります。以前ラジオデパートの地下のお店(マイクロパワー研究所の商品の代理販売か何かしてましたが閉店)に古いタイプの茶色いのが置いてありましたが、今だったら1階のマイクロパワー研究所あたりに置いてないですかね。
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。 北関東は夕方になったら曇って来ました。 すこし蒸し暑いですね。
コメント有難うございます。
> 21.4MHz MCFの遊休品がもしあれば・・・
探したらありましたので、差し上げます。 21.6MHzと言うのもありました。 他に、外しジャンク品ですが10.7MHzのMCFもあります。KOYO 10.7M75Aと書いてあります。たぶん狭帯域FM用でしょう。必要ならこちらも。
> ヘリカルでも巻きますか。
ヘリカルフィルタは箱が面倒そうですが、それさえ何とかすれば自作も出来そうですね。スペアナ+TGがあれば何とかなりませんか? 誘電体フィルタがあればコンパクトで良いのですが、HAM-Bandに丁度良い物なんか無いでしょうね。
> 「いつ作り始めるか」という話に・・・
気ままに始めて下さい。ターゲットは来年のハムフェアでも?(笑)
> ノイズのない場所へ引っ越す・・・
最近は拙宅のような田舎でも安心できないです。 電気のない離島くらいしか・・・無線も出来ませんか。hi
JG1EAD 仙波さん、こんばんは。少々ご無沙汰でしたね。
コメント有難うございます。
> 高周波用ICにちょっと心を惹かれましたが・・・
活用できそうなRF-ICを色々お持ちのようですね。まずは、手持ちの活用からですか。私もそうしないと。hi hi
> 児玉さん、430のBPFフィルタですが・・・
良さそうな既製品もあるのですね。知りませんでした。 既製品があるなら手間が省けますね。=>児玉さん。
最近お忙しいようですが、頑張って下さい。
こんばんは。当地の室温はまだ29.8度もあります。というか、どんどん上昇しています。もう勘弁して欲しいです。Hi.
TTT>探したらありましたので、差し上げます。
ありがとうございます。10.7MHzの方は昔買った2個組(4ポール?)のものが2組も死蔵していますので大丈夫です。
それより、20.945MHzの水晶を調達しないといけませんが、サトー電気にあるようです。ついでがあればMOUSERに発注するところですが…
TTT> 誘電体フィルタがあればコンパクトで良いのですが
あるところにはあるようですが、一般に出回っているのは433.92MHzなどのRF ID用ばかりですね。仲間内用とか、スポットにするならこれでもFBかもしれません。
EAD>プリントフィルタ GLP-402
情報ありがとうございます。GLP-402はLPFのようですが、それとは別に茶色いのが今も売られているようですね。ラジデパにマイクロ・パワー研究所の店舗があるとは全然気が付きませんでしたが、機会があればのぞいてみましょう。これだけなら送料が安いので、通販で済ませる手もあります。
特性がかなりブロードなのは気になりますが、性能的に不満なようならヘリカルフィルタにします。以前に3連を作ったことがあるのでたぶん大丈夫でしょう。そのときは7Kボビン用のシールドケースを流用しました。構造に難があったので、その改善が今後の課題です。
TTT>ターゲットは来年のハムフェアでも?(笑)
「各局のタンス部品を有効活用した430MHz FMトランシーバ」とか。自作品コンテストに出品するという手も。Hi Hi.
TTT>最近は拙宅のような田舎でも安心できないです。
私の常置場所(ド田舎!)もダメかもしれませんね。
JG6DFK/1 児玉さん,こんばんは。
コメント有難うございます。
> 20.945MHzの水晶を調達しないと・・・
これも在庫があるので差し上げますよ。ちょっと大きめのHC-49/Uです。 余剰してますからぜひ使って下さい。
> 433.92MHzなどのRF ID用ばかりですね。
多量の需要が見込めるものは市販品があるのでしょうね。HAM-Band用はたぶんダメでしょう。ニーズがありません、hi
> 自作品コンテストに出品するという手も・・・
U/VHFの活性化のためにも良いかもしれませんね。トータルパワーのイベントがあったお陰で、皆さん144MHzにチャレンジされましたので。
> 常置場所(ド田舎!)もダメかも・・・
電気と電話(ADSL)が来ている所は何処でもダメかも。
JA9TTT/1 加藤です。
新世代RF-ICの配布ですが、先ほど予定数に達しました。終了させて頂きました。 メールに対しては全て返信済みですが、もし届いていないようでしたらご連絡下さい。
こらからも面白そうなパーツがあれば情報発信したいですね。ご期待下さい。
改めてこんばんは。
加藤さん、引き取り手が無事決まったようで何よりでした。提供者のJBIさんも含め、お気遣いに感謝します。
それから水晶の件、ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせていただきます。
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。
お陰さまで無事に行き先も決まりました。 山本さんのご好意で面白い製作が楽しめるでしょう。
いつまでも古臭い半導体にしがみ付くばかりでは未来がありませんね。 新しい部品の活用も開拓して行きたいものです。
在庫している部品も全部はとても使い切れないと思いますので、この際ご活用頂けるなら有難いくらいです。hi
こんばんは。
無事、配布先が確定したということで、ひとまずお疲れさまでした。
義務ではないですし、どう活用するかも強制なんてできないですが、どんな風に使われるのかは興味がありますね。
スペアナみたく、VCOを水晶なりPLLなんなりで作った350 MHzとmixして0~100 MHzのスイープジェネレータとすれば、アンテナアナライザみたいなものにも使えますし、無線機以外にもどんな応用がされるのかは楽しみです。
JH9JBI/1 山本さん、こんばんは。 三連休も終わってしまい、ただいま少々ブルーです。hi
コメント有難うございます。
> 配布先が確定したということで・・・
お預かりした分が配布できて良かったです。どれも表面実装で馴染みの無いデバイスばかりでしたので少々心配でした。全国には熱心なチャレンジャーがおられると言うことですね。
> どんな風に使われるのかは興味が・・・
同じく興味がありますね。ユニークな発想が生まれるかも知れませんよ。ちょっと期待しましょう。hi
> 無線機以外にもどんな応用が・・・
μPA101など測定器に向いているように思います。VCOと組み合わせると面白い物が出来るかもしれませんね。アイディア次第で、可能性は広がると思います。
お陰で皆さんに面白い話題を提供できたと思います。どうも有難うございました。
JA9TTT/1 加藤です。
本日到着していたSASEは全て返信しておきました。 目的物のみを返送いたしましたが悪しからずお願い致します。
近日お手元に届くと思いますので遊んでみて下さい。
JA9TTT/1 加藤です。
本日、残りお方のSASEが届いたので全て返信しておきました。 例によって、ご挨拶などは省略させて頂いて目的物のみを同封してお送りしております。悪しからず宜しくお願いします。
なお、殆どのデバイスはgoogleにてICの型番で検索されますと、詳しい資料が見つかります。 英文の資料も多いようですが参照されることをお薦めします。 ただしLVCO2408Tに関しては、Blogの情報以上のものは見つかりませんでした。
ご希望者が多数だったので私自身の分は残りませんでしたが、各ICの勉強になりました。有難うございました。いずれかの機会にでも入手できたときに楽しんでみたいと思っております。
いつも沢山のお方が熱心にBlogをご覧のようで有難うございます。これからも宜しく。
加藤さん、発送お疲れさまでした。
今現在でも、VCO以外は探すとそこそこ適価で今も少量通販してもらえるところがあります。ここをご覧になっている方で気になる方がまだおられましたら探してみてください。いずれも国内です。
一方、VCOはないですね。今回、blogで掲載してもらえるということでしたので、少し重い腰を上げて、VCOの現在の継承会社に問い合わせてみたのですが、廃品種ということで情報は得られませんでした。
過去、いろいろな雑誌の製作解説記事に「こんなディスクリート/ロジックを組み合わせなくても使いやすい専用ICが開発されるだろう」なんて文言が書かれていましたが、今はいきつくところまでいって、そういうニッチ用途にも使えそうな品種が廃品種としてジャンク市場に流れている時代かと思います。
中には開発意図とはてんで違う意外な活用があるものもあって(TA7358なんか典型例でしょう)、そこがまた面白いのですが、数年すると(入手できなくなって)使えなくなるリスクが相当あるというのも残念な気がします。
JH9JBI/1 山本さん、おはようございます。 小雨のお彼岸ですね。豪雨になる前にと言うことで、さきほど墓参してきました。
コメント有難うございます。
> 探すとそこそこ適価で今も少量通販してもらえる・・
小口の個人ユーザーにも対応してくれるお店があれば有難いですね。 結局、どんな良い部品があっても入手できなければ絵に描いた餅でしかありません。
> 廃品種ということで情報は得られませんでした。
お問い合わせいただいたようで、有難うございます。廃品種についての対応はメーカーによって様々ですね。hi
> ニッチ用途にも使えそうな品種が廃品種として・・・
山本さんにご提供頂いたような面白いICが手軽に入手できるようになれば面白いのですが、自作人口も減少傾向なのでなかなか難しいですね。最近は雑誌やネットの自作動向を見て部品の仕入れをしているお店もあるようなので、少しは希望が持てそうですよ。hi hi
> 入手できなくなって)使えなくなるリスクが・・・
これは昔からやむを得ませんでした。アマチュアはおこぼれを使って自作していますから、その時点で入手できるものを使って行くのがベストだと思います。無理に探すと高い物について自作する意義もだいぶ損なわれるでしょう。 入手できる物で工夫すると言うのが基本ですね。 なかば普遍的な回路や部品で行くと言う手もありますけれど・・・やはり専用ICは便利です。hi hi
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