UJTとはその名の通り「単接合トランジスタ」あるいは「ダブル・ベース・ダイオード」とも呼ばれる半導体素子だ。1950年代半ばに米General Electric社によって研究開発された。
増幅用素子ではなくもっぱらパルス回路で使われる。 もともとはSCR(サイリスタ)の点弧パルス(トリガーパルス)の発生がおもだった用途であった。従って、今でもSCRを使った簡単な調光器回路などで見かける事がある。
また、数個のCRとUJT単独で「弛張発振器」(しちょうはっしんき)が構成できるので簡単な発振器に使う例も多い。 UJTの2つのベース:B1とB2の間にDC電圧を与えておくと、エミッタ:EとB1間の電圧電流特性に負性抵抗特性が見られるようになる。 その負性抵抗特性を使って弛張発振させる。発振波形はCRの充放電によるノコギリ波あるいは狭いパルス状である。(正弦波ではない)
弛張発振器の原理は、鹿脅し(ししおどし)の動作原理と似ている。細い流水が竹筒に溜まり、水位がある限界点を越えると一気に排水されると言う動作を繰り返す。同じように竹筒に相当するコンデンサと言う「容器」に電流を流すと電荷が蓄積し電位が上昇して行く。その電位が敷居値を越えると電荷を一気に放電させる仕組みが働き容器(コンデンサ)は空になる。蓄積した電荷を一気に放電させる仕組みをUJTが掌っている。そして再び電荷の蓄積と放電を繰り返す。これが弛張発振である。(追記:2013.04.29)
弛張発振器の原理は、鹿脅し(ししおどし)の動作原理と似ている。細い流水が竹筒に溜まり、水位がある限界点を越えると一気に排水されると言う動作を繰り返す。同じように竹筒に相当するコンデンサと言う「容器」に電流を流すと電荷が蓄積し電位が上昇して行く。その電位が敷居値を越えると電荷を一気に放電させる仕組みが働き容器(コンデンサ)は空になる。蓄積した電荷を一気に放電させる仕組みをUJTが掌っている。そして再び電荷の蓄積と放電を繰り返す。これが弛張発振である。(追記:2013.04.29)
昔は重宝だったデバイスもICの発展とともにすっかり廃れてしまった。 それはSignetics社が開発したTimer 555(NE555)のような便利なICが安価に供給されたからである。 回路設計の自由度が高いばかりか発振回路に使って得られる波形も良好なためUJTが使われなくなったのはもっともだろう。
写真は、NEC製の2SH12と中国製のBT33Fと言うUJTである。何れも類似の用途に使えるがピン接続は異なっている。 現在ではすっかり『珍し系の半導体』になってしまった。 同じ目的・用途に対して今では他の手段がたくさんあるのでUJTで無くてはならぬ用途は僅かだろう。 しかしごく簡単な目的には使い道もあると思いつつ少量の手持ちがある。 どうも出番はない感じなのだが。
UJTを使った教科書的な「弛張発振器」は幾らでも目にするので目新しくもない。 しかしこの例では階段波の発生に使っていて、どの様に動作するのか興味を覚えた。
Staircase waveform :階段波とは、例えばある一秒間が1V、次の一秒間2V、その次の一秒間が3V・・・と言うような時間に対してステップ状に電圧が変化する波形のことだ。オシロスコープで見るとまさしく階段状の波形が観測できる。 ある段数に達するとリセットされて最初の段から再び繰り返すことが多い。 もちろん下り方向の階段や、天辺あるいは谷底に到達すると戻ってアップ・ダウンする階段波もある。
【回路動作の概要】 2つのUJTをそれぞれ異なった用途に使っている。
1つ目のUJT:Q1は階段1段あたりの時間を決める弛張発振器である。 一定間隔で狭い幅のパルスを発生するのが目的だ。この例では10mSごとに発生する。 この狭いパルスによってPNPトランジスタ:Q2の定電流スイッチを駆動する。 Q2を通った瞬時の一定電流は電荷QとしてコンデンサC2にチャージされる。 V=Q/Cでチャージが繰り返される毎にC2の端子電圧Vは階段状に上昇して行くことになる。
2つ目のUJT:Q3は階段の段数を決める役目だ。 C2の端子電圧Vがある電圧を越えた瞬間にQ3のE・B1間が導通し溜まっていたC2の電荷を瞬間的に放電する。 瞬時に階段はリセットされて最初の段から再び始まることになる。その階段の段数はVR3で加減する。
Q4とQ5はC2の端子電圧を取り出す為のバッファアンプである。コンデンサに溜まった電荷を引き出す・・即ち電流を取り出すとサグが発生してしまう。その影響を軽減する為にダーリントン接続になっている。 ダーリントン接続でもベース電流はゼロではないが、C2の電圧降下はごくわずかなので支障無いわけだ。いまならバッファ・アンプにFET入力のOP-Ampなどを使えばベストであろう。
なお、この回路は1970年代始めころのものである。未だICは一般的でなかった時代なので当時得られたデバイスを巧みに使い、ごく僅かな素子(部品)で目的の波形を得る工夫には面白味を感じる。IC万能の現代に於いてはむしろ新鮮でさえある。
この回路の具体的な活用はあまり意図しないので取りあえずブレッド・ボードで試作してみた。 実際旨く動作するのか興味を覚えたからだ。 ブレッド・ボードの扱いはあまり慣れてないので部品配置の真似はしないように。(笑)
左の光っているトランジスタが弛張発振器のQ1である。 電流スイッチ:Q2はマイラ・コンデンサC2の影になって見えにくい。 その右の方にある光ったトランジスタがリセット用のUJT:Q3である。 一番右の黒いトランジスタがQ4 とQ5である。 この試作では内部でダーリントン接続になっている2SC982を使っている。従って見かけ上はトランジスタ1本で済んでいる。 回路図のように2SC1815を2つ使ってダーリントン接続してもまったく同じだ。
こんな回路を作る人もまれとは思うが検索で来るお方もあるので、以下念のために書いておく。 この回路の部品入手は思ったよりも容易である。 唯一珍しい部品であるUJT:BT33Fは「イーエレ」と言うお店から通販で購入した。 このUJTは中国製であるが、大陸方面では広く流通しているらしい。 同店で現在でも単価110円で購入できる。
もちろん国産のUJTでも良いが殆どがディスコンなので入手しにくいと思う。幾つかのお店に在庫があるようだが100円では買えないようだった。 むしろ2N型番の米国製の方が入手容易かも知れない。いまでも生産している会社があるからだ。2N2646ならRSコンポーネンツにもあるようだ。 なお必ずNベースのUJTを買うこと。(PベースのUJTは珍しいようだが・・) UJT以外で集めにくい部品は無いと思う。 部品を揃えて1時間くらいで完成できる。(ブレッド・ボードに製作の場合)
5段の階段波形である。 1段あたりの高さは1Vになるように合わせた。この高さは回路図のVR2で加減できる。 また1段あたりの時間は10mSであるが、これはVR1で加減できる。
階段の段数はVR3で変えられるが、1段あたりの電圧を1Vにした場合、正常に動作するのは6〜7段までであった。 もっと段数が必要な場合は、回路定数を見直すか1段あたりの電圧を1Vよりも小さくする必要がある。 一番下の段もUJTのONオン抵抗の関係でゼロまでは下がり切らない。オフセットを持っているのでDC結合で使う場合は目的によって注意が必要だ。
写真のように、オシロスコープでの観測ではなかなか奇麗な階段波が得られている。 階段波は簡易なA/Dコンバータの構成要素に使われるほか、ステップ状の電圧が欲しい用途では一般的に使われている。 DCアンプのリニヤリティ判定に使うこともあるようだ。 無線での用途は特に思い付かないが、エレクトロニクスの分野ではそれなりのニーズがある。
ところで写真を見るとまずまず良さそうなのだが、もとがUJT式では性能の限界を感じる。 たった5石の簡単な回路なので仕方ないだろう。 もし改善を目指すならこの回路の高級化ではなく、D/Aコンバータをベースにしたデジタル・アナログな回路の方が最適化し易い。
すぐに役立つような物でもないが、回路実験としてはUJTの動作がわかってなかなか面白かった。同時に先人のアイディアには感心させられた。 パーツボックスにあったUJTを見ていて、何か面白そうな活用方法はないかと思った次第。 こうした「真面目な回路」(?)よりも昔からある玩具のような電子回路に向いているように思えた。
【追記】アイディアの源泉は?
この回路の前には別の階段波発生回路があった筈だ。たとえば普通のTr(=BJT)だけで考えるとすれば、まずは2石の「アステーブル・マルチバイブレータ」で連続した矩形波を発振させる。その矩形波を「CR回路で微分」し狭いパルスをつくる。その狭いパルスで「電流スイッッチをON/OFF」すれば上記回路図のQ1とQ2の部分に相当するので階段波が作れる。段数を決めるリセット回路はTrを使った「差動コンパレータ」+「リセット・スイッチ」が良いだろう。なお途中にシュミット回路を入れる必要があるかもしれない。このようにすればまったく同じことは可能なのだが部品数は遥かに多い。こうした階段波発生回路の構成にUJTをうまく適用する方法はなかなかのアイディアなのである。(2010.10.15)
(おわり)
14 件のコメント:
おはようございます
今日は子供の運動会なのですが
朝から快晴で暑くなりそうです。^^;
UJTは私が電子工作に興味を持ち始めた時期に
初歩のラジオに掲載されていた、ラグ版とタッパウェアを使った
工作に多用されていてクリスタルイヤホンから
ポツポツと音が出る雨だれ睡眠機など良く作りました。
当時は2SH21だけと言って良いほどだったと思います。
UJTの回路を見かけなくなったと思ったら
555が普及したというのも原因なのですね。
階段波という波形ははじめて知りました。
綺麗な階段状でのこぎり波と同じく何かの制御に使えそうです。
この回路をばらしてUJTが残ったら、ぜひ雨だれ睡眠機を作成して寝るときに使ってみてください。HiHi
JE6LVE/3 高橋さん、おはようございます。 北関東も快晴ですね。 朝は少し肌寒い感じです。 こちらも運動会日和ですねえ。日焼けしそうです。hi hi
さっそくのコメント有難うございます。
> ポツポツと音が出る雨だれ睡眠機など良く作りました。
UJTも昔の電子工作ではポピュラーでしたねえ。睡眠器のほか、電子メトロノームとかあまり役立ちそうもない製作が多かったように思いますけれど。(笑)
> 当時は2SH21だけと言って良いほどだった・・・
どれもあまり特徴のない素子でしたので、製造される品種は整理されてしまったのでしょうね。 拙宅には2SH12と13が有ったと思います。骨董品ですね。
> 555が普及したというのも原因なのですね。
555がパルス回路に与えた影響は非常に大きいと思います。今でもC-MOS版が作られているくらいですからね。拙宅にも時々使う分の買い置きがありますね。
> ぜひ雨だれ睡眠機を作成して寝るときに・・・
回路の動作が・・・が気になって寝付かれそうにありません。(爆)
おはようございます。
2SHなんて懐かしいです。私も高橋さんと同じく「初歩のラジオ」や誠文堂新光社の本に出てきたのを覚えています。
睡眠器のほかに、電子メトロノームや、LED点滅回路もありました。
UJTで階段状の波形を作るとは、発想がすごいです。どのような用途に使われるものだったのでしょうか。アナログTVの垂直偏向などでしょうか?
UJTといえば、PUTもありましたよね(N13?)。違いはあまり知りません。
今日は、これから友人たちと屋外バーベキュー&ダッチオーブンパーティです。行ってきます。
JJ3CMV 酒井さん、おはようございます。 そちらも快晴の様で屋外パーティには最適ですね。 ハンダコテ遊びよりずっとFBだと思います。hi hi
コメント有難うございます。
> LED点滅回路もありました。
LEDの点滅とは随分モダンな(笑)用途にも使われたんですね。ホビー用途ではまだ現役でしょうか。 Timer 555の方が優秀ですけど、ポツポツ音を出すとかLEDの点滅のような用途にはUJTも悪くない選択なのでしょう。
> どのような用途に使われるもの・・・
簡易な測定器に使われていました。それにしてはずいぶん簡単な回路なので興味を覚えたのです。まあ、それなりの性能でしたね。hi hi
> PUTもありましたよね(N13?)。
ありましたねえ! PUTの方がUJTよりも製造し易いのでかなり置き換わりました。 そのPUTも国内メーカーは製造中止のようです。NECのN13Txと言うのがポピュラーでしたね。私も使いましたよ。
> ダッチオーブンパーティです。
楽しんできて下さい。もう行ってしまったでしょうね。hi
おはようございます。ようやく「はんだ付け日和」になってきました。Hi.
写真の2SH12ですが、私には2SC32に見えました。Hi Hi.
日本で一番使われたのは2SH21だろうと思いますが、学生時代、先生からの指示で教科書に載っていたノコギリ波発振回路の実習用教材をこの石で作ったことがあります。田舎のパーツ屋にパルストランスはなかったので山水STシリーズを使いましたが、うまく動作しました。
さすがに現物はもう残っていないでしょうね。Hi.
弛張発振回路といえば、トランジスタを2石使った回路がよく知られているでしょうか。今はアナログ回路をいじる人が少なくなってきているので、それすら忘れ去られようとしているでしょうか。Hi.
ご紹介の回路ですが、個別半導体だけでできるというあたりは目から鱗です。今ならバイナリカウンタ+ラダーD/Aを使うところでしょうか。
このUJTですが、かつてはアナログPLLの「キック回路」(=ノコギリ波発生)にも利用されたようです。「アナログ好き」な諸兄は追試してみるのもよさそうですが、PLLは専用ICを探す方がずっと楽ですし、動作も確実だと思います。Hi.
UJTの需要はあまりないようですが、PUTはまだ利用されているようです。世界的には2N6027あたりが有名なようですが、日本国内ではN13T1が一番使われたでしょうか。これは手持ちがあります。
先人の知恵といえば、再生検波なども素晴らしいですね。ラジオ製作講習会のボランティアで行った先に持ち込んだ1石再生付きレフレックスラジオはよく鳴るというので好評でした。Hi.
さて、これからMOUSERでお買い物です。Hi Hi.
JG6DFK/1 児玉さん、おはようございます。 暑くも寒くもないので「ハンダ付け日和」ですね。hi hi
コメント有難うございます。
> 私には2SC32に見えました。
同じパッケージですからね。 2SC32と言えば、私には「黒い」と言うイメージが強いです。hi
> 日本で一番使われたのは2SH21だろうと・・・
それだけに昔の電子工作本を見て2SH21を探しまわる人もいるようです。UJTはどれも同じようなものなので、代替品は安価なBT33Fが良いのかも知れません。
> 弛張発振回路といえば、トランジスタを・・・
何でもICでやる時代なので、ディスクリートで工夫した回路は廃れるばかりですね。IC以前の回路図集を見ると先人の工夫に感心させられることが多いです。今の回路屋はICのアプリ屋ですから。(笑)
> 今ならバイナリカウンタ+ラダーD/Aを・・・
それが常套手段ですね。ICのD/Aなら見かけの部品数も少ないですし。性能だって・・・。
> アナログPLLの「キック回路」にも利用・・・
拙宅にそんなPLL回路のトランシーバがあります。但し、スイープ電圧発生はUJTではなくTrを使った回路になっていますね。 デジタルICを使ったPLLの方が安心です。
> 日本国内ではN13T1が一番使われた・・・
ほかのPUTは思い出せません。殆ど唯一だった感じ。
> 先人の知恵:
性能の悪いデバイスや限られた能動素子数で実用品を実現する工夫は素晴らしいと思いますね。今は何でも腕力で解決する感じですので・・・。
> MOUSERでお買い物です。
お買い物を楽しまれて下さい。 UJTも如何ですか?hi
加藤さん、こんにちは。朝に干した洗濯物がお昼前までに乾くほどいい天気だったのが、午後になって雲行きが怪しくなってきました。
> 私には「黒い」と言うイメージが
そういえば、私が初めて手にしたものも黒でした。しかも放熱器付き。Hi.
> 2SH21を探しまわる
秋葉原のパーツ屋をよく探すと出てくるかもしれませんね。逆に、最新のパーツにはあまりお目にかかれませんが… 他にも入手できそうな心当たりはありますが、買っても用途が見当たりません。Hi.
> 拙宅にそんなPLL回路のトランシーバがあります。
いろいろなものをお持ちですね。拙宅にあるHP8640Bのフェーズロック回路は当初からアナログPLLだと聞かされていましたが、回路はデジ・アナ混成で、確実にロックするPFC型位相比較器ではなさそうです。一度ロックが外れたら終わりです。Hi.
> UJTも如何ですか?
2N2647は500個から、2N4870は2,500個からしか売ってくれないそうです。Hi Hi. 交換(保守)用と称するものは少量でも買えるようですが、高いです。
昨晩から品定めを始め、先ほどようやくMOUSERへの発注を済ませました。まとめて発注しないと送料ががかってしまうので、こちらも必死です。Hi. カートを見たらえらい金額になっていました。Hi Hi.
今回は入荷待ち品があるので、気長に到着を待つことになりそうです。現時点での出荷予定を見ると年内の到着は無理!? Hi. どうなるかはわかりませんが、その間に外堀を埋めておくことにします。事前にデータシートで仕様が確認できるのはありがたいです。
JG6DFK/1 児玉さん、こんにちは。 こちらも曇ってきました。そのうち雨が降るかも・・・。秋の空は変わりやすいです。
再度のコメント有難うございます。
> 私が初めて手にしたものも黒でした。
シルバーの2SC32はだいぶ後の物でしょう。最初の頃は黒しか見ませんでした。もっとも、ジャンクですけれど。 HAM的にはRF用のパワトラのように感じますが、プロの使用例を見ると今の2SC1815のようなNPNの汎用品として使われていました。従ってジャンク基板の様々な所で見つかりました。
> 買っても用途が見当たりません。Hi.
拙宅にあるUJTは、ポータブルな簡単CWトランシーバのサイドトーン用に購入したと思います。弛張発振の音は良くないのでサイドトーンにもいま一つでしたね。ブザーっぽい音です。
> カートを見たらえらい金額に・・・
不景気でデフレの時代には散財しないでゲンナマを握っている方が良いかも知れませんよ。 もっとも、投資でしたら将来大化けするかも知れませんね。hi hi
加藤さん、こんばんは。外はだいぶ涼しくなったようですが、室温はまだ25度を超えています。大飯食いのパソコンが稼働しているからでしょうか。Hi.
> 今の2SC1815のようなNPNの汎用品として使われていました。
まだゲルマTrが全盛で安価だった当時、高信頼を要求される用途では数少ない選択肢のひとつだったのでしょうね。以前に拝見した規格表の諸特性は後期のものとかなり違っているようですから、徐々に「馬力アップ」していったのでしょう。
> サイドトーンにもいま一つ
サイドトーンには1石のツインT発振器がベストでしょうか。波形がきれいすぎてもダメ!?
> 投資でしたら将来大化けする
それならうれしいですが、残念ながら該当しそうな部品はありません。Hi. 今回は(も!?)試用してみたい部品が結構出てきて、1品種あたりの数は多くないのに「塵も積もれば山となる」になってしまいました。
少し先のことまで考えたつもりなので、この先「量産」でも始めない限り、しばらくは安泰でしょう。
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。
こちらは夕方から雨が降って来ましたね。窓を開けていますので、だいぶ涼しいです。
コメント有難うございます。
> 高信頼を要求される用途では数少ない選択肢・・・
ゲルマTrはIcboがたいへん多くて、しかも温度上昇で急増するのが弱点です。 DCアンプなど直結増幅回路は不可能に近かったですね。 民生品のラジオ等ならゲルマも良いですが、環境の変化で安定動作が必要な通信工業用はすぐにシリコン化しました。
> 波形がきれいすぎてもダメ!?
サイドトーンも正弦波の方が望ましいですね。TRIOのHF機は初期から位相発振の正弦波でしたよ。
> 「塵も積もれば山となる」になって・・・
ぜひ有効活用されて下さい。将来はキットの量産でも。hi hi
JI1TWW/Handa
こんにちは。初投稿になります。
自作はここ10年ほど全く縁がありませんでしたがこちらのHP(もう閉鎖されましたが)ブログで感染してビョーキが再発してしまいました。現在は「再生式受信機」からお勉強をやり直しているところです。
UJT・・実は私も面白そうでイーエレから数ヶ月前に何個か調達しました。しかしまだ出番はありません。
昔、TRIOの50MHzハンディ機「TR-1300」のチャンネルスキャン回路に使われておりました。VXO使用の自作受信機に応用が利くのではないかと目論んであります。
ところで新世代ICはすごい人気ですでに完了してしまいましたでしょうか?
JI1TWW 半田さん、こんばんは。 お初にお目にかかります。どうぞ宜しく。
コメント有難うございます。
> こちらのHP(もう閉鎖されましたが)ブログで感染し・・
開局当時は自作もされておられたのでしょうね。10年ぶりの自作の切っ掛けになったようで嬉しいです。
なお旧HPは自宅サーバー上だった関係で維持管理がたいへんでした。 そのために管理の手間が要らないBlogに移行して、こちらを新HPにしています。 既に旧HPの4倍を越える記事があり、電気に無関係なのを除いても3倍くらいあります。これからも宜しくお願いします。
> 現在は「再生式受信機」からお勉強を・・・
既にご覧かもしれませんが、このBlogにも半導体式で二例ありますのでご参考に。4石式の方をお薦めします。
> UJT・・実は私も面白そうでイーエレから・・・
面白そうだと思い、ほかの物を注文したついでに購入したのですが使い道が無いので・・・実験を楽しみました。hi
> VXO使用の自作受信機に応用が・・・
オートスキャナですね。弛張発振器のCの端子電圧変化を利用するのでしょう。面白い応用です。
> 新世代ICはすごい人気ですでに完了して・・・
お預かりしていた分はあっという間に無くなってしまいました。余るのを心配したのですがまった残りませんでした。
お店も簡単な使用例を公開して販売すれば人気の出そうな新種のデバイスも沢山あるのではないでしょうか。 皆さん新しい物を知らないので古い物ばかりお求めなのでしょう。
また何かの機会に頒布など行ないますので、次回はお見逃しなく。 またお気軽にお書込み下さい。
おはようございます。
UJTとはなかなか懐かしいモノを出してきましたね。電子サイコロのタイミング用に使われていたことを思い出しました。
このころは2SC1815のCにあたる種別も増えていったのですね。確かE,Iが欠番でFがサイリスタ、HがUJTになっていたかと。今となってはUJTに種別記号が必要なぐらい種類があったっけ?となるのですが、私が記号について知ったときにはFETも2SKで200番程度だったので、当時としては意義がある割り振りだったのでしょう。2SKがここまでのびるとも思いませんでしたが。
電力系では新しい素子が開発されてきていますが、弱電の機能性素子はあまり新しいのがでてきませんね。HEMTだとか既存の素子に互換のようなものは出来てきますが、素人としては(ICでなく)単純な構造で妙な機能を持った素子が出ないかなと期待したりしています。解説なんかで構造と各部位の機能をみて理解してみるというのも楽しいものです。UJTは今ひとつ判らないのですが、負性領域はどうやって実現しているのでしょう?
JH9JBI/1 山本さん、こんにちは。 今日はよいお天気ですね。
コメント有難うございます。
> UJTに種別記号が必要なぐらい種類が・・・
3桁までは行かなかったと思います。(50番にも届かないくらい?) 動作特性上から小信号専門のようですし、あまり特徴の出せない素子だったようですね。多品種は必要なかったのでしょう。
> 2SKがここまでのびるとも・・・
バイポーラトランジスタに付き物の二次降伏がないので破壊しにくいためパワーものは一気にFET化が進みましたね。ほか、スイッチング用途としてはIGBTなどもバイポーラを置き換えました。増幅素子として開発されたパワーMOSはごく僅かです。おかげでバイポーラのパワトラは入手可能な品種が少なくなりました。
> 弱電の機能性素子はあまり新しいのが・・・
素子単体の性能ではなく、集積回路として機能させる時代なのでしょうね。超高周波ではHEMTですが、集積回路化し易いSi-Geもトレンドでしょう。 低周波〜HF帯のデバイスは出尽くした感じです。汎用品の2SC1815でさえ「超」が付くほどLow Noiseなんですから。昔の低ノイズ代表の2SC1000より良いくらい。(笑)
> 負性領域はどうやって・・・
UJTの基体は不純物濃度の低い真性に近い半導体でできています。両端に電極を設け電圧を加えると単なる半導体の棒(バー)なので抵抗性の特性を示します。
敷居電圧値を越え途中のエミッタ電極からキャリヤが注入されるとE-B2間の抵抗率が下がるというのが動作の始まりですね。 B1-B2間の抵抗分圧比が変化しEの電位が下がるのでますますEからキャリヤが注入され・・・と言う過程で負性抵抗特性が生まれるのでしょう。いささか定性的な説明ですけれどこんな所かと・・・。
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