2014年1月18日土曜日

【回路】SSB on a Breadboard, plus

【ブレッドボードでSSBを:その後】

ミキサー部を追加
 前回(←リンク)、ブレッドボード上にバラモジ(バランスド・モジュレータ:平衡変調器)を作って、さらにフィルタも通してSSBを作る所までを書いた。 SSBジェネレータと言う訳だ。 その後が気になる人などいないかも知れないが、このBlogはその続きだ。

 予定通りIC-DBM:MC-1443を使った周波数変換部を追加した。 SSBフィルタの後に増幅段はない。 IC-DBM(=集積回路型二重平衡変調器・混合器)にとっては十分大きい信号が得られたからだ。 いや、むしろ制限しないと大き過ぎるほどだ。 このあたり、後々ALCを付けるなど必要かも知れない。 但し、いま想定しているモードはF1DやG1Bである。 その場合、ALCで制限されるほど大きなオーディオ信号を与えてはいけないので、ALCは異常時への対処と言った程度の話しかも知れない。

 局発はDDS-IC:AD9850を使った「中華DDSモジュール」を使う予定だ。制御マイコンのプログラムは済んでいるのでBBの残りの一列に載せても良いが、取りあえず実験としてシグナルジェネレータ:SGから与えている。右上の方に見えるブレッドボード用BNCコネクタがその入り口だ。

ミキサー部はIC-DBMで
 写真の様にミキサーにはMC-1443(NEC製)を使っている。ICの内部はギルバートセルをコアとし、バイアス回路を含む周辺回路のかなりが入っているので外付け部品は少なくて済む。他のIC-DBMでも良かったのだがこれを使った理由だ。

 信号源インピーダンスと、IC-DBMの入力インピーダンスを考えてやればCR結合でも行けそうであったがトランス結合を信号と局発の両方の入力に使っている。 左側がフィルタからの信号をインピーダンス変換しながらDBMへ導くトランスだ。扱う周波数は20〜約23kHzである。 右側が局発用のトランスだ。こちらは約115kHzが通過する。写真にもコメントが入れてある。
 極端な対比のトランスなら別だが、いずれもこうした小型トランスにとって支障ない周波数帯域だ。 山水(橋本電気)のSTシリーズも同じように使える物が多い。 これらのトランスのコア材はパーマロイである。秋葉原で見かけるST-XXのまがい物には硅素鋼板のヤスモノもあるようなのでご注意を。

 ミキサー出力はPush-Pullに取り出しLC同調回路を負荷にしてみた。 40kHz離れたイメージ周波数及び20kHz離れた局発信号に対して、この同調回路ひとつだけではまったく不十分だがある程度の選択度は得られるから有利になる。
 このあと同調回路を何段か重ねるか、良く切れるBPFを入れる予定だ。 

 この段階で目的である135kHz帯の信号が得られている。 良くフィルタしてやったらあとは必要な電力までひたすら増幅すれば良い。周波数は低いので増幅段数はいらない筈だ。 パワーは工事設計書通り50Wの予定だ。 D級あるいはE級のような高効率アンプは直線性が無いので不適当である。オールモード送信機の場合は信号をリニアに増幅する必要からA級またはAB級になる。終段は効率も考えねばならぬからAB級ということになる。

MC-1443の使い方・メモ
  信号入力は下段の差動トランジスタの両ベースでインピーダンス600Ωのバランス型になっている。600Ωの終端抵抗がICに内蔵されている。 また局発入力は上段差動対のベースで、ここへは大きな振幅で局発が与えられることを前提にしているようだ。引き出されたトランジスタのベースにはベース電流を制限するよう直列に10kΩが入っている。これが比較的大きめの局発を要する理由だ。抵抗値がもう少し低ければ使い易いのだが、本来目的のために最適化されたICなので仕方あるまい。

 また、局発側はバイアス回路が内蔵されていないので適当な動作点に来るよう外付けする。 おおよそ4〜6V程度のDCバイアス電圧を与えれば良い。 局発信号はそのDCバイアスに重畳させて与えることになる。 バランス調整もここで行なうべきだが左図では未検討である。比較的インピーダンスが高いので、トランス結合にしない方がやり易いかも知れない。 バイアス電圧の発生にはツェナーダイオード:RD6Eを使った回路で書いてあるが、実際には20kHzのバラモジ回路(←前回のBlogも参照)の所にDC6Vがあったのでそこから貰って来た。大した電流は流れないから貰っても支障はない。

 こうしたギルバートセル型DBMはリニヤな動作範囲が狭いのが弱点である。 局発信号を十分に与えた上で、入力信号は良くレベルを管理する必要がある。 最大信号レベルは2トーンの3rd-IMDをどの程度まで許容するかによって変わって来る。 ここでは出力が4Vppあたりまでなら「使える範囲」だと判断している。(出力のIFT2次側開放電圧にて) 出力回路はシングルエンドのR負荷形式よりもずっと有利な回路形式にしている。局発は約0dBm/@600Ωである。 実測ではAF=1kHzの信号レベルが12mVppで上記出力が得られた。

 本項目は自家用のメモである。 ダウンロードして役立つ人は稀な筈だ。 同じパーツが将来入手できる可能性は殆どゼロだろう。 但しはずし中古品がオークションに登場する可能性はあるかも知れない。 もちろん持っているお方は活用されたらFBだ。

【1kHzは136kHzへ
 正弦波の写真など見飽きているとは思うが、1kHzのシングルトーンを与えて出て来た136kHzがこれだ。

 キャリヤ周波数20kHzのバラモジでDSBになり、20kHzのUSBフィルタを通った21kHzの信号を115kHzの局発で上側に周波数変換した結果だ。 これが目的信号と言うことになるが未だ濾過不足でスプリアスが沢山含まれている。 このあと十分なフィルタを行なってから増幅して行く。

 思ったよりも大きめの信号が得られている。 飽和レベルはもっとずっと大きい所に有るが、IMDが悪化するのでそこそこの信号レベルまでに抑えて使うべきだ。 飽和ポイントは局発レベルの影響を受けるが、ある程度以上大きくなると影響の度合いは減少する。 リニヤな乗算特性から完全なスイッチング動作に移行するからだろう。その領域で使う方がIMDでは有利だ。

シングルトーンのスペクトラム
 上記信号のスペクトラムを観測している。 一番大きな信号が目的信号だ。 他はすべてスプリアスと言うことになる。 検討途中の写真なので、スプリアスが多い感じがするが、実際にはもう少し低いレベルの所までで使うことにしている。 奇麗な正弦波に見えた所で、現実はこんなものなのである。(笑)

 逆サイドの漏れが観測されているがこれはフィルタの遮断特性から見て正常なところだ。 主信号より60dB以上低いので特に支障はない。 キャリヤリークは、バランス調整した結果ノイズフロアに埋もれて殆ど見えなくなっている。 バランス状態はたいへん安定していて長期間維持できそうだ。周波数が低いので有利なのだろう。 ノイズフロアには低周波発振器の残留ノイズも含まれていて入力短絡で10dBくらい低下する。 回路は複雑そうに見えるが構成そのものはシンプルなのでノイズは少なめだ。

                ☆ ☆ ☆

 日本の暮れは忙しいのが当たり前で、大掃除や年賀状書きが終われば、年越しの買物など一通り済まないことには新年が来ない。流石に子供のころのように餅つきはしなくなった。 いつも正月になってからゆっくりすると言うのがパターンだろう。 このお正月は急な用事が入ってしまい、実はあまりゆっくりしてもいられなかった。 正月早々バタバタしたが何とか用件も一段落した所でSSBジェネレータにミキサー部を追加実験したような訳だ。正月気分もすっかりどこかに行ってしまった。hi

 やってみて、ここはやはりバラモジと同じ「理想スイッチング方式」(JA9TTT式DBMとも言う)で行けば良かったと思っている。ミキサーとバラモジは本質的に同じような働きをする。 今もギルバートセル型のIC-DBMを探すお方は多いのだが使い方はもう一度吟味した方が良い。 ここの例はまだマシな方だ。低い電源電圧用や省エネにできたDBMチップはちょっと入力オーバーするだけでかなり悲惨な結果を目にすることにもなる。 IC-DBMは安直に使えて便利だが基本性能はいま一つだとずっと思って来た。 バランスを良く取って小さめの入力信号レベルで使うと幾らかでもマシな結果が得られる。 IC-DBMの王者:SL6440(プレッシー社)のようなチップがお手軽に手に入るならギルバートセル型も面目躍如かも知れないが、すでに遠い過去のデバイスになってしまった。

 ・・・と言うことで,回路変更するかも知れない。 ただ、135kHzの送信機はダイナミックに変化する音声信号を扱うわけでは無い。デジタルモード用に実用性能が得られれば良いわけで、もう少し検討した上で判断したいと思っている。 この先もブレッドボードで行くのか、そろそろ纏まって来た部分はハンダ付けで行くか考える段階にありそうだ。 必要な検討が済んだら恒久化の方向へ進むのが本筋だろう。

 低い周波数のこともあるが、ブレッドボードでのテストは思った以上に旨く行った。回路変更への柔軟さもあってなかなか便利であった。 HF帯ではそうも行かなくなってくるとは思うが、部分モジュール化などの方法も駆使すれば結構行けるのではないだろうか。 de JA9TTT/1

つづく)←136kHzバドパス・フィルタの検討編にリンク

12 件のコメント:

JL1KRA さんのコメント...

斬新なSSBジェネレータ、内容には高度すぎてコメントも出来ないほどですが、
拝見させていただきました。
ブレッドボードは大学の物理実験コースで教えた時、接触不良が出て
すこし拒絶反応があったのですが、
最近のはよくなっているような気もします。
今月号のトラ技のLPCマイコンもブレッドボードなので
作ってみたいと思います。
JL1KRA

TTT/hiro さんのコメント...

JL1KRA 中島さん、こんばんは。 寒い毎日ですね。お変わり有りませんか?

早速のコメント有難うございます。
> 高度すぎてコメントも出来ないほど・・・
いえいえ、大した内容ではありません。 単なる周波数変換用のミキサーです。デバイスもSA612やMC1496Gなどと同じような物ですので。そのつもりでお読み下さい。

> 接触不良が出てすこし拒絶反応があった・・・
学生実験の様に使い込まれていると接点がへたっていて、汚れたりで接触不良が出ていたのでしょうね。 自家用でしたら、保管さえきちんとすれば案外大丈夫です。 使い終わったらビニル袋に入れて保管するつもりです。ホコリも大敵ですので。hi hi

> トラ技のLPCマイコンもブレッドボード・・・
お手軽な実験にはブレッドボードを使うのが最近のトレンドになっているようですよ。

BBを旨く使いこなして回路の製作を楽しまれて下さい。

JG6DFK さんのコメント...

こんばんは。寒いですね。今朝は雪が降っていました。

「超大作」になりつつありますね。こうなってからでは大変かもしれませんが、私ならプリント基板に組み直したくなるレベルです。もっと言えば、万能基板にこれだけの回路を組む気力をすっかりなくしているので、専用基板を設計して基板屋に投げたくなります。

1台だけしか作らないのなら一見無駄骨ですが、レイアウト決めのためにプリント基板CADをいじり回すのなら、その間にデータが出来上がってしまいますので、それならいっそ基板屋にそのデータを投げてしまえ、と(爆)。もっとも、個人的にはSMDを扱う機会が多くなったという事情もあります。

それはさておき、当然「実戦」が視野に入っているものと思いますが、今後の戦果に期待します。今のところ135kHzバンドに進出する予定はないので、そこでお目にかかる機会はないと思いますが…

山水(橋本)STトランスは私も優秀な部類だと思いますが、すっかり「高嶺の花」になってしまいました。もっとも、貧乏学生の時分では以前の価格でも買えませんでしたが… 今は米国から安い類似品を買っていますが、これもきっと安物コアでしょう。もっとも、それらの「違い」を気にする人がどれほどいることか… 気にするのは価格だけだったりして!?

ところで、MC-1443という石はかつてポピュラーだったのでしょうか。私には馴染みがありません。

ミキサー回路は様変わりしつつありますね。周りがデジタル化されてくると、FETスイッチを使用したものの方が性能はもとより、相性の点でもよさそうに思えます。実は前から気になっていたSDRの実験も始めたのですが、そのミキサーは74AHC4066(74HC4066の高速版)です。

その局発で使えそうなPLLシンセサイザも設計しましたが、回路規模とコストばかりが増大するだけで、おそらく性能的には激安中華DDSに及びません。その「バカさ加減」を楽しむという考え方もあると思いますが、結局は「自己満足」の世界でしょう。手っ取り早く結果だけを求めたがる人たちにはきっと理解しがたい領域です。

死蔵部品があるなら活用しないと呪われそうですが、そうでなければ時流に乗った回路や部品を採用するのが合理的でしょう。最終的には個々の価値観次第ですが、最近は電子工作に限らず、私自身の価値観と周りのそれとに大きなギャップを感じることが多くなってきました。

TTT/hiro さんのコメント...

JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。 北関東は空っ風も強くて一段と寒いこのごろです。 明日は雪が降らなければ良いのですが・・。

コメント有難うございます。
> リント基板に組み直したくなるレベルです。
基板化も含めて組み直しは案外簡単なように思います。 実験であらかた様子がわかっていますので、レイアウトが容易なのではないかと思うのです・・・。

> 今のところ135kHzバンドに進出する予定はない・・
たとえ隣町の局でも良いので交信した実績を作りたいと思っています。数km先の利根川の向こう側に友人がいるので取りあえずそこまでが目標でしょうね。(笑)

> 以前の価格でも買えませんでしたが… 
山水トランスは前からずっと高い部品だと思っていました。 物価を考えるとずっと同じような値段です。 なるほどいつまでたっても高く感じる筈だと納得した覚えが有ります。 半導体は劇的に安くなりましたからね。手仕事で作る部品をそれと比べちゃ可哀想です。

> MC-1443という石はかつてポピュラーだった・・・
と言うことはありません。 電話の多重回路に使われていたデバイスです。 「ミカカ」用の専用部品ですから一般市販されたことは無いでしょう。 どこかでNOSの在庫品でも発見されれば別ですが、もし入手できても中古のジャンクのみでしょうね。但し使用数量は膨大だった筈です。

> FETスイッチを使用したものの方が・・・
それがトレンドと言うものでしょうね。

> 性能的には激安中華DDSに及びません。
ハードを作る楽しみは有りませんが安く上げる手段として中華DDSは重宝ですから。でも制御ソフトが課題でしょうね。 PLLも捨て難い物があると思いますよ。

> 私自身の価値観と周りのそれとに大きなギャップ・・
それはお互いさまのようですね。 私が思うことなど、若い人には理解されないだろうと思っています。 まあ、時代が変われば電子工学のセンスも変わって当然でしょうね。優劣や良し悪しとは別でしょう。

デジタル万能時代ですが、アナログ技術もけして死なず・・・と信じております。変化の大きな楽しい時代に生まれて良かったと思っています。真空管からマイコンまでこの手に取って実体験できましたからネ。hi hi

JG6DFK さんのコメント...

加藤さん、改めてこんばんは。

> ミカカ

懐かしい表現ですね(笑)。インターネット世代にはきっと何のことだかわからないでしょう(爆)。

MC-1443の件は了解しました。確かに「民生用」という風貌ではありませんね。これから追試しようという人は無理に探さないで、入手容易なものを使いこなすのが賢明というものでしょう。人の真似ばかりではなく、そのくらいの頭は使って欲しいものです(苦笑)。

> 制御ソフトが課題でしょうね。

実はそう思い、回路規模が大きくなるのを承知で周波数がロータリSWで変更できるPLLを作ったのです。が、結局利便性も考えてマイコン制御のコントローラも準備中です。だったら、最初から最新の1チップPLLかDDSにすればよさそうなものです(笑)。

需要の減少からか、旧型チップはどんどん価格がつり上がっています。先のPLLではここ1年半ほどの間に入手価格が3倍以上になったチップもあります。トレンドから外れると往々にして痛い目を見ます。

> 真空管からマイコンまで

私は少し後の世代ですが、確かにエレクトロニクス技術の変化が一番激しい時期を渡り歩いてきたように思えます。今にしてみれば貴重な体験だったかもしれません。って、まだリタイアはできませんが(笑)。

TTT/hiro さんのコメント...

JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。

再度のコメント有難うございます。 たぶん、コメント付けにくいBlog内容ですから再コメント大歓迎です。(笑)
> 懐かしい表現ですね(笑)。
はい。 児玉さんならわかると思って・・・(爆)

> 入手容易なものを使いこなすのが賢明・・・
内部の等価回路も掲載すれば良いのでしょうがやめておきました。 MC1496+バイアス抵抗と言った感じの簡単なものです。代替品は他にもありますし、かえって使い易いでしょう。入手難かも知れませんがTA7320Pなどが類似でしょう。

> マイコン制御のコントローラも準備中です。
やはり、機能の柔軟性を追求するとマイコン式に歩が有ります。 それはそれで良いのでは? 但し応用は自分で考えてもらうと言うのではハードルが高過ぎるようです。 そのままの形で使えるものの供給が必要ですね。但しトラブルの種になるのでソースはオープンにする必要はないでしょうね。それを欲する人はいますけどそう言う人に限って児玉さんのお客さんでは無いでしょう。

> 最新の1チップPLLかDDSにすればよさそうな・・
そう言うバージョンも用意しておくのも良いかも知れませんね。 コンパクトならそちらを求める人の方が多いでしょう。DDSだPLLだと言った所で、所詮は発振器でしかないので目的に合えば何でも良いのです。

> 旧型チップはどんどん価格が・・・
古い物はどんどんディスコンになってますので仕方がないでしょうね。 等価機能をチープなマイコンやPLDで代替することも考える必要が出てくるでしょう。

> まだリタイアはできませんが(笑)。
がんばってFBな物を世に送り出して下さい。 私も少しでも社会に還元できたら嬉しいと思っています。

JG6DFK さんのコメント...

加藤さん、おはようございます。

> マイコン式に歩が有ります。

おっしゃるとおりだと思います。事の起こりは「オフセット機能をどうやって実現するか」でした。一昔前なら「N BCD Adder」という選択肢もありましたが、そのようなチップはとうの昔にディスコンです。需要がないから当然です。基本ロジックの羅列はさすがに非現実的で、マイコン制御という選択肢に落ち着きます。

先のコントローラは思うところがあって、多少冗長な設計にしましたが、ハードウェアはかなり簡単になりました。ソフトウェアはこれからです(汗)。

> ソースはオープンにする必要はないでしょうね。

私自身は水魚堂(岡田)さんの「BSch」や「MBE」に助けられている身ですし、少なくともインターネットの世界では「オープンソースこそ正道」という考え方が相応の市民権を得ているようなので、悩ましいところです。

いずれにせよ困るのは、「自分が楽をする分、代わりにやってくれる人の時間を奪っている」という感覚のない人があまりに目立つことです。自身の「時給」がいくらかを考えてみればいいのですが、特にサラリーマンなんかをやっていると、そういう感覚が麻痺してくるのかもしれません。

私はサラリーマン時代から工数見積をやっていたので、その頃から「人件費」がいかに高いものかを思い知らされています。そういう感覚があればモノやサービスの「適正価格」がどの程度かわかってきますし、人に何かを頼む前に一考することでしょう。

その前に、ソフトウェアが得意な人は山ほどいるはずなので、そのくらいは自分で考えてよ、というのが本音(笑)。

> コンパクトならそちらを求める人の方が多い

私もそう思います。また、今はインターネット検索よろしく「すぐに結果が出せるもの」でないと受け入れられないようです(爆)。ある人からは「自身のスキルアップにつながるものが欲しい」と言われたことがあり、私も同感ですが、これはもはや「マイノリティの価値観」でしょう。なんとも寂しい話です。

> がんばってFBな物を世に送り出して下さい。

ありがとうございます。お互い頑張りましょう。

本題からどんどん外れてしまい、すみません m(--)m。

TTT/hiro さんのコメント...

JG6DFK/1 児玉さん、おはようございます。 こちら晴れています。雪にならず良かったです。

コメント有難うです。
> 本題からどんどん外れてしまい・・・
一向に構いませんよ。 Blogとは言っても雑談スペースでもありますから・・(笑)

> 基本ロジックの羅列はさすがに非現実的・・・
ハードロジックでもかなりの機能が実現可能ですがやはり大変です。 C=A+Bと言うLong変数の演算が数行書くだけで出来るのですからソフトの大勝利です。ww

以前見た東京ハイパワーのHT-XXシリーズのVFOは100Hz/StepのPLLでした。 MC145163だったと思いますが、C-MOSのU/Dカウンタを並べてコントロールしていました。RITはVXOでやっていたと思います。ハードでやっていたので、その部分だけで送受回路と同じくらいの基板サイズでしたね。ハードでやるのは大変です。hi hi

> 「オープンソースこそ正道」という考え・・
それはモノ如何でしょうね。 皆さんが共通して使うツールのようなモノはその方が良いでしょう。 アウトプットを皆が共有して作業ができますからね。 逆に製品のソースは公開しないのがネットの世界でも普通だと思います。

> やってくれる人の時間を奪っている・・・
マイコンものの労力はハード3割、ソフト7割くらいですからソフトの価値を認めてもらわないと成り立ちません。 その辺、ソフトやらない人にはハードの分しか目に見えないのは仕方がないでしょうね。 だからソフトはオマケでタダだと言い出すんですよ。膨大な数の量産をすれば確かにソフトの分はタダに近づいて行きますけれどね。(笑)

> ソフトウェアが得意な人は山ほどいるはず・・・
組込み系のソフトが出来る人ってそんなに多くないかもしれません。 ハードもわからないと最適化できないので・・・。 ソフト屋さんはカチッとしたIn/Outの仕様書が有れば作れるんです。

> 「すぐに結果が出せるもの」でないと・・・
多少なりとも自分で考えさせようとすると、もう出来ない(やらない)んです。電卓で四則演算して答えを出すのでさえ嫌がられます。(苦笑) 

> 「マイノリティの価値観」でしょう。
昨今はネットに何でも落ちているから考える必要はないと思っている人がメジャーになっていますから。 でも、まともな人なら落ちているモノに大した価値は無くって結局自分で考えないとダメだってことに気付くわけです。 だから気付かない人は何時までも底辺のままです。(笑)

手と頭は使わないとどんどん退化しますね。hi hi

T.Takahashi JE6LVE/JP3AEL さんのコメント...

加藤さん、おはようございます。
ここ数日、寒い日が続きます。

SSB-GENのBB上での完成おめでとうございます。
DBM ICのMC1443って初めて知りましたが、
検索しても加藤さんのBlogぐらいしかヒットしませんね。^^

>MC145163だったと思いますが、C-MOSのU/Dカウンタを並べて
あの当時はPLLで100Hzステップを作り出すのは面倒でしたね。
周波数をずらしたPLLを組み合わせるなどいろいろな方法があったようですが
仕組みを理解するのが大変でした(笑)

先日の土曜日に西宮市へ移動された局の135kHzのQSOを初めて聞きました。
2200m掲示板を見てみますとそのときのQRSS信号は山梨でも聞こえていたそうです。

僕も1stQSOに向けて製作のピッチを上げなければいけません^^
この周波数はハードよりも大きなアンテナの問題が残りますので。HiHi

TTT/hiro さんのコメント...

JE6LVE/3 高橋さん、こんにちは。 大寒だからでしょうか、毎朝寒いですね。 大きなメバルは釣れましたか?

コメント有難うございます。
> BB上での完成おめでとうございます。
そうなんです。 BB上では概ね完成なのですが・・・。恒久化が課題に。(笑)

> Blogぐらいしかヒットしませんね。^^
そうでしょうね。 135kHzの送信機ですし、どうせ同じような物を作る人もいないと考えて「特殊部品』も可として手持ち部品で遊んでみました。(笑)

> 100Hzステップを作り出すのは面倒でしたね。
今でも面倒ですよね。 ただ、マイコンでコントロールする形式でやればもう少しスマートにで来そうですけれど・・・それくらいならDDSに歩がありますけど。

> QRSS信号は山梨でも聞こえていた・・・
普通のCWでは県外に飛ばすのさえ大変なようですが、QRSSなどデジタル処理で何とかなるようですね。 そう言うモードに対応できるように送信機を考えたいと思っています。 周波数安定度はかなり重要ですからTCXOで間に合わなければOCXOにするつもりです。

> 製作のピッチを上げなければいけません^^
お互い、頑張りましょう。(笑)

> 大きなアンテナの問題が残りますので。HiHi
まったくです。その点、垂らすだけで行けそうな高橋さんがだいぶ有利そうです。Hi

T.Takahashi JE6LVE/JP3AEL さんのコメント...

再びこんにちは

> 大きなメバルは釣れましたか?
寒い中4時間ほど釣りましたが20cmを含む4匹でした^^;
昨晩、煮付けにしておいしくいただきました^^

>それくらいならDDSに歩がありますけど。
DDSを使えば100Hzでも1Hzでも手間に差はないですね。

>周波数安定度はかなり重要ですからTCXOで間に合わなければOCXOにするつもりです。
山梨まで飛ばした方もそのために20MHzや33.554432MHzのTCXOを特注されてます。

いざとなればRbを持ち出すという方法もありますがw
先日ワッチした信号は直線距離で20kmほど離れていました。



TTT/hiro さんのコメント...

JE6LVE/3 高橋さん、こんばんは。

再度のコメント有難うございます。
> 煮付けにしておいしくいただきました^^
おいしそう! 羨ましいなあ!!

> 手間に差はないですね。
ソフトの処理の問題ですから、幾つにしようが手間は変わらずですからね。

> TCXOを特注されてます。
場合によっては数十分間の高安定度が要求されるようですから、TCXOは必須でしょうね。 OCXOは電気を喰うのと、ウオームアップ時間が掛かるので良質のTCXOの方が良いと思ってます。 Rbまでは要らない感じですが、固定局なら使うと安心ですけどね。hi hi

>直線距離で20kmほど離れていました。
動画で拝見しましたが、良く聞こえていましたね。 両局共にアンテナを工夫されているのでしょうね。=>ローカル局とのQSOに希望が持てました。(笑)