【小信号用ジャンクションFETの特性】
【小信号用J-FETの幾つか】
買い込んだ部品は使ってこそ活きます。 地味なテーマも下地となってデバイスの活用に繋がります。以下は暇つぶしにもならない内容でしょう。
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このBlogのメインテーマは『無線通信』なので来訪者はHAMやラジオに興味を持つ人です。 写真の『小信号用接合型電界効果トランジスタ:Small Signal J-FET』も高周波(RF)用を選びました。 オーディオ用のFETもテストしましたが省略します。 以下RF用J-FETを例にしますが、差動形式のアンプを多用するAudio系で有用性があるでしょう。話しの中身はRF用FET限定ではありません。Audioに興味をお持ちのお方も良かったらご覧ください。
例によって自作に興味のない人には退屈でしょう。 ラグチュー用のネタにもならないと思いますが、ちゃんとわかっていない「受け売り」はすぐ馬脚が現れます。お空の話題も気をつけないと。(笑)
参考:RF用J-FETの互換と入手の情報:
(1)2SK19及び2SK19TMは廃止品で、代替品は2SK192Aです。Idssランクを合わせればそのまま代替できます。2SK192AはIdssランクYが秋月電子通商にて1個40円です。GRランクは販売終了したようです。(2015.12.20現在)他にも通販しているお店があります。(例:e-エレとか)なお、用途如何ですが2SK241→2SK192Aの代替は適当ではありません。逆に2SK192A→2SK241は代替可能なケースが殆どです。 ただしMOS構造の2SK241を低周波回路に使うのはノイズ特性から見て不適当です。オーディオアンプのような低周波回路には可聴域のノイズが少ないJ-FETの方が向いています。古典的ですが2SK30Aなどが代表的でしょう。
(2)J310(=J310Gも同)は、2SK125の代替品です。逆も可能なのでJ310は2SK125で代替できます。ただし2SK125とJ310の足の並びは違います。 回路によっては2SK19、2SK19TM及び2SK192AのIdssランクBLで置き換えできます。窮余の策として覚えておくと役立ちます。 J310(G)は秋葉原や日本橋では見ないので通販で買います。纏め買いならRSオンライン、Digi-Key、MOUSERなどの国際通販業者が良いでしょう。(時々品切れあり)ほかに購入経験はありませんがAmazonで小口販売している個人もあるようです。
いずれも表面実装型の互換品(←一例のリンク;MMBF J310)が登場しています。基板設計まで行なう人はそちらを使うのもこれからの行き方でしょう。
備考:関連のBlog記事:RF-FETs(←リンク)
重要:このBlog記事は2015年ころの状況に基づいて書かれたものです。部品の供給状況は時々刻々と変化しており年数の経過により現況を示してはいないと考えられます。内容を参照される際は必ず現在の状況も調べることをお奨め致します。(2017.12.01)
☆
【FETの伝達特性とは】
静特性の基本は左図の伝達特性です。 ゲート電圧とドレイン電流の関係図です。 図はここで扱っているディプレッション型FETの例です。 エンハンスメント型でもカーブの形は同じです。ただし第1象限に来ます。
参考ですが、エンハンスメント型はVgs=0Vではカットオフするのでドレイン電流はゼロであり、Idssの概念はすこし違います。スイッチング用のパワーMOSに多くて、小信号用のMOS-FETにも幾つか存在します。たとえば2N7000がそうです。
☆ここでは、小信号用の接合型FETであって、ディプレッション型を対象にします。
図から、ピンチオフ電圧:Vpとゼロバイアス・ドレイン電流:Idssがわかれば、任意のドレイン電流に於けるゲートバイアス電圧がわかります。バイアス回路の設計ができる訳です。 Idssは過去のBlog(←リンク)にあるように、ごく簡単な実測から求めることができます。
ピンチオフ電圧:Vpは可変電圧電源と高感度電流計で実測できます。ただし次項の測定回路:Vpチェッカを使うほうがずっと容易です。 このようにIdssもVpも簡単に求まるので自作回路の設計には測定して求めておくと便利です。(参考:1μAが読める高感度電流計はたいへんデリケートで扱いが難しいため、Vpチェッカを使うのがお奨め)
【ピンチオフ電圧測定治具:Vpチェッカ】
ピンチオフ電圧:Vpと言うのはドレイン・ソース間に所定の電圧(一般に10Vが多い)を掛けた状態でドレイン電流が流れなくなった時のゲート・ソース間電圧:Vgsです。
ただし、この「流れなくなったとき」と言うのが問題です。 ドレイン電流が完全にゼロになるポイントを見いだすのが難しいからです。 電流計が高感度なら、どこがId=ゼロなのか判定困難です。
従って、半導体メーカーはId=1μAとか、10μAになったときの・・・と言うような条件を付けてVpを規定しています。ここではId=1μAになる時のVgsをVpとしました。実用上はこれで十分です。
【応用測定】
Id=1μAのときだけでなく、R1の値を変えれば、任意のドレイン電流に於けるゲート電圧:Vgsが実測できます。 抵抗値はR1=15/Id(Ω)です。 Id=1mAとすれば、R1=15kΩになります。 Id=5mAなら3kΩです。 そのようにすれば任意のIdにおけるVgsが求まります。 なお、Idss以上の電流はゲートが正にバイアスされるのでJ-FETの場合は旨くありません。 Id < Idssの範囲にします。
ドレイン・ソース間電圧;Vdsの影響もあるので、必要なら電源電圧Vcc+15Vを変更します。特別低い電圧にしたい時は、OP-Ampの電源とは別にVds用電源を用意します。 ここでは、Vds=15Vに於ける値を測定していることになります。
(参考資料:「精選アナログ実用回路集」稲葉保著・CQ出版社ISBN4-7898-3142-6、1991)
【Vpチェッカの様子】
十分な実用性がありそうなら恒久的な治具として纏めるつもりです。取りあえずブレッドボードで試作しました。
ごく簡単なので、すぐに作れるます。 上記の説明のように、任意のドレイン電流に於けるVgsを実測するにはR1を可変あるいは切換えできた方が良さそうです。
また、ドレイン電圧:Vdsも独立に与えられるようにしておくべきだと思いました。 恒久的な治具に作る際には考慮しましょう。
【OPアンプはFET入力型を使う】
一般的なOPアンプで十分ですが、Vpの測定状態に於けるFETのドレイン電流:Idは1μAといった小さな電流ですから、入力バイアス電流:Ibが小さなOPアンプを使います。
バイポーラトランジスタ入力形式の358系や4558系のOPアンプはワーストケースではIb=0.1μAとか0.5μAです。 -50〜-10%と言った大きな誤差を生じる可能性があって適当ではありません。
FET入力型のOPアンプならバイアス電流は数nA(ナノアンペア:0.001μA)以下、普通はpA(ピコアンペア:0.001nA)なので十分な性能です。ここではBi-MOS型のCA082E/RCAを使いました。25℃に於けるバイアス電流は40pA(max)なので十分小さいです。回路図通りBi-FET型のTL082CPでも良くて他にTL062CP、TL072CP、LF353Nなども適しています。
注:OPアンプのオフセット電圧:VosがVpの誤差になります。Vosはわずかに数mVですがもし気になるならオフセット調整を付けます。 VosはCA082Eでは標準で3mV、最大6mV(いずれも@25℃)です。普通は被測定対象のFETにバラツキや温度による変化が存在するので精密さはあまり要求されません。従ってオフセット調整はいらないでしょう。 補正するなら誤差の分を実測しておきあとから数値で差し引いても良いです。
【2SK192A(GR)を測定中】
2SK192A(東芝)は高周波用のJ-FETとしてたいへんポピュラーです。 2SK19あるいは2SK19TMの直接的な代替品種です。
型番の末尾の「A」は改良型を意味します。 ソース接地型RFアンプでは中和不要の内部カスコード型FET、例えば2SK241や2SK544に主役の座を譲った感じです。 しかし、2SK192AもソースフォロワやLCあるいは水晶発振回路には適しているので、幅広く活用できます。
今はまだ多くのお店で入手できますがリード線付き部品は廃止方向です。将来にわたって入手可能とは言えません。 しかし2SK19、2SK19TM、2SK192Aを代替できるJ-FETは国産はもとより海外製も多数あって特に困らないと思います。 秋月電子通商にて安価(単価20円)で販売されているBF256Bも2SK19、2SK192A(GR相当)の代替品として問題なく使えます。 各FETのId-Vgs特性の違いはソース抵抗:Rsを加減してやれば吸収できます。所定のドレイン電流になるように合わせてやればOKです。
【J310の測定も】
以下、代表としてJ310(G)を選んでみました。同様の活用は他のRF用FETでも可能です。 J310に限ったものではありません。実際、メーカー製無線機でも2SK19をマイクアンプに使った例があって、どのJ-FETも様々な用途(汎用)に使えます。
J310は同じRF用でも2SK19シリーズとは少し毛色の違ったJ-FETです。 本来の開発目的であるゲート接地型RFアンプに使われるのが殆どです。しかし本質的には他のJ-FETと同じものですから、例えばソース接地型のRFアンプやソースフォロワとして使うこともできます。もちろん各種の高周波発振回路にもうまく使えます。
ゲート接地増幅回路(GGアンプ)への使用例が多いのは、そのように使うと入力が75Ωにマッチングするよう作られているからです。 概略値ですが入力インピーダンス:Zi=1/gmなので、2SK19などよりもgmが大きく作られています。 マッチング回路なしに75Ωに直結するには高いgmが必要なのです。それは同時にドレイン電流がたくさん流れる特性なのでIdssも大きくなっています。 50Ωにマッチングさせるには、選別してgmが大きいもの(=Idssが大きいもの)を選ぶか、2個並列にしてドレイン電流:Idを加減します。
将来対応としてJ310Gを少し纏めて買っておいたので、ゲート接地以外の活用も考えておきたいと思います。 深いバイアスを掛けてドレイン電流を小さくした使い方も検討しておきましょう。上手に使えば汎用のRF向きFETとして活用の幅が広がります。
【J310のAFアンプ】
なんの変哲のない低周波(AF)アンプです。FETを使った増幅回路の基本です。 実測Idssが約40mAのJ310GをId=1mAで使っています。 従って深めのバイアスを掛ける必要があり、ソース抵抗:R2は大きな値になります。
参考:回路に於いてドレイン電流:Idを決めたら、R2の値は実測により求めておいたVpとIdssから、以下の式で計算することができます。ただし、概略値なので調整を要します。
Rs=-Vgs/Id=(-Vp/Id)・(1-√(Id/Idss))・・・・(式1)
このように、深めのバイアスを掛ればIdssが大きなJ-FETでも小さいドレイン電流で使うことができます。 深いバイアスを掛けた副作用でそのまま電源電圧が下がるとすぐカットオフするのが弱点です。従ってVds=3Vくらいの低い電圧で使うには再設計を要します。(作ってからソース抵抗を加減するアマチュア的手法も現実的です・笑)
VHF帯でノイズが小さいことは保証されていますが、低周波でもローノイズなのかは検討を要します。 しかし一般的にJ-FETのノイズは少なくて音色もバイポーラ・トランジスタ(PNPやNPNのTr)よりもソフトなので低周波回路への適性があります。 J310Gのドレイン耐圧はあまり高くないので本格的なオーディオアンプにはやや向きませんが、HAMのRig用なら支障ありません。マイクアンプなど低周波回路にも幅広く使えます。
【J310のAFアンプ:実装状態】
見ても仕方が無いでしょうが、一応こんな感じに試作しました。 ゲインは20倍(=26dB)くらいです。 計算からJ310のgmはId=1mAの時:gm=3500μ℧くらいです。
この設計ではドレインの抵抗:R1が高めなので高周波特性は望めませんが低周波増幅には十分です。 このほかFET検波に使うことも可能で、もう少し深めのバイアスを掛けてゲート検波します。 少ないIdでもgmがあまり低下しないため再生も良く掛かります。 GGアンプ用に作られたJ310にもかなりの汎用性があって、各種発振回路や再生検波のような目的にも問題なく使えます。
参考:はじめからマイクアンプのような低周波増幅を行ないたいなら、2SK30ATMなどの低周波増幅用J-FETが使い易いです。 ここでは手持ちを活用する意味でRF用J-FETを試しています。新たに購入するならその用途に向いたデバイスの方が有利です。
【出力波形】
例によって見ても楽しくない正弦波でしょう。(笑)
低周波発振器から信号を与え、ドレイン側の出力を観測しています。実験なのでアンプの負荷インピーダンスは高いと言う想定です。 J-FETの伝達特性は二乗特性なので、偶数次の歪みは多いでしょうか?
写真では顕著にわかりませんが、動作点あるいは、FETの品種によっては上下非対称な波形が見られることがあります。 FETを使ったアンプは無帰還で大振幅を扱うと2次歪みが目立つので注意が必要です。 バイポーラトランジスタの伝達特性は指数関数的なのでもっと歪みっぽいと言う意見もありますが、ベース電流:Ibに対するコレクタ電流:Icのリニヤリティは優れている物が多いので要は使い方なのでしょう。
【スペクトラム観測】
せっかくなので、上記波形のスペクトラムを観測してみました。 無帰還アンプですが2次高調波は-46dBですから、歪み率で言えば0.5%程度です。 なるほど、オシロの波形観測では綺麗な正弦波に見えた訳です。
やはり、3次高調波よりも2次高調波がずっと大きいのは理屈通りです。 理想的には奇数次高調波は出ない筈ですが、現実は完全な二乗特性ではないのため奇数次高調波も僅かに生じます。 それでも奇数次は少ないのでRFアンプにFETを採用すると混変調特性が向上します。 FETはこれからもRF用のデバイスとして有用で有り続けるでしょう。
☆
J-FETの動作点を机上の設計で厳密に決めるのは難しいのです。 Idssがばらつくし、伴ってVpもバラツキが多いからです。同じソース抵抗値でもドレイン電流は2倍くらい違ってしまうのはざらです。 そのような時は実測すれば確実です。 機器の量産メーカーではそんな馬鹿なマネはできませんが、手作りの一品料理なら何でもアリです。設計精度を向上させる意味からもデバイスの実測使用は推奨されるでしょう。 J-FETはIdssとVpを「実測してから使う」と言うのを今後の方向にでもしておきます。
寒波襲来でなかなか本当の春にはなりそうもありませんが、今日、2月4日から暦の上では「春」です。 ぼちぼち梅の便りとか水仙の見頃と言う観光案内が賑やかになってきました。 昨年のような2月の大雪は勘弁してもらいたいと思います。 関東地方は積もらないのが前提で積雪には脆弱なことが実証されてしまいました。たった15cmの積雪でも覚束ないのに昨冬は一晩で70cmも積もって、なんだかんだ1週間以上も不自由が残ってしまいました。 de JA9TTT/1
(おわり)
14 件のコメント:
加藤さん、おはようございます。
毎日寒いですね。
2SK19、昔のRF定番FETだったと思うのですが、K241が出てきてからあまり使わなくなった気がします。
そういえば3SK59などのデュアルゲートFETも昔は製作記事などで多用されていましたが最近はあまり使われなくなりましたね。
IDSSの測定はよく見かけますが、Vpの測定回路は初めてみました。
「精選アナログ実用回路集」、今月の1日からオンデマンド版として復刻されていますね。
http://www.cqpub.co.jp/hanbai/books/ondemando.pdf
J310のAFアンプはやはりちょっともったいない様な気がしてしまいます。HiHi
パーツボックスの肥やしの方がもったいないのですが^^;
今でもK125を探している人は多いようで、イベントなどでもJ310では売れませんが、K125互換と書くとよく売れるようです。
JE6LVE/JP3AEL 高橋さん、おはようございます。 今朝も寒かったです。hi
早速のコメント有り難うございます。
> K241が出てきてからあまり使わなくなった・・・
2SK241は高周波用として万能選手でしたから置き換わりましたね。 たいていK241だけで間に合いますので。
> デュアルゲートFETも・・最近はあまり使われなく・・・
目的によってはFBなFETのですが、おなじみの型番は殆ど廃止されてしまったからだと思います。 表面実装型ならまだ有るんですけれどね。
> オンデマンド版として復刻されていますね。
内容はちょっと古くさいですが、面白い回路もけっこう載っていますよ。 HAM用として使える回路は殆ど無いのであまりお勧めはしませんけど。hi
> J310のAFアンプはやはりちょっと・・・
まあ確かにAFアンプでは勿体ないのですが、IFアンプや発振回路ほかごく普通の用途に使えるFETだ・・・とご理解ください。
> K125互換と書くとよく売れるようです。
外国製の半導体に馴染みのない人が多いからでしょうね。hi hi
こんばんは。明日は雪だそうでお気を付けて。
J-310も入手困難になりつつあり、長い足が生えたRF用FETの現行品はBF256B(J-FET)くらいのようです。味見をしようと思いながら手付かずのままですが、データシートを見て2SK192A-GRのように使えないかと思っています。確か一度ディスコンになりましたが、需要があるためかゾンビのように復活しました(笑)。
海外でオーディオ用J-FETの定番といえばPF5102のようですが、これも一度ディスコンになったものの、やはりゾンビのように復活しました。2SK170のディスコンで再び需要が見込めると踏んだのでしょうか(笑)。
2SK125は現用MOS-FETパワーアンプの初段に使っています。といっても20年近く前の設計です。採用した理由はオーディオ用のものより高周波特性がよく、高域のひずみが抑えられたからです。
おっしゃるようにFETはバラツキが大きく、差動増幅回路で使うにはオーディオ用品種でも選別が必須です。2SK240などのペア品種もありましたが、とうの昔にディスコンです。
表面実装型のJ-FETは進化しており、カーラジオのRFアンプ用として低入力容量でオーディオ初段用に匹敵するHi-gmな品種があります。デュアルゲートMOS-FETもバイアス回路内蔵型が主流で使いやすくなっています。
今から設計するならそういう品種を優先的に採用する方が楽ですし、性能もずっと上でしょう。基板作りが楽になりましたし、SOT-23パッケージくらいのサイズなら扱うのにすっかり抵抗がなくなりました。困ったことに、市場ではさらに小型化しつつありますが…
とはいえ、今までに集めた旧品種も消化しないと棺桶まで持っていくことになりそうです(爆)。
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。 明日の雪が気になりますね。
コメント有り難うございます。
> 2SK192A-GRのように使えないかと思って・・・
小信号用J-FETの守備範囲は広くて、昔2SK19が登場する前には2SK11を144MHzのカスコードアンプに使う・・と言うような例もありました。 流石に2SK19の方が性能は良さそうでしたが、2SK11もそこそこ使えていたようです。
> やはりゾンビのように復活しました。
結局のところ、ニーズ如何なのでしょうね。 それほど高度の製造技術が必要な訳でもないので、売り先さえ有ればあとはパッケージに組んでくれるころがあれば何とでもなりそうです。hi hi
> 2SK240などのペア品種もありましたが・・・
工業用のデュアルFETは細々と供給されているようですが、かなり高価です。オーディオへの適正も疑問が残るので良いFETを自分でペアに組む方が良いのかもしれませんね。
> 消化しないと棺桶まで持っていくことに・・・
そうならないよう使ってやって下さい。 部品は使ってこそ価値が生まれるものだと思います。(私も反省・笑)
FETの出始めの頃ですが、MK10という三菱のJ-FETがありました。
データブックを見ると「低雑音増幅・汎用」とありましたけど、これをカスコード接続で使って、50MHz帯だか、144MHz帯だったかの受信機の初段に使った製作記事を大昔に見た記憶があります。
低周波用の品種でも、高周波でも十分に使えたということなんでしょうね。今ならそんなことはしませんけど。
JR2WZQ 河野さん、おはようございます。 そちら、雪は大丈夫ですか?
いつもコメント有り難うございます。
> FETの出始めの頃ですが、MK10という・・・
はい、安価でしたのでよく使われました。 このBlogの中でも一度扱っています。
> 受信機の初段に使った製作記事を・・・
何にでも使いましたね。 他に安価なFETと言うものがなかったんです。 VFOに使って安定度が向上と言うレポートも有りました。
> 高周波でも十分に使えたということ・・・
BJTと違って、FETにはfTに相当する遮断周波数と言うものはないので、ゲインなどの性能は低下して行きますがかなり高い周波数まで使えます。
専用品には劣りますが、汎用品でも結構行けますので困った時の代用品に使ってみるのも良いと思います。
こんばんは。当地は大丈夫でしたが、雪の悪影響はなかったでしょうか。
さて、手持ちのBF256Cを味見してみましたが、内部構造が2SK192Aなどと異なっているようです。ディスコンも含めた数種類のRF用と称する海外の品種を調べても同様で、オーディオ用と同じ構造です。ソースとドレインに完全な互換性があります。だったらセンターピンをゲートにしてくれ、と(笑)。
もしかしたら、サブストレートゲートをソースに接続したようなRF用J-FETは国内メーカーの独壇場だったのかもしれません。この様子だと、BF256などの海外品種はカスコードにしてもソース接地で2SK192Aなどのような特性は必ずしも期待できないかもしれません。
今回はハートレー発振回路を組んで動作を確認しましたが、遊び半分で2SK30Aをつないでも12MHzまでしっかり発振したのは面白かったです。また、サブストレートゲートをソースに接続した構造のJ-FETを使うと、発振周波数を大きく変化させても発振振幅がほぼ一定になるというのは新発見でした。
あと、部品箱から「A」なしの「2SK192」を発掘しました。今は亡き小沢電気で買った中に紛れていたものだと思います。
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。 雪は全く積もりませんでした。 一時みぞれ混じりになったくらいです。
再度のコメント有り難うございます。
> ソースとドレインに完全な互換性があります。
これは、必ずしもオーデイォ用には限らないようですよ。 裏ゲートは無接続、表ゲートとパラにする・・など幾つかありますが金属の場合はケースに・・・とか色々ですね。
> RF用J-FETは国内メーカーの独壇場・・・
海外でもRF用のJ-FETはあって、ディスコンですが例えば有名なMPF102など完全なRF用でした。 SiliconixにもRF用は色々ありましたが・・・会社が。
いまの回路設計ではFETの特徴を必要としないのだろうと思います。 同調回路をFETのゲートで受けてQuを高くするなんて言うのは真空管時代の設計ですから。流行りませんね。(爆)
> 発振振幅がほぼ一定になる・・・
有難い特性なんですが、それをあまり積極的に使うと副作用も。(笑)
> 「A」なしの「2SK192」を発掘・・・
プレミアムは付かないと思いますが、珍しいので大切に保管されて下さい。hi hi
だんだん種類が減って行きますが、アマチュアが少量使う分に向こう10年は心配いらないでしょう。 児玉さんのところは商売ですから供給が継続しないと困りますね。
加藤さん、改めてこんばんは。明け方にまた雪が降りそうなので、油断は禁物かもしれません。
もろもろ了解です。確かにMPF102はよく聞きますね。データシートはあっても現物がなかったので、今回の評価対象ではありませんでした。
できるだけ「無い物ねだり」はしないようにしていますが、今でもFETのような高入力インピーダンスのデバイスがどうしても必要な用途があり、選択肢が狭まるのは困りものです。表面実装化が進むだけならいいのですが、全然なくなってしまうと手も足も出せません。真空管で、というわけにもいきませんし(爆)。
もしBF256Bが使えそうならまとめ買いしておこうかと思ったのですが、もう少し様子を見た方がいいかもしれません。
今はアマチュア向けの仕事をほとんどやっていないので、私のところでもこれまでの在庫でしばらくは安泰だと思います。というより、それらが終わったらアマチュア向けの仕事はQRTでしょう。在庫している中でもディスコンになった部品が増えてきました。
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。 そろそろ寝るところです。 雪降らなくて良かったです。後が厄介ですので。hi hi
再々のコメント有り難うございます。
> 確かにMPF102はよく聞きますね。
米国で初期のFETと言えばMPF102だったように思います。 Dual Gate MOS-FETならRCAの40673が定番でした。 どちらも過去のデバイスですが、いまでも探す(米国の)アマチュアは多いようです。
> 今でもFETのような高入力インピーダンスの・・
無線よりもオーディオの方が必要としているでしょうね。 無線の方はBPF+広帯域アンプの設計がトレンドなのでインピーダンスは低いですから。 オーディオなら球でも良いのかも。(爆)
> BF256Bが使えそうなら・・・
使ったことがないのでわかりませんがV/UHF用とのことなので、2SK192Aのような使い方ならできるのではないでしょうか??
> ディスコンになった部品が増えてきました。
私の所でもリード線付きのデバイスは殆どが既に絶滅したか絶滅危惧種です。もう間もなく博物館アイテムでしょう。(爆)
そう言うデバイスを使った製作レポートはやっぱりNGなんでしょうね。hi hi 趣味だから何でもアリとは言いますが・・・。
2SK19が2SK192Aになった時はいくつか買っておいた記憶があります.J310のオーディオ利用というのは面白いですね.2SK125もまだ手持ちがあるんじゃないかなあ.
でも最近は2N7000のようなMOSFETが人気あるみたいです.オーディオ用というよりは,スイッチング用だと思いますけど.
73 de Kenji Rikitake JJ1BDX(/3)
JJ1BDX/3 力武さん、こんばんは。 今日の関東は暖かでしたよ。
コメント有り難うございます。
> J310のオーディオ利用というのは面白い・・・
あまりドレイン耐圧が高くないので、Hi-Fi Audio用としては限界がありますが結構使えると思います。
> 最近は2N7000のようなMOSFETが人気・・・
近ごろのFETの用途と言えばスイッチング用が殆どだと思いますので扱いが容易なエンハンスメント型を使うのが常識なのでしょう。 2N7000は増幅目的にも使えますが、MOS-FETは1/fノイズが大きい傾向があるのでHi-Fi用にはやめておいた方が無難そうです。hi
RF回路と言えども、MMIC化が進んで来て単体のFETを使って回路を組むと言うのも珍しくなりつつあるように思っています。
トピックと異なりすみません。
トラ技にMC1496Dのコラム拝見(立ち読み^_^;)しました!
今月号は使えるソフトもDVD満載で購入予定です。
JL1KRA 中島さん、こんばんは。 今日は急に寒くなりましたね。
コメント有り難うございます。
> トピックと異なりすみません。
気にされなくて大丈夫ですよ。 基本的にフリーです。hi
> MC1496Dのコラム拝見(立ち読み^_^;)・・・
ご覧頂き有り難うございます。 非常に奇麗なAM変調が掛かります。 お手持ちのオーデイォ機器からお好みの音楽を自作のAMラジオに送って楽しめます。宜しかったら検討されて下さい。
> ソフトもDVD満載で購入予定です。
編者が力を入れて厳選したソフトが詰まっているそうですので、ぜひお求めになって下さい。 いずれも多少の勉強は必要そうですが上手に活用したいと思っています。
1ページの記事ってやっぱり「コラム」ですよね。hi hi
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