昨今はAVRマイコン(MPU)+BASCOMの組み合わせも随分ポピュラーになっています。今さらフォローする必要も無いかも知れませんが、今宵はAVRマイコンの40pinチップをピックアップしてみました。
写真は左からATmega8535、ATmega644P、 ATmega164Pです.これらのピン配置は基本的に同じですから回路設計は共通化できます. 内蔵機能も共通点が多く、BASCOM-AVRで書いたプログラムなら転用も極めて容易でしょう. 豊富な内蔵機能でオールマイティに使えるチップです. また最初からI/Oの数が欲しい用途には、こうした大型AVRを使うとむしろスッキリするかも知れません. どのMPUも@400〜600円くらいで普通に入手できるようです. 秋葉原の秋月電子通商や大阪の共立電子が入手先です.DigiKeyなどの通販専門ショップでも扱っています.但し新規に購入するならATmega8535はお薦めしません.(既に旧式.秋月のAT90S8535は更に旧式なのです)
【40pin AVRのテストボード】
マイコンいじりには、まずは「テストボードありき」と言うことらしいので、こんな感じの設計をしてみました.BASCOM-AVRで書いたプログラムは特定チップへの依存性が少ないので、Pin数の少ない異なったチップ用のプログラム開発にも活用できます. 目的のチップに存在するポートや内蔵機能だけを使ったプログラムを書けば良い訳です.そのプログラムは簡単に移植できます.なお、この回路図を参照するときは出所を明らかにして下さい.
マイコンいじりには、まずは「テストボードありき」と言うことらしいので、こんな感じの設計をしてみました.BASCOM-AVRで書いたプログラムは特定チップへの依存性が少ないので、Pin数の少ない異なったチップ用のプログラム開発にも活用できます. 目的のチップに存在するポートや内蔵機能だけを使ったプログラムを書けば良い訳です.そのプログラムは簡単に移植できます.なお、この回路図を参照するときは出所を明らかにして下さい.
かなり色々な物を各ポートにぶら下げてあります.これ一つで様々遊べると思うが如何でしょうか? 昔懐かしいZ-80シングルボードコンピュータよりも、ずっと気が利いていると思います. なにしろ、これ一つでプログラムROM、RAM、タイマ/カウンタ、PWM出力、10bit A/Dコンバータ、UART・シリアル/パラレルI/O、I2C、SPI・インターフェースなど盛り沢山に内蔵されているほか、各種要因からの割り込みによる処理も可能なのです. しかもAVRマイコンは1命令1クロック動作が基本なので、最大Clock=20MHzで使えば20MIPSのスピードが出せます.(メーカー保証外だが、実力的にはもっと高速クロックでも動きます) 回路図には16文字×2行のLCD文字表示器も搭載しておきました。
AVRマイコンのプログラム開発はMPUを基板に装着したままプログラムROMの書き換えを行なう『ISP方式』がトレンドです. そのための、In-System Programming (ISP)端子は、JN3XBY岩永さんご工夫の新配列(シングルインライン型7ピンコネクタ式)を採用してみました. 実際に新配列のISP端子を使ってみたのですが場所も取らず配線もし易かったです.これからAVRマイコンにチャレンジするなら、これに統一するのも悪くないと思いました.
◎基板が出来上がったら、さっそくBASCOM-AVRを使い:
LCD "Hello AVR Word !"
とやってみましょう! 組込みマイコンのプログラムとは極言すればポートの操作に終始します.あえて具体的プログラム例は示しませんが、既にあるネット上の情報でスタートできる筈です.
参考にために、JN3XBY岩永さんご工夫による新配列式ISPコネクタの説明図を掲載させて頂きます. この図は上記40pin AVRマイコン以外のチップに適用する際にも参考にしています.(岩永さんには拙Blogへの転載をご快諾いただきました.VY-TNX !)
時々「AVRマイコン」のキーワードで迷い込む人がいるようです. AVRマイコンやBASCOM-AVRの基本的なことを解説するサイトはネット上にたくさんできています. 詳しくは”出来が良い”と言う(笑)そちらを見てもらえば十分でしょう. 従ってweb記事の再掲載はしませんが続きの意味を込めて、記事にはなかった40pinの大型AVRマイコンと新ISP端子配列を扱ってみました.
なお、プログラム書込み器:ISPライタはUSBに接続するものがトレンドです.そうしたライタの自作方法については別のページで扱っています。(以下のリンクを参照)
これからもAVRマイコンとBASCOM-AVRが愛用されることを願っています.(このBlogの画像は昨年8月17日のものを一部再利用した)
(blogger新仕様に対応済み。2017.03.29)
(blogger新仕様に対応済み。2017.03.29)