【ブレッドボードに136kHz送信機】
【全体を見る】
ブレッドボードで少々規模の大きな回路を試みるとして始めた製作もいよいよ最終回です。ブレッドボードの範囲はここまでになります。
ブレッドボードの製作は試作が目的です。状況を見ながら進めて来ました。載せられる回路にも限度があって高周波のパワーものはどちらかと言えば不適当でしょう。 この送信機の場合、ここまでをブレッドボードの範囲と考えています。この先は作り方を変えることになります。
☆
前回(←リンク)はヘテロダイン・ミキサまで載せたところまででした。その後、136kHzのバンドパス・フィルタ(←リンク)とフィルタの後に付けるポストアンプ(←リンク)を個別に扱いました。 それらの部分は過去に実績が無く新たに設計から検討する必要があったのです。 それぞれ旨く進んだので、再びブレッドボードに戻って先に進めます。 毎度書くのも気が引けますが個人のメモあるいは暇つぶし用コンテンツなのでそのおつもりでご覧ください。多分に過不足のある内容ですがご容赦を。技術的には書いてしかるべき内容でも誰が見るかわからないBlogには書けないこともあるのです。そのあたりがネットの限界です。
写真右の中段には既にお馴染みの中華DDSモジュールが載ってます。この部分も起動させる予定でした。マイコンは載りそうでも表示部は無理なのでここまでにしました。写真の中華DDSモジュールは搭載の125MHzクロックに問題があったので、外して外部より12.8MHzを供給します。 ブレッドボード左下の12.8MHz TCXOの所に74HCU04を使ったバッファ回路があります。そこから細い同軸でDDSまでクロックを引くつもりでした。本番でも同じ回路で行くことにします。
【136kHz BPFとポストアンプ】
前回はミキサーの試作まで進めました。写真はその後追加した部分のクローズアップです。
前回の簡易評価ではミキサの出力回路に簡単な同調回路を入れて様子を見ました。 その形式のまま同調回路を重ねる方法もありますが、しっかりしたバンドパス・フィルタができたので変更しました。
ミキサの両コレクタ負荷は約1kΩ程度になるよう最適化します。同時に回路の出力インピーダンスも600Ωにうまく整合するよう考えます。 これはバンドパス・フィルタの特性を生かすために重要です。 同じようにフィルタ後のアンプも入力インピーダンスが600Ωになるよう設計します。前々回の寄り道の通りです。
ミキサの出力回路については、幾つか候補がありました。シングルエンド形式で抵抗負荷で行く方法が一番簡単です。しかしダイナミックレンジを広くする為には抵抗負荷では不利です。 同調コイルに中点タップを設けるか非同調の整合トランスのL負荷が有利です。 ここでは後者の整合トランスを使う形式にしました。この部分での周波数選択性は無くなりますが135kHzのバンドパス・フィルタがしっかりしているので問題ないでしょう。
【ミキサ出力トランス】
ごく標準的なトリファイラ巻きのトランスです。製作に当たっては使用周波数に注意が必要です。135kHzは低周波ではありませんが、RFとしてはかなり低いからです。従ってトランスの各巻線は大きめのインダクタンスが必要です。要するにたくさん巻く必要があります。
後に続くフィルタを考えるとインピーダンス・マッチングは良くしたいと思います。従ってミキサの負荷インピーダンスは1.2kΩになります。 トランスの巻き線インピーダンスはその数倍以上が必要になります。 周波数を考えると大きなインダクタンスが要ります。
数mHでも行けるかと思って試作したらインピーダンス変換比が不正確で使い物になりませんでした。 結局、それぞれの巻線が13mHくらいになるよう再製作して概ね満足できました。 コアはTDKのH5A材のトロイダルです。巻線はφ0.15mmのUEW線を3本撚りにして53回巻きました。巻線長は約60cmです。 巻くのは大変そうに見えますが、巻線を用意してから15分もあれば作れます。むしろ十分注意すべきなのは結線の間違いでしょう。
探せば必要なインダクタンスを持った既成のトランスがあるかもしれません。しかし見つかったとしても納期と費用が掛かりそうなので自作しました。
【TDKのトロイダルコア】
米国アミドン社のコアの方がポピュラーですが国産ではTDKが各種作っています。 写真はTDKのH5A材のトロイダルコアです。 内径が5mm、外径が10mmで厚みが2.5mmです。(型番:H5A T5-10-2.5)
なるべく少ない巻き数で必要なインダクタンスが得られるように、コア材には透磁率:μが大きなものを選びます。たまたま手持ちがあったので使いました。しかし、このコアは特注品のようです。たぶん最少発注数量と納期の問題があるでしょう。 従って類似のトランスを作るにはアミドンのトロイダルコアから適当な物を選んで代替するのが良いでしょう。 H5A材は初透磁率μiac=3,300で500kHzあたりの周波数に適するフェライト材です。 アミドンなら#75材が適当そうです。FT-50-#75コアに60回×3本巻きすれば良いでしょう。
アミドンでは#43材がポピュラーですが、透磁率μiが800程度なので巻き数をかなり増やさないと必要なインダクタンスが得られません。もし#43材で行くならコアサイズをずっと大きくして対処します。
【修正版ミキサー回路】
前回既出のMC-1443を使ったミキサー回路ですが出力部分は上記のトランスに変更しました。 バンドパス・フィルタも含めて書き改めてあります。この部分のインピーダンスは600Ωです。
MC-1443に与えるDCバイアスはブレッドボード上の他所から貰っているので現況に合わせてあります。
レベルを変えながら試したら、局発としては少なくとも1Vpp程度欲しいことがわかりました。 それ以上大きくしても違いは僅かです。 1Vppよりレベルを下げると変換利得が急に下がりました。 また同じ歪みでみた最大出力レベルも下がるのでダイナミックレンジも抑制されます。従って局発は1Vppを基準にします。
【ポストアンプ部分】
前々回のBlogで寄り道したLM359N:ノートン・アンプを使った高周波増幅部です。 135kHzのフィルタを経た約60mVppの信号を3Vppまで増幅します。 ゲインは50倍(34dB)です。
ICを使ったので周辺部品も僅かで済みコンパクトに製作できました。 周波数特性、ノイズ特性ともに良好です。 ブレッドボードの製作は多少心配しましたが問題ありませんでした。 但し帰還抵抗に数pFがパラに入る関係で周波数特性は伸びていないでしょう。 もちろん136kHzの増幅には支障ありません。
【LM359Nのアンプ回路】
既出ですが、上記のアンプ部の回路図です。 実際の回路では多少省略を行ないましたが、本質は同じなので変化は感じませんでした。
フィルタに合わせ、600Ωの入力インピーダンスに設計しました。 性能がわかっている回路は安心感があります。
【出力波形】
入力に1kHzのシングルトーンを入れときの出力波形です。局発は115kHzなので周波数は136kHzです。 基準レベルは3Vppです。 写真では2.7Vpp程度ですが、もう少し大きい3Vppに合わせて各種の評価を行ないました。
オシロで見た範囲ではもっと大きな信号でもきれいな正弦波に見えます。もっと大きくても良さそうですが、スペクトラムを見ると3Vpp程度を上限にすれば信号の品質が維持できそうです。 飽和レベルはずっと大きくて6Vpp以上へ伸びています。
【BPFの効果確認】
まずは、136kHzバンドパス・フィルタの効果を検証します。 局発の115kHzの減衰と、変換逆側に発生するイメージ信号の減衰を見ましょう。
写真の様に115kHzの漏れは主信号に対して約-60dBでした。 スペアナで見てしまうと、すこし大きいように感じますが一般的には十分な減衰量です。 ミキサのバランス調整をすれば10dBくらい下げられます。ブレッドボードでの製作なのも不利なようです。
-40kHz離れた変換イメージ信号の方はノイズフロアに近いのでまったく問題ありません。 なお、局発に157kHzを与え「差のヘテロダイン」で136kHzを取り出してみました。むしろ良好なくらいで同じように使用できることがわかりました。
目的信号のやや上に見えるスプリアスはブレッドボード故に発生しているようです。ミキサの動作を止めても見える物で、GND系配線の引き回しを変えると状態が変化します。従って、20kHzのキャリヤを作る部分は良くシールドするなど対策が必要そうです。もちろん、写真のレベルなら何ら支障ありません。
【目的信号の近傍を見る】
気になるのはSSBフィルタの通過帯域幅で見えるノイズフロアの上昇でしょう。 もっと多段増幅している市販のRigではさらに目立つこともあるのでそれほど悪くも無いかもしれません。低周波入力端子をGNDにショートしても変化が無いので、初段アンプのノイズが大きめのようです。
主信号の2kHz下に逆サイドが見えるますがこれは先の評価の時と同じで、使用したSSBフィルタの特性によるものです。この程度であれば支障ありません。 ほか帯域外のスプリアスは上記のようにブレッドボードを使った製作に起因する模様でした。
【ノイズフロアを下げるには】
実用上の支障はないとは言ってももう少しノイズを低減したいところです。 入力部にあるアンプをパスしてバラモジに直行するようにしてテストしてみました。
見ての通り効果てきめんです。 ゲイン分だけノイズフロアが下がった感じもします。初段アンプを何とかした方が良さそうですね。 もっとノイズの少ないOPアンプに交代するとか、ローノイズTrやJ-FETを吟味してディスクリートで作れば良さそうです。 大した努力はせずに10dBくらい低減できるでしょう。
【DDS局発部はまだ】
制御用マイコンだけなら搭載可能ですがLCD表示器も一緒に載せるのは無理があります。 テストでは外部信号源に頼ることにしました。
最終的にはAD9850を使った中華DDSモジュールを使います。 信号純度に問題のあった125MHzクロック発振器は外しました。 この送信機に必要な周波数はせいぜい1MHzあたりなので12.8MHzのクロックでも十分すぎます。
12.8MHzのTCXOは周波数安定度も良くきれいな発振なので信号純度にも問題はないし、クロック周波数を低くするとDDS-ICの消費電流もかなり減ります。 この中華DDSモジュールに関しては右の「同じジャンルの話題を楽しむ」から「DDS」をクリックして関連Blogでご覧を。
発生周波数の刻みはクロック周波数を2^32で割った値なので12.8MHzにすれば周波数分解能もアップします。具体的には約0.0029802Hz刻みになります。例えば115kHzに対して近傍の周波数は約115000.000596Hzなので0.005ppmほどの誤差になる計算です。 まあ周波数分解能の心配よりもTCXOの周波数安定度の方が問題なると言うべきでしょうか。 WSJT-Xのように細かい周波数精度と安定度を必要とする超低速デジタルモードにも心配なく使える訳です。それ以上はTCXOではなくOCXOやRb-OSCの世界が待っています。
ところで、DDS発振器では連続的な発振周波数が得られないとして、クレームされたお方が居られました。確かに理屈はその通りですから否定はしません。しかし実用面で見たら0.003Hz以内の周波数の刻みで周波数設定できます。連続と比べて何らも違わないでしょう。(125MHzのクロックを使ったとしても約0.03Hz刻みです) バリコンのVFOなら完全な連続だと仰るかもしれませんが、ではDDSと同じ所まで細かくチューニングはできますか?・・・と言うことです。しかもその状態をずっと維持できますか?・・・と問われれば、無理ですと言う答えでしょう。DDS発振器は「連続でない」などとイチャモンの前に現実を良く見た方が良いです。実用性能で云々すべきでしょう。 理屈も必要ですがエレクトロニクスは実用の科学です。あとは理想と現実のギャップを掌握しておけば良いでしょう。(笑)
☆ ☆ ☆ ☆
大きなブレッドボードに規模の大きな回路を載せる試みで実験を始めました。 周波数が低い長波帯の送信機なのでトラブルにはならないでしょう。 そう思った通りなかなか旨く進みました。 いつまでもこの製作だけにブレッドボードを占有させる訳にも行かないので目標の範囲まで進捗して良かったです。 この先は基板化するなり、ユニバーサル基板に製作する必要がります。
ハンダ付けで製作する「本番」の様子が見えて来るまで比較用にもう少しブレッドボード版も残しておきましょう。 次の製作に使えないのは不便ですが仕方ないです。 もう一枚買えと言うことでしょうね。 実際、小型ブレッドボードをたくさん購入する人もいるそうで、一旦作ると分解するタイミングが難しいのでしょう。
実験的な要素が多く含まれる製作にブレッドボードは最適です。 概略の実験試作が済んだら次は基板CADでパターン化するのが今風かもしれません。 何枚も作らないとしても配線の手間やコンパクト化を狙うと基板化は不可避でしょうね。 ここで使ったあらかたのデバイスは面実装品が手に入ります。まあ、SSBフィルタとかBPFは外付けにでもしたら良さそうです。 恒久品に纏めるには別の努力が要るでしょうが、実験して遊ぶにはブレッドボード製作は手軽で面白いです。de JA9TTT/1
(おわり)
(参考リンク)←「ブレッドボードでSSBを!」の初回へ
参考:Windows XP環境でブラウザがIE8の場合、掲載の写真・図面の色調が乱れることがあります。Firefoxなど他のブラザの使用を推奨します。
16 件のコメント:
加藤さん、おはようございます。
やっと春らしい気候になってきました。
BBでの大作一段落おめでとうございます。
BBは取りかかりも楽で高周波でも結構動くので便利ですね。
問題はBBで動くとそれで満足してしまって、ちゃんとした基板などに組み立てるつもりでもそのままになってしまうことでしょうか(僕だけかも^^;)
最近は差し込むと抜けにくいBBを開発しているところもあるようです。
http://breadboardmaniac.com/
DDSの最小ステップの件は理屈ではそうだけどの・・のパターンですね^^
昔のPLLVFOみたいな100Hzステップだと明らかに段階がわかりますが、1Hz以下ですとアナログと遜色ないですね。
JE6LVE/3 高橋さん、こんにちは。 ずいぶん暖かくなって来ましたね。今日のお天気は曇り時々雨です。
早速のコメント有難うございます。
> 高周波でも結構動くので便利ですね。
そうですね。 意外に高い周波数も大丈夫そうで、HF帯なら工夫で旨く行けそうです。 但し基板化した時との差が大きくなりそうで、それが問題かも。
> それで満足してしまって・・・
ソレ、ありますあります。(笑)
> 差し込むと抜けにくいBBを開発・・・
面白いサイトですね。 見ていたらワイヤカット用の治具が欲しくなりました。実際あると便利そうです。
> 1Hz以下ですとアナログと遜色ないですね。
リクツを言いたいお方も多いんですよね。まあ、それも必要ですけど。(笑) 逆にLC-VFOで1Hz刻みに周波数を変化させるなど容易ではありませんけどDDSならごく簡単です。hi hi
加藤さん、こんばんは。
>ワイヤカット用の治具が
カットはできませんがサンハヤトの簡易リードベンダーを使ってます。
http://sunhayato.co.jp/blog/?p=699
>リクツを言いたいお方も多いんですよね。
デジタルだビット数分しか判断できないけど、アナログだと無限にってとか聞きますね。
ひずみがなければその通りなのかもしれませんが^^;
コリンズの回路とメカを組み合わせた複雑な同調回路を見るとデジタルVFOは簡単だなあと思います。
JE6LVE/3 高橋さん、こんばんは。 関東は雨上がりです。 お彼岸ですが夜になったらまだ寒いです。hi hi
再度のコメント有難うございます。
> 簡易リードベンダーを使ってます。
使い方ムービーも見て来ました。 なかなか良さそうなので今度買っておきましょう。 別のタイプは使ったことがあるのですが、いま一つだったように思っています。
> アナログだと無限にってとか聞きますね。
アナログなら無限の分解能があると思うと裏切られますね。ノイズとか揺らぎとかがあって現実は厳しいです。(笑) CDが出始めたころ、多少ノイズは有ってもLPレコードの方が良いと感じましたが、今じゃ面倒なレコードには戻れません。 音質もずっと良くなりましたし・・・。
> デジタルVFOは簡単だなあと思います。
PTOなどあれだけ苦労しても±200Hzくらいのリニヤリティです。 もっともRF部など同調回路が機械的に整然と連動するのは見ていて素晴らしいと思います。 いまなら各部をデジタルコントロールのステッピングモーターで回すんでしょうね。(笑)
アナログとデジタル、住み分けなのでしょうね。
おはようございます。早いもので、春のセンバツが始まりました。寄付やら何やらを募られずに助かりはしますが、我が母校はダメっぽいです(笑)。それはさておき、ようやく過ごしやすくなるでしょうか。
製作が一段落し、FBな性能が出ているようで何よりです。136kHzでお目にかかることはないと思いますが、FBにご活用ください。ここまで来ると、私ならきちんとプリント基板化したくなります。もっとも、1台だけでは割に合いませんが…(笑)。
トランスの話ですが、時流から外れると苦労が伴いそうですね。私が扱うような周波数なら比較的自作も楽ですが、それでも要求性能がシビアだったり量産の場合には、多少値が張るのを承知で性能が保証された既製品を選択することになります。その分製品価格に上乗せされても、相手によっては価値を認めて買ってくれます(笑)。
いずれにせよ、手間かお金をかけないとモノはできないわけで、どちらも嫌だと言う人は何もしないのが一番だと思います(爆)。
DDSにイチャモンを付けた人の話ですが、外野席からは自らの無知をさらけ出しているようで恥ずかしく見えます。マスタークロック周波数の選択で完全に解決しうる問題だということに気が付いて欲しいものです。これは主流になりつつある分数型PLLでも同じです。
あまり一般的ではないクロック周波数を作るのには(アマチュアには「量産効果」がイメージできないかもしれませんが)それなりのコストがかかりますし、そこまでシビアな用途がないから妥協しているのが現状ではないかと思います。それとも、その人はキリのいい1Hzステップですら気に入らないと言っているのでしょうか!?
そうそう、私はアナログディスク派です。うちにまともなCDプレーヤは1台もありません(爆)。アナログディスクの需要はわずかながら持ち直してきているようです。アナログマスター盤の再生出力をFFTで見てみると、20kHz以上の信号もしっかり再現できているのがわかります。
と言いつつ、私の場合はアナログディスクの再生音をハイレゾ・ハイビットでパソコンに取り込んで(デジタル化して)聴くことが多いです。ジリパチ音などのノイズはデジタル処理で簡単に取り除けるので、その意味ではいい時代になりました。デジタルオーディオ技術を何もかも嫌悪しているわけではありませんよ(爆)。
JG6DFK/1 児玉さん、こんにちは。 先ほど彼岸の墓参から帰って来ました。北関東はひどい強風です。
コメント有難うございます。
> 136kHzでお目にかかることはないと・・・
Rigの製作はともかく、アンテナが問題ですのでなかなかオンエアは難しいものがありますね。移動運用になるかも知れないと思っています。
> 承知で性能が保証された既製品を選択する・・・
商売用でしたら、間違いなく規格品か特注で行くと思います。 お金次第ですが巻いてくれる所も結構ありますので。
> 手間かお金をかけないとモノはできない・・・
この程度のトランス巻きなら手間と言うほどのものでもありませんね。 電源トランスやアウトプットトランスを手巻きしろと言われたら困りますけど。(笑)
> 1Hzステップですら気に入らないと言っている・・
そのような感じですね。 分解能も0.03Hzくらいになると連続との違いは感じないと思うのですが・・・。hi hi
> アナログディスク・・・は持ち直してきている・・
かえってCDとは違う目新しさからかLPでも出すアーティストもいますね。 その昔、CD-4とか言って高い周波数まで使った4chステレオもあったくらいですから周波数は伸びてますね。hi hi
> (デジタル化して)聴くことが多いです。
いちど取込んでしまうと扱いが楽ですので、CDをそのまま聞くことも少なくなっていますよ。 いまやシリコンオーディオの時代です。
やはり、アナログとデジタルは共存共栄なのでしょうね。 オーディオのアンプ系はアナログに限ると思ってはいますが。(笑)
加藤さん、こんにちは。お疲れ様でした。当地は比較的穏やかなようです。
> そのような感じですね。
(公称)出力周波数に端数を含むのが嫌だと言っているのでなければ、分解能10Hzとか100HzといったPLL機はきっと論外なのでしょうね(爆)。実際には100Hzステップとはいえ、5とか10kHz未満の周波数はVCXOにラダーD/Aからの直流電圧を直接加えて出すようなことを普通にやっていましたから結構アバウトでした(笑)。
もっとも、HT100などは1KHzステップのPLL出力を10分周する律儀な設計をしていました。
> アナログとデジタルは共存共栄
アナログ屋の仕事は減る一方ですが、全然いなくなっても困るようで、挙げ句に私のようなのまでが引きずり出されるという…(苦笑)
コンパクトディスクという「器」はすっかり時代遅れに見えますが、今はネット配信された楽曲を直接シリコンオーディオに取り込むのが主流になりつつあるようなので、この先上位規格ができることはなさそうです。その前にハイスペックの器があっても、それを生かせる楽曲が巷にどれほどあることか…
現用のアンプは当然(?)アナログですが、別に不満はありません。アナログディスクもそうかもしれませんが、若い世代には真空管アンプもかえって新鮮に見えるようです。歴史は繰り返す!?
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。 風がやっとおさまって来ましたね。 アンテナが心配な強風でした。
コメント有難うございます。
> PLL機はきっと論外なのでしょうね(爆)。
まあ、そうなのだろうとは思いますが、これには伏線があるんです。 某誌のキャッチコピーに「連続カバー」って書いてあるのでそれでクレームを頂いたのだろうと思っています。 連続カバーと言うのは編集氏の勇み足なんですが、それでもまあ良いのではと思って承知した私も悪いんです。 実用上は支障無くても連続でないモノはその通りですからね。(笑) 変なことに巻き込んですみませんです。
デジタルオーディオなど高分解能ですけど、無限の分解能ではない訳で、連続では無くても連続と同じに見なせる・・と言うことを言いたいなあ、と思ったんです。まあグチかな。(笑)
> 全然いなくなっても困るようで・・・
自然現象はアナログなのが普通ですからデジタルとの仲立ちを考える人は必要ですからね。
> 直接シリコンオーディオに取り込むのが主流・・・
デジタル処理は非常に高度化しましたから、40年前の技術のCDとは比べ物になりませんよね。直接シリコンの方が可能性があります。
> 若い世代には真空管アンプもかえって新鮮・・・
画一的な工業製品に飽きて来ている人も多いのではないでしょうか。 手作り的なオーデイォがまた復活する兆しでしょうか。 若い人が興味を持ってくれるのは良いことですね。
加藤さん、こんばんは。当地ではちょっと風が強いときもあったかな、という感覚しかありませんでしたが、強風に煽られて大変だったところが結構あったようですね。
> 伏線
なるほど、事情は了解しました。先日伺った記事の話ですね。拝読していないのがバレバレですみません(汗)。
「連続性にはある程度目をつぶる代わりに重視する特性を伸ばす」のがデジタル信号処理の基本的な考え方ですから、それが嫌な人は旧来のアナログ技術に固執すればいいでしょう。その代わり、性能の割に手間とコストがかかります。また、「連続性」は「曖昧さ」として足を引っ張ることもしばしばです。
一方、デジタル信号処理は常に発展途上ですから、アナログ記録媒体はデジタル化した後も原本をそのまま残しておくのが賢明かもしれません。少なくとも映画のフィルムはそのような考え方でそのまま保存が続けられているようです。
> 手作り的なオーディオ
半導体は軒並み米粒かそれ以下の大きさになってしまっていますから、自ずと真空管に回帰せざるを得ないのかもしれません。また、このような道楽に興味を持つのはご隠居さんが大半でしょうから、いずれにせよ今後しばらくは真空管ビジネスが安泰かもしれません。
というような話を、先日取引先の重役さんとしたのでした。
何を血迷ったか、近所に住む知人が東京ビッグサイトで催されるらしいアニメ関連イベントへ行きたいなどと言ってきたので、あまり気は乗りませんが、明日はそれに付き合ってきます。
JG6DFK/1 児玉さん、あらためてこんばんは。 今日の風はすごかったです。 畑の風下など砂嵐ならぬ土嵐で視界不良です。 部屋の窓際など何となく砂っぽいです。hi hi
コメント有難うございます。
> 先日伺った記事の話ですね。
ええ、DDSモジュールの話しです。 目を引くキャッチコピーの気持ちはわかるんですが・・・。(笑) Blogをご覧なら見なくて困る内容ではありません。全体を纏めた話しになってます。
> そのような考え方でそのまま保存が・・・
デジタル化はあくまでも標本化ですからね。今の技術では何か取りこぼしている可能性がある以上オリジナルの保存は重要です。 逆にデジタル処理のお陰で蘇るムービーもありますね。(科学映像館)
> 真空管ビジネスが安泰かもしれません。
良い真空管の供給が続いてくれる限り安泰かもしれませんね。 比較的簡単な設備と手作りで可能なST管のような球が最後まで生き残るかもしれません。mt管は量産が前提ですので。
> 明日はそれに付き合ってきます。
行ってらっしゃい。 若い人で盛況なのでしょうね!
加藤さん、こんにちは。
暖かくなったかと思ったら寒くなりますね^^;
>目を引くキャッチコピーの気持ちはわかるんですが・・
なるほど、連続可変云々が大元だったのですね。某誌で確認しました(笑)
JE6LVE/3 高橋さん、こんにちは。 風もおさまって良いお天気ですよ。少し肌寒いかな。 先ほどまで出掛けておりました。
コメント有難うございます。
> 連続可変云々が大元・・・
中身を読んでもらえば、ほぼ連続と同じに見なせると言う意味だとご理解は頂けるのでしょうが・・・まあ、見出しだけ読むとネ。(笑)
商業誌である以上、目に止まって読んでもらえるようなコピーを付けたいのは山々でしょう。 週刊誌の中吊り広告と同じで少々ウソぽくてもセンセーショナルな見出しを欲する傾向になりますね。 この辺、編者の意向と板挟みで悩む部分です。(笑)
・・・と言う訳で、商業誌の見出しはそうやって決まっていると言うお話でもあります。 何だか裏話になってしまいましたね。(爆)
こんばんは。結局、今日の行き先は「日本科学未来館」へ変更になりました。特にお目当てもなく、ただいろいろと話をしたいだけだったようで、こちらの提案があっさり了承されました(笑)。花粉は大量に飛んでいたのでしょうが、天気はよくてお出かけ日和でしたね。
一応、「東京ビッグサイト」にも様子を見に行きましたが、予想通り若人たちの大行列ができていました。11時過ぎ頃だったと思いますが、おそらく、そこに並んでも入場できるのは数時間後だったでしょう。若人はタフですねえ(爆)。「日本科学未来館」の方も家族連れで結構賑わっていました。
お土産に今話題(?)の「ミドリムシクッキー」を買ってきました。帰ったらルーターが不調になっていて、症状から電源周りを疑ったら案の定、中華ケミコンが容量抜けしていました。それを日本メーカーの「高級品」に交換して復活。
> 商業誌の見出し
民放は視聴率を、商業誌は部数を稼いでなんぼの世界ですから、自ずと周りの視線を向けさせたがる傾向になるのでしょう。ただ、節度は守って欲しいものです。
> デジタル処理のお陰で蘇るムービー
私がやっているアナログディスクのリマスターも同じことかもしれません。原本は残しておいて、より上位のフォーマットやアルゴリズムができたら更新するのが賢明だと思います。もっとも、非圧縮/可逆圧縮形式のデジタルオーディオ信号処理はすでに行き着くところまで行っているような気もします。
> 比較的簡単な設備と手作りで可能なST管
この話をするかどうか悩んだのですが、実は「いっそ真空管から作ってしまおうか?」という話も出ています。ただ、「本業で一発当てたら」というのが前提で、それを中核事業にしようなどとは間違っても考えていないようです。
ネット検索をする人の邪魔になりそうな脱線話ばかりでSRI.
JG6DFK/1 児玉さん、こんばんは。 今日は良いお天気でしたが、花粉も酷かったですね。 今の季節マスクの人がいっぱいです。(笑)
コメント有難うございます。
> こちらの提案があっさり了承されました(笑)
良かったですね! あとは児玉さんが頑張らないと。 結果が出ることを祈っていますよ。
> 若人はタフですねえ(爆)。
やはり好きなことには熱意が違いますからね。 児玉さんもそうでしょうが、私も昔は同じでしたよ。hi hi
> 日本メーカーの「高級品」に交換して復活。
ご苦労様でした。 日本製のケミコンはよほどマージンがあるらしく、容量抜けなど起こるのは稀でした。中華ケミコンはまるで消耗品のようですね。ww
> 自ずと周りの視線を向けさせたがる・・・
奇麗ごとを言っても買ってもらえなければ喰えなくなってしまいます。 週刊誌のように無節操では困りますが、ある程度は止むを得ないのかなとも・・。(溜息)
> アナログディスクのリマスターも同じことかも・・
これも良し悪しかもしれません。妙にいじってなければ良いのですが・・・。往々にしてやり過ぎてしまうことがあるので油断できません。
> 「いっそ真空管から作ってしまおうか?」・・・
いまはST管が全盛の頃と違って良い設備が安価に手に入るのでかなり容易に真空管が作れるようです。 カソード材料とゲッターが厄介そうです。 まあ、カソードはトリウム・タングステンで行く方法があるので何とかなるのかも。 ゲッターはCRTが無くなってしまったので一番問題かもしれません。日本無線が各社に供給していたと言う話しを聞きました。 最悪はマグネシウムゲッターかな。 なんだかすごい球ができそうです。楽しみにしていますよ。(笑)
> ネット検索をする人の邪魔に・・・
検索者の役に立つような情報公開はしていないので支障ありませんよ。 どんどん脱線して下さい。(爆)
ブレッドボードで送信機というのはさすがです.周波数が低いとはいえ,結果が出るのはすごいですね.我が家では#75系のコアはないんですが,その代用品として「J」というCWS Bytemark社から購入したコア(PDFリンク)を使っています.比透磁率は5000ぐらいです.
デジタルとアナログって本来の意味からもはや遠く乖離しているような気がします.自然界では電子雑音(熱雑音)が避けられませんから,量子化誤差がその雑音レベルにまで下がってしまえばそれ以上はほとんど意味はないんですが.
量子化をしていない回路に機構部品が入った場合,すでにリニアリティの話で語られていますが,機械精度が出るとは思えません.(人間の手でバリコンを合わせ込むのはそれはそれで味があって楽しいですが,精度が出ているという話とは無縁ですよね.)
連続云々の話は,大学の時理解できなかったε−δ論法を思い出して笑ってしまいました.非常に細かい量子化は,連続な状態とは差異が見わけられないと思うんですけどね.
まあここまでの話は,ここにコメントしておられる方々には常識以前の問題だと思います.
ちなみに私はアニメを中心としたヲタク関連のイベントには行ったことがありません.ハムフェアもかつて同様に分類されていたことがありましたが,もう今は違いますよね.最近は電子工作,同人音楽,関数型プログラミング(笑),全部混ざってるので世代的な差異の方が大きいかなと思います.コミケそのものは一大産業ですしね.ただ,そういう場で発表されている物の中には技術的/工学的に面白いものもあって,そういう文化そのものを否定するつもりはありません.
我が家では昨年から再び真空管はなくなりました.12AX7だけが例外であったんですけど,もう該当する回路を持つ楽器がなくなってしまいましたから.私はユーザでしかないので真空管の内部構造まではわかりません.もちろんリニアアンプには手を出したことはありません(笑).電源の高圧部品は家族との協定により使用禁止です.(DC48Vが一応の基準です.AC100Vもできるだけ直接扱わないようにしています.)
MPEG-2やMP3/AACのおかげで,海外の放送や,良質のライブ録画を日本でも見ることができるようになったのはありがたいことです.もっとも,妻の要請でSACDは導入していますが(私はほとんど聞かないんですが),最近はクラシックのライブを聞きに行く方に熱心なようで.これも一種の「中抜き」でしょうか(笑).
73 de Kenji Rikitake JJ1BDX(/3)
JJ1BDX/3 力武さん、こんばんは。 春分を過ぎて暖かくなってきましたね。
コメント有難うございます。
> 低いとはいえ,結果が出るのはすごいですね.
使っているブレッドボードですが、意外に高周波でも使えるようです。 どうしてもストレー容量が大きめになるのとGNDラインが弱いのはいたしかたありませんが、それさえ注意すれば結構RFまで行ける感じです。
> その代用品として「J」という・・・
マンガン・亜鉛系のフェライトですね。 組成は類似ではないかと思います。 μiが10,000を超える物もあるのですが、非直線性が強い物もあるので注意が必要そうでした。H5Aも気になりますがまあまあのようです。
> それ以上はほとんど意味はないんですが.
連続のように見えても、実は電気素量が最小単位ですからね。究極は飛び飛びですよね。(笑)
> 精度が出ているという話とは無縁ですよね.
CollinsのPTOでも近傍の校正ポイントで校正して±200Hzが規格だったと思います。校正ポイントは100kHzおきです。アナログとはその程度の精度までと言うことでしょう。フィーリング云々はまた別の話ですけど。
> 技術的/工学的に面白いものもあって・・・
エレクトロニクスに興味を持つ若い人の対象はロボットとかそっちの方向でしょうね。無線じゃないです。
> 電源の高圧部品は・・・使用禁止です.
低圧の真空管もありますが、性能が悪いのであえて使うような物でもないので・・・低圧でも大電流は怖い物がありますけれどね。触ってもしびれないのは安心です。火傷に注意と言うのはあります。
> クラシックのライブを聞きに行く・・
電気再生はどんなに頑張ってもライブの臨場感とは別物ですからね。 「わざわざ出掛けて聞く」と言う行為の部分まで含めた代替手段にはなりえません。(笑)
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