【回路:クリスタル・コンバータ】
【太宰府天満宮の紅梅】
春分の日も過ぎ、桜の便りも届いています。 桜には少し早く、梅にはもう遅いあいにくのタイミングでしたが少し旅に出てきました。
九州も鹿児島は訪問したことがありましたが、他県はみな初めてです。 福岡、大分、宮崎、熊本そして長崎と巡って帰ってきました。
良く交信して頂いている熊本のOMさんにもアイボールしたかったのですが、半日ほどの滞在ではそうも行きません。 シャックを訪問させて頂きたいと思いつつも、残念な思いで後にしました。
もっとゆっくりした旅ができたなら良いのですが、ツアーともなると自由が利きません。 三泊四日でしたが振り返って見れば慌ただしいでね。
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・・・と言うことで、旅の疲れもあり三月2回目のBlog更新は中身がありません。 あしからず。(笑)
【コイルの作成から】
簡単なクリスタル・コンバータ(略称:クリコン)を作ろうと思っています。 まだ検討している実験途中ですから回路図は次回以降にします。 回路は確定していませんが、取りあえず実験回路は決めたのでコイルを巻いたところです。
クリコンの入力周波数は50MHzで出力は5MHz帯を予定しています。 クリスタルは45MHzの3rdオーバートーン用あるいは、15MHzの水晶をオーバートーン発振させる方法を考えています。 いずれも無いようなら14.318MHzの水晶でも良いかも知れません。この場合は7MHz帯に周波数変換されます。 在庫未確認ですが、45MHz/3rd-OTの手持ちは無いかも知れないので第2案になりそうです。
コイルはトロイダルコアに巻いて同調はトリマ・コンデンサで行くか、10Kボビンに巻いてコアの調整で同調をとるか少々迷ったのですが、写真のように10Kボビンにしました。
50MHzともなると、こうしたボビンに巻き線するよりも太めのメッキ線・・銀メッキが良い・・でコイルを巻き、同調はエアートリマが良いのだろうと思いつつコンパクトな製作を優先して10Kボビンにしました。 凝った回路で優秀なデバイスを使う設計なら銀メッキ線+エアートリマに限ります。 しかし、ポピュラーなRF用デバイス・・要するに安価なデバイス・・だけで構成するつもりですから10Kボビンが似合っているでしょう。
インダクタンスvs巻数のチャートを使って巻き線しました。 周波数が高いため巻き回数はごく少ないので簡単に巻けます。 ただし前準備が面倒でした。 新品のボビンに巻くわけではありません。まずは分解して既存の巻き線や内蔵コンデンサを除去する必要があります。 シールドケースは結構しっかり止めてありますから、それを外すのが第1関門です。 コイルにダメージを与えずに奇麗に外すのが難しいですね。 頻繁にやるなら分解用の治具が欲しくなります。 まずはコイル巻きが終わったので、次回は少し回路実験も進むでしょう。
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ジェネカバの受信機やトランシーバが当たり前になっています。 50MHzなんて何の苦労も無く受信できます。 それに5〜600円も出せばUSBワンセグチューナが手に入り、そのSDR応用でオールバンド・オールモード受信ができる昨今です。もちろん50MHzも聞こえます。 ですから「クリスタル・コンバータ」を作って親受信機に付加するなんて言う受信法は時代遅れでしょうね。 それはその通りなので否定はしませんが遊ぶ中身がブラックボックスでは何となく物足りなさを感じます。 ディスクリート部品を寄せ集めて「受信機」とか作る方が面白く感じますね。コイルを巻きトランジスタをならべる製作の中に手作りの楽しさがあります。 de JA9TTT/1
(つづく)←続きへリンクfm
8 件のコメント:
JA8NVJ/長田
加藤さん、皆さん、今日は、、、昔、初めてクリコンに接したのは、あるOMさんのシャックを訪問した時でした。確か、自作品で八重洲の50ラインに接続されており、その時初めて50MHzを聞かせて貰いました。ザーザーザーと言うノイズだらけだったのを記憶しています。
今の様なゼネカバ受信機では有りませんでしたのでクリコンでVHFを聞くのが主流の
時代でした、懐かしいですね。
今の若いHAMはクリコン、クリスタルコンバータ、、、、を知らない人が多いと思います。
今回は3~4石位?、、それともDBMなどを使用するのでしょうか?
記事の、続きを楽しみにしています。
JA8NVJ 長田さん、おはようございます。
さっそくのコメント有り難うございます。
> 昔、初めてクリコンに接したのは・・・・
雑誌の記事に「クリコン」の製作記事を見たのが初めてだったように思うのですが、何を目的とした装置なのか良く理解できなかった記憶があります。 実物はローカルの50MHzマニアの先輩宅で見たのが初めてでしたね。 その先輩は進歩的なお方でしたので半導体式だったような記憶があります。
> クリコンでVHFを聞くのが主流の時代でした、懐かしいですね。
9R59や59Dも30MHzまでしかカバーしていませんでしたし、HAM用RXもHF帯だけでしたからVHFの受信はクリコンを付加して聞くのが定番でした。 最初に作った6mクリコンは真空管式で、6R-HH2、6U8、6CB6だったように記憶します。 6mバンドが学生HAMでにぎわう以前でしたのであまり聞こえた記憶がありません。 おまけに田舎でしたから・・。(笑)
> クリコンをを知らない人が多いと思います。
そうでしょうね。(笑) ジェネカバでVHF帯までカバーする受信機が普通に存在していますから。 古くからVHF帯にオンエアのご年配HAMには懐かしいでしょうね。
> 今回は3~4石位?、、それともDBMなどを・・・
今回は高性能狙いではなくなるべくオーソドックスなもので行こうと思っています。 真空管式も考えたのですが・・・やっぱり石が手軽ですね。hi hi
続きがあると思いますのでお楽しみに。
加藤さん、こんにちは。
鹿児島県以外は初めて行かれたのですね。
九州は良いところですのでぜひまた行かれてください^^
皆さんと同じく50MHzを始めて聞いたのはクリコンを使いました。
福岡の田舎では水晶が入手出来ないのでどこかのキットを使った記憶があります。
最近ではUSBワンセグチューナーに接続してHF帯をワッチするクリコンを作りました。
そういえば100円AMラジオに接続して50MHzを聞くFCZのクリコンキットも流行りましたね。
どのようなクリコンなのか楽しみです。
JE6LVE/JP3AEL 高橋さん、こんにちは。 桜も咲き始めましたねえ。
コメント有り難うございます。
> 九州は良いところですのでぜひまた・・・
佐賀県には行ったことがありません。 ほか、屋久島とか行きたいところがたくさん有りますね。 また行ってみたいです。
> 福岡の田舎では水晶が入手出来ないので・・・
たぶん、秋葉原や日本橋でもないと手に入らなかったと思います。 CQ誌の通販を良く使いましたね。 昔は水晶屋さんの広告がたくさん掲載されていました。 でも、水晶発振子は高かったですね。 それに送金が面倒でした今のように手軽ではなかったです。
> HF帯をワッチするクリコンを作りました。
HF帯を50MHz以上にアップさせる逆方向のクリコンですね。hi hi
> 50MHzを聞くFCZのクリコンキットも・・・
あの頃はダイソーの100円AMラジオを改造して遊ぶのが流行りましたねえ! たしか、簡単なクリコンだったと思うので改めて研究してみましょう。
たかが50MHzのクリコンなのでご期待いただくほどのものでも・・・。(笑)
加藤さん、こんにちは
東京はサクラが咲いたそうです。 また、籠原駅界隈の花火(火花?)も
派手に報道されていましたので存じています。
私が製作した実用的なクリコン1号機は短波ラジオで警察無線を聴く為の
ものでした。(実用的で無いものは、それ以前に数台製作済み、、、)
『警察無線を聴きたい!!』と言う強い思いが製作意欲を奮起したと
思っています。 高校生の頃の思い出です
(お陰で、人生の道を踏み外した)
クリコン製作のタイトルで、ふと思い出したので。
ブログの続きを楽しみにしております。
JR8LJS 豊川さん、こんにちは。 このあたりでも桜が咲き始めましたね。 暖かな春になりました。 札幌ももうすぐですよ。
コメント有り難うございます。
> 籠原駅界隈の花火(火花?)も・・・
ちょうど旅行に出ている時で、ニュースを見て驚きました。 幸い、新幹線を使って都内に出ていたので支障無くて良かったです。 昨日のANAのトラブルとか、遭遇したら楽しい旅行も大変なことになりますね。お陰様で無事に帰ってきました。
> 実用的で無いものは、それ以前に数台製作済み・・・
実用的で無いものというのは、イマイチな性能だったと言う意味なんでしょうか。どんな物なのか、そちらの方が気になります。(爆)
> 聴きたい!!』と言う強い思いが製作意欲を・・・
昔のPチャンは普通のFMでしたから情報は漏れ漏れでしたよね。 SSBで音声反転するアナログな秘話装置のような物もあったと思いますが・・・。
> (お陰で、人生の道を踏み外した)
聞いてはいけないモノを聞いてしまったからでしょうか? その手の「傍受マニア」に人気の怪しい雑誌が今でもありますね。(笑)
> クリコン製作のタイトルで、ふと思い出したので。
長く自作を楽しんでいるHAMには「クリコン」は懐かしい響きなんでしょうね。 次回もヨロシク。
加藤さん、こんばんは
札幌の桜は、ちょうど5月連休あたりになります。
> 昨日のANAのトラブルとか、
新千歳のエンジン火災事故もありましたね。その前に福岡でもトラブルがありましたね。
今年は、まだ飛行機に乗っていません。 早く乗りたいです。
> イマイチな性能だった・・・
平ラグ板や5mmピッチの基板で作ったものですがラジオからは何も聞こえて
こなかったのでした。 当時、基礎知識がほとんど無く、水晶が発振していたのか
すら未確認でした(笑) Pチャンクリコンの完成は、その3年後ぐらいかな。
振り返ってみると、コイルが難しかったかも知れないですね。
(コイルの製作は簡単なんだけれど、正しく出来ているかの確認が出来ない)
>聞いてはいけないモノを聞いてしまったからでしょうか?
『モノ作り』に魅惑されて、その筋のベンチャー企業に入社しました。
(親は公務員を強く勧めていた)
>長く自作を楽しんでいるHAMには「クリコン」は懐かしい・・・
最近、聞かないですね。 死語になるのでしょうね。
では、
JR8LJS 豊川さん、こんばんは。 札幌の桜は1ヶ月少々の遅れですね。 昨年は五稜郭や松前の桜を見ることができました。 今年は7エリアの桜を見に行こうと思っています。
再度のコメント有り難うございます。
> トラブルがありましたね。
細かいトラブルは頻繁に起こっていますが、全般的に飛行機は安全な乗り物だと思っています。 事故が起きるとまず助かりませんけれど・・。
> ラジオからは何も聞こえてこなかったのでした。
そうでしたか。 確かめる手段がないと問題点も発見できませんから仕方が無かったのでしょう。 私もGDMくらいしか無かったので苦労しました。
> 水晶が発振していたのかすら未確認でした(笑)
クリコンに限らず、周波数変換を伴う回路の場合、局発の発振確認が一番のポイントですね。 今回の製作でもまずはオーバートーン発振の部分から確認することにしています。 そこがダメだとどうにもなりませんから。
> コイルの製作は簡単なんだけれど、正しく出来ているかの確認が・・・
コイルは今でも鬼門だと思っているHAMが多いと思います。 FCZコイルのような既製品に人気がある理由ですね。 トロイダルコアの方が再現性は良いのですが、一般に手に入るようになったのは'80年代以降だったと思います。 コイル巻きは今でも敬遠されがちです。
> 『モノ作り』に魅惑されて・・・
そうでしたか。 公務員よりも面白い世界ですから道は誤っていなかったと思います。 生活の安定と言う意味では地方では公務員がベストだと言うことになってしまいますね。 私の親戚も公務員や教員が多いです。 田舎ですから。hi hi
> 「クリコン」は死語になるのでしょうね。
必要性が無くなっていますから間違いなく死後になると思います。 クリコンに限らず無線機をキット以外で自作するHAMも非常に少なくなったように感じています。
自作の指南になるようなテキスト(書籍)も絶版ばかりなので仕方が無いのでしょう。 簡単なラジオ製作本しか残っていないのが悲しいです。 そればかりでは初心者の域から抜けられません。(悲)
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