【通信型受信機の必需品:BFO回路・1】
【BFOを探る】写真はPLLを使って作った455kHz帯のBFO(うなり周波発振器)です。これは既に投稿済み(←リンク)です。BFOなんて単純な発振器ですが意外に奥が深いのです。このあといろいろなBFOを追ってみたいと思います。
HAM用の受信機では標準的な付属回路です。ところが意外に面倒なものだと思ってきました。 SSBやCWの受信には不可欠ですが、中間周波と同じ周波数を発振させている関係で様々なトラブルが起こります。
BFOがあるがために感度抑圧やノイズの増加が起こってなかなか厄介な存在です。 回路形式にもよるのですが、受信機内での配置によっても多大な影響があり意外に難しいと感じたものです。 逆にBFOが影響を受けることもあり、受信信号に発振周波数が引っ張られると言ったトラブルは典型的なものでしょう。
☆
このあとBFOに絞った話を2回もやろうとしています。たぶん目新しいことは何もないでしょう。 前々から自作受信機のBFOにはいくつか課題があってその対策をしたいと思ってきました。以下そう言った方向で話を進めます。
その前に、そもそも受信機なんか作るより買った方が正解だし、それに「今どきデジタルでしょ!」とお考えのあなたは正しい。この先を眺めても貴重なお時間が勿体ない。暇つぶしがせいぜいの中身ですから。 オミクロン株がちょっと怪しくなってきましたがコロナ禍もあらかたカタがつくであろう輝かしき2022年のお正月です。部屋でくすぶってないで初詣にでも行ってみませんか? ココを眺めていてもご利益なんてありませんし運気も上がりません!(笑)
【BFOは通信型受信機には必須】
図は通信型受信機のブロック図です。受信機回路でBFOの位置を示しています。
まあ、ここをご覧になるようなお方でしたら百も承知でしょうか。
【ハートレー+ECOが標準的】
昔の高一中二受信機では三極管を使う例をよく見かけます。しかし物の本によれば五極管のECO(電子結合型発振器)が標準的なのだとか。発振回路の形式としてはハートレー型です。
五極管のプレート側から取り出せば受信信号によるBFOの引っ張りは軽減されます。 しかしプレートに於ける波形を見たらぞっとするでしょうね。
【プレート同調も好まれた】
プレート同調発振回路の方が周波数安定度は良いと言われます。455kHzですから上記のようなハートレー型でも十分安定ですが。
しかしカソードがGNDから浮いているハートレーよりも直接落とせるこちら方が発振の濁りは少ない可能性があります。 あいにく作って比べたことはありませんけれども。
【高級機のBFO回路】
プロ用の高級受信機では「たかがBFO」にずいぶん凝った回路が使われていました。ただしSSB全盛以前の受信機だから自励発振の周波数可変型なのでしょう。いずれ水晶発振に置き換わります。
◎ 余裕があればバッファ・アンプを置く方が良いのは間違いありません。
【セラロック式も選択肢】
LC回路を使った自励発振式BFOは高一中二などではよく使われました。やがてSSB時代になると水晶発振式が好まれるようになります。水晶発振なら周波数精度と安定度の心配は簡単に解決します。
注意すべきは水晶発振子の周波数です。注文する前によく考えておく必要があります。 455kHzの水晶はHF帯の水晶と違って周波数の調整範囲はとても狭いのです。
写真は455kHzのセラロック®️(村田製作所の商品名)を使ったBFOの試作例です。基礎的なデータを採るために作りました。 セラロックは水晶発振子よりも安定度では劣りますが周波数の調整範囲が広いのは有利です。普通は455kHz丁度のセラロックしか手に入りませんが、上手にやればSSBの復調用に453.5kHzや456.5kHzへ調整できるかもしれません。もちろん455±0.8kHzなら確実ですからCW用には旨い選択です。 いくら安定度が悪いとは言ってもLC発振器より十倍くらい安定しているように感じますね。
☆ 続いて半導体を使ったBFOの例を見て行きます。
【コレクタ同調型ベース帰還型】
この例はBFOを内蔵しない真空管式受信機・・・五球スーパでしょうか?・・・に付加するのに便利です。 消費電流はせいぜい1〜2mAですから低周波出力管のカソードバイアス電圧を頂いて電源にします。 ヒータのAC6.3Vを整流平滑するよりも手軽でしょう。
本格的な受信機なら最初からBFOが付いてます。こうしたBFOは手元の受信機にオマケ的に付けるのですからお手軽が一番です。トランスレス式のラジオにも付けられますね。
【コレクタ同調エミッタ帰還型】
エミッタへ正帰還する発振回路はトランジスタラジオでよく使われます。ハートレー型発振回路の一種です。 この回路は帰還量を加減すると「綺麗な正弦波」で発振してくれます。
発振コイルは既成のトランジスタ用IFT(IFT=中間周波トランス)が使えます。IFTによってタップ位置が違うためエミッタへの帰還量の加減を要します。 それさえやれば誰が作ってもうまく行く良い回路です。このBlogでも類似回路を何回も採用しています。 例えばココ(←リンク)とか。
調整はオシロスコープを使うのが確実です。波形の観測手段がないときはRfとして50kΩの可変抵抗器(VR)を入れます。VRを抵抗値最大の方から徐々に下げて行きます。受信しているとBFOの発振が始まるのがわかるでしょう。BFOスイッチをON/OFFして確実に発振が起こるところを探します。VRの抵抗値をはかって近似で小さめの値の抵抗器に交換します。
こう書くといかにも簡単そうですが「勘」に頼るところがあってそれほど易しくないです。やはり適切な道具(オシロスコープ)を使うのが間違いないですしずっと容易です。
【コレクタ同調型・バリキャップ同調式】
コレクタの同調回路にバリコンの代わりに、バリキャップ(可変容量ダイオード)を付加して電気的に周波数調整できるBFOです。
LC発振器の周波数を変えるのならバリコンを使うのが常識的です。周波数安定度も良好です。しかしバリコンをパネル面に付けると配線を引き回すことになります。その配線からBFOの発振勢力が漏れてIFアンプに回り込むと言った影響が出るのが問題でした。 バリコンをなるべくBFOコイルの近傍に置き絶縁された延長シャフトで回すと言った方法があります。 しかしバリキャップ式ならDC的(直流的)に電圧を変えるだけで周波数を加減できます。従ってBFO回路の配置は自由ですしツマミも好きな場所に付けられます。
【2SB型でも発振できる】
2SB型のゲルトラで発振できるからと言って(今どき)意味もないですが死蔵品が活用されるならFBです。
類似の回路でやってみると2SB77とか2SB111のような低周波の石でも十分発振しますね。455kHzなんて低周波みたいなものですから。(笑) 周波数安定度も問題はなさそうです。 一般的にPNPトランジスタは持て余し気味でしょうから使ってみるのも面白いかも。Ic=1mAくらいになるようバイアス抵抗を加減します。
【エミッタ帰還型・バリキャップ同調式】
これも周波数の可変にバリキャップを使う例です。 ふつう後から付ける付加回路は受信機内で理想的な配置はできません。
周波数調整のツマミだけでも自由に配置できたら有利ですから、バリキャップを使った電子同調が採用されるのでしょう。 ただ、先の回路でもそうですがバリコンの代わりにバリキャップをそのまま付けたのでは問題もあるのです。 この辺りの詳しくは次回にでも。
【FETを使ったクラップ型】
各種BFO回路を扱ってきましたが実際には検波回路が切り離せません。いずれのBFO回路も相方になる検波回路がある筈で、その検波回路に合った設計になっています。 検波回路の話はいずれいつかと言うことで、ここではやめておきますけれど。
左図ではその検波回路も含めてありますがミスプリか勘違いがあるようで、このまま作ると歪んでうまくないようです。 BFO回路はFETを使ったクラップ型発振回路になっています。 バッファアンプも置いてあり、これならFBでしょうね。バッファ付きは真空管回路だと大げさになってしまいますが、半導体ならコンパクトに組めます。
☆
所詮は「たかがBFO」なんですからどれも簡単な回路です。手元の資料や古い書籍を繰りながらどんな回路が使われてきたのか振り返ってみました。使ってみたいBFOはありましたでしょうか? BFOなんてどれを使っても大差はないと思ってきました。実際そう言ったケースも多いものです。しかしこれから作るならどれが適当かとなると迷います。 PLLやセラロックも良いのですがCWの受信をメインにするなら周波数可変型のBFOが向いているようです。
IFフィルタやIFアンプと言った受信機構成上の「私の事情」があるにしても「今どき何をしているんだろうね」とつぶやきながら幾つかBFOを試行しています。 「されどBFO」と言った所でしょうか。 ではまた。de JA9TTT/1
#BFOなんて言う『とんでもない切り口』から始めちゃいましたが『私だけの受信機設計』シリーズとでもしておきましょう。 w
LC回路を使った自励発振式BFOは高一中二などではよく使われました。やがてSSB時代になると水晶発振式が好まれるようになります。水晶発振なら周波数精度と安定度の心配は簡単に解決します。
注意すべきは水晶発振子の周波数です。注文する前によく考えておく必要があります。 455kHzの水晶はHF帯の水晶と違って周波数の調整範囲はとても狭いのです。
写真は455kHzのセラロック®️(村田製作所の商品名)を使ったBFOの試作例です。基礎的なデータを採るために作りました。 セラロックは水晶発振子よりも安定度では劣りますが周波数の調整範囲が広いのは有利です。普通は455kHz丁度のセラロックしか手に入りませんが、上手にやればSSBの復調用に453.5kHzや456.5kHzへ調整できるかもしれません。もちろん455±0.8kHzなら確実ですからCW用には旨い選択です。 いくら安定度が悪いとは言ってもLC発振器より十倍くらい安定しているように感じますね。
☆ 続いて半導体を使ったBFOの例を見て行きます。
【コレクタ同調型ベース帰還型】
この例はBFOを内蔵しない真空管式受信機・・・五球スーパでしょうか?・・・に付加するのに便利です。 消費電流はせいぜい1〜2mAですから低周波出力管のカソードバイアス電圧を頂いて電源にします。 ヒータのAC6.3Vを整流平滑するよりも手軽でしょう。
本格的な受信機なら最初からBFOが付いてます。こうしたBFOは手元の受信機にオマケ的に付けるのですからお手軽が一番です。トランスレス式のラジオにも付けられますね。
【コレクタ同調エミッタ帰還型】
エミッタへ正帰還する発振回路はトランジスタラジオでよく使われます。ハートレー型発振回路の一種です。 この回路は帰還量を加減すると「綺麗な正弦波」で発振してくれます。
発振コイルは既成のトランジスタ用IFT(IFT=中間周波トランス)が使えます。IFTによってタップ位置が違うためエミッタへの帰還量の加減を要します。 それさえやれば誰が作ってもうまく行く良い回路です。このBlogでも類似回路を何回も採用しています。 例えばココ(←リンク)とか。
調整はオシロスコープを使うのが確実です。波形の観測手段がないときはRfとして50kΩの可変抵抗器(VR)を入れます。VRを抵抗値最大の方から徐々に下げて行きます。受信しているとBFOの発振が始まるのがわかるでしょう。BFOスイッチをON/OFFして確実に発振が起こるところを探します。VRの抵抗値をはかって近似で小さめの値の抵抗器に交換します。
こう書くといかにも簡単そうですが「勘」に頼るところがあってそれほど易しくないです。やはり適切な道具(オシロスコープ)を使うのが間違いないですしずっと容易です。
【コレクタ同調型・バリキャップ同調式】
コレクタの同調回路にバリコンの代わりに、バリキャップ(可変容量ダイオード)を付加して電気的に周波数調整できるBFOです。
LC発振器の周波数を変えるのならバリコンを使うのが常識的です。周波数安定度も良好です。しかしバリコンをパネル面に付けると配線を引き回すことになります。その配線からBFOの発振勢力が漏れてIFアンプに回り込むと言った影響が出るのが問題でした。 バリコンをなるべくBFOコイルの近傍に置き絶縁された延長シャフトで回すと言った方法があります。 しかしバリキャップ式ならDC的(直流的)に電圧を変えるだけで周波数を加減できます。従ってBFO回路の配置は自由ですしツマミも好きな場所に付けられます。
【2SB型でも発振できる】
2SB型のゲルトラで発振できるからと言って(今どき)意味もないですが死蔵品が活用されるならFBです。
類似の回路でやってみると2SB77とか2SB111のような低周波の石でも十分発振しますね。455kHzなんて低周波みたいなものですから。(笑) 周波数安定度も問題はなさそうです。 一般的にPNPトランジスタは持て余し気味でしょうから使ってみるのも面白いかも。Ic=1mAくらいになるようバイアス抵抗を加減します。
【エミッタ帰還型・バリキャップ同調式】
これも周波数の可変にバリキャップを使う例です。 ふつう後から付ける付加回路は受信機内で理想的な配置はできません。
周波数調整のツマミだけでも自由に配置できたら有利ですから、バリキャップを使った電子同調が採用されるのでしょう。 ただ、先の回路でもそうですがバリコンの代わりにバリキャップをそのまま付けたのでは問題もあるのです。 この辺りの詳しくは次回にでも。
【FETを使ったクラップ型】
各種BFO回路を扱ってきましたが実際には検波回路が切り離せません。いずれのBFO回路も相方になる検波回路がある筈で、その検波回路に合った設計になっています。 検波回路の話はいずれいつかと言うことで、ここではやめておきますけれど。
左図ではその検波回路も含めてありますがミスプリか勘違いがあるようで、このまま作ると歪んでうまくないようです。 BFO回路はFETを使ったクラップ型発振回路になっています。 バッファアンプも置いてあり、これならFBでしょうね。バッファ付きは真空管回路だと大げさになってしまいますが、半導体ならコンパクトに組めます。
☆
所詮は「たかがBFO」なんですからどれも簡単な回路です。手元の資料や古い書籍を繰りながらどんな回路が使われてきたのか振り返ってみました。使ってみたいBFOはありましたでしょうか? BFOなんてどれを使っても大差はないと思ってきました。実際そう言ったケースも多いものです。しかしこれから作るならどれが適当かとなると迷います。 PLLやセラロックも良いのですがCWの受信をメインにするなら周波数可変型のBFOが向いているようです。
IFフィルタやIFアンプと言った受信機構成上の「私の事情」があるにしても「今どき何をしているんだろうね」とつぶやきながら幾つかBFOを試行しています。 「されどBFO」と言った所でしょうか。 ではまた。de JA9TTT/1
#BFOなんて言う『とんでもない切り口』から始めちゃいましたが『私だけの受信機設計』シリーズとでもしておきましょう。 w
(つづく)←リンクnm
【私だけの受信機設計・バックナンバー】(リンク集)
第1回:(初回)BFO/ビート発振器の回路を検討する→いまここ
第2回:BFO/ビート発振器の実際と製作・評価→ここ
第3回:プロダクト検波器の最適デバイスと回路を研究する→ここ
第4回:プロダクト検波器の実際と製作・評価→ここ
第5回:I-F Amp.中間周波増幅器のデバイスと回路の検討→ここ
第6回:エミッタ負帰還型AGCで高性能I-F Amp.を作る→ここ
第7回:I-F Amp.増強とPIN-Di詳細/(含)簡易フロントエンド・IF-フィルタ→ここ
第8回:DDS-IC・AD9833で周波数安定で便利な局発用発振器を作る→ここ
第9回:高性能フロントエンドで活きる最適デバイスとその活用の実際→ここ
第10回:フロントエンド・Bus-SWとハイレベルDiミキサを比較する→ここ
第11回:古いAM/FMチューナが高性能なプリミクスVFOに大変身→ここ
第12回:音色が良いAF-CWフィルタと低周波アンプを作る(最終回)→ここ
22 件のコメント:
お帰りなさい!
ja8czx/矢北 です、ご無沙汰しております。
もうこのブログの更新はないのでは・・・ など。いろいろ思っておりました。
取り急ぎ、新年のご挨拶を兼ねまして、本年もよろしくお願いいたします。
JA8CZX 矢北さん、こんばんは。 新年おめでとうございます。 どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
早速のコメント有難うございます。
> もうこのブログの更新はないのでは・・・ など。
Blogで公開に向いた活動をあまりやってませんので継続できるかはわかりません。取りあえず今回の分はなんとかしました。hi hi 次回の分もなんとかなりそうだと思っています。
今年はパソコンの前だけでなく、コテを持って実験机にも座っていただきたい・・・と思っております。皆さんのご活動の様子も拝聴したいですね。(笑)
おはようございます。本年もよろしくお願いします。昨年(2021年)の分から年賀状を出すのはやめたので、新年のご挨拶はこれで代えさせていただきます。
このところ、晴れていても寒い日が続いて参ります。形の上では今日から仕事始めですが、一斉年休行使日ということで、実質明日からになります。年末年始は全然休んだ気がしませんでした。昨年は初詣に行ってもロクな年にならなかったので、今年はやめました。宗教で本当に人が救われるのなら苦労はしません。
新型コロナがまたぶり返してきたようで、しぶといですね。今年はどうなることやら…
BFOが必要な受信機と疎遠になって久しいですが、簡単に済ませられるならその方がいいでしょう。RF部の能動素子が数個しかないような受信機でBFOだけPLLというのも… 狭帯域の設計ならUSB/LSBの切り替えが欲しいかもしれませんが、455kHz近辺なら自励でも安定度は十分でしょう。
ちなみに、セラロックはgmが小さい球で発振させられなかった経験があります。あと、AF出力管のカソード電圧をトランジスタの電源として利用するのは珍しくないようですね。もっともこのご時世、ハイブリッドにするくらいなら、最初からソリッドステート(死語?)にしたくなりますが…
仕掛かり中のFM/AMトランジスタラジオはほぼ目処が立ったものの、この時点でもう飽きて浮気をしています。Hi. 改版した基板が届いているので、そのうち仕上げます。
JG6DFK/1 児玉さん、おはようございます。 新年おめでとうございます。 2022年もどうぞ宜しくお願いします。
新春のコメント有難うございます。
> 一斉年休行使日ということで、実質明日からになります。
昨今は社員に連休を取らせるために多くなったようですね。有給休暇を消費させると言う意味もあるんだと思いますが・・・。今年は連休が短めなのでもう1日ゆっくりされてください。
> 宗教で本当に人が救われるのなら・・・
これはそれぞれのお方がどう思うか、感じるかでしょう。多分に精神的なものですので。
> RF部の能動素子が数個しかないような受信機で・・・
このBlogにも短波ラジオにBFOを付ける例があります。ごく簡単なBFOでないと釣り合いが取れないので1石で済ませてます。それと選択度が悪いと周波数も固定で十分ですし。hi
> 狭帯域の設計ならUSB/LSBの切り替えが欲しいかも・・・
ラジオ寄りではなくて通信機寄りを考えています。フィルタもそれなりに切れるものを使うつもりなのでBFOは周波数可変したいですね。
> 455kHz近辺なら自励でも安定度は十分でしょう。
やはり周波数が低いと言うのは有利ですね。周波数の再現性も悪くないです。 まあ、水晶には当然かないませんけれど。
> セラロックはgmが小さい球で発振させられなかった・・・
水晶発振子に比べるとQは100分の1くらいですからねえ。電池管のような球だと厳しいかも知れません。回路的な工夫が必要でしょう。
> カソード電圧をトランジスタの電源として利用する・・・
スミマセン。資料が古いので登場しましたが、今どきハヤリませんね。 真空管時代には良く使う手だったようですが、私はなんとなく気持ち悪く感じて使ったことはありませんでした。ヒータ電圧を整流する方が好きでした。hi
> 最初からソリッドステートにしたくなりますが…
通信機で真空管の方が有利と言う部分は殆ど無くなりましたねえ。かなりハイパワーの送信部くらいでしょうか。それも半導体化の方向ですし。 受信機は全部半導体の方が性能が出し易いと思っています。
> この時点でもう飽きて浮気をしています。Hi.
あと一歩のようですので頑張って下さい。 FM/AMラジオを作るのもこれが最後になりそうですね。
加藤さん
新年あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします。
BFOはIF 455kHzで使うことが多いので市販のIFTが使えるコレクタ同調エミッタ帰還型ばかりです。
マイコンを使うならSI5351Aの3chのうち1chをBFO用に使うのが簡単ですね。
BFO専用にAD9833モジュールを使うのも有りだと思うのですが、昨今の半導体不足の影響による品不足と価格高騰、AliExpressの送料アップなどでちょっともったいないかと思うようになってしまいました(笑
新年おめでとうございます。
JH6WOF/JO4FSM/宮原です。
電子回路についてのブログ再開、うれしく思います。
今回のBFO、その昔自作受信機で三極管ハートレー回路をSSB受信用に追加したのを思い出しました。BFO回路も奥深いものがあるのですね。今後の展開を期待しています。
真空管回路へのトランジスター回路追加については、ファイナルのカソード電圧利用、ヒーター電源整流どちらも利用したことがあります。整流用のダイオードが今程安価でなかった当時は前者の方が便利だった記憶があります。
JE6LVE/JP3AEL 高橋さん、おはようございます。 新年おめでとうございます。こちらこそ本年もよろしくお願いします。
新春のコメント有難うございます。
> 市販のIFTが使えるコレクタ同調エミッタ帰還型・・・
そうなりますね。 455kHzと言うのは周波数が低くてコイルを手巻きすると結構大変ですからねえ。市販品の流用が楽ちんです。
> うち1chをBFO用に使うのが簡単ですね。
これが最近のトレンドになってますね。残念ながらICの供給が不安定になってるようですが・・・。
> ちょっともったいないかと思うようになって・・・
もう簡単に手に入らないと思えば温存したくもなりますが、電子部品は使ってこそ活きるのでためらわず使うのが良いと思ってます。無くなったらその時は別の手を考えましょう。大抵なんとか成るものです。(爆)
それにしても円安傾向なのは残念ですね。$1-=¥80-くらいにならないものでしょうか。hi
JH6WOF/JO4FSM 宮原さん、おはようございます。 新年おめでとうございます。 どうぞ本年もよろしくお願いします。
新春のコメント有難うございます。
> 電子回路についてのブログ再開、うれしく思います。
どうも有難うございます。ボチボチやって行くつもりです。気長にお付き合い下さい。
> 三極管ハートレー回路をSSB受信用に追加・・・
SSBが一般化するまでBFOナシのRXをお使いのHAMも多かったように思います。AMがメインだと必要なかったですからねえ・・・。 SSBが出てきてBFOとプロダクト検波を追加する雑誌記事をたくさん目にするようになりました。
> 整流用のダイオードが今程安価でなかった・・・
そうでしたね。半導体は全般に高かったです。セレン整流器もありましたがアレは何となく大げさですし。(笑)
子供の頃ですが、近所の産廃処理業者に半導体が載ってるジャンク基板が出ていたので部品取りしました。但しラジオに使うような半導体はなかったので代用を考えなくてはなりませんでしたけれど。まあ、それも勉強でしたね。
加藤さん
明けましておめでとうございます。たかがBFOと言い乍、読み応えのある記事はお年玉を頂いた気分です。昔、「星」とか言う名メーカーのキットが強引に4球スーパーにIF段を発信させてBFOにしていたと言う記憶があります。前世紀に溜め込んだ真空管でハムの原点である高一中二に挑戦するいい材料になりました。悩みは455KHのコイルですね。ただ、バリキャップを使えばアバウトになコイルでも良いではと勇気を頂きました。またΔからΩμと記号見たいなのが流行っていますが今年ことEyeBallを実現したいと思います。
JR1QJO 矢部さん、こんにちは。 新年明けましておめでとう御座います。本年もよろしくお願い致します。
新春のコメント有難うございます。
> お年玉を頂いた気分です。
それでしたら宜しいのですが中身のない投稿になってしまったように思っております。
> 4球スーパーにIF段を発信させてBFOにしていたと・・・
IFアンプを発振させてBFOの代用にすると言う手ですね。 SSBには厳しいですがCWなら聞こえなくもなかったです。
> 高一中二に挑戦するいい材料になりました。
いまの時代、部品から集めて高1中2が作れるHAMはそれほど居られないと思います。ぜひ挑戦されて下さい。
> 悩みは455KHのコイルですね。
むかし風のIFT等を新たに揃えるのはオークションくらいしか手はありませんね。金力頼みでは詰まりませんし・・・。 中華IFTも途切れたようですから難しくなりました。 ただ、見掛けに拘らなければ何とでもなりそうなので、工夫で乗り切りましょう。
> 今年ことEyeBallを実現したいと思います。
Δ株で終わって欲しかったのですが、オミクロン急増は残念です。 これで終わることを期待したいです。 また可能になったらアイボールの方でもよろしくです。
加藤様、おはようございます。
BFOのお話、なつかしく拝見しました。私は五球スーパでSWLをやっていた頃、色々と苦労しました。局発とBFO、双方がQRHの為ダイヤルから手が離せませんでした。最終的には、12AT7を使ったプロダクト検波に落ち着きました。その後これを高1中二に改造し、クリコンとQマルチを付けて、最終的には10球ダブルスーパーになり、開局時の受信機になりました。
今は、漁業用無線機で電信を聞いていますが、やはり可変型が良いですね。自分好みの音調にピタリと合わせたときが心地よいです。受信機にはBFOツマミの位置がマジックでマーキングされていますが、プロの通信士はかなり高いビートで聞いていたのかもしれません。
それでは、本年もよろしくお願い致します。
JA9MAT 小町
JA9MAT 小町さん、おはようございます。 そろそろお正月気分も薄れましたね。hi どうぞ本年も宜しくお願い致します。
いつもコメント有難うございます。
> 私は五球スーパでSWLをやっていた頃、色々と苦労しました。
今は最初からY、I、K社の高級機を買ってHAMになりますが、小町さんや私の時代はラジオいじりから始めてHAMになる人が多かったと思います。家庭用スーパとか自作ラジオからでしたのでBFOを後付けされたお方も多かったですね。みなさん苦労したものです。hi hi
> 双方がQRHの為ダイヤルから手が・・・
特にSSBの復調は難しかったですねえ。 ホントにダイヤルから手が離せませんでした。 それに懲りて高級受信機に憧れたものです。
> 最終的には10球ダブルスーパーになり、開局時の受信機に・・・
それは素晴らしい発展ぶりですね!! 私はあっさりメーカー製で開局の道を選びました。(少々情けない・笑)
> やはり可変型が良いですね。自分好みの音調にピタリと・・・
ごく狭い幅のCWフィルタだと可変式のBFOでないと好みの音調になりませんね。SSBには固定式が扱い易いですが、CWには可変型が良いと思っています。
> マジックでマーキングされていますが、プロの通信士はかなり高いビートで・・・
そうかも知れません。周囲が騒がしいと高い音の方が聞き取れるような気がします。私はどちらかと言うと低めの方が好きなのですが・・・。800Hzだと高すぎるように感じます。hi
もう一回BFOでやりますのでまたご覧ください。
加藤様、
返信ありがとうございました。
いぇ、当時は中学生で、単にお金が無かっただけです。
>それは素晴らしい発展ぶりですね
そうですね。先ほど確認してみましたら、確かに800Hz前後ですね。仰るとおり機関からの駆動音から逃れるためだと思います。私もこれではちょっと高くて、キンキン音になりますので、いつもは630Hz付近で聞いています。
>周囲が騒がしいと高い音の方が聞き取れるような気がします。
>私はどちらかと言うと低めの方が好きなのですが・・・
加藤さんの記事に触発されまして、今朝からトリオのBFOコイルを探していますが見当たりません。『私だけの受信機設計』の今後の展開を楽しみにしております。いつもROMばかりですみません。
JA9MAT 小町
JA9MAT 小町さん、こんにちは。 北関東は晴天です。気温も10度を超えて陽だまりは暖かです。
再度のコメント有難うございます。
> 単にお金が無かっただけです。
それは私もそうでした。親もそれほどゆとりは無かったでしょうから何でも買ってもらえる訳もなく・・・。ジャンクの活用とか様々工夫して遊んだものでした。(笑)
> いつもは630Hz付近で聞いています。
昔からCWの標準的なトーンは800Hzのように言われていたのですが、自分好みで調整するとだいたい600〜700Hzくらいになります。このBlogにあるオーディオ帯のCWフィルタも800Hzでは高すぎるのでもっと低く設計する必要がありますね。
> 今朝からトリオのBFOコイルを探しています・・・
むかし購入されたことがあるのでしょうね。 私も緑箱のSシリーズのコイルやコイルパックほか通信機用IFTなど持っていたんですが真空管部品は欲しいお方にQSYしたり既に大半なくなってます。
> 今後の展開を楽しみにしております。
どこまで続くかわかりませんが、ある程度まで進んだのでそこまでは何とかやりたいですね。ボチボチ行きますので。(笑)
> いつもROMばかりですみません。
いいえ、コメントいただけるだけでありがたいです。何の反応もないままBlogを続けるのは精神的にも難しいものです。ちょっとしたコメントが嬉しいですよ。どうぞお気軽にまたお願いします。
加藤様、
そうですね。私もSBコイルや幾つか他のバンドのコイルも持っていたと思うのですが、全て同級生にQSYしました。BFOコイルもきっと同じ運命だったのかもしれません。目が効かなくなった今となっては、ハンダ付けができる唯一の部品なのですが、半導体へ移る段階で手放しました。数あった真空管も同じく。惜しいことをしました。Hi...
先ほどSTARのIFTを発掘しましたので、今年は久しぶりに何かやってみようと思います。
では、お体に留意され、お元気でご活躍されますよう。
JA9MAT 小町
JA9MAT 小町さん、改めてこんにちは。 穏やかな1日で終わりそうです。
再々のコメント有難うございます。
> BFOコイルもきっと同じ運命だったのかもしれません。
一式でQSYされたのかも知れませんね。代用品で何とかなるでしょう。
> 数あった真空管も同じく。
私もかなり前に真空管部品・・ジャンクが大半でしたが・・を処分してしまいました。真空管だけはメンテに使えるかと思ってある程度は残しましたがたぶん使う事もないでしょう。もし必要な球でもあれば探してみますので遠慮なくどうぞ。ジャンクで良ければあるかも知れませんのでチェックして送ります。hi hi
> 先ほどSTARのIFTを発掘しました・・・
何ができるのでしょう? 真面目に作ると5球スーパ+αのようなRXでも意外に良く聞こえますから改めて試してみたくなりますね。 お楽しみになってください。 私も構想はあるのですが板金工作が巨大な壁になって立ちはだかります。w
目が遠いのは如何ともし難いですがルーペ付けて頑張っています。(爆)
加藤様、
今日は、当地も雪は一休みでした。
こちらのPA0RDTタイプのミニホイップ・アンテナは、まだ雪に覆われた状態ですが、加藤さんのWSPRは160mと80mで共に良く入ってきます。きっとマッチングがうまくとれているのですね。ピークでは、S/Nも+まで振ってきます。スペクトラムも安定していて、とてもFBです。
そうですね。部品配置を工夫してセットノイズを抑えれば、メーカー製のSDRよりも聞いた感じは良さそうに思えます。ノイズの音色が異なります。発掘したSTARのIFTは帯域が広いので、IFのゲインを絞ってQマルチでピークをとれば7メガの電信バンドでも使えそうな気がします。
>真面目に作ると5球スーパ+αのようなRXでも意外に良く聞こえますから
>改めて試してみたくなりますね。
いくらか余剰のST管があったと思うのですが、残念ながら見当たりませんでした。NECの箱に入った6C6だけが残っていました。たぶんQRTしていた期間に捨ててしまったのでしょう。もし本気で五球スーパーをでっちあげるとなればMT管ですね。
>私もかなり前に真空管部品・・ジャンクが大半でしたが・・を処分して
>しまいました。
久しぶりにストックを確認しましたが、記憶と現実とがずいぶん異なることに気付かされました。Hi
それでは、新年早々色々とご教示&楽しいお話を頂きありがとうございました。
これにて失礼致します。
JA9MAT 小町
JA9MAT 小町さん、こんばんは。 夕方になっても比較的暖かです。もちろん雪もありません。hi
コメント有難うございます。 もろもろ了解です。
> WSPRは160mと80mで共に良く入ってきます。
MATさんと直線距離で200kmくらいだったと思います。大阪の半分以下ですから意外に近いんですね。打ち上げ角が高いらしくDXへはぜんぜん飛んでくれません。(悲)
> メーカー製のSDRよりも聞いた感じは良さそうに思えます。
SDRもどんどん良くなっていますが・・。 例えば16bitでA/D変換したとしてダイナミックレンジは96dBくらいです。アナログだともっと行けるような気もするのです・・・。 もちろん周波数精度や安定度はデジタルが優っているのは確かです。
> 7メガの電信バンドでも使えそうな気がします。
7MHzはみなさん強いのでゲインが少ないRXでもそれなりに聞こえてきますね。 Qマルチは9R59で使ったことがありますが扱いが難しかったです。それにあのRXは肝心のCWでQマルチが使えないと言う欠陥機でしたね。hi
> 6C6だけが残っていました。
ST管も高1中2を作るくらいならあったと思います。ソケットとシールド缶が足りないので私は作れませんが・・・。中古球ですが必要なら差し上げます。hi
> 本気で五球スーパーをでっちあげるとなればMT管・・・
ST管で作ると受信機が巨大化しますね。 やっぱりmt管の方が良いかなあ。hi hi
> 記憶と現実とがずいぶん異なることに気付かされました。Hi
これは頻繁に起こっています。 主要な半導体はデータベースに入れたので探し易くなりましたが、それ以外の部品は手付かずで何を持っているか謎が多いです。(笑)
新春のおしゃべりどうも有難うございました。 今夜は160mのWSPRに出ています。 またよろしく。 73
加藤様、
たびたびすみません。
160mのWSPRが早速FBに入感しています。ADCが12ビットのSDRで受信していますが、主に”ながら受信”に使っています。実際に聞いた感じではアナログの方が好みです。
>例えば16bitでA/D変換したとしてダイナミックレンジは96dBくらいです。アナログ
>だともっと行けるような気もするのです・・
ありがとうございます。取り急ぎ手持ちの部品で考えてみます。こちらも同じく、ソケットがありませんでした。Hi
>中古球ですが必要なら差し上げます。hi
こちらも同じくです。QRP用ファイナルや、汎用品は整理済みですが、最近は目が効かなくなって自作はQRTの状況です。
>主要な半導体はデータベースに入れたので探し易くなりましたが...
今年は何か一つ無線関係のものを作ってみたいと思います。
本日は、色々とありがとうございました。
JA9MAT 小町
JA9MAT 小町さん、こちらこそよろしくお願いします。
いつか自作機で2-Way QSOができたら楽しいですね。 期待しましょう。hi
加藤さん、始めまして。
蒲田(かまだ)/元JF3HFO ともうします。
BFOについて貴重なお話、ありがとうございました。当方、完全自作にて復帰をめざしております。
ちょうどLA1600の7M受信機をつくっていまして、BFO周りの記事、参考になりました。
私のところでは、セラロックに直列にトリマが入っている一石回路にしています。オシロで見ていると、波形がイマイチなので、セラミックフィルタをもう一段入れてみようかと考えていました。加藤さんの試作では、バッファが入っているみたいですが、そうするべきなんでしょうか。
ちなみに、BFO出力はボリュームを通してIFTの手前に注入していますが、ボリュームを最小にしてもばっちりBFOが効いちゃってます。これもBFOあるあるなんですかね??
続きの記事も楽しみにしております。
ex JF3HFO 蒲田さん、こんばんは。 初めてのコメントでしょうか? どうもありがとうございます。 このBlogの仕様で公開から2週間以上経過した投稿にコメントいただくと、確認の上での公開になります。 即座に公開されませんがどうぞよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
> 当方、完全自作にて復帰をめざしております。
素晴らしい計画ですね! ぜひ完全自作ステーションを実現させください。
> セラロックに直列にトリマが入っている一石回路に・・・
これは発振波形とはそれほど関係はないと思います。たぶん。
> バッファが入っているみたいですが、そうするべきなんでしょうか。
これは主に測定する都合です。 測定プローブを接続すると周波数が変わるのを軽減するためにバッファアンプを1段入れています。
> ボリュームを最小にしてもばっちりBFOが効いちゃってます。
IFアンプの初段に注入する形式ですからバッチリ効くのもやむを得ないでしょう。 数10μVの入力信号が良く聞こえるだけたっぷり増幅しているのですから。(笑)
検波部とBFOを合わせた(真面目な?・笑)SSB/CW復調ユニットにする予定です。 残念ですがLA1600の受信機には付けられませんが、そういう方向です。 ラジオICを活用する方法で通信型受信機にするのは限界があると感じています。 ゆっくりと進みますが、続きもぜひご覧になってください。 ご計画に何か参考になれば嬉しいです。
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